去年に引き続き、今年も鈴鹿8耐こと
「2015 FIM世界耐久選手権シリーズ "コカ・コーラ ゼロ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第38回大会」
の応援と観戦に行ってきました。
去年は土曜日の午後と日曜日の決勝のみでしたが、
今年は他のロードレース観戦を通じて予選の楽しさも知ったので
金曜日に現地に入って公式予選からしっかりと観戦することに。
ということで、金曜の早朝にいざ出発!
3泊4日の旅。お宿は松坂シティホテル。

金曜の予選日はこれといったイベントもなく、
粛々と予選走行が行われます。
しかしイベントがないが故にコースに集中できるということもあり、
既に沢山のバイクがサーキットに集まっていました。

天候は気持ちのいい晴れ。
上陸が懸念されていた台風は西を大回りする針路をとり、開催中の接近はない様子。

今年3回目の鈴鹿サーキットですが、いつ来てもワクワクしますね!

ピットでは電光式のサインボードで歓迎の表示。
人の温かみを感じるテクノロジーの使い方がニクいw

8耐の金曜日スケジュールは、朝一番のフリー走行にはじまり、
全体を抽選で分けたAグループ・Bグループそれぞれの予選走行です。
チームには最大3人のライダーが登録されるため、
Aの1/2/3、Bの1/2/3と6回の予選が行われます。

合わせて鈴鹿4耐の1/2ライダーの予選があり、
タイムアタックの一日といった感じですね。
TeamGreenは第1ライダー(赤の腕章)が柳川明選手

第2ライダー(黄色の腕章)がハジ・アハマッド・ユディスティラ選手

そして第3ライダー(白の腕章)が渡辺一樹選手です。

それから今回の注目株といえば、現役motoGPライダーと2011年のmotoGPチャンピオン。
現役ライダーはtech3 YAMAHAからYAMAHA Factory Racing Teamに参戦のポル・エスパルガロ選手

同じくtech3 YAMAHAからのブラッドリー・スミス選手

そして2012年に引退するまではmotoGP表彰台の常連だった
ケーシー・ストーナー選手がMUSASHi RT HARC Proに。

YFRTは全日本選手権JSB1000を3連覇中の中須賀選手に加えて
世界最高峰のmotoGPライダー2人という隙のない布陣、
一方の鈴鹿8耐2連覇中のMUSASHiはストーナー選手が加わり更に強力に。
他の有力チームが2:08秒台〜2:09秒台に沈む中、
中須賀が2:06.877を記録して貫禄のトップ。
更にストーナーが06.963で続き、YFRTの2人も07秒台前半。
これはさすがに勝ち目がないかとおもいきや、やってくれました我らが渡辺一樹。
2:06.656という驚きのタイムで予選トップを奪取!

コースやマシンに習熟している全日本ライダーの意地を見せつける素晴らしい走り。
カワサキ応援席は湧きに湧きました。

「自分がいちばんビックリしてます」と謙虚な渡辺選手ですが、
「他のマシンに引っかからなければもうちょっといけます」ともw
ポテンシャルははかりしれませんね。

しかしこのトップタイムで即ポールポジションとならないのが
8耐の予選の面白いところ。上位10チーム(Aグループ上位5チーム、Bグループ上位5チーム)で
翌日のTOP10 Trialに進み、最終的なポジションを決めます。
この日は予選終了後にナイトランのフリー走行を行い、プログラム終了。

字光式のゼッケンが暗闇に映えます。

決勝のゴールは19:30。丁度このくらいの時間帯。
日没後にまだうっすらと太陽の光が残る頃合いですね。

翌日土曜日は4耐の決勝と8耐のTOP10 Trial。
この日も空が青々と広がる快晴。

4耐の決勝を横目にイベントスペースを回ったり腹を満たしたりしつつ午前を過ごします。

カワサキのブースではTeam Greenの4人が集まって
Top10 Trial前の意気込みを語ってくれました。
英語とインドネシア語しか喋れないユディス選手には通訳が帯同。
しかし通訳を通さずに茶々を入れる柳川さんw
世界で戦ってただけあって英語のコミュニケーションはバッチリな様子。
そして、目標はと聞かれた渡辺選手、あくまで大事なのは決勝ですがと前置きしつつ、
「5秒台はいけるんじゃないかなと思っています」という発言にどよめきと喝采。
全日本のスプリントマシンですら出ていない5秒台、耐久マシンで狙う野心は相当のものですね。

そのあとは4耐を終えたばかりの優勝チームが登壇してくれました。
「TTS Racing速心 YSSサンタバイク NCC」の中村敬司選手と和田留佳選手。
そして監督の安藤智さん。マシンはZX-6Rです。
なんとこの和田選手、若干14歳の中学生・・・!
メインライダーの中村選手選手とおおよそ干支2周りの差。すごいですね。
こんな充実してる14歳、将来有望ですね。

そしてTop10トライアル。通常の予選は対象ライダーが混走しますが、
この走行は各1人だけがコースインして順次走行。
他のライダーに邪魔されることなく、純粋な最速ラップを競えるルールです。
各チームが2:08秒台の中、ちらほらと2:07秒台・・・という
前日の予選のような状況下で、いきなり来ましたGPライダー。
エスパルガロが一気に他と1秒以上の差を見せつけて2:06.000!
5秒台にこそ届きませんでしたが、前人未到の2:06秒フラットタイム。
つづくストーナーは2:06.355。これでも前日のトップタイムを大きく上回る展開。
更に中須賀が2:06.059と僅差に詰めてくる展開。
恐るべし2015年の8耐。それまでのスプリントでのコースレコードが2:06.103なので、
上位は軒並み超えるか並んでくるという異常にハイレベルな予選となりました。
そして最後の走行は前日トップタイムの渡辺一樹。
5秒台確実か!と思いきや、Sector1で痛恨のミステイク。0.5秒の遅れをとります。
その後盛り返すも、最終的に全てを取り返すには至らず2:06.287でのフィニッシュ。
Sector2〜4が明らかにエスパルガロより早かっただけに、惜しまれる結果となりました。
そしていよいよ決勝日。この日もばっちり晴天なり。雨の心配は皆無です。

空気も澄んで、最終コーナーから第1コーナーの先
海までばっちり見える最高のコンディション!
ただし路面温度は60度を超えて、タイヤメーカーには悪夢のコンディションですw

ペットボトルの飲料を2Lも3Lも準備してかき氷も食って観戦体制はバッチリ。
観戦するほうも8時間耐久です。

レースはスケジュール通りの11:30開始。今年はゲリラ豪雨に降られることなくオンスケジュール。
TeamGreenのスタートライダーは渡辺一樹。
ライダー紹介、サイティングラップからのウォームアップ、そしてルマン式スタートです。

路面温度の異様な高さが災いし、レース前から早くも波乱の展開。
転倒するマシンが次々と発生し、出場が危ぶまれるチームすら。
TeamGreemもサイティングラップでのマシントラブルでコース上に停止。
すぐに復帰するも、幸先の良くない感じ。

序盤からペースが上がらない感じで、11秒台のラップを刻みます。
上位陣は10から9秒台で回っているので、ジリジリと差が広がっていく。

レースがスタートしてからも転倒ラッシュはやまず、
7〜8周に一台は転倒が発生するような状態。
去年はセーフティーカーが4回介入しましたが、今回は全体で6回もセーフティーカーランが発生。
その上一回が長いこともあって、かなりレースペースを乱されました。

そんな流れを味方につけたのがYFRT。
テンポよくピットインを繰り返し、SC介入も後続との差が縮まらないよう上手く立ち回ります。

更に未知数だった新型YZF-R1の燃費を上手くコントロールし、
前評判を裏切った低燃費で他のチームとの差をグングン広げていきます。
ただでさえ速いライダー揃いのチーム、マシン性能も戦略も完璧です。

転倒のラッシュはとどまるところを知らず、
今回一番の目玉ライダーであるケーシー・ストーナーさえも例外ではなく。
ヘアピンでマシントラブルによる大転倒を喫し、
前年のディフェンディングチャンピオンである
MUSASHi RT HARC Proが序盤でリタイヤというまさかのレース運び。
マシンは大破、ストーナー自身も骨折という悪夢。

motoGPのプロトタイプマシンよりも浅いマシンのバンク限界をカバーすべく
思い切り内側に体重を寄せこむスミス

グイグイとインへねじ込んでいくコーナリング。
ほかよりコンスタントに0.5〜1秒速いペースでガンガン差を広げます。

エスパルガロも同様に、バイクと地面の間に体を挟み込むような体勢。
素人目に見ても他のライダーとは明らかに違う曲がり方で、
それでいて切り返し時にモタつくことのない機敏な走り。
これが世界レベルなのか!と観客みんな思っていたはず

TeamGreenは途中で他のマシンの転倒に巻き込まれて転倒。
カウルの修復を行った関係で15〜10位辺りを担々と走行。

もう一つのカワサキ有力チーム、エヴァRT初号機TRICKSTARは
決勝前にメイン・サブ(Tカー)ともに転倒というギリギリの状況下で
辛うじて修復を行い、10位圏内を順調に走行。

波乱のまま時間は19:00、大詰めのライトオン表示。
ここからは夜間走行です。

ゴールに備えグランドスタンドに移動し、最後の応援。
サイリウムの用意もバッチリですが、先頭争いは
F.C.C TSR HondaとYAMAHA Factory Racing Teamの一騎打ち。
後ろからTeam KAGAYAMAとヨシムラ SUZUKI Shell Advanceが追う展開。

暮れ始めた頃になんとまた転倒が発生し、SC投入。
TeamGreenは最後の30分、勝負のピットインで選手交代しましたが、
この戦略をへし折られる形に・・・。

最終的にこのSCで後続と決定的な差を付けたままYFRTがチェッカーを受け、
ファクトリー参戦の強力さを見せつける堂々のトップとなりました。

マシン・ライダー・チームと見事な三本柱で
予選・決勝とも華麗にノーミスの独走勝利を達成したYFRTは流石の一言。
ゴール時にはメーカーやチームに関わらず、そこにいる全員が賞賛する勝利でした。

そして2位は圧倒的なYFRTに最後まで喰らいつき、
惜しくも勝ちを逃したF.C.C TSR Honda。
SCのタイミングいかんではここが勝つ可能性も十分にありました。

更に3位につけたTeam KAGAYAMAはプイベーターながら
ファクトリー相手に経験を活かした安定した走りをみせました。
オールジャパン体勢での表彰台という結果は特筆すべきでしょう

Kawasaki勢はTeamGreenの9位、EVAの11位、TEAM BOLLIGER SWITZERLANDの12位。
善戦したものの、トラブルも多く残念な結果に終わってしまいました。
また来年に期待しましょう!
ということで、ながながとまとまりのない記事になってしまいましたが
詳細はその他レポート記事にてw
レースに夢中になっていて肝心なところで写真や順位を記録していないのでした。
帰りは一泊し、月曜日に安濃SAで松阪牛を食ってそそくさっと退散。

ツーリングとしての走行距離は1053.0km

ODOは16464+41264で57728kmとなりました。
7月25日で納車18ヶ月!月間平均3200kmほど走行しています!!

「2015 FIM世界耐久選手権シリーズ "コカ・コーラ ゼロ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第38回大会」
の応援と観戦に行ってきました。
去年は土曜日の午後と日曜日の決勝のみでしたが、
今年は他のロードレース観戦を通じて予選の楽しさも知ったので
金曜日に現地に入って公式予選からしっかりと観戦することに。
ということで、金曜の早朝にいざ出発!
3泊4日の旅。お宿は松坂シティホテル。

金曜の予選日はこれといったイベントもなく、
粛々と予選走行が行われます。
しかしイベントがないが故にコースに集中できるということもあり、
既に沢山のバイクがサーキットに集まっていました。

天候は気持ちのいい晴れ。
上陸が懸念されていた台風は西を大回りする針路をとり、開催中の接近はない様子。

今年3回目の鈴鹿サーキットですが、いつ来てもワクワクしますね!

ピットでは電光式のサインボードで歓迎の表示。
人の温かみを感じるテクノロジーの使い方がニクいw

8耐の金曜日スケジュールは、朝一番のフリー走行にはじまり、
全体を抽選で分けたAグループ・Bグループそれぞれの予選走行です。
チームには最大3人のライダーが登録されるため、
Aの1/2/3、Bの1/2/3と6回の予選が行われます。

合わせて鈴鹿4耐の1/2ライダーの予選があり、
タイムアタックの一日といった感じですね。
TeamGreenは第1ライダー(赤の腕章)が柳川明選手

第2ライダー(黄色の腕章)がハジ・アハマッド・ユディスティラ選手

そして第3ライダー(白の腕章)が渡辺一樹選手です。

それから今回の注目株といえば、現役motoGPライダーと2011年のmotoGPチャンピオン。
現役ライダーはtech3 YAMAHAからYAMAHA Factory Racing Teamに参戦のポル・エスパルガロ選手

同じくtech3 YAMAHAからのブラッドリー・スミス選手

そして2012年に引退するまではmotoGP表彰台の常連だった
ケーシー・ストーナー選手がMUSASHi RT HARC Proに。

YFRTは全日本選手権JSB1000を3連覇中の中須賀選手に加えて
世界最高峰のmotoGPライダー2人という隙のない布陣、
一方の鈴鹿8耐2連覇中のMUSASHiはストーナー選手が加わり更に強力に。
他の有力チームが2:08秒台〜2:09秒台に沈む中、
中須賀が2:06.877を記録して貫禄のトップ。
更にストーナーが06.963で続き、YFRTの2人も07秒台前半。
これはさすがに勝ち目がないかとおもいきや、やってくれました我らが渡辺一樹。
2:06.656という驚きのタイムで予選トップを奪取!

コースやマシンに習熟している全日本ライダーの意地を見せつける素晴らしい走り。
カワサキ応援席は湧きに湧きました。

「自分がいちばんビックリしてます」と謙虚な渡辺選手ですが、
「他のマシンに引っかからなければもうちょっといけます」ともw
ポテンシャルははかりしれませんね。

しかしこのトップタイムで即ポールポジションとならないのが
8耐の予選の面白いところ。上位10チーム(Aグループ上位5チーム、Bグループ上位5チーム)で
翌日のTOP10 Trialに進み、最終的なポジションを決めます。
この日は予選終了後にナイトランのフリー走行を行い、プログラム終了。

字光式のゼッケンが暗闇に映えます。

決勝のゴールは19:30。丁度このくらいの時間帯。
日没後にまだうっすらと太陽の光が残る頃合いですね。

翌日土曜日は4耐の決勝と8耐のTOP10 Trial。
この日も空が青々と広がる快晴。

4耐の決勝を横目にイベントスペースを回ったり腹を満たしたりしつつ午前を過ごします。

カワサキのブースではTeam Greenの4人が集まって
Top10 Trial前の意気込みを語ってくれました。
英語とインドネシア語しか喋れないユディス選手には通訳が帯同。
しかし通訳を通さずに茶々を入れる柳川さんw
世界で戦ってただけあって英語のコミュニケーションはバッチリな様子。
そして、目標はと聞かれた渡辺選手、あくまで大事なのは決勝ですがと前置きしつつ、
「5秒台はいけるんじゃないかなと思っています」という発言にどよめきと喝采。
全日本のスプリントマシンですら出ていない5秒台、耐久マシンで狙う野心は相当のものですね。

そのあとは4耐を終えたばかりの優勝チームが登壇してくれました。
「TTS Racing速心 YSSサンタバイク NCC」の中村敬司選手と和田留佳選手。
そして監督の安藤智さん。マシンはZX-6Rです。
なんとこの和田選手、若干14歳の中学生・・・!
メインライダーの中村選手選手とおおよそ干支2周りの差。すごいですね。
こんな充実してる14歳、将来有望ですね。

そしてTop10トライアル。通常の予選は対象ライダーが混走しますが、
この走行は各1人だけがコースインして順次走行。
他のライダーに邪魔されることなく、純粋な最速ラップを競えるルールです。
各チームが2:08秒台の中、ちらほらと2:07秒台・・・という
前日の予選のような状況下で、いきなり来ましたGPライダー。
エスパルガロが一気に他と1秒以上の差を見せつけて2:06.000!
5秒台にこそ届きませんでしたが、前人未到の2:06秒フラットタイム。
つづくストーナーは2:06.355。これでも前日のトップタイムを大きく上回る展開。
更に中須賀が2:06.059と僅差に詰めてくる展開。
恐るべし2015年の8耐。それまでのスプリントでのコースレコードが2:06.103なので、
上位は軒並み超えるか並んでくるという異常にハイレベルな予選となりました。
そして最後の走行は前日トップタイムの渡辺一樹。
5秒台確実か!と思いきや、Sector1で痛恨のミステイク。0.5秒の遅れをとります。
その後盛り返すも、最終的に全てを取り返すには至らず2:06.287でのフィニッシュ。
Sector2〜4が明らかにエスパルガロより早かっただけに、惜しまれる結果となりました。
そしていよいよ決勝日。この日もばっちり晴天なり。雨の心配は皆無です。

空気も澄んで、最終コーナーから第1コーナーの先
海までばっちり見える最高のコンディション!
ただし路面温度は60度を超えて、タイヤメーカーには悪夢のコンディションですw

ペットボトルの飲料を2Lも3Lも準備してかき氷も食って観戦体制はバッチリ。
観戦するほうも8時間耐久です。

レースはスケジュール通りの11:30開始。今年はゲリラ豪雨に降られることなくオンスケジュール。
TeamGreenのスタートライダーは渡辺一樹。
ライダー紹介、サイティングラップからのウォームアップ、そしてルマン式スタートです。

路面温度の異様な高さが災いし、レース前から早くも波乱の展開。
転倒するマシンが次々と発生し、出場が危ぶまれるチームすら。
TeamGreemもサイティングラップでのマシントラブルでコース上に停止。
すぐに復帰するも、幸先の良くない感じ。

序盤からペースが上がらない感じで、11秒台のラップを刻みます。
上位陣は10から9秒台で回っているので、ジリジリと差が広がっていく。

レースがスタートしてからも転倒ラッシュはやまず、
7〜8周に一台は転倒が発生するような状態。
去年はセーフティーカーが4回介入しましたが、今回は全体で6回もセーフティーカーランが発生。
その上一回が長いこともあって、かなりレースペースを乱されました。

そんな流れを味方につけたのがYFRT。
テンポよくピットインを繰り返し、SC介入も後続との差が縮まらないよう上手く立ち回ります。

更に未知数だった新型YZF-R1の燃費を上手くコントロールし、
前評判を裏切った低燃費で他のチームとの差をグングン広げていきます。
ただでさえ速いライダー揃いのチーム、マシン性能も戦略も完璧です。

転倒のラッシュはとどまるところを知らず、
今回一番の目玉ライダーであるケーシー・ストーナーさえも例外ではなく。
ヘアピンでマシントラブルによる大転倒を喫し、
前年のディフェンディングチャンピオンである
MUSASHi RT HARC Proが序盤でリタイヤというまさかのレース運び。
マシンは大破、ストーナー自身も骨折という悪夢。

motoGPのプロトタイプマシンよりも浅いマシンのバンク限界をカバーすべく
思い切り内側に体重を寄せこむスミス

グイグイとインへねじ込んでいくコーナリング。
ほかよりコンスタントに0.5〜1秒速いペースでガンガン差を広げます。

エスパルガロも同様に、バイクと地面の間に体を挟み込むような体勢。
素人目に見ても他のライダーとは明らかに違う曲がり方で、
それでいて切り返し時にモタつくことのない機敏な走り。
これが世界レベルなのか!と観客みんな思っていたはず

TeamGreenは途中で他のマシンの転倒に巻き込まれて転倒。
カウルの修復を行った関係で15〜10位辺りを担々と走行。

もう一つのカワサキ有力チーム、エヴァRT初号機TRICKSTARは
決勝前にメイン・サブ(Tカー)ともに転倒というギリギリの状況下で
辛うじて修復を行い、10位圏内を順調に走行。

波乱のまま時間は19:00、大詰めのライトオン表示。
ここからは夜間走行です。

ゴールに備えグランドスタンドに移動し、最後の応援。
サイリウムの用意もバッチリですが、先頭争いは
F.C.C TSR HondaとYAMAHA Factory Racing Teamの一騎打ち。
後ろからTeam KAGAYAMAとヨシムラ SUZUKI Shell Advanceが追う展開。

暮れ始めた頃になんとまた転倒が発生し、SC投入。
TeamGreenは最後の30分、勝負のピットインで選手交代しましたが、
この戦略をへし折られる形に・・・。

最終的にこのSCで後続と決定的な差を付けたままYFRTがチェッカーを受け、
ファクトリー参戦の強力さを見せつける堂々のトップとなりました。

マシン・ライダー・チームと見事な三本柱で
予選・決勝とも華麗にノーミスの独走勝利を達成したYFRTは流石の一言。
ゴール時にはメーカーやチームに関わらず、そこにいる全員が賞賛する勝利でした。

そして2位は圧倒的なYFRTに最後まで喰らいつき、
惜しくも勝ちを逃したF.C.C TSR Honda。
SCのタイミングいかんではここが勝つ可能性も十分にありました。

更に3位につけたTeam KAGAYAMAはプイベーターながら
ファクトリー相手に経験を活かした安定した走りをみせました。
オールジャパン体勢での表彰台という結果は特筆すべきでしょう

Kawasaki勢はTeamGreenの9位、EVAの11位、TEAM BOLLIGER SWITZERLANDの12位。
善戦したものの、トラブルも多く残念な結果に終わってしまいました。
また来年に期待しましょう!
ということで、ながながとまとまりのない記事になってしまいましたが
詳細はその他レポート記事にてw
レースに夢中になっていて肝心なところで写真や順位を記録していないのでした。
帰りは一泊し、月曜日に安濃SAで松阪牛を食ってそそくさっと退散。

ツーリングとしての走行距離は1053.0km

ODOは16464+41264で57728kmとなりました。
7月25日で納車18ヶ月!月間平均3200kmほど走行しています!!

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