長年お世話になっているGiviのトップケースB47ですが、
以前の事故で鍵を一本壊してしまい、ずっと予備の鍵がない状態で使っていました。
このままでは何かあった時に不安なのと、
せっかくだからこれを機会に、ということで、
イグニッションキーとの共通化(ワンキー化)を試行してみました。

まずは手始めに純正部品を入手。
1400GTRやVersys用のトップケースに使われているキーシリンダーです。
品番はJ99994-0528。2916円です。

こいつの中身はこんな感じ。
キーシリンダー本体と、シリンダーを鍵の凹凸に適合させるためのプラグ、
それからプラグ用のスプリングがセットになっています。

シリンダーの丸い穴にスプリングをセットしてから、
プラグを挿入して、プライヤーで圧入していきます。
プラグが自由に動く状態になれば圧入OK。
プラグを挿入しただけの状態では金色の部品が飛び出していて、
この状態ではプラグが引っかかってシリンダーが回りません。
プラグは4種類あるので、鍵の溝の深さにあわせて最適なものを選んでいきます。

鍵とプラグが合っていないと、キーを入れても飛び出したままになりますが、
適切なプラグを選んでキーを挿入すると、シリンダーの表面とツライチになります。
これでシリンダーが回転できるようになるわけですね。

で、ここまで説明しておいて何ですが、B47のケースについている
純正のシリンダー(上)とワンキー用のシリンダー(下)、微妙に適合しませんでした。
1400GTRのトップケースもGivi製だからいけると思ったんだけどなーw
シリンダーのスリーブを加工すれば使えなくもなさそうでしたが、
アルミのスリーブを削る工具を揃えるところから・・・となると面倒なので今回は見送り。

気を取り直して、こいつを発注。Givi純正の鍵とシリンダー。
これは保守部品なので完全互換です。
シリンダーへのプラグセットも実施済み。
今までのキーは使えなくなりますが、予備は手に入るのでこれでよしとしましょう。

ケース内側からロック機構がネジ止めされているので
プラスドライバーで外します。画像左手、壁についている4つのネジを外します。
下の4つは外さなくて大丈夫。

ガコッとロック機構が外れます。

丸いロックパーツのセンターにカシメ金具があるので、これを外します。
専用工具があればいいですが、カシメの仕組みさえわかっていれば
マイナスドライバーで充分ですね。

外すとこんな感じ。四角い突起のあるパーツがシリンダーです。
シリンダー左下のスプリングとボールは
ロックを回したときのカチッとスナップするのためのパーツ。
これは固定されてないので、失くさないようにしましょう。

シリンダーとスリーブを引き抜くとこんな感じ。
スリーブはケース側に固定されていて、
鍵を挿入すればシリンダーがスリーブ内で回転できるようになり、
真ん中の四角い突起がロック機構を回す仕組みです。

シリンダー・スリーブ・かしめ金具は新しいものに交換し、
そのほかのパーツは元に戻します。
カシメ金具を取り付けるところにちょっと苦労するかも。
先に片方だけ入れて、ぐっと押し込めば入ります。
これにて任務完了。

結果的にB47はワンキー化はできなかったですが、
1400GTR/Versys用の純正シリンダーが
Ninja650やNinja1000のキーにも使えることがわかったので、
いっそケースごと変えてしまうのはアリかも。
スリーブだけ発注できればB47でもワンキー化できそうなんですけどねえ。
ちなみに、1400GTR/Versys用のケース(V47)はJ99994-0481、35000円です。
今回使ったパーツはこちら。
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