先日富山に行った時に冬季閉鎖でスルーした有峰林道へ向かうべく、一路富山へ。
最近のマンネリ気味を打破して作業感を減らすべく、
積極的に下道を使っていくルートで計画をたてます。
出発は4:30。夜明けとともにたびに出よう!

まだ梅雨も明けきっていないこの時期なので、
先週・先々週と出発を見送ったのですが、この週は晴れ・曇りの予報。
都内だけだったらいいのですが、富山まで縦断するとなると
全国的な晴れ模様でないと降られちゃうんですよね。
そんなこんなで前日の雨を思わせる湿った路面を踏みしめながら、

先週軽く散歩をしたあとガソリンを入れてなかったので、
いつもより少し早めに静岡SAで給油兼休憩。浜松浜北で下道へ。
いきなり高速つかってんじゃん!って感じですが、
ここからは帰りも含めて全部下道の予定です!!

そういえば今流行りのアレをはじめてみたのですが、
PA/SAや道の駅には結構ストップがあって
休憩中にいろんな種類を集められるので案外バイクにも合うかもしれません。
もちろん走行中は操作できないですし、
歩行距離が伸びないので自転車ほどではないのですが・・・w
個人的にここでピッピが欲しかったw

浜北からはおなじみ国道152号で北へ北へ。
今年何回めだ秋葉ダム!ここで時間は7:30。

浜松のあたりは薄曇りでしたが、
山間部に差し掛かると霧が濃くなっていきます。
しかし路面はしっかりドライ。涼しくて走りやすいですね。

水窪からは青崩峠を回避し、草木トンネルにアプローチ。
三遠南信自動車道の工事、ちょっとずつ進んでますね。

トンネルの上、兵越峠はすっかり霧の中。
山腹をブチ抜く人気のない高規格トンネルはいつ見ても異様です。

快晴だとめちゃくちゃ眺めのいいこのスポットも
今日はもうここが活火山で水蒸気爆発でも起きるんじゃないかってくらいの景色。
山が吸い込んだ夜の水分を朝日で吐き出す幻想的な光景。
お昼には快晴になるんじゃないかな?

兵越林道の下りはその濃霧の中を走ります。
久しぶりに服が濡れるほどの霧の中を走りました。
経験のある方はご存知でしょうが、カメラでこのレベルの時は
肉眼ではもっと濃く霞んでいて、相当怖いですw
霞が食えてしまいそうな景色です。

恒例のスポットで記念撮影と休憩を済ませ、さっさと下界へ。

そんな靄も所詮は山の霧。
遠山郷に降りればすっかり夏の朝。見上げれば濃い雲と、その向こうに青い空。
雲の中を走るってこういうことなんでしょうね。
(雨冠を積極的に使っていく本文構成ここまで)

つづく地蔵峠の迂回路、蛇洞林道もご覧の通り。
152号が点線になっている部分が悉くこんな感じなので、
やっぱり険しい地形にはそれなりの障害があるもんだなーと実感するわけです。
そこを勇猛にブチぬいてる国道474号まじすげーって感じです。

大鹿村に降り立ったら、また晴れ間がしっかり。
合間に見える空がどんどん明るくなっていますね。
ここで上着を脱いで夏の態勢。時間は9:30になろうかというところ。

差し込む太陽が山肌を照らして綺麗なコントラストです。

高遠で152号とさよならし、今度は国道361号で西へ。
10:00を過ぎて軽く汗もかきはじめたので、水分補給がてらの休憩。

木曽町を抜けてひたすら進み、岐阜へ入ります。

高根第一ダム、高根第二ダムと2つに支えられた高根乗鞍湖を左手に見て
そのまま高山市街へ向かいます。

利根川水系の渇水が問題になっていますが、
この辺もこの時期はあんまり水位が高くないですね。
徐々に水位も回復傾向にあると聞きましたが、
はたして今夏乗り切れるかどうか。心配ですね。

高山市は中心部を迂回して、北側を迂回して抜けます。
時間はお昼を過ぎようかというところですが、人出はすくないですね。
三連休直後でお盆も控えているし、そんなもんかな?

国道41号、県道76号と乗り換えて、進路はやや反転して北東へ。
ここから有峰へアプローチ!その前に肩慣らしの山道でスイスイ。
こういう線形、たまらなくいいですね。

気づけば雲の白より空の青が多くなりました。
やや彩度が低めの空の色が涼しげでいいですね。

国道471号に少しだけ入り、すぐに県道484号へ折れます。
484号から林道で東谷料金所へアプローチします。

こちら林道の入り口につながる飛越トンネル。
冬季閉鎖に備えて取り付けられた木製の扉が秘境感を醸し出していて素敵。
ダンジョンにでもまよいこむような雰囲気があります。

トンネルを抜けたら間も無く料金所。
林道はどこを通っても一律料金で、二輪は300円。お得ですね。
時間は13:30。じっくり回れそう。

いざ有峰林道。
東谷線から西岸線を抜け、有峰ダムを渡って折立線へ向かいます。
林道といえど、観光道路として整備された道。
全線舗装路で、基本的にバイクでの走行に支障はありません。

途中、大多和峠方面への分岐路。
明日はここから西へ抜ける算段をしているので、今日は右へ。

林道なので当然沿道では林業が営まれているわけで、
規則正しく配置された人工林が目立ちます。
道の雰囲気としては西伊豆の戸田峠や仁科峠あたりが近いですね。

やがて道は湖岸に近づき、有峰湖を見渡す斜面へ。

ダムの手前で小川口線と分岐しますが、ここも明日走る予定で
今日はダムへ。一筆書きで走り通せない「升」の字のような林道です。

そしてダムを目前にして信号で停止。
堤体上がすれ違い不可のための常設信号ですが、
これがまた長いのなんの。目測5分くらいあったかな?
生殺しのままゆったり待機。

そして堤体を渡って有峰湖の東側へ。

北へ行く小見線と、東へ行く折立線の分岐点です。
今日は小見線から北へ抜ける算段なので、一旦折立へ。

折立線はダムから登ってぐるっと回って少し東岸に回り込むので、
今まさに渡ってきたダムが綺麗に見渡せます。

昔、折立線からは東岸線が分岐していたのですが、近年ながらく通行止めの様子。
東岸線が使えれば有峰湖を一周できるので、
ずいぶん違った楽しみ方ができるんですけどね。

折立方面への出口手前にはビジターセンターやキャンプ場があって
結構たくさんの人で賑わっていました。
富山や魚津から気軽に訪れやすい立地なので
東京でいう道志のような立ち位置になっている様子。

折立線を終点まで走ったら、折り返して湖岸へ。
先ほどの分岐点から小見線へ入ります。
小見線はかなり急峻な地形を抜けますが、
改良が進んでいてトンネルが非常に多いです。
この日も擁壁を修繕したり道幅を広げたりする工事が盛んに行われていました。
片側一通の信号、関東でもよく見ますが一発がイチイチ長い!w

トンネルはトンネルで、富山側のは走りやすく綺麗なのですが
有峰湖側のものは照明なし、カーブあり、漏水ありと結構ハラハラ。
なめてかかってオーバースピードで突っ込んで横転、なんて事故もあるようです。
二輪は特に気をつけなきゃですね。

小見線を抜けたら亀谷料金所から林道を出て、富山市街へ。
時計はまだ15時。このまま走ってもチェックインまで1時間ほど余ってしまうので
県道378号を迂回して東回りでいくことに・・・したのはよかったのですが、
県道ごらんの通り未舗装路!

かつて舗装されていた痕跡はあるんですが、
採石場への通り道になっているようで削られてボロボロに。
幾ら何でも県道だし路盤はしっかりしているだろう、とそのまま奥へ・・・。

・・・いったのですが、採石場から先は舗装が復活したものの、
いきなりすれ違い不可一斜線の山道に。
急な上り坂だったので2速パーシャル25km/hで登っていきます。
突如トラクション抜けでリアがずるっと!
とっさに足を出して幸い転ばずにすみましたが、
はからずしも左足を軸に180度スピンターンしてしまい
路肩の石垣でなんとか止まりました。超怖い。
路面を確かめた油と泥でヌルヌル。そりゃずるんといくわけだ。
ていうか今調べてみたらこの先廃道じゃねーか!なぜ地図をつなげたままにした・・・

そんなこんなで泥だらけになった靴と新調したばかりのライディングウェアの泥を払い、
石垣でちょっと傷の入ったクランクケースに思いを馳せつつ、
オフロードを引き返してとぼとぼと宿へw
団体でシングルが埋まっているらしく、ツインの部屋に差し替え。
却ってベッドが邪魔で部屋が狭くて微妙な感じw

チェックインを済ませたら、早々に富山駅へ。
ライトレール沿いにてくてくと2kmほど歩きます。

駅の自由通路を抜けて南口へ。

目的地はそう、この間も訪れたお寿司屋さん、福助へ。

地物の握りをいただきつつ

日本酒きゅっと入れて晩酌。とてもうまい。たまらん。ここに住みたい。
多分また富山に来たらここのお店で晩酌ですね。

沈む夕日をみつつ、時間は19:00ちょい手前。
朝3:30起きだったので早めに寝て明日に備えます。

翌朝は6:00出発。
いつもながらホテルの朝食は早すぎて食えず。

県道175号〜県道174号と乗り継ぎ南へ。
この道、ずっと用水路沿いに走るのですが、水路の水量も多いし
田んぼの真ん中をまっすぐ貫いているし、信号もないし景色も最高で
とってもいい道でした。ぜひ富山にいったら走ってみてほしい道路。

横から差し込む朝日を受けつつ延々こんな道を走る
なんてシチュエーションが嫌いなバイク乗りってそうそういないと思います

水路沿いに小俣ダムまで登ってきたら、有峰林道小川口線の入り口。

入り口の水須の集落、ご覧の有様。
もう住んでる人いないんじゃないかな?公民館の掲示板も空のままでした。

何を案内するでもなく佇む標識。
いちおう林道の入り口なのにおかしいなーと思っていましたが、
小見線側の盛んな改良を見るに、こちらは使われてないのでしょうね。
7月頭で解除されたはずの冬季閉鎖も延長されて8月頭になっていました。
ここからはアプローチできないので、不気味な無人集落に
なんとなく後ろ髪を引かれつつ小見線へ。

いったん北へ戻り、常願寺川沿いに立山駅方面へ向かいます。
途中の立山大橋を望む風景があまりに美しくて、ついつい止まって写真を。
青い空に白い雲、緑の山に白い河原。美しいアーチの橋。
すばらしいですね。

小見線に入ったら、トンネルを抜けて片側通行を待って待って、有峰ダムへ。
今日はスカッと晴れてて、昨日とはまた違う風景です。

昨日とは反対側に堤体を渡り、西へ。

木漏れ日が南東の湖面側から差し込んで美しいです。
果たせなかった小川口線の通過を宿題にして、大多和峠方面へ。

が、こちらも通行止め。
10年くらい前までは未舗装ながら国道41号抜けられたようですが、
近年はもう完全に通行止めのままみたいです。
有峰林道自体が1年に4ヶ月ほどしか通行出来ない道ですが、
さらにその主要でない路線ともなるとこういった扱いも致し方なしでしょうか。
沿道の集落も今はもうほとんどが廃村だそうで。

仕方ないのでここは忘れることにしましょう。
結果的に昨日の走行で全線制覇となりました・・・w
誰も通らない道で一応標識に従って警笛を鳴らしてみたりしつつ、
東谷線で国道471へ。

飛越トンネルを抜けたらそのまま県道484。
するするとスムーズだけどながーい下り坂。

今日は国道471号とぶつかってからそのまま東へ進み、安房峠方面へ。
時間はここで8:30。暖かくなってきました。

せせらぎの音に癒されつつ、ところどころ深く立ち込める低めの雲に怯えながら南東へ。
こっち側から安房峠へのアプローチは初めてのルートかな?

安房峠を超えたら松本市へ入ります。
ここからは先日のマスツーリングの逆ルート。

例の連続ヘアピンを抜け、眼下に川の流れを望みつつ
眼前の路線バスが作る車列から目をそらしつつ松本へw

ちょうど山のてっぺんで積乱雲が造成されていました。
さながらわたあめ工場の様子。

松本の市街地はお祭りがあるようで、
そこかしこで準備が行われていました。
時間がまだ10:00過ぎということもあってか、
お囃子なんかは聞こえてきませんでした。

松本市街を抜けたら、県道283号アザミアザレアライン経由で東へ。
気温が高いこともあってか、すれ違う車の何台かはブレーキが焦げる匂い。
この道はエンブレしっかり使わないと本気で事故になるぞー。

ビーナスラインの北端を撫でるように抜けたら、今度は国道283号へ
ちょっとやばめな雲がありますが、雨は降ってな様子。

南側はペカッと晴れてて対照的な風景。
この時期は見通しがいいのもあって、
ゲリラ豪雨や局所的な曇りが視覚的に見えて楽しいですよね。

ラピュタが2個も3個もありそうな雲を眺めつつ佐久市街を抜け、さらに東へ。

佐久からは国道299号へ抜け、秩父までまっすぐまっすぐ。

十石峠も通過するだけにして、ひたすら東へ東へ。
お昼を過ぎましたが、終始標高が高かったのと
ペースがよかったのでそれほど疲れは感じません。
問題はこの先の市街地・・・!

秩父を抜けてからは正丸峠から青梅へ抜け、そのまま環七経由で帰路に。
奥秩父を過ぎると交通量も増え、景色も都会になってしまって
どうしても消化試合感が出てしまいますね。
環七からはいつもの道。ナビもオフでまったりと走行して帰宅です。

初日の走行距離は693.8km、2日目が477.6km、計1171.4kmでした。
そのうち高速が250kmくらいかな。ODOは16464+72029で88493kmになりました!

コメント
コメント一覧 (2)
いつも楽しく見させていただいています。
私も年間2万キロ程乗るのですが、上には上がいますね。
更新されるたびに感心しています。
記事を読んでツーリングの参考にしていますのでいつかすれ違うかもしれませんねー
ほぼ同世代なのですが、これだけ走ると高速代や、ガス代きつくないですか?
お互い事故のないように気をつけましょう!
幸い他の趣味がないのと凍結しづらい地域なので距離だけは稼げていますが、
2万kmも十分に濃いと思います!
最近高速代・ガス代節約のために下道割合を増やして
なんとかしのいでいますが、車検を見据えると正直きついですね!w
すれ違った際はぜひよろしくお願いします!