土曜日は奥大井にいってきました。
秋頃に観に行きたいと思っていたツーリングルートなのですが、
土曜日は夜から予定があるので近場で回りたかったこともあって、
下見をかねてぐるっと回ってきました。
ルートはこんな感じ。
高速を200kmほど走ってすぐに下道ということで、
夜明けの時間を逆算して出発は4:30。
暗い中山に入り込むのは危ないですからね。
東名から新東名へと乗り移り、新静岡ICで高速を降りて給油。
ここからはノンストップで走り抜ける算段です。
高速を降りたのは6時20分ごろ。
空はすっかり明るくなっています。
雲はチラホラありますが、基本的には晴れマーク。
まずは川沿いに県道27号を北上します。
谷間に朝霧が立ち込めていて、まるで雲が地上に降りて来ているよう。
この道は、なだらかな丘を川にそってすいすいと走り抜ける道。
当初はそのまま井川湖まで27号の予定でしたが、土砂崩れのため通行止。
27号からは県道189号に乗り移り、井川湖に向かってさらに北上します。
沿道では年に10回見るか見ないかという「警笛鳴らせ」の標識が
連続していくつも現れます。
ブラインドカーブが多い上に、観光客もよく来る道路ですからね。
このあたりも険しい山岳地帯で、頻繁に法面が崩れるらしく
こちらの道にも時間帯通行止の予告が。
奥大井は事前に調べてから訪れないと
目的地にたどり着けない事態になりかねないですね。
富士見峠の手前では霧の中を抜けます。
幸い道の付近はそれほど濃い霧がでておらず
走行に支障はありませんでしたが、向こうの山は完全に見えない状態。
しかし峠の頂上までいくと、すっきりすっかり快晴。
朝方は山に登ると、どうしてもこういう天気になりがちですね。
富士見峠で時間は7:30。いいペースです。
道中の道は時折デコボコがあるものの、
基本的にはきっちり整備された走りやすい路面が多かったです。
林業用の大きいトラックも行き来していました。
県道はそのまま60号と合流し、井川湖へのラストスパートです。
山はどんどん険しくなり、法面のコンクリートや
落石防止ネットが厳重になってゆきます。
ほどなく井川湖に到着。井川ダムの堤体を走り抜けます。
井川ダムはなかなか迫力のある高低差。
白っぽく濁った発電所からの放流が抹茶ミルクみたいですね。
ちょうど大きい雲に太陽が隠れて、
湖の上に綺麗な光のスポットライトをあてます。
朝の風も気持ちいいし、長居したくなる場所です。
井川ダムを対岸から眺めます。
苔で黒ずんだ堤体が重量感を強調しますね。
谷も深いですし、西向きのダムなのできっと湿気がたまりやすいんだろうなあ。
そのまま井川湖沿いに県道60号を少し北上すると、
視界に入って来るのは井川大橋。
大橋と名はついていますが、車は離合できないくらいの狭い吊り橋。
ただし径間長は258mとなかなかのもの。
井川湖にかかる橋はこれ一本なので、西岸へのライフラインですね。
せっかくなのでバイクで渡ってみました。
守口大根@m_daikon井川大橋わたる https://t.co/OP9pzqUmrq
2017/09/09 08:07:02
橋への寄り道を済ませたら、井川の市街地を抜け、そのまま北上していきます。
山の形にあわせて大きく蛇行した川を眺められるスポットを発見。
ほどよい高さで川床の様子がよくわかります。
まるでジオラマみたいな風景だ。
そのまま登ると畑薙第一ダム。
ここはダムの直下で川が直角に曲がっているので、
近くから眺められるスポットがないんですよね。
川の中にある橋脚みたいなものはなんだろうなー。
近くには水路か何かの遺構も見えました。
ダム建設時の設備だろうか。この辺見て回るのも結構楽しそうですね。
ここでもダムの天端を渡ります。
時間は8:30。空の青が深くなってきましたね。
この先はすぐに行き止まりになるようなので、ここで折り返します。
来た道を戻っていくツーリングってあんまりしないので新鮮。
静岡駅までのキロポストがたっていました。国道362経由の数字かな?
実に山奥って感じがしていいですね。
道は陥没が結構あるので走行には注意が必要。
沢水が滝になっていたり眺めもよかったり、景色は最高なんですが
法面補強の工事中だったりもしますし
さすがにここまでくると走りづらい場所もありますね。
こちらは頭上を抜ける畑薙第二発電所の導水管。
ぶっとい管がすごい角度で抜けて行きます。
そのまま南に戻って行き、井川駅の近くで県道60号を離れ、
県道388号に分岐します。ここも11日から時間帯通行止。
あと2日遅かったらモロに影響をうけているところでした。
本日規制なし!ってことで予定通り抜けていきます。
おそらく通行止の原因であろう法面工事。派手にやってますねー。
年中工事してないと通行状態を維持できないんだろうなあ。
途中で打ち棄てられている廃車体を発見。
そんなに古くはないようですが、かつて車庫だったであろう
屋根と床板が朽ちかけているので、そのうち谷側におっこちそうでした。
大井川鉄道井川線と並行してどんどん進んで行きます。
道路でもこれだけ崩れやすい場所を上り降りしているのに、
勾配に弱い鉄道を通して維持するのは並大抵の労力ではないはず。
関の沢の展望台をスルーして、接岨峡温泉を通り抜けます。
ちょうど駅に列車が停車中。
接岨峡温泉は若返りの湯らしいですよ?
温泉街を抜けて少し走ったところに、遊歩道へのアプローチルートが。
立ち位置的にはぶどうトンネルの旧道かな?
「レインボーブリッジ展望所」とお台場某所のような名前。
しかしこっちが元祖だそうな。
バイクをとめてテクテク歩いていくと、有名な奥大井湖上駅のビュースポット。
いやーほんとすごい川の回り込み。そして駅の構造。
あの駅で降りてもどこにもつながっておらず、
歩道は鉄道橋を上流側に渡っていくしかないとのこと。
なぜ駅を作ったんだ・・・立地ですが、観光的には最高ですよね。
本来のアプローチルートはもう少し手前で分岐して駐車場からの歩きかな。
駅までの徒歩は11分。いけなくはない距離ですが、今日は見送り。
本番の秋に楽しみを残しておくことにします。
時間は9:30といったところ。次へいきましょう。
そのままさらに道をくだり、長島ダムに到着。
接岨湖を形成するダムです。脇の吐水口から勢いよく放水中。
下流すぐにかかる吊り橋もながめがよさそうですね。
寸又峡との分岐点から県道は77号に。
ここからはしばらく77号を走行します。
奥泉のすぐ南にある渡谷橋は赤いトラスの親子橋。
片側通行の橋が二本という珍しい構成です。
周囲が緑に囲まれているのもあって、ひときわ目を引きますね。
そのまま進めば千頭駅。
構内には機関車トーマスの仲間たちが止まっていました。
新金谷からこの千頭まで運行されている本物の蒸気機関車です。
これはこれで乗りに来たいですねえ。
千頭駅からは一時的に国道362号と重複し、ほどなく県道77号は左岸へ。
崎平の近くでビスタカーと並走。
大井川鉄道の車両は各地の鉄道のお下がりを導入しているので
バラエティに富んでいて面白いですね。
この辺りまで来るともう傾斜はほとんどなく、ゆるやかで広い道路になります。
パラパラと服が湿る程度の天気雨に打たれながら、川沿いに走っていきます。
地名のあたりで県道63号に乗り換えたら、地名ダムに到着。
サラサラと聞こえる放水の音が美しいですね。
ここで時間は10:30。気温も随分あがってきました。
地名ダムからは県道63号を東へ。
また山を登って行きます。
この道は狭くてそこそこツイスティ。
背の高い木々の間を縫うように抜けていきます。
県道32号との交差点を左折し、さらに東へ向かいます。
ここも時間帯通行止。本当に多いですね・・・
地元の人はどうやって通行止情報を得ているんだろう。
県道32号を走り切ったら、国道362号につきあたり。
そのまま南へ進みます。
新東名の近くにはモーターグライダーを楽しむ人の姿が。
気持ち良さそうだなあと思いつつも、
かなり高速や民家に接近して飛んでいたので
ちょっとヒヤヒヤしましたw
静岡PAのスマートICから新東名に入り、そのままスイッと帰宅です。
時間は11:30。まっすぐ帰りましょう!
帰りは後発のレインボーブリッジもしっかり渡ってきました。
都内はピーカンの晴れ模様ですね!
首都高でちょっとだけ渋滞をくらいましたが概ね順調に帰宅できました。
今日の走行距離は、高速多めで577.2km
ODOは12853kmになりました。
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