やっと晴れたー!!
ということで、久々の晴れの週末。
土日ともツーリングしてやるぜと意気込んでまずは土曜日に走行してきました。

ルートはこんな感じ。
せっかくなので紅葉が見たい、ということでダメ元で日光方面へ。
朝イチに中禅寺湖まで行って帰るだけならそんなに混雑しないでしょ?程度の気持ちで東北道に乗ります。
寒くなってきたので出発は5時、大谷PAで小休止を入れ、日光道に向かいます。
5時台・6時台の東北道は、もう渋滞寸前というくらいの交通量。
これはちょっと甘く見すぎたかな?

日光ICで下道に降りて、国道で華厳滝方面へあがっていきます。
昨日は雨だったものの、この日の天候は終日晴れ予報。
やや路面が湿っているものの、概ねドライ。
夏ならとっくに乾いていますが、寒くなると路面の乾きも遅くなります。

日光駅前で時間は7:00。
見覚えのない路面電車が展示されているぞ・・・?
帰宅後調べたところ、ここに展示されたのは今年の3月からだそうで、どおりで見覚えがないわけだ。
東武鉄道の日光軌道線で使われていた車両が、1986年の廃線後岡山に譲渡されて2013年まで使われた後、霧降高原のチロリン村が引き受け、それをこの春「元の場所」であるここに持ってきたそうです。
かつて、いろは坂がまだない頃、明智平までは鉄道を乗り継ぐルートでつながっており、ここ日光駅から先は現存しません。
いろは坂の入り口である馬返までは軌道線(路面電車)、その先明智平までは索道線(ケーブルカー)だったのでした。
マイカーが当たり前になる前からしっかり観光ルートが整備されていたんですねえ。
その軌道線で使っていたのが、この東武100型の109号(岡山では3010号)ということだそう。

余談おわり。
実は日光ICで降りたのは、日光道の終点である清滝IC周辺に渋滞情報が出ていたから。
そうなると、当然清滝ICは避けて通りたいので、一本裏道で馬返へ向かいます。
しかし・・・国道122号線との交点、細尾大谷橋の交差点で完全にブロックして進みません。
これはいろは坂が明智平まで大渋滞になってるやつだな・・・!!
東北道の交通量で嫌な予感は少しありましたが、こりゃもう完全にアウトですね。
まぁハイシーズンだからしかたないかな。

今回のいろは坂は、登った先で何かするつもりはなく、ワインディングロードを楽しむためだけに組み込んだ行程。
上りのつづら折れを渋滞に混ざって半クラで登っていく意味は全然なし!
躊躇わずに折り返して次のチェックポイントへ進みます。
その間も日光駅方面から馬返しに向かってガンガン車が増えていく・・・これは1時間もすれば日光駅前までミッチリですね。
神橋のところまで詰まると最後、あの辺の交通は機能しません。

まだ空いている下り坂で神橋まで戻り、大谷川の対岸に日光中心部の賑わいをみつつ少し進みます。
そこからは県道169号線で北へ向かい、目指すは霧降高原、大笹牧場。

霧降高原への道は濃い霧が出ている場所があり、下界よりももう少しだけウエットな路面。
紅葉しているということは落ち葉も多いということで、滑らないようソロソロと登っていきます。

右に左に、紅葉と青空のコントラストを楽しみながらの登り坂。
日光方面と違ってこちらは交通量もすくないので、遅い車に追いついてしまったら駐車場で少しとめて一息つき、間隔をあけてから走行を続けます。
結果的に着く時間が同じでも、やっぱり自分のペースで走るほうが気持ちいいですからね!
標高の高いところでメーターに見たことのない表示が。
すわ、故障か!?と思いましたが・・・外気温が3度以下になるとこんな表示になるんですねw
水温はしっかり70度を超えているので、この警告は路面凍結に気を付けろってことですね。
今日はさすがにこれを見越して厳冬期装備で来たので、こんなに冷え込んでもへっちゃらだぜ!

標高が上がってくると景色が開けます。
高原の牧場もすっかり秋の色。
雲が多少あるものの、カラッと秋晴れ。
空気が綺麗なので空のグラデーションが美しいですね。
ほどなく大笹牧場に到着、時間は7:45分。
いろは坂をスキップしたせいで早く到着してしまったので、売店はまだあいていません。
さすがに1時間も時間をつぶすのはもったいないので、自販機のホットコーヒーでがまん。

このあたりは標高1200m程度だけあって、さすがに紅葉も進んでいます。
冷え込みが急だったので葉っぱがシワシワになっちゃってるのが惜しいなー

黄色に赤に、色とりどりの葉っぱが青空に映えます。
紅葉そのものがいくら色づいても、やっぱりこの背景の青がないと締まらないですよね。

1ヶ月もすればこの山も真っ白になるんだろうなー。
15分ほどゆっくりして、県道245号線で小百(こびゃく)川沿いに南東に降ります。

太陽が高くあがってきて、谷間の路面も徐々に明るくなってきました。
擁壁に生えた苔の色もこころなしか紅葉。
落ち葉を巻き上げながら、すべらないように注意して下っていきます。

ミラー越しに見えた道路脇の小道の先にがすごくカラフルだったので、Uターンして分け入ってみました。
南向きの斜面は太陽に照らされて眩しい!バイクが影になってるのが惜しいですねw
このあたりの紅葉は4分から6分といった感じで、完全に色づくのにはまだすこし先ですが、ほんのり緑が残ったグラデーションも好きです。

空が青いと常緑樹の緑も綺麗に見えます。
夏場はそんなに意識して見ないですが、こうやって色が変わると木の種類がまだらになっているのが手に取るようにわかって面白い。

小百の中心地まで標高を下げたあとは、鬼怒川方面へ。
目指すは日塩もみじライン。
このあたりはもう10月も終わるというのに、まだ稲が実っている田んぼが多いですね。
品種なのか気候なのかはわかりませんが、2ヶ月も前に富山で収穫期の田んぼを見ただけに、タイムスリップ感がすごいw

鬼怒川に出てからは、国道121号線で温泉街を抜けて進んでいきます。
日光はあんなにも賑わっていたのに、こっちの交通量は少なめでスイスイ。
鬼怒川温泉なんて、温泉街よりも廃虚街として有名になってきた感があって悲しいですねえ。
車でわずか30分の距離、首都圏から来るならおなじくらいの立地なんですけど、鬼怒川温泉には温泉以外の観光名所がなさすぎるのが問題かな。

鬼怒川温泉駅を通り過ぎるころ、時間は8:45。
空の雲はどんどん溶けて消えていき、宇宙がそのまま見えているような深い青空が広がります。

鬼怒川温泉から更に北へちょっと上がったら、もみじラインの入り口に到着。
今日ここに訪れたのは、横断幕の通り日塩もみじラインの料金徴収期間が満了し、無料化される直前だったから。
思えば最後に来たのももう4年前のことでした。
12月に入ると凍結が怖くてなかなか来れないので、これが有料道路としての走り納めかな。

ここが今日走った中で一番紅葉が綺麗でした。
標高は低いものの、やっぱり北に位置するからなのかな。
目まぐるしく変わる色、差し込む木漏れ日、つづら折れの道。
そのどれもが最高のシチュエーションでした。
秋の山間部の難しさは、どこで撮っても割と影になることw
時間は9:30に近づいたとはいえ、太陽の角度はまだナナメな感じ。
交通の邪魔にならず紅葉もよく映え、バイクも直射日光に照らされるスポットはなかなかないw

もみじラインはあっという間に走り抜け。
後続車が居ないのをいいことに、料金所のおじさんと「どっから来たの?次どこいくの?」「奥日光は行った?俺は昨日いったよ!」などと雑談に花が咲きます。
無料化すると当然ここは無人になり、そのうち取り壊されるわけで、こういう経験って貴重なんだろうな。
これまで何万人ものライダーと小銭をやりとりしたおじさんの最後の一ヶ月のお仕事かもしれないわけで。

こちら通行券。
楽しい道ではあるんですが、並行の国道121号線も景色がよくていい道ですし、湯西川には道の駅もあるので、420円をケチってしまうことが多かった道でした・・・
無料になったらソコソコ使うかもしれませんね

料金所を抜けた県道最後のつづら折れ。
遠景だと緑から赤へのグラデーションがハッキリわかります。
ここで10月の半ばから11月の頭に定点観測したら面白そうだなあ。

国道400号に抜けたら、そのまま西那須野塩原ICへ。
時間はまだ10時ですが、朝の東北道やいろは坂の渋滞を見ていると帰りも酷く混雑しそうなので、今日のところは早々に撤収!!

昼過ぎに都内に戻り、買い物などいろいろ済ませて明るいうちに走行おしまい。
今日の走行距離は517.9kmでした。
ツーリング自体は450kmくらいかな?

ODOは19532kmとなりました。

コメント
コメント一覧 (2)
貴殿がニンジャ650に乗られてた頃からこちらのブログにおじゃまするようになりましたが、コメントは初めてになります。
いつも情報量の多いツーレポ参考にさせていただいております。
自分は、今のところバイクの所有はありませんが、来春の復帰を目指しております。
今回なぜ、コメントをさせていただくかというと、自分も25日の日に中禅寺湖に車で行ってきたからです。
日光口PAに車中泊してAM6:45にイロハを上がりましたので、無事に渋滞はなく登れました。
しかし、10:00に市内に戻ってくると・・・貴殿の想像以上の大名行列(笑)
日塩の無料化の情報は掴んでいたので、こちらも参考になるレポートでした。
今後も楽しいレポートお待ちしています。
6:45に登れたということは本当にタッチの差でしたね。
自分が馬返し手前にいた7:00〜7:10の間も渋滞がどんどん伸びていたので、すごく遅い車がいたか事故でもしていたのかも。
今後も頑張って書きますのでよろしくお願いします!