先週に続きぐずぐずとハッキリしない天気が続く秋の入り口。
とはいえ降水確率30%とか、雨は夜からと言われたらギリギリの晴れ間を狙って走りにいきたくなるのがツーリングライダーの性。
いくつか練っていたツーリングルートを継ぎ接ぎして、雨を避けるように回ってきました。
いろいろ回りすぎて経由地が足りなくなったので高速の分は割愛。
まずは明け方前に雨が止む予報の群馬側を目指し、関越道を使って月夜野へ。
走行中は予報通り雨が降っていないとはいえ、夜中に降った雨が速攻で乾く季節はもう終わり。
巻き上げた路面水の分と霧がすごくて、スクリーンに細かい水滴がびっしり。
それが高速走行の風圧で筋をつくります。
未明の雨を避けるため遅めの4:30出発としたので、月夜野には6:30到着。
早朝のクルコン巡航だと到着時間がブレないなあ・・・。
まだまだ霧の中ですが、東の空はそこそこ明るくなってきました。
まずは群馬県中西部に散らばるダムを東から西に横断しつつ巡ります。
このルートは元々霧降高原・奥日光から抜けてくる想定で考えていたのですが、今シーズンはずっと天気やタイミングが合わなくて見送り続け。
この日も日光方面は雨予報で、仕方なく後半のルートだけつまみ食いして走ってしまうことにしたのでした。
最初のダムは赤谷湖(あかやこ)を形成する相俣ダム。
うーん霧で何も見えんw
ダムの下流側にはものすごい断崖絶壁がそびえているのですが、この霧で上端が見えないのも相まって、古典中国の絵巻みたいになっていました。
写っている監視塔からそのスケール感がわかるでしょうか。
赤谷湖はダム湖百選にも選ばれる明媚な景色・・・のはずですが、これでは意味がない。
霧が晴れるのを待つのは悠長がすぎるので、また機会があれば再訪することにして、今回は踵を返します。
お次は県道53号を伝って、群馬原町駅のあたりまで南に下ってからガソリンを満タンにし、再度北上。
標高の高いところは霧もなかなか晴れず、路面は湿ったまま。
せっかくの楽しいワインディングロードではありますが、落ち葉でツルっといきかねない路面では慎重走行にならざるを得ません。
標高の低いところでは青空がちらっと顔を出し始めています。
よしよし、この調子で晴れてくれよ・・・
そんなこんなで、霧と晴れの玉虫模様な天気の中、次の目的地である四万川(しまがわ)ダムに向けて国道353号線へ。
地図を眺めているときに途中で中之条ダムを通ることに気づいたので、ノーマークでしたが立ち寄りポイントに追加。
このダム、このサイズにして砂防ダムの役割も担っているというから驚き。
砂防ダムとして作られていなくてもめちゃくちゃ砂を溜め込んでいるダムが全国あちこちにありますが、ここはそんなに堆砂してないみたい。
中之条ダムを越え、国道はさらに奥へ奥へと進みます。
四万川沿いにゆったりとした走りやすい道が続きますが、路面はまだ・・・といった感じ。
四万温泉を眼下に見ながら、バイパスでぐぐーっと山を高巻きにしていきます。
ここの温泉は病に効くらしいとの伝承があり、戦国時代からある由緒ある温泉です。
首都圏からもいい距離にありますし、訪れやすいですね。
トンネルを抜けたら、すぐそこが奥四万湖(おくしまこ)を形成する四万川ダム。
三角屋根の管理施設がかわいいですね。
ダム湖の周遊路や堤体すぐ下の広場が、公園として整備されているとのこと。
お城をイメージしたダム本体もそうですが、周辺の地名も「しまこ」「ひなたみ」「ゆずりは」など、どことなくファンシーな感じ・・・。
四万川ダムから先は、国道353号をしばらく戻って県道55号線にうつり、さらに西へ。
時間は8:30になろうかというところで、やっと乾いた路面が増えてきました。
空の青の部分も徐々に増え、やっとツーリング日和になるか?期待が膨らみます。
県道は上沢渡川に沿って登っていき、暮坂峠を超えたあとは駒ヶ沢川沿いに降ります。
道幅はタイトながら、曲線の作りがリッチで気持ちの良い道です・・・乾いてればねw
下りの途中で謎の小さいダム?ため池?を発見しましたが、名前わからず。
アプローチルートに看板も何もなく、なにより既に藪みたいになっていたため下までは降りなかったのでした。
名前のついてない砂防ダムか何かなのかな?
川が六合(くに)のあたりで白砂川と合流するのにあわせて、道も国道292号線に合流。
そのまま白砂川を遡上する形で、国道405号線へ折れます。
405号線はくねくねとゆるやかに登って行きます。
その少し北、六合入山のあたりで、白砂川には3方向からやってきた川が合流しています。
一つは西から来る長笹沢川、そして北東の白砂山から来る白砂川、さらにほぼ真北に端を発する矢倉川。
こちらもノーマークでしたが、合流地点には白砂ダムがありました。
後で調べたら、ここで湛水して川中温泉のあたりにある川中発電所に送水しているとのこと。
ノーマークのダムがどんどん見つかる群馬県、半端ねーなーと思いつつ、そのまま国道を北上します。
時間が9:00を回り、気温も空も良い感じになってきました。
やっとタイヤを信頼してバンク角をとりながらカーブを気持ちよく曲がれます。
前半ルート最後の目的地は、どどんと野反湖(のぞりこ)。
これを擁するのは、名前そのまま、野反ダムです。
キャンプにハイキングに登山、釣りもできるようで、一大レジャー地帯にとして周辺もよく整備されています。
湛水量を増やすために深い谷に作られがちなダム湖のなかにあって、湖岸がゆるやかに下っているのは異色ですね。
南岸にある野反峠のあたりからは、富士までは見えなかったものの、遠くの山の稜線を一望できました。
標高が高くてとても涼しく、気持ちのいい気候。
これまで立ち寄ってきたダムと違って、本体はダム湖の北側にあるので、東側からぐるっと回り込んでいきます。
この湖岸の道路からは、いくつも登山道や遊歩道が分岐していました。
駐車場も豊富で、夏休みシーズンの活況が目に浮かびますね。
北端にある展望台兼総合案内所の脇の道をスルッと入っていけば、ダム方面に出られます。
ダム脇から西側に回り込むとキャンプ場もありますが、今回は用がないのでダムまで。
湖の南側は晴れはじめていたのに、北側は霧が出たり晴れたりのしっとり模様。
野反ダムは投石方法という雑?シンプル?な工法で作られためずらしいダムだそうです。
見た目普通の重力式ダムですね。
ダムは普通でしたが、景色はとんでもなかった。
ちょうど北側に立ち込める霧に直射日光が差し込み、湖面に虹がかかっていました。
眼下に見える虹って関東平野に住んでいるとそうそう目にしないので、写真だけみると合成写真かイラストのように見えてしまうくらい不思議な光景。
すごく低い位置にあって、岸が邪魔で綺麗に写真に収められなかったのが心残りでした。
湖畔まで降りてみたんですが、その時には太陽の角度や霧の濃さが変わってしまい、あっというまに消えてしまった・・・。
見切れていても、写真に撮れただけよしとしましょう。
さて、ダム巡りはここでおしまい。
次なる目的地は草津方面。
ということで、来た道を戻って南下します。
もう路面はほぼドライで、青空の割合も6割くらいに増えたかな!
吾妻川沿いまで一気に下るつもりでしたが、途中で気になる看板が。
未明の雨を避けるため遅めの4:30出発としたので、月夜野には6:30到着。
早朝のクルコン巡航だと到着時間がブレないなあ・・・。
まだまだ霧の中ですが、東の空はそこそこ明るくなってきました。
まずは群馬県中西部に散らばるダムを東から西に横断しつつ巡ります。
このルートは元々霧降高原・奥日光から抜けてくる想定で考えていたのですが、今シーズンはずっと天気やタイミングが合わなくて見送り続け。
この日も日光方面は雨予報で、仕方なく後半のルートだけつまみ食いして走ってしまうことにしたのでした。
最初のダムは赤谷湖(あかやこ)を形成する相俣ダム。
うーん霧で何も見えんw
ダムの下流側にはものすごい断崖絶壁がそびえているのですが、この霧で上端が見えないのも相まって、古典中国の絵巻みたいになっていました。
写っている監視塔からそのスケール感がわかるでしょうか。
赤谷湖はダム湖百選にも選ばれる明媚な景色・・・のはずですが、これでは意味がない。
霧が晴れるのを待つのは悠長がすぎるので、また機会があれば再訪することにして、今回は踵を返します。
お次は県道53号を伝って、群馬原町駅のあたりまで南に下ってからガソリンを満タンにし、再度北上。
標高の高いところは霧もなかなか晴れず、路面は湿ったまま。
せっかくの楽しいワインディングロードではありますが、落ち葉でツルっといきかねない路面では慎重走行にならざるを得ません。
標高の低いところでは青空がちらっと顔を出し始めています。
よしよし、この調子で晴れてくれよ・・・
そんなこんなで、霧と晴れの玉虫模様な天気の中、次の目的地である四万川(しまがわ)ダムに向けて国道353号線へ。
地図を眺めているときに途中で中之条ダムを通ることに気づいたので、ノーマークでしたが立ち寄りポイントに追加。
このダム、このサイズにして砂防ダムの役割も担っているというから驚き。
砂防ダムとして作られていなくてもめちゃくちゃ砂を溜め込んでいるダムが全国あちこちにありますが、ここはそんなに堆砂してないみたい。
中之条ダムを越え、国道はさらに奥へ奥へと進みます。
四万川沿いにゆったりとした走りやすい道が続きますが、路面はまだ・・・といった感じ。
四万温泉を眼下に見ながら、バイパスでぐぐーっと山を高巻きにしていきます。
ここの温泉は病に効くらしいとの伝承があり、戦国時代からある由緒ある温泉です。
首都圏からもいい距離にありますし、訪れやすいですね。
トンネルを抜けたら、すぐそこが奥四万湖(おくしまこ)を形成する四万川ダム。
三角屋根の管理施設がかわいいですね。
ダム湖の周遊路や堤体すぐ下の広場が、公園として整備されているとのこと。
お城をイメージしたダム本体もそうですが、周辺の地名も「しまこ」「ひなたみ」「ゆずりは」など、どことなくファンシーな感じ・・・。
四万川ダムから先は、国道353号をしばらく戻って県道55号線にうつり、さらに西へ。
時間は8:30になろうかというところで、やっと乾いた路面が増えてきました。
空の青の部分も徐々に増え、やっとツーリング日和になるか?期待が膨らみます。
県道は上沢渡川に沿って登っていき、暮坂峠を超えたあとは駒ヶ沢川沿いに降ります。
道幅はタイトながら、曲線の作りがリッチで気持ちの良い道です・・・乾いてればねw
下りの途中で謎の小さいダム?ため池?を発見しましたが、名前わからず。
アプローチルートに看板も何もなく、なにより既に藪みたいになっていたため下までは降りなかったのでした。
名前のついてない砂防ダムか何かなのかな?
川が六合(くに)のあたりで白砂川と合流するのにあわせて、道も国道292号線に合流。
そのまま白砂川を遡上する形で、国道405号線へ折れます。
405号線はくねくねとゆるやかに登って行きます。
その少し北、六合入山のあたりで、白砂川には3方向からやってきた川が合流しています。
一つは西から来る長笹沢川、そして北東の白砂山から来る白砂川、さらにほぼ真北に端を発する矢倉川。
こちらもノーマークでしたが、合流地点には白砂ダムがありました。
後で調べたら、ここで湛水して川中温泉のあたりにある川中発電所に送水しているとのこと。
ノーマークのダムがどんどん見つかる群馬県、半端ねーなーと思いつつ、そのまま国道を北上します。
時間が9:00を回り、気温も空も良い感じになってきました。
やっとタイヤを信頼してバンク角をとりながらカーブを気持ちよく曲がれます。
前半ルート最後の目的地は、どどんと野反湖(のぞりこ)。
これを擁するのは、名前そのまま、野反ダムです。
キャンプにハイキングに登山、釣りもできるようで、一大レジャー地帯にとして周辺もよく整備されています。
湛水量を増やすために深い谷に作られがちなダム湖のなかにあって、湖岸がゆるやかに下っているのは異色ですね。
南岸にある野反峠のあたりからは、富士までは見えなかったものの、遠くの山の稜線を一望できました。
標高が高くてとても涼しく、気持ちのいい気候。
これまで立ち寄ってきたダムと違って、本体はダム湖の北側にあるので、東側からぐるっと回り込んでいきます。
この湖岸の道路からは、いくつも登山道や遊歩道が分岐していました。
駐車場も豊富で、夏休みシーズンの活況が目に浮かびますね。
北端にある展望台兼総合案内所の脇の道をスルッと入っていけば、ダム方面に出られます。
ダム脇から西側に回り込むとキャンプ場もありますが、今回は用がないのでダムまで。
湖の南側は晴れはじめていたのに、北側は霧が出たり晴れたりのしっとり模様。
野反ダムは投石方法という雑?シンプル?な工法で作られためずらしいダムだそうです。
見た目普通の重力式ダムですね。
ダムは普通でしたが、景色はとんでもなかった。
ちょうど北側に立ち込める霧に直射日光が差し込み、湖面に虹がかかっていました。
眼下に見える虹って関東平野に住んでいるとそうそう目にしないので、写真だけみると合成写真かイラストのように見えてしまうくらい不思議な光景。
すごく低い位置にあって、岸が邪魔で綺麗に写真に収められなかったのが心残りでした。
湖畔まで降りてみたんですが、その時には太陽の角度や霧の濃さが変わってしまい、あっというまに消えてしまった・・・。
見切れていても、写真に撮れただけよしとしましょう。
さて、ダム巡りはここでおしまい。
次なる目的地は草津方面。
ということで、来た道を戻って南下します。
もう路面はほぼドライで、青空の割合も6割くらいに増えたかな!
吾妻川沿いまで一気に下るつもりでしたが、途中で気になる看板が。
案内を頼りに脇道に逸れて、ヘリポートつきの広い駐車場の奥までいくと階段があります。
この高低差にも意味があるようで。
群馬草津のあたりは自然鉱物の宝庫で、硫黄なんかが特に有名ですが、太子駅からは鉄鉱石の積み出しを行っていたそう。
こちらは駐車場から見た「ホッパー棟」の、二階の床面に当たる部分ですね。
ホッパー棟は、その二階から駅舎のある一階に停めた貨車に向かって鉱石を落とすことによって、荷の積み替えを行っていた設備です。
群馬草津のあたりは自然鉱物の宝庫で、硫黄なんかが特に有名ですが、太子駅からは鉄鉱石の積み出しを行っていたそう。
こちらは駐車場から見た「ホッパー棟」の、二階の床面に当たる部分ですね。
ホッパー棟は、その二階から駅舎のある一階に停めた貨車に向かって鉱石を落とすことによって、荷の積み替えを行っていた設備です。
上の段に坑道から索道で運んできた鉄鉱石を溜め込み、下の段に首都圏への輸送を担う国鉄貨車という設備のため、こうやって地形にも高低差が必要というわけです。
端から見た断面はこんな感じ。
鉄筋剥き出しでボロボロになっているのが良い味だしてる。
上にも鉄筋が突き出しているのを見てもわかるとおり、二階部分にさらに上屋がありましたが、朽ちたのか解体したのか現存せず。
入場料200円で駅構内に入って見学もできます。
せっかくなので入場しましょう!
左に写ってるのが現役当時のホッパー棟ですね。
端から見た断面はこんな感じ。
鉄筋剥き出しでボロボロになっているのが良い味だしてる。
上にも鉄筋が突き出しているのを見てもわかるとおり、二階部分にさらに上屋がありましたが、朽ちたのか解体したのか現存せず。
入場料200円で駅構内に入って見学もできます。
せっかくなので入場しましょう!
左に写ってるのが現役当時のホッパー棟ですね。
確かに二階建てで屋根もある。
駅舎のようにしつらえた建物の中は資料展示室になっていました。
入場券に印刷されているような写真をはじめ、現役当時の路線図や道具、行先表示のサイドボードなどが展示されています。
構内には低く盛り上げられたホームがあり、その周囲のレールに貨車や動力車が静態展示されています。
ただしこれらの貨車は大井川鐵道や三井化学、茨城交通などから譲渡されたもので、ここにはゆかりなし。
駅名板を読むまで「たいし」だと思ってましたが、「おおし」なんですね。
この辺りの大字が太子なので太子駅。
草も綺麗に刈り払いされていて、鉄道遺構に興味のない人でもふっと落ち着ける気持ちの良い空間でした。
さて、満足して寄り道終了。
ここからは予定通り草津方面を目指します。
ただし、志賀草津道路は白根山の火山活動の影響で、草津温泉から先の万座三叉路あたりまでバイクやオープンカーでは通行できません。
噴石が飛んできたときに身を守る屋根のある乗り物だけOKってことですね。
ということで、迂回路として万座ハイウェーを使うべく国道144号線を西へ向かいます。
こちら万座道路へ向かう途中にある、現役の吾妻線の線路。
・・・どことなく似てますねw
国道は、瀬戸ノ滝のあたりで片側交互通行になっていて、危険なクラックの入ったオーバーハングを取り除くべく、ものすごい工事をしていました。
もうあまりの断崖に「ものすごい」としか形容しようがないその威容・・・
絶壁の迫力にばかり圧されて、滝があることにしばらく気づきませんでしたw
と、そんなこんなで景色を楽しみながら国道をゆったり走って、鹿沢口駅のあたりで北に折れます。
ここで時間は11:00目前。
吾妻川の北岸をスイスイと登ったら、間も無く万座ハイウェーの入り口。
浅間・白根火山ルートの一部である万座ハイウェー。
志賀草津道路こと国道292号線が下降周辺で通行止になったり規制されたりしている時は、ここが東・南側からの渋峠への唯一のアクセス路になります。
駅舎のようにしつらえた建物の中は資料展示室になっていました。
入場券に印刷されているような写真をはじめ、現役当時の路線図や道具、行先表示のサイドボードなどが展示されています。
構内には低く盛り上げられたホームがあり、その周囲のレールに貨車や動力車が静態展示されています。
ただしこれらの貨車は大井川鐵道や三井化学、茨城交通などから譲渡されたもので、ここにはゆかりなし。
駅名板を読むまで「たいし」だと思ってましたが、「おおし」なんですね。
この辺りの大字が太子なので太子駅。
草も綺麗に刈り払いされていて、鉄道遺構に興味のない人でもふっと落ち着ける気持ちの良い空間でした。
さて、満足して寄り道終了。
ここからは予定通り草津方面を目指します。
ただし、志賀草津道路は白根山の火山活動の影響で、草津温泉から先の万座三叉路あたりまでバイクやオープンカーでは通行できません。
噴石が飛んできたときに身を守る屋根のある乗り物だけOKってことですね。
ということで、迂回路として万座ハイウェーを使うべく国道144号線を西へ向かいます。
こちら万座道路へ向かう途中にある、現役の吾妻線の線路。
・・・どことなく似てますねw
国道は、瀬戸ノ滝のあたりで片側交互通行になっていて、危険なクラックの入ったオーバーハングを取り除くべく、ものすごい工事をしていました。
もうあまりの断崖に「ものすごい」としか形容しようがないその威容・・・
絶壁の迫力にばかり圧されて、滝があることにしばらく気づきませんでしたw
と、そんなこんなで景色を楽しみながら国道をゆったり走って、鹿沢口駅のあたりで北に折れます。
ここで時間は11:00目前。
吾妻川の北岸をスイスイと登ったら、間も無く万座ハイウェーの入り口。
浅間・白根火山ルートの一部である万座ハイウェー。
志賀草津道路こと国道292号線が下降周辺で通行止になったり規制されたりしている時は、ここが東・南側からの渋峠への唯一のアクセス路になります。
南の草津から北の渋峠に登れないということは、万座ハイウェーの終端である万座温泉方面からも、草津温泉へは行けません。
ただし今回目指すのは、草津温泉でも渋峠でもなく、タイトルの通り毛無峠なので問題なし!
万座ハイウェーは有料道路で、通行料には2輪でも750円と高額を要求するだけあって、とても走りやすく気持ちの良い高原道路です。
この道路の運営はプリンスホテル。
温泉街やゴルフ場を擁する総合リゾート地区への入場料みたいなもんですね。
ターンパイクのような私設の有料道路同士で比べても料金が高めの設定なのは、除雪や火山活動に関連する維持管理の手間がすごいからなんじゃないかなと思ったり。
気持ちの良い道をトロトロ走るよりは、途切れ途切れでもメリハリよく走りたい。
馬力の足りてない前走車に追いつくたびに駐車場で景色を眺めること数回、万座温泉に到着。
せっかく晴れていたのに、標高が上がってくると霧の中に逆戻りでした。
それに先日の磐梯吾妻スカイラインも、安房峠道路もそうでしたが、火山活動の活発なところは硫黄臭がすごい。
ゆでたまご食べたくなる・・・!
温泉でまったりしたい気持ちを押し殺し、霧の中を西に進みます。
県道466号線で万座峠を超え、毛無峠方面へ。
このあたりも土砂災害の影響が色濃く、路肩が崩れていて大型車は通行止。
完全に路面がなくなってガードロープが宙吊りになっている箇所もありました。
おーこわ。
霧と落ち葉の中をエンブレでビクビクしながら進み、毛無峠への分岐点。
昔は小串鉱山から先、嬬恋まで道路が繋がっていたらしいですね。
小串鉱山周辺が地滑りを起こしたり、鉱山が閉山したこともあって、今はもう廃道どころか普通に遭難するレベルらしいですが。
標高1900m近い上に霧の中なので、気温もご覧の通り。
真冬の東京でも昼間は晴れれば10度くらいまであがりますから、8度で風の強い高原だと体感温度は・・・
当然、寒いのはわかっていたので厚着してきましたとも。
ファスナーを一番上まで上げ、準備万端。
Ninja1000SXに標準装備のグリップヒーターをつけてみたりしながら寒さに耐え、荒涼とした毛無峠に到着。
わかっちゃいたけど何も見えねえ。
小串鉱山へ降りる道の通行止看板は、過去数度訪れた時に比べてあからさまに風化していました。
加えて路面右側が雨水の流れに洗堀されてしまって、立ち入り禁止の看板がのけぞっていますね・・・これ来シーズンには倒れちゃうんじゃないかな。
索道の支柱は霧の合間にチラッと見えました。
こっちが一個転けてるのは昔からw
毛無峠の天候は晴れの日でも運次第だと思ってるので、まぁ下界が曇りの日に来たらこうなるのは仕方ないよね・・・ということで、記念撮影して早々に撤退です。寒いし。
毛無峠をあとにしてからは、県道112号線を西へ下って行きます。
標高が高い場所では北信五岳だ!と案内板があっても、残念ながら全然見えないw
西に向かうにつれて標高は一気に下がり、1400m付近で霧が晴れます。
この展望台からは、小布施の町並みがスカッと見渡せました。
雲の高さがちょうどそのくらいなんですね。
目線の高さと同じところに雲、上は曇りで下は晴れ。
逆雲海のような風景です。
霧が晴れれば路面も乾く。
楽しいワインディングロードのヘアピンをするすると抜けているうちに、子安・山田温泉のあたりまで降りきりました。
時間は12:30、ここからは須坂の市街地へ向かいます。
市街地に向けてゆるやかに下る坂道。
ワインディングロードからのクールダウンにちょうどいいです。
気温も上がり、上着を一枚脱ごうと路肩に止めると、目の前に晴れと雨の境目が。
千曲川の向こうなので篠ノ井のあたりかな。
標高差があって高い建物が少ない地形だと、こうやって雨の様子が目に見えるのが楽しいですね。
雨に打たれている篠ノ井のほうには向かわず、ルートは国道406号線に入って菅平高原方向にとります。
草津から抜けたらここは通っておきたい楽しい道ですよね。
一部舗装が荒れていますが、概ね道も綺麗で登坂車線も完備。
この道をトルクに任せて小気味よく登って行きます。
青空は見えませんが、明るい曇り空といった感じで楽しい走行です。
ついでにダムも見ておきましょう。
ここは菅平湖(すがだいらこ)を形成する菅平ダム。
高さは標準的ながらも、どっしりしたダムです。
吐出口がスキージャンプになっているので放水したら豪快な流れになりそう。
菅平湖は水位がやや低め。
湖岸の一段下にある丘までしっかり見えます。
ダム下に沈んだ廃道とか見えないかなーと思いましたが、菅平湖の下にはもともとそんなに構造物がなかったみたいですね。
菅平高原で国道144号線に切り替え、そのまま上田市街へ。
こちら側は気持ちの良い晴模様。
万座以来の青空に、昼前の眠気がふっとびます。
時間はここで13:30、そういえば昼食のことを忘れていたな・・・。
上田の中心街を避け、国道18号の上田バイパスでぐるっと迂回。
目指すは国道143号線、道の駅あおきです。
見下ろす市街地は昼下がりの太陽に照らされて、屋根がキラキラと光って美しい。
ちょうど14:00を回ろうかというところで、道の駅あおきに到着。
やや遅くなってしまいましたが、お昼にします。
松茸ご飯が売り切れだったので、オーソドックスに天ぷらそばをチョイス。
上田に入って急にあたたかくなったので、蕎麦は冷たいのでいきます。
信州蕎麦はもちろん、熱々の天ぷらと美味い塩が最高です。
道の駅の裏手にはちょうど蕎麦畑があり、蕎麦を見ながら蕎麦を食う贅沢w
もう新蕎麦の季節ですねえ。
腹ごしらえも完璧。
ふくらんだ腹をタンクに押しつけながら、さらに143号を西へ進みます。
お次の目的地は松本市街。
上田〜松本のメインルートは、国道254号線の三才山トンネル・松本トンネルです。
先日料金徴収を終えて無料になったのもあり、ほとんどの車はそちらを経由。
なので、青木峠を通り抜けるこちらは旧街道といった趣。
道幅も狭く、タイトなコーナーも多い道です。
移動の行程そのものを目的にしているツーリングの場合、時間が許すならこういう道はどんどん走っていきたいところ。
腐っても都市間の主要道路、さすがに道の整備状況は良好で、大回りにつくられたヘアピンカーブを爽快に駆けます。
この道は上田市からはじまり、青木村から登りはじめて、筑北村をかすめ、松本市へ抜けます。
途中、筑北村との東西境界に一本ずつトンネルがあり、これがなかなかの狭小トンネル。
三才山トンネルが有料ながらも一定のシェアをもっていたのは、ここの存在も大きいです。
一本目は明通トンネル。
なんか心霊スポットとして有名らしいですね。
青木で心霊といえば青木ヶ原樹海もそうだなあ。
お次は会吉トンネル。こちらは信号による片側交互通行ですが、自動二輪や自転車は素通りOK。
とはいえ向こう側に対向車もいるので、念のため信号を待って通行します。
古い電球式の信号といい、銘板のない奥まった坑口といい、まぁ見る人が見たら不気味なのかも。
僻地ツーリングしまくってると見慣れてしまってありがたみがないw
心霊どうのこうのより、とにかく道が楽しい。
青木峠に夢中になっている間に、目の前の景色がどんと開けて、松本の市街地が見えてきました。
本日最後の目的地は、松本のここ、あがたの森公園です。
公園内にある旧制松本高等学校の跡地に残る校舎を見に来たのでした。
この地に残る本館と講堂は、1920年築の由緒ある建物。
今年でちょうど100年になりますね!
アニメやドラマのロケ地としても度々使われる建物で、国の重要文化財に指定されています。
こちらは後年の建築で、旧制高等学校記念館。
本館は現役で会議室等を共する文化会館として運営される傍ら、無料で開放されています。
記念館のほうは入場料310円の資料室・博物館。
自分の母校の小学校も、1930年代築と古い校舎だったので、どこか面影があって歴史を感じるというより懐かしさが勝りました。
綺麗に手入れされている、狭いけれど明るい廊下。
校長室や教室1部屋が復元・公開されています。
校長室の執務机と応接家具。すばらしい雰囲気。
こちらは二階にある教室。
学校の教室で引き戸じゃなくて開き戸なのは珍しい気がしますね。
椅子一体型の机がぎっしり、教壇に向かって並びます。
ミントグリーンに塗られた天井と腰壁が涼しげ。
照明は現役当時からこの一個だけ?さすがにそんなことはないか。
ちょうど夕方ごろの木漏れ日がいい感じの雰囲気。
ツーリングの締めにふさわしい場所でした!
時間はほどよく16時。
あまり遅くなる前にまっすぐ帰りましょう。
松本ICから長野道に乗って、中央道経由で帰路につきます。
傾きはじめた夕日と遠くの雲が奇跡みたいな風景を作っていました。
光が射しているのは南松本駅のあたりかな。
高ボッチ高原を望むあたりも、雲の切れ間で綺麗なツートンカラーです。
夏の終わりの夕暮れ時という感じでしんみりしますね。
八ヶ岳から山梨に入るあたりでは虹も出ていました。
今日は虹に縁があります。
2度も見られる日はなかなかないですよね。
このご褒美があれば、湿りっぱなしだった路面を走ってきた甲斐があるというもの。
そのまま気持ちよく帰宅できればよかったのですが、大月から先は大雨予報。
約250kmで3時間、19時には帰宅できるかなと思っていましたが、これを突っ切るつもりはなし。
ましてや中央道の渋滞は累計30km近くまで伸びており、その中で時間雨量80mmとか100mmの雨を喰らうのは自殺行為に等しい!!
ここまで霧や前走車の跳ね上げた飛沫でしっとりと湿ることはありましたが、一度も雨にはふられていないので、最後まで濡れずに帰るべくチキンレース開始です。
雨に追いつかないよう、雨雲に飲まれないよう、PAごとに天気を調べながら進みます。
八ヶ岳PAから見る夕暮れが美しい・・・!
逃げては追われ、大雨が止んだあとのウエット路面を走り、渋滞にひっかかりながらも足がつかない程度に進み、時にはPAで間食をし、たっぷり5時間かけて自宅にたどり着いたのでした。
天気がイマイチで人出が少なく、渋滞が捌けるのが早かったのも功を奏しましたね。
ということで、無事雨に降られずに帰宅したこの日の走行距離は752.7kmとなりました。
振られてないけど雨上がりのダブルタイヤのしぶきをモロに食いながら走ったので、カウルから出ているヘルメットだけがベッタベタになりました・・・
ODOは16944kmとなりました。
ただし今回目指すのは、草津温泉でも渋峠でもなく、タイトルの通り毛無峠なので問題なし!
万座ハイウェーは有料道路で、通行料には2輪でも750円と高額を要求するだけあって、とても走りやすく気持ちの良い高原道路です。
この道路の運営はプリンスホテル。
温泉街やゴルフ場を擁する総合リゾート地区への入場料みたいなもんですね。
ターンパイクのような私設の有料道路同士で比べても料金が高めの設定なのは、除雪や火山活動に関連する維持管理の手間がすごいからなんじゃないかなと思ったり。
気持ちの良い道をトロトロ走るよりは、途切れ途切れでもメリハリよく走りたい。
馬力の足りてない前走車に追いつくたびに駐車場で景色を眺めること数回、万座温泉に到着。
せっかく晴れていたのに、標高が上がってくると霧の中に逆戻りでした。
それに先日の磐梯吾妻スカイラインも、安房峠道路もそうでしたが、火山活動の活発なところは硫黄臭がすごい。
ゆでたまご食べたくなる・・・!
温泉でまったりしたい気持ちを押し殺し、霧の中を西に進みます。
県道466号線で万座峠を超え、毛無峠方面へ。
このあたりも土砂災害の影響が色濃く、路肩が崩れていて大型車は通行止。
完全に路面がなくなってガードロープが宙吊りになっている箇所もありました。
おーこわ。
霧と落ち葉の中をエンブレでビクビクしながら進み、毛無峠への分岐点。
昔は小串鉱山から先、嬬恋まで道路が繋がっていたらしいですね。
小串鉱山周辺が地滑りを起こしたり、鉱山が閉山したこともあって、今はもう廃道どころか普通に遭難するレベルらしいですが。
標高1900m近い上に霧の中なので、気温もご覧の通り。
真冬の東京でも昼間は晴れれば10度くらいまであがりますから、8度で風の強い高原だと体感温度は・・・
当然、寒いのはわかっていたので厚着してきましたとも。
ファスナーを一番上まで上げ、準備万端。
Ninja1000SXに標準装備のグリップヒーターをつけてみたりしながら寒さに耐え、荒涼とした毛無峠に到着。
わかっちゃいたけど何も見えねえ。
小串鉱山へ降りる道の通行止看板は、過去数度訪れた時に比べてあからさまに風化していました。
加えて路面右側が雨水の流れに洗堀されてしまって、立ち入り禁止の看板がのけぞっていますね・・・これ来シーズンには倒れちゃうんじゃないかな。
索道の支柱は霧の合間にチラッと見えました。
こっちが一個転けてるのは昔からw
毛無峠の天候は晴れの日でも運次第だと思ってるので、まぁ下界が曇りの日に来たらこうなるのは仕方ないよね・・・ということで、記念撮影して早々に撤退です。寒いし。
毛無峠をあとにしてからは、県道112号線を西へ下って行きます。
標高が高い場所では北信五岳だ!と案内板があっても、残念ながら全然見えないw
西に向かうにつれて標高は一気に下がり、1400m付近で霧が晴れます。
この展望台からは、小布施の町並みがスカッと見渡せました。
雲の高さがちょうどそのくらいなんですね。
目線の高さと同じところに雲、上は曇りで下は晴れ。
逆雲海のような風景です。
霧が晴れれば路面も乾く。
楽しいワインディングロードのヘアピンをするすると抜けているうちに、子安・山田温泉のあたりまで降りきりました。
時間は12:30、ここからは須坂の市街地へ向かいます。
市街地に向けてゆるやかに下る坂道。
ワインディングロードからのクールダウンにちょうどいいです。
気温も上がり、上着を一枚脱ごうと路肩に止めると、目の前に晴れと雨の境目が。
千曲川の向こうなので篠ノ井のあたりかな。
標高差があって高い建物が少ない地形だと、こうやって雨の様子が目に見えるのが楽しいですね。
雨に打たれている篠ノ井のほうには向かわず、ルートは国道406号線に入って菅平高原方向にとります。
草津から抜けたらここは通っておきたい楽しい道ですよね。
一部舗装が荒れていますが、概ね道も綺麗で登坂車線も完備。
この道をトルクに任せて小気味よく登って行きます。
青空は見えませんが、明るい曇り空といった感じで楽しい走行です。
ついでにダムも見ておきましょう。
ここは菅平湖(すがだいらこ)を形成する菅平ダム。
高さは標準的ながらも、どっしりしたダムです。
吐出口がスキージャンプになっているので放水したら豪快な流れになりそう。
菅平湖は水位がやや低め。
湖岸の一段下にある丘までしっかり見えます。
ダム下に沈んだ廃道とか見えないかなーと思いましたが、菅平湖の下にはもともとそんなに構造物がなかったみたいですね。
菅平高原で国道144号線に切り替え、そのまま上田市街へ。
こちら側は気持ちの良い晴模様。
万座以来の青空に、昼前の眠気がふっとびます。
時間はここで13:30、そういえば昼食のことを忘れていたな・・・。
上田の中心街を避け、国道18号の上田バイパスでぐるっと迂回。
目指すは国道143号線、道の駅あおきです。
見下ろす市街地は昼下がりの太陽に照らされて、屋根がキラキラと光って美しい。
ちょうど14:00を回ろうかというところで、道の駅あおきに到着。
やや遅くなってしまいましたが、お昼にします。
松茸ご飯が売り切れだったので、オーソドックスに天ぷらそばをチョイス。
上田に入って急にあたたかくなったので、蕎麦は冷たいのでいきます。
信州蕎麦はもちろん、熱々の天ぷらと美味い塩が最高です。
道の駅の裏手にはちょうど蕎麦畑があり、蕎麦を見ながら蕎麦を食う贅沢w
もう新蕎麦の季節ですねえ。
腹ごしらえも完璧。
ふくらんだ腹をタンクに押しつけながら、さらに143号を西へ進みます。
お次の目的地は松本市街。
上田〜松本のメインルートは、国道254号線の三才山トンネル・松本トンネルです。
先日料金徴収を終えて無料になったのもあり、ほとんどの車はそちらを経由。
なので、青木峠を通り抜けるこちらは旧街道といった趣。
道幅も狭く、タイトなコーナーも多い道です。
移動の行程そのものを目的にしているツーリングの場合、時間が許すならこういう道はどんどん走っていきたいところ。
腐っても都市間の主要道路、さすがに道の整備状況は良好で、大回りにつくられたヘアピンカーブを爽快に駆けます。
この道は上田市からはじまり、青木村から登りはじめて、筑北村をかすめ、松本市へ抜けます。
途中、筑北村との東西境界に一本ずつトンネルがあり、これがなかなかの狭小トンネル。
三才山トンネルが有料ながらも一定のシェアをもっていたのは、ここの存在も大きいです。
一本目は明通トンネル。
なんか心霊スポットとして有名らしいですね。
青木で心霊といえば青木ヶ原樹海もそうだなあ。
お次は会吉トンネル。こちらは信号による片側交互通行ですが、自動二輪や自転車は素通りOK。
とはいえ向こう側に対向車もいるので、念のため信号を待って通行します。
古い電球式の信号といい、銘板のない奥まった坑口といい、まぁ見る人が見たら不気味なのかも。
僻地ツーリングしまくってると見慣れてしまってありがたみがないw
心霊どうのこうのより、とにかく道が楽しい。
青木峠に夢中になっている間に、目の前の景色がどんと開けて、松本の市街地が見えてきました。
本日最後の目的地は、松本のここ、あがたの森公園です。
公園内にある旧制松本高等学校の跡地に残る校舎を見に来たのでした。
この地に残る本館と講堂は、1920年築の由緒ある建物。
今年でちょうど100年になりますね!
アニメやドラマのロケ地としても度々使われる建物で、国の重要文化財に指定されています。
こちらは後年の建築で、旧制高等学校記念館。
本館は現役で会議室等を共する文化会館として運営される傍ら、無料で開放されています。
記念館のほうは入場料310円の資料室・博物館。
自分の母校の小学校も、1930年代築と古い校舎だったので、どこか面影があって歴史を感じるというより懐かしさが勝りました。
綺麗に手入れされている、狭いけれど明るい廊下。
校長室や教室1部屋が復元・公開されています。
校長室の執務机と応接家具。すばらしい雰囲気。
こちらは二階にある教室。
学校の教室で引き戸じゃなくて開き戸なのは珍しい気がしますね。
椅子一体型の机がぎっしり、教壇に向かって並びます。
ミントグリーンに塗られた天井と腰壁が涼しげ。
照明は現役当時からこの一個だけ?さすがにそんなことはないか。
ちょうど夕方ごろの木漏れ日がいい感じの雰囲気。
ツーリングの締めにふさわしい場所でした!
時間はほどよく16時。
あまり遅くなる前にまっすぐ帰りましょう。
松本ICから長野道に乗って、中央道経由で帰路につきます。
傾きはじめた夕日と遠くの雲が奇跡みたいな風景を作っていました。
光が射しているのは南松本駅のあたりかな。
高ボッチ高原を望むあたりも、雲の切れ間で綺麗なツートンカラーです。
夏の終わりの夕暮れ時という感じでしんみりしますね。
八ヶ岳から山梨に入るあたりでは虹も出ていました。
今日は虹に縁があります。
2度も見られる日はなかなかないですよね。
このご褒美があれば、湿りっぱなしだった路面を走ってきた甲斐があるというもの。
そのまま気持ちよく帰宅できればよかったのですが、大月から先は大雨予報。
約250kmで3時間、19時には帰宅できるかなと思っていましたが、これを突っ切るつもりはなし。
ましてや中央道の渋滞は累計30km近くまで伸びており、その中で時間雨量80mmとか100mmの雨を喰らうのは自殺行為に等しい!!
ここまで霧や前走車の跳ね上げた飛沫でしっとりと湿ることはありましたが、一度も雨にはふられていないので、最後まで濡れずに帰るべくチキンレース開始です。
雨に追いつかないよう、雨雲に飲まれないよう、PAごとに天気を調べながら進みます。
八ヶ岳PAから見る夕暮れが美しい・・・!
逃げては追われ、大雨が止んだあとのウエット路面を走り、渋滞にひっかかりながらも足がつかない程度に進み、時にはPAで間食をし、たっぷり5時間かけて自宅にたどり着いたのでした。
天気がイマイチで人出が少なく、渋滞が捌けるのが早かったのも功を奏しましたね。
ということで、無事雨に降られずに帰宅したこの日の走行距離は752.7kmとなりました。
振られてないけど雨上がりのダブルタイヤのしぶきをモロに食いながら走ったので、カウルから出ているヘルメットだけがベッタベタになりました・・・
ODOは16944kmとなりました。
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