久々に休日の天気予報が晴れ主体となりました。
これはもロングツーリングに出かけざるを得ない!ということで
表題の通り行ってまいりました。
東北方面にはにわか雨の予報が出ていたので、進路は西に。
先日の楢峠ツーリングでスルーした茶臼山高原道路と、
周辺の峠や大平街道を走るルートを組んで、出発は4:30。

ルートはこちら
行きは東名高速。下道の距離が300kmほどなので、
高速を降りる時と乗る時に給油するプランでいきます。
静岡SAで満タンにして、島田金谷で下道へ。

高速を降りて時間は6:30。
北に少し雲の塊がありますが、上空は澄んだ綺麗な青空。
これは景色にも期待できそうですね。

まずは国道473号で北へ向かいます。
この道は大井川沿いに蛇行しながらゆるやかに登って行く道。
交通量の多い国道だけあって舗装も線形もバッチリで、
コーナリングがかなり楽しい道です。

神尾〜福用のあたりには川を見下ろす絶景ポイントも。
崩落地帯を流れるだけあって川砂の量がすごいですね。

島田の市街地で進路を西に変え、県道63号へ。
県道63号は渓流にそってタイトな切り返しが連続する道です。
標高の低いところでは広く緩やかなカーブがつづきますが、
山間に入ると道幅も狭まり、ブラインドのタイトコーナーばかり。
バリエーションの楽しめる道ですね。

このあたりの道は落石や地滑りがよく起きるので、
通行情報には注意しなければいけません。
今年も大雨が多いので補修工事は絶賛施行中。
県道63号は平日の特定時間帯のみ通行止となっていました。

針葉樹の間を縫うように走ります。
まっすぐな道で、よく育った木が両側に高くそびえている様は
まるで海が割れたような情景。・・・海割ったことないけどw

国道は安心できる路面でしたが、県道はそうもいかず。
補修が手薄な場所には陥没や路肩流出、落石が容赦なく襲い掛かります。
道路の真ん中にいきなりこんな段差がある場所も。

いやらしいことに、谷側が下w
うっかりタイヤをとられたら谷底に誘われる危険な路面。

三倉で県道58号と重複したのち、再び別れて63号はさらに西に進みます。
しばしイージーな路面をかみしめつつ、再度山へ。

峠を登りつめるとまもなく、浜松市に入ります。
浜松は面積も人口も静岡でトップの政令指定都市。
・・・ですが、この看板を見る限り「市内」といえど
さすがに面積が広いだけあって、発展度合いはピンキリだってことを痛感しますね!
木々が生い茂った斜面には洗い越し状態になっている沢も多く、
路面には落ち葉と苔が積もっています。
とはいえ、交通量はそこそこあるので、
足元に注意さえ払っていれば割と楽しく走れるルートです。

細かい砂利は落ちていますが、崩落多発地帯だけあって
法面工はこれでもかといわんばかりの厚化粧。
これがあるから落石がこれだけで済んでるんだなあ・・・

横川のあたりで再び道は平穏な顔を見せます。
そこから只来で国道362号に乗り換えです。

国道はリッチで走りやすいものの、浜松の山手に直線はほとんどなし。
直線をひたっぱしるのは高速道路で飽き飽きしているので、
ほどよいカーブの続く道をたくさん楽しみたいですね。

そのまま天竜区の中心部を抜けたら、県道297号に入ります。
ここから進路は北へ向くことになります。
時間は8:30になろうかというところ。クマクマ。

天竜川をまたぐ塩見橋からの一枚。
今日の川はおだやかですね。川遊びやキャンプをしている人もちらほら。

川を渡りきったら、道路は県道9号に。
局所的な雨雲が西から迫ってきました・・・。
北に抜ければ逃げられそうなので、足早に歩を進めます。

下阿多古のあたりで道路をまたぐ水管橋。
三方原用水の看板付き。わざわざ水管橋に看板をつけるあたり、
これが重要なライフラインであることを物語っていますね。

県道9号をさらに北へ北へ。
さっきの雨雲がシールドにポツポツと水滴を垂らします。
気温が高いのもあって、ウェアは濡れるより乾く速度が速いくらい。
雨が降ってるのに服が乾いていて、道路も大きな木の下はドライという
微妙なコンディションでの走行。

途中でくぐるのは大地野トンネル。
古めかしい外観のとおり、昭和19年の竣工だとか。
雰囲気がおどろおどろしいですね。
ここで時間が9:00を回ろうかというところ。

さらに北へ進むと、東栄駅のあたりで県道1号にのりかえ。
このあたりは三遠南信自動車道の工事が盛んで、ダンプがうようよしています。
どこでもすれ違えるほど道路も高規格ではないので、
あちこちでダンプの離合待ちに付き合わされます・・・。
バイクだったらサクッとすれ違いできるので、先に行かせてほしいですねえ

県道1号は大千瀬川沿いで、少しの間国道473号と重複します。
この辺りまで来ると、さすがの国道様もセンターラインなし。
舗装が綺麗なので走りやすいですが、対向車に注意が必要です。

国道は間も無く天竜川につきあたり、渡川地点へ。
ここは原田橋があったところですが、
旧橋は老朽化と地滑りで落橋、建設中だった新橋も破壊される事故があり、
2015年から2年経過した今も、未だに仮設橋です。
以前訪れた時と比べて仮設橋がだいぶリッチになりましたね。
あの時は土砂を積んだだけで、ダムの放流のたびに通行止になってたからなあ。

崩壊していた法面も再発防止のコンクリートで覆われ、きれいになっていました。

原田橋を渡ったら、県道1号は再び単独走行にうつります。
中部天龍の市街を見下ろす丘を登ったら、トンネルを連続でくぐります。

トンネルをくぐってくぐって、行き着く先は佐久間ダム。
いつみてもそのサイズ感に感覚が狂わされます。
まさにコンクリートの巨大な壁といった感じ。

ここまでは浜松市でしたが

堤体を渡ると愛知県は豊根村に入ります。
ダムのあとはさらに何本もトンネルをくぐります。
最初のうなぎだるトンネルをはじめ、
洞内は暗くて狭く、滑りやすい上に、直角カーブがあったりと
油断してスピードを出すと大事故になりそうな危険な場所です。
いつもより気持ちゆっくりめに走行し、無事に通過。

県道1号は佐久間湖・天竜川の右岸をクネクネと遡上します。
天竜川沿いは特に崩落しやすい地形で、
いくつもの落石覆いや砂防ダムの中を進んで行きます。
まるで土木工事の博覧会のようだ・・・

道路のために切り取った崖は垂直そのもの。
手入れは行き届いているので、走行には支障ありませんが
どうしてもこう、圧迫感や落石直撃の恐怖がありますよねw

たまに道路脇に現れる沢をひょいと覗いてみようものなら、
そこで止まっているのが不思議なくらいの岩だらけの急斜面。
今にもゴロゴロと転げ落ちてきそうな怖さがありますね。

場所が場所なら景勝地として紹介されそうな見事な滝だってあります。
いやーこの道は飽きないですね。
景色もスリリングだし、線形も悪くない。
たまに落ちている枝と大きい落石、それから沢水にだけ注意していれば
スイスイと走れる楽しい道路です。

そんな楽しい県道1号線ですが、
残念ながら通行止箇所があって大嵐〜小和田のあたりは通行不能。
しかたないので県道426号で西へ迂回します。
ここで時間は10:00を回りました。

県道426号は県道1号に比べて大人しめの道。
基本はセンターラインなしの道ですが、
舗装もよく路面にゴミも少なくて綺麗。
切り返しを繰り返して峠を越えます。

県道426号からは県道74号に乗り換え。
進路は北西へ。

一瞬だけ阿南町に入り・・・

県道151号に乗ったら、すぐにまた豊根村へ。

国道151号は改良されていて、橋ときり通しの連続。
菅平高原の道に雰囲気は似ていますね。
大きなRの曲線を、タイヤに体重をのっけて走れます。

そのままのノリで県道506号線に入ります。
県道506号は綺麗で大きなヘアピンが連続。
バイクのための道かと思うくらい楽しい道ですね。
近くに住んでたら月一くらいで来ちゃいそうだ・・・。

そんなこんなで楽しく走って、茶臼山高原に到着です。
スキー場の芝生と眼下に見える湖が綺麗だ!
雲は薄く広くのびていますが、空もほどよく青くて空気も綺麗。
最高のツーリング日和ですね。時間は11:00。太陽もほぼ真上。

ゲレンデの芝生が青々としていて、走り周って寝転びたくなります。
各地のスキー場は冬場に芝生を解放すればいいのにーと思ってしまいますね。
ちょっとキャンプするには斜面がつらいですがw

今回は湖畔の施設には寄らずに、そのまま西方向に山を下ります。

西に進路をとったら、茶臼山高原道路こと県道507号線を走ります。
2008年に解放されるまでは観光有料道路だっただけあって、
線形・景色・路面状態ともにいうことなし。
グルービングが結構あるので苦手な人は苦手かも?

雰囲気としては、線形は伊豆スカイラインあたりに近い感じですね。
景色は箱根ターンパイクのほうが近いかも。
標高の高い東側はワイドな曲線が多く、西側にいくにつれ少しタイトになります。
とはいえ、概ねクルーザーでも楽しめそうなRの大きいカーブです。
今回は下り走行でしたが、Ninja650だったら登りのほうが楽しいかもなー。
でも県道506号も登りが楽しかったので、捨てがたいし、
できればどっちも1往復したいところですねw

茶臼山高原道路を満喫したら、ちょうど行き止まりにある
道の駅アグリステーションなぐらでお昼。
五平餅とうどんでいただきます!!
時間は11:30。ちょっと早めですが朝が早かったので腹ペコでした!

腹ごしらえをすませたら、そのまま進路を北へ。
国道257号、国道153号と乗り継いでいきます。
阿智のあたりの橋は見通しがよくてとっても気持ちいいですね。
基本的には山あいを緩やかに走っていくおだやかな道が続きます。

中央道をくぐったところで、国道256号に合流して西側へ。
清内路トンネルをくぐったあと、県道8号線へ折れます。
ここで時間は13:00。

県道8号は通称大平街道。
それまでの眠気を誘う国道から、いっきに山岳県道に。
また背の高い針葉樹林の中を走って行きます。

通った時はすっかり晴れていましたが、
朝のうちに雨が降っていたらしく路面は湿った状態。
県道1号と同じくらいの落ち葉と落石ですが、
湿っていると見えづらい上に滑りやすいので注意して進みます。

大平街道はいくつかの峠を越えます。
街道の名のついた大平峠には、斎藤茂吉が読んだ句の石碑が。

ここからの景色が、ちょうど木の枝が窓のようになって最高でした。
遠くまで続く山脈の濃い緑と手前の薄い緑、そして空の色。
いいコントラストですね。

他の峠にはトンネルがチラホラ。
木曽峠のトンネルは土被りがほどんどなく、
扁額も薄くて珍しいシルエットでした。

東側の斜面は、路面が比較的ドライに近かったので
下りは気持ちの良いペースで流していきます。
山を登って下って、最後に松川ダムの脇を通り過ぎたら、飯田市街です。

ダム湖はちょっと濁ったターコイズ。若干雲が出てきてしまいました。
松川ダムにも寄ってみようかと思いましたが時間も14:00を回ったため、
今回は見送ってそのまま飯田ICから中央道で帰路に。

途中、眠気覚ましに辰野PAに寄り道してRedBull。

トイレ裏から眺める景色がいい感じでした・・・!

そんなこんなで、今日の距離はちょっと高速多めで817.2km

ODOは11543kmになりました。

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