7月の半ばから温めていたものの、
天気が優れなくてなかなか走りに行けなかったルートに
満を辞してトライしました。

下仁田から内山峠を経由して蓼科スカイラインを走り、
白樺湖からは延々と国道152号を南下するルートです。
出発は3:30の予定でしたが、
台風15号の影響を受けたのか土日は涼しい気候。
平地を走るぶんにはありがたいですが、山の上は凍えるだろうということで
1時間ディレイして4:30ちょっと前の出発です。

外環道を回ってる時にすごく綺麗な朝焼けが見えたんですが、
いかんせん東の空はミラーの向こう。ちょっと残念な夜明けでした。
練馬で関越道に入ってからはノンストップで下仁田まで・・・
と思っていましたが、途中嵐山PAでトイレ休憩。
こう寒いと膀胱の容量が小さくなっていかんですね。

そんなこんなで、高速を降りて道の駅下仁田に到着。
この時点で時計は6:00を回りました。空が真っ青!
そういえば今シーズン、既に下仁田には2回も 来てるので
これで3回目ですねw

下仁田からは国道254号で西へ西へ。
空が澄んでいて遠くの山にかかる雲も一望できます。
叫びたくなるくらい気持ちいい空を眺め、
涼しい空気を浴びながら進みます。これこそバイクの醍醐味!

今日の内山峠はバイパス側を通るので、
特筆することもないトンネル続きの走りやすい道。
するりと抜けて佐久市街へ。

国道141号の洞源湖入口交差点から蓼科スカイラインに入ります。
目指すは蓼科仙境都市。時間は7:00。まだ日光は横から射します。

洞源湖までの最初の直線は見通しのいい高原道路のようですが、
突き当たりまでいくと一気に山肌にそって標高をあげる
「スカイライン」に豹変します。

まだ太陽が低いので、木々の間を走ると路面は完全に日陰。
長袖2枚に3シーズンジャケットという装備で来ましたが、
それでも標高が上がってくると寒い・・・!

さすがはスカイラインと名がつくだけあって
走りやすい道が続きます。
舗装は綺麗だし、カーブにはカントもあって楽しく登っていけます。
惜しむらくはこの気温と時間が早いこともあいまって路面温度が低く
タイヤの食いつきに多少難があることくらいでしょうか。
その代わり、キュッと冷えた空気は透明度が高く、景色は格別。

尾根筋に到達すると、沿道にはちらほらと別荘地が見え始めます。
すっかり見通しもよくなり、路面も明るく照らされます。

こんな風景を眼下に見ながらの楽しい走行。
いくら路面が綺麗とはいえ、
やっぱり山道にはカーブやデコボコがあるもの。
脇見禁物なのでしっかり止まって景色を楽しみます。

廃墟の目立つ別荘地の中につづくヘアピンを通り抜けたら、
まもなく大河原峠。登山道の入り口にはたくさんのハイカーが。
雲が尾根をかすめて抜けていくのは標高の高い山ならではの光景ですね。

こちら側の斜面も景色はばっちり。
ちょっとタイミングが悪くて視界に雲がかぶってしまいました。
どうせ10分もすれば雲は抜け切るので、晴れるのを待ってもよかったんですが
あまりにも寒くて早々に撤退w
まさか9月のあたまに指先が悴むとは思わなかったよ!

大河原峠から先、少しの区間は落石が多いので足元注意。
砂利や砂もところどころに浮いています。
こんなでかい落石というか、落岩も転がってました。
こりゃ通行止にしないと撤去できないやつだな。

下りの尾根は西側。こちらも走りやすい道が続きます。
直線とタイトコーナーの繰り返しといった感じで、
焦らず飛ばさず走って楽しい道。
直線の長さに比べてコーナーがタイトなので、
しっかり減速して走り抜けるのをお勧め。

道なりに下っていくと、女神湖を経由して白樺湖に突き当たります。
白樺湖はさすがリゾート地のメッカ。
沿道の木や建物も美しいですね。人工のため池だって知らなかった。

カラッと晴れた空は引き続き頭上に広がります。
時間はここで8:00。まだ朝日は長い影をおとしています。

この景色だけ見ると、本栖湖あたりから眺める富士山みたいですねw

白樺湖の南岸からは国道152号に。
ここから浜松までの200kmは延々と国道152号をなぞる旅になります。

茅野市街まではゆるやかな斜面を下っていく裾野の道。
Rの大きいカーブをゆったりとクリアしつつ標高を下げます。

茅野市街で給油し、国道152号縦貫体制は万全。
まずはうねうねと杖突峠を登っていきます。
この道は箱根の1号線みたいに、大型でも通りやすいよう改良された峠。
大型バイクのパワーを生かして走ると登りは超楽しいですね。

杖突峠を越えたら高遠方面へ進みます。
いくつか街を経由しつつ南へ。
このあたりはまだ道も広くて快適ですが、左右はずっと切り立った山。
右手に見える西側の尾根をひとつかふたつ越えれば伊那の街があるはず。
あえてこちらの谷間に住み始めた人は何を思ったのだろうなあ。

ここ数日一気に涼しくなったのもあって、
稲穂も徐々に色づき、頭を垂れ始めました。
このあたりがどうかは分かりませんが、
稲って早いところだと8月末には収穫できるらしいですね。

高遠の中心部には綺麗な花壇もありました。これは眼福ですねー。

が、せっかくのお花が台無しになるような案山子さんもいましたw
明らかにハリボテなのでちゃんと見てれば警察と間違うことはないんですけど、
むしろこの不気味さのほうがドキッとしますw

こちらは花の丘ループ橋。
国道に直交して丘の上の市街地まで上がるための道路なんですが、
いささか街の規模から考えて過剰設備な気がしなくもない

高遠ダム、美和ダムと連続してダムの脇を通過。
美和湖の湖畔はファミリーキャンプで賑わっていました。
今朝すごく寒かったと思うけど大丈夫かなー?

美和湖のすぐ上流にかかる三峰川橋は、旧橋の主塔が残ってるんですね。
ちゃんと写真撮らなかったけど重厚で迫力がありました。

美和湖を超えて、さらに南下していくと
川床には広大な砂利の河原が広がります。
先週行った天竜川もそうですが、
中央構造線沿いの川は本当に堆積物が多い。

高遠を離れると、道はやがて狭くなっていき、
分杭峠に向けて登り始めます。
パワースポットだか何だかで観光客がたくさんいるようで、
シャトルバスの案内があちこちに点在しています。

パワーがほしければガソリンスタンドにでも行けよ!
リッター25kmは走れるぞ!とか思いつつ、
分杭峠を通過して大鹿村へ入ります。

このあたりは延々と斜面にはりついて走る離合困難な道路。
今日は先に蓼科を走ったのもあって時間が遅く、
毎年来る時と比べて交通量が多いですね。
道をゆずりゆずられ、会釈を重ねて南へ。

鹿塩のあたりまで降りて来ると、道が一気にひらけます。
ちょっと薄い雲が増えてきましたが、まだまだ青く澄んだ空。

大鹿村の中心部で国道152号は左折。
まっすぐいくと小渋湖経由で松川ですね。
こっちは走ったことないから、今度寄り道してもいいかな?

西側の空にはちょっと怪しい雲が。
今年は局所的にスコール的な雨がよく降るので気をつけないと。
雨雲レーダーを見る限り、この先は問題なさそうなので気にせず南下。

大鹿村を離れると、今度は地蔵峠に向けて道はまた登り。
ここが国道152号の2箇所の不通区間のひとつです。
とはいえ、国道とシームレスにつながる舗装林道があるので
それほど気にせず進んでいきます。

下手をすれば林道より国道のほうが状態が悪いくらいで、
土砂崩れの生々しい跡がそのままになっている箇所も。
今年大雨多かったので道路の維持管理も大変だ。
これから台風シーズンだし、通行止にならなければいいんですけど。

地蔵峠は北側は全て国道で、南側の斜面が林道になります。
北側の道はヘアピンが連続して現れ、一気に標高を稼ぐ道。
あっというまに1000mを超え、峠の頂点へ。
ここを通過して時間はちょうど10:00を回りました。

林道は何箇所か工事で砂利道になっている場所がある以外、
特にこれといった危険箇所もなく、サクッと通過。

峠を下りきったところで西からきた国道474号と合流します。
右手に見える橋脚は国道が地蔵峠を諦めた印。

このあたりは改良が盛んに行われていて、
2000年代に入ってからの橋やトンネルが多いですね。
山道を走りに来ている自分から見ると
ちょっと物足りない道路になりがちですが、
生活道路として使ってる人には死活問題ですからねえ。

ひらけた広い道をしばらく走ると、遠山に入ります。
日が高くなって気温が上がり始めました。
このあたりで一旦水分を補給しておきましょう。

ということで、割とおなじみ道の駅遠山郷で小休止。
時間は11:00少し前。気温は27度くらい。やっと季節相応の温度ですね。

茅野から先ほぼノンストップで走ったので、
敷地内をぶらぶらして筋肉をほぐします。
ここの温泉にも一度立ち寄ってみたい。
でも泊まるには微妙な距離だし、温泉入ってから帰るにも微妙な距離なんだよなあw

遠山郷を出たら、国道418号との分岐をスルーしてさらに南へ。
このあたりは去年時点ではまだ工事してた記憶がありますが
トンネルも開通してすっかり走りやすくなっていました。

お次は2箇所の不通区間のもう一つ、青崩峠へのアプローチです。
ここも県道369号と林道での迂回になりますが、青崩峠ではなく
一つ東側の峠である兵越峠を抜けます。

遠山市街は改良されてもここはいつものまま。
本線の国道が「通行不能」と、とりつくしまもなし。

兵越峠の林道も走りやすい道路なので特に気負うことなし。
最近よく走る落石や落ち葉だらけの県道に比べて
秋葉街道筋はかなり道が綺麗です。
楽しくツイスティな道を求めていろんな場所に走りにいってますが、
ここと奥只見の樹海ライン(国道352号)だけは別格ですね・・・。

兵越峠のお気に入りの景色。
毎年通っていますがここが綺麗に見えるのは2回に1回くらいかなー。

地点はこのあたりです。お勧めですよ!
兵越峠を超えたら浜松市。
標識がみっつ別々にってのは珍しいかも。
これ前来た時はなかったような・・・?

地蔵峠とおなじく、こちらにも国道のあきらめた跡が。
青崩峠は自動車専用道路、三遠南信道路が通る予定で
片側2車線にランプ付きの超リッチなトンネルを建設したものの
青崩峠中央部を縦貫できずに設備が半放棄。
中途半端に格下げされて、林道へのアプローチ道路になっています。

青崩峠をあとにしたら、まもなく水窪。
このあたりから少しだけ飯田線と並行して走ります。
雲がまた減って来て天気は回復傾向。
暑すぎず、ほどよい風もあってこれ以上ないツーリング日和です。

水窪をすぎたら飯田線と離れ、山をぐるっと回り込んで天竜川沿いに。
いよいよラストスパートです。時間は11:30。

細く長く続く秋葉湖は川なのか湖なのかわからないくらい。
左岸に県道285号をみつつ、国道は右岸を進んでいきます。

前に遅い車がいたので青谷橋で小休止を挟んでペース調整。
イエローラインで譲ってもらえなかったらどうしようもないですからね。

青谷橋はごらんのとおり、人道橋。
人がすれ違うのもギリギリの細くてながい吊り橋です。
湖の透明度が低くて底知れないのと、ソコソコ高さもあるので
苦手な人には結構スリリングな橋ですね。

せっかくなので渡って向こう岸まで。
守口大根@m_daikon
青谷橋をわたるよ https://t.co/3QE0wRpfjX
2017/09/03 11:50:22
反対まで渡りきっても、残念ながらバイクが向こうにあるから戻るだけ・・・w
上流の橋は2.5km、下流の橋は4km先だからどうしようもない。

そんなこんなで小休止も終わり、4km先の秋葉ダムへ。
上流から見ると橋のようにも見える独特なシルエット。

ダムの下流にかかる赤いラインは竜山橋。こちらも人道吊橋。
毎度気になりつつ、本線を外れないとたどり着かないのと
渡っても結局戻るしかないので一度も行ってない。
放流してる時に狙っていくといい絵が見れそうではあります。

最後に船明ダムを超えたら浜北。
帰りはここから新東名。
給油を済ませて渋滞がはじまる前に都内に戻り、
オイル交換とメンテナンスを終わらせて今日のツーリングは終了です。

今日の走行距離は732.6km

ODOは12276kmになりました。

おまけ

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