ZX-14Rを借りて伊豆半島を一周しましたが、余裕をもって翌日までレンタルしていたので
富津岬まで軽くツーリングにいってきました。
せっかくなのでいろんな乗り方を試してインプレッションを書くことにしますね。
借りた14Rは2013年モデルの白。パールスターダストホワイトです。
ソリッドの白でなく、キャンディ系の光沢が混じっている色ですね。
US(北米)仕向の並行輸入モデルでしょう。
ブライト取扱の東南アジア標準モデルとの違いは、
取り回し用のグラブバーとセンタースタンドがないこと、
サイドリフレクターがあること等でしょうか。
そういえば荷掛けフックもありませんでした。
しかし最大の特徴は、なんといってもこの巨大なボディと1400ccを超えるエンジン。迫力が違います。
またがってみると、タイトに絞りこまれたシート周辺は
大きい車体前方とは裏腹に意外なほど脚付きがよく、
168cmしかない僕でも両足のつま先にしっかり体重がかけられます。
跨ったままでの前後への移動・取り回しも可能でした。
さすがに坂道では厳しいですが、これも170cm越えていれば問題無いでしょう。
もちろん大型バイクの扱いに慣れていれば、降りてからの取り回しに不安はなし。
メーターは左がスピード、右がタコメーターです。
US仕様なので外側がマイルスケール、内側がメートルスケールです。
タコメーターは11000rpmからレッドゾーンです。
アイドリングは1200〜1500rpmですが、その回転数からでも十分に街中を走れるトルクがあり、
2000〜3000rpmからは余裕をもって追い越しをかけられる位しっかりパワーが出てきます。
「トルクに不安がない」というレベルではなく、
「2000rpmから既にトルクが異常」という表現が似合います。
3000〜4000rpmあたりで吸気音が気持ちのいい共鳴をするように味付けされてますので、
街中を3速〜4速で流していても爽快です。
またエンジンブレーキがかなり弱く、鼓動感もモーターのようにスムーズな味付けになっているので
下道を流している時の楽ちん加減が半端じゃありません。
もちろん6000rpm以降はモンスターそのもの。
無限にあふれてくるトルクをトラコンでいなしながらガリガリとアスファルトを蹴って走れます。
トラコンは3-Mode KTRC。パワーモードはFとLの二段階。
ギア比的には2速でもレブリミットまでいくと200km/h近く伸びてしまうポテンシャルがあるので、
公道でその底力を味わう機会は少ないかもしれませんが、
その余裕を余してもなお、低回転から湧き出るパワーは隠し切れないですね・・・。
ただ、無理に神経を尖らせて走る必要はないなとも感じました。
これだけスペックに余裕があるんだから、逆にどんな走り方をしても大丈夫。
その気になれば右手をちょっとひねるだけでそこらのスーパーカー程度じゃ
絶対に勝てないくらいのパワーを引き出せるバイクですが、
無駄に余らせるのではなく、ちゃんと普段使いにも恩恵があるように
抜け目なく味付けているのがSSとは違うところですね。
ビシっと安定していて、欲しいところで欲しいだけ、
無限にパワーが出てくる感覚はやみつきになりそう。
おなじみの6連ライトは、内側からロービーム、ハイビームで、
一番外側にポジションランプがあります。
ロー・ハイの各2灯はプロジェクター式。
明るさは十分で、夜の山道でハイビームにすれば「もう日の出?」と思う明るさを見せます。
これは前走車に迷惑かけないように走らねばなりません。
これだけ車体が大きいと気になるのは、やはり鈍重じゃないの?というところ。
正直それに関しては、杞憂だったと言わざるをえません。
車格からしてみれば相当軽い部類になると思います。
もちろん普通自動二輪クラスや600SSクラスと比べると身重なことには変わりませんが。
加速は流石200PS。キビキビと行えます。
300km/h走行に耐えうるしっかりした足回りで減速にも不安がありません。
バランスが非常にいいので、倒しはじめれば決めたラインに張り付くように
コーナリングができ、バンク中は常にコントローラブルです。
あえていうなら、倒しはじめや逆カーブへの切り返しなど、
モーメントを変化させたい時に重量なりの時間が必要なことと、
「回しきる楽しさ」は皆無、というところでしょうか。
大きいカウルの防風性は非常に高く、冬場のロングツーリングも快適でした。
また、ミラーは広角仕様になっており、視界は相当広く不自由することはありません。
ポジションは比較的アップライトで、
このバイクの加速に耐えうるだけの前傾をもたせつつ、
快適性とのバランスを両立できるオイシイところですね。
ただ、高速では伏せないとモロに顔面に風があたるので、
楽なポジションでずっと走りたい人はスクリーン交換するほうがいいかも。
(そういうのは1400GT-R向けな用途の気がしますけどね)
冷却ファンはかなり早めに作動をはじめるようになっているようで、
排熱にも気が配られていると感じました。
ファンが回っている限りは温風が左右のスリットから抜けるので、
よほどでなければ停車中にライダーの顔面を直撃して真夏に地獄をみることはなさそう。
最後にスペックだけ貼り付けておしまいです。
これに慣れてしまうと他のバイクに乗れないんでしょうね・・・
燃費
実測13〜17km(街乗り/高速) ハイオクガソリン仕様。
燃料計1メモリで40km〜45km程度。
スペック:
車体
全長2170mm/全幅770mm/全高1170mm
富津岬まで軽くツーリングにいってきました。
せっかくなのでいろんな乗り方を試してインプレッションを書くことにしますね。
借りた14Rは2013年モデルの白。パールスターダストホワイトです。
ソリッドの白でなく、キャンディ系の光沢が混じっている色ですね。
US(北米)仕向の並行輸入モデルでしょう。
ブライト取扱の東南アジア標準モデルとの違いは、
取り回し用のグラブバーとセンタースタンドがないこと、
サイドリフレクターがあること等でしょうか。
そういえば荷掛けフックもありませんでした。
しかし最大の特徴は、なんといってもこの巨大なボディと1400ccを超えるエンジン。迫力が違います。
またがってみると、タイトに絞りこまれたシート周辺は
大きい車体前方とは裏腹に意外なほど脚付きがよく、
168cmしかない僕でも両足のつま先にしっかり体重がかけられます。
跨ったままでの前後への移動・取り回しも可能でした。
さすがに坂道では厳しいですが、これも170cm越えていれば問題無いでしょう。
もちろん大型バイクの扱いに慣れていれば、降りてからの取り回しに不安はなし。
メーターは左がスピード、右がタコメーターです。
US仕様なので外側がマイルスケール、内側がメートルスケールです。
タコメーターは11000rpmからレッドゾーンです。
アイドリングは1200〜1500rpmですが、その回転数からでも十分に街中を走れるトルクがあり、
2000〜3000rpmからは余裕をもって追い越しをかけられる位しっかりパワーが出てきます。
「トルクに不安がない」というレベルではなく、
「2000rpmから既にトルクが異常」という表現が似合います。
3000〜4000rpmあたりで吸気音が気持ちのいい共鳴をするように味付けされてますので、
街中を3速〜4速で流していても爽快です。
またエンジンブレーキがかなり弱く、鼓動感もモーターのようにスムーズな味付けになっているので
下道を流している時の楽ちん加減が半端じゃありません。
もちろん6000rpm以降はモンスターそのもの。
無限にあふれてくるトルクをトラコンでいなしながらガリガリとアスファルトを蹴って走れます。
トラコンは3-Mode KTRC。パワーモードはFとLの二段階。
ギア比的には2速でもレブリミットまでいくと200km/h近く伸びてしまうポテンシャルがあるので、
公道でその底力を味わう機会は少ないかもしれませんが、
その余裕を余してもなお、低回転から湧き出るパワーは隠し切れないですね・・・。
ただ、無理に神経を尖らせて走る必要はないなとも感じました。
これだけスペックに余裕があるんだから、逆にどんな走り方をしても大丈夫。
その気になれば右手をちょっとひねるだけでそこらのスーパーカー程度じゃ
絶対に勝てないくらいのパワーを引き出せるバイクですが、
無駄に余らせるのではなく、ちゃんと普段使いにも恩恵があるように
抜け目なく味付けているのがSSとは違うところですね。
ビシっと安定していて、欲しいところで欲しいだけ、
無限にパワーが出てくる感覚はやみつきになりそう。
おなじみの6連ライトは、内側からロービーム、ハイビームで、
一番外側にポジションランプがあります。
ロー・ハイの各2灯はプロジェクター式。
明るさは十分で、夜の山道でハイビームにすれば「もう日の出?」と思う明るさを見せます。
これは前走車に迷惑かけないように走らねばなりません。
これだけ車体が大きいと気になるのは、やはり鈍重じゃないの?というところ。
正直それに関しては、杞憂だったと言わざるをえません。
車格からしてみれば相当軽い部類になると思います。
もちろん普通自動二輪クラスや600SSクラスと比べると身重なことには変わりませんが。
加速は流石200PS。キビキビと行えます。
300km/h走行に耐えうるしっかりした足回りで減速にも不安がありません。
バランスが非常にいいので、倒しはじめれば決めたラインに張り付くように
コーナリングができ、バンク中は常にコントローラブルです。
あえていうなら、倒しはじめや逆カーブへの切り返しなど、
モーメントを変化させたい時に重量なりの時間が必要なことと、
「回しきる楽しさ」は皆無、というところでしょうか。
大きいカウルの防風性は非常に高く、冬場のロングツーリングも快適でした。
また、ミラーは広角仕様になっており、視界は相当広く不自由することはありません。
ポジションは比較的アップライトで、
このバイクの加速に耐えうるだけの前傾をもたせつつ、
快適性とのバランスを両立できるオイシイところですね。
ただ、高速では伏せないとモロに顔面に風があたるので、
楽なポジションでずっと走りたい人はスクリーン交換するほうがいいかも。
(そういうのは1400GT-R向けな用途の気がしますけどね)
冷却ファンはかなり早めに作動をはじめるようになっているようで、
排熱にも気が配られていると感じました。
ファンが回っている限りは温風が左右のスリットから抜けるので、
よほどでなければ停車中にライダーの顔面を直撃して真夏に地獄をみることはなさそう。
最後にスペックだけ貼り付けておしまいです。
これに慣れてしまうと他のバイクに乗れないんでしょうね・・・
燃費
実測13〜17km(街乗り/高速) ハイオクガソリン仕様。
燃料計1メモリで40km〜45km程度。
スペック:
車体
全長2170mm/全幅770mm/全高1170mm
軸距
1480mm
1480mm
地上高
125mm
125mm
シート高
800mm
800mm
キャスター/トレール
23度/93mm
23度/93mm
ハンドル切れ角
31度
31度
ブレーキ
フロント310mm/リア250mm
フロント310mm/リア250mm
装備重量
265㎏
265㎏
エンジン形式
水冷4st DOHC 並列4気筒
排気量
1441cm3
水冷4st DOHC 並列4気筒
排気量
1441cm3
ボア/ストローク
84mm/65mm
84mm/65mm
圧縮比
12.3
12.3
最高出力
147.2kw-200.0ps(10000rpm) [東南アジア仕様]
147.2kw-200.0ps(10000rpm) [東南アジア仕様]
最大トルク
162.5N.m-16.6kgf.m(7500rpm)
162.5N.m-16.6kgf.m(7500rpm)
燃料タンク容量
22L
22L
タイヤサイズ
120/70-17/190/50-17
120/70-17/190/50-17
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