ツーリングBlog [Full Notch !]

関東を拠点にあちこち旅する在住ライダーのツーリングレポート。

交通量の少ない山深い道や交通関係施設、史跡などが好物。

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まだまだ自粛期間が終わらない!
ということで、いすみ鉄道・小湊鉄道と、JR久留里線に続いて銚子電鉄を全駅探訪してきました。
今回銚子電鉄に足を向けたのは、犬吠駅が空き巣被害に遭うという悲しいニュースを目にしたから。
銚子電鉄は元々経営状態が慢性的に悪く、食品やお土産物でなんとか鉄道の運営費用を捻出していることで話題になったりもしました。 
そこに心ない空き巣が・・・というのだから、応援をかねて売り上げに貢献できたらと思いました。
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ルートはこんな感じ。

 


まずは出発。時間は8:00少し前。
そういえば最近箱つけて走ってないなー、いつ以来かなーと遡ってみたら、なんと10月が最後でした
冬の間は遠出しないとはいえ、あまりにも・・・なのでお土産を入れるつもりで箱装備。
うーんやっぱし格好いいですね!!
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銚子に行って帰るだけなので、今日は全部下道のつもり。
銚子にも先日行ったばかりですし、ルートにバリエーションも必要です。
湾岸から穴川を経由し、内陸へ入っていきます。
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県道22号で弥富を抜けます。
弥富といえば伊勢湾岸道のICの名前でお馴染みですが、印旛郡弥富村という地名が千葉にも存在しました。
現在は佐倉市になっています。
この辺の千葉街道筋は流れがいいとタラタラ流すのに最適。
ほどよい集中、ほどよい退屈で、狭隘な道を進んでいきます。
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匝瑳のあたりからはおなじみ国道126号。
このままドーバーラインを抜けて外川駅へ。
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途中、ホームセンターに寄り道してガソリン添加剤を購入。
晩秋のあたりから下道でゆったり走行が多くてあまりエンジンを元気に回せていないのもあって、カーボン溜まってそうだなあと思ったので、効くか利かないかはともかく、おまじないのつもりで。
ハイオクだとそもそもガソリン自体にも清浄剤が添加されてますもんね。
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ということで、やってきました外川駅。
5/5にも慣らし運転で来ているので、9ヶ月ぶりですね。
ここからはしばらくバイクを駐車場に止めて、列車の旅。
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時間はここで10:30。
外川駅の奥、機回し線に静態保存されているデハ801は、土日休日の晴れの日であれば8:30〜16:30まで車内を解放しています。
5月に来た時は東成田に寄ってからだったので、16:30を過ぎていたため立ち入りできなかったんですよね。
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木の床、長ーいシート、丸い屋根の形そのままの天井がいい雰囲気。
最近の電車は空調や配線があるので天井は平面ですもんね。
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雰囲気のある大きな1枚ドアと、家庭でももうちょっと丁寧にやるぞっていう後付けの配線w
単に古くて、復元で綺麗にしてある展示車両は全国いろんな場所にありますが、こういう使用感のある古さも嫌いじゃないです。
このデハ801は2010年まで現役で使用されていました。
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解放的な運転台付近。
乗務員さんが行き来するあたりは、客室部と違って床が茶色く年季を感じさせているのがいいですね。
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さて、車内見学が終わったら、現役線に目を向けます。
駅前の河津桜が徐々に花開いていました。
来週か再来週には満開になりそうですね。
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銚子電鉄は、外川〜銚子の全線を乗り通しても350円、往復で700円と、距離が短い路線なのでリーズナブルな値段設定。
一日乗車券も同じ金額で購入できます。
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この日の車両は3000型。
銚子電鉄では新鋭!ですが、1960年代の車両でございます。
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車内は床も含めてモダンな感じですが、コンプレッサーの駆動音は昭和の香り。
ガタゴトと揺られて、全10駅をゆっくりゆっくり走り、20分ほどで結びます。
車掌さんが乗務している時は、各駅ごとにせわしなく検札に回っておられました。
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ターミナル駅である銚子駅では、JR線とつながった頭端式のホームに発着。
Suicaの簡易改札と申し訳程度のラッチでゆるく連絡しています。
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乗り換え口の上屋より奥に頭を突っ込む総武本線の209系。
銚子電鉄側はIC乗車券非対応なので、JRに乗り換える人だけタッチが必要。
JRの駅構内を通らないとたどり着けないので、銚子電鉄だけを利用したい人はちょっとややこしいですね。
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緊急事態宣言もあって、現在銚子電鉄は1時間に1本だけ。
逃すと次が大変なので、乗ってきた電車にそのまま乗り直して外川駅へ戻ります。
乗車券だけでは応援に心許ないので、外川駅の売店でお土産もしっかり購入。
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ここからはバイクにふたたびまたがり、各駅めぐりです。
まずは外川・銚子の両端を差し置いて、いちばん立派な犬吠駅。
駅舎内にはお土産やぬれ煎餅の実演販売所もあります。
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もはや言わずもがな、犬吠埼灯台の最寄駅なので、駅のつくりも灯台を意識してか、ポルトガル宮殿建築風のヨーロピアンあふれる感じ。
タイル張りのお城の様な駅ホームに・・・お向かいはキャベツ畑なのがご愛嬌。
架線も一本釣りのシンプルなもので、ローカル度合いが満点です。
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お次は君ヶ浜駅。
かつては城門のようなアーチ状の建築があったのですが、とりこわされて柱のみ。
なんだかモノリス感があって、これはこれで。
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銚子電鉄の各駅はネーミングライツで駅名の命名権を売っており、それぞれに地元企業などのユニークな名前がついていますが、一応「本物の」駅名標も残っています。(観音駅以外)
しかし扱いがひどい・・・塩ビパイプに錆放題の看板。
まぁお金になりませんからねこっちの名前はw
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ここで線路はやや北東に頭をふって大回りに曲がったあと、北西へ向きます。
お次は一転して涼しげな南国風、海鹿島駅です。
窓の面積の大きい、明るい待合室で、脇には井戸もあります。
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ここが一番東に迫り出しているので、関東最東端の鉄道駅とのこと。
駅奥は民家の玄関に直通で、ホーム上に家庭菜園があるフリーダムっぷり。
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お次は西海鹿島駅。
鋭角に踏切と交わっている、路面電車の電停の様な駅構造。
ホームまではスロープになっていて、バリアフリー
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ですが・・・ホーム上はバリアフリーではないですねw
かなり狭く、ホームが低いので乗り口との間に段差もあって、しかも待合室がかなり迫り出しているので、通路はすれ違い不可!
なかなか危ない構造の駅ですね・・・
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次は、銚子電鉄唯一の列車交換可能駅(両端駅も含めてここだけ・・・!)である笠上黒生駅。
一番大きい設備を持つ駅なのに、入り口が完全に路地です。
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軽トラすら通行不可と思われる民家の勝手口にお邪魔しまーすと入っていくと、奥に駅が見えます。
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入り口はあんなでしたが、駅舎は立派。
銚子行きは奥、外川行きは手前のホームから発着する、2面2線の駅。
奥に見える白い建物が対向のホームにある待合室です。
ホーム両端に構内踏切があり、上下ホームを行き来できます。
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改札の設備は外川行きホーム側にしかないものの、改札作業自体は駅員さんがホームまで出てきて実施するので、反対側のホームからも直接乗降可能になっていて、スロープが用意されています。
スロープの向こう側には留置線がありますが、営業に使っていないので・・・ごらんのありさま。
車両限界完全無視、それどころか軌道上に平気で自転車が置かれています。
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なんなら、本線と接続している側にはコンクリートブロックが打ち捨てられ、月極駐車場の車がレールを車止めがわりにしています。
いちおう、これ、現役の設備なんですよね・・・!?
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その留置線の奥も、空っぽではないんです。
すでに廃車扱いになったとはいえ、ちゃんと車両が押し込まれて・・・放置されています。
こちらはかつてトロッコ客車(澪つくし号)として使用されていたユ101号。の、残骸。
銚子電鉄は古い車両に愛着があるのかないのかわかりませんね・・・
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カーブを通過してレールがほぼ真西をむいたら、小学校の掘割の下にこじんまりと佇む本銚子駅。
駅舎はバラックの物置部屋みたいな状態だったものを、テレビの企画でリフォームされた経緯があります。
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賛否あるみたいですが、どこぞの喫茶店みたいなレトロモダンな雰囲気で清潔感がありますね。
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丘の上の小学校の生徒が作ったというステンドグラスもなかなかの風合い。
この改修には賛否あるみたいですが、そもそも銚子電鉄の駅は全部個性的で統一のイメージ感みたいなのが無いので、これはこれでアリな気がしますね。
そういえば旧制松本高校も、どことなくこんな感じの雰囲気でした。
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小学校の正門のすぐ前、掘割の上をまたぐように、人道橋が駅をまたいでいます。
橋の上から駅舎を眺めると、とってもいい雰囲気。
この橋の上にテラス作って喫茶店でもやればいいのに。
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駅と反対側を覗くと、軌道沿いに刈り込まれた木々が抜け道のような雰囲気を演出。
この区間は「緑のトンネル」として車内放送でもイチオシの風景でした。
冬枯れしている季節では見通しがいい代わりにやや寂しいので、新緑の季節にきてみたいですね。
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お次は観音駅。
またガラッと雰囲気が変わりました・・・。
今度は三角屋根のスイス風駅舎だとかで、涼しげなブルーが特徴的ですね。
「観音」は至近にある飯沼山圓福寺の観音堂にちなみます。
駅の外観はぜんぜんちなんでないけど!!
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ホームも小綺麗なタイル張りで、構内は広く、テラスのような雰囲気。
しかし、せっかく屋根がついているのに、かゆいところに手が届かない軒の長さが歯痒いw
改札からのスロープ部分には、かつてたい焼きが名物の売店があったのですが、現在はも抜けの殻。
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その次は、仲ノ町駅。
こちらは銚子鉄道の本社が併設されている駅で、さながら本拠地といったところ。
駅を挟むようにヤマサ醤油の工場が立地しており、線路をまたぐ様にパイプラインも設置されています。
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駅の南側には銚子電鉄唯一の車庫が隣接していて、8:00〜16:00は入場券だけでいつでも車庫内見学ができるというサービスっぷり。
残念ながら去年の10月から今年の3月までは2002編成が全般検査中のため見学中止になっており、見学はまたの機会に。
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手前にはピカピカになった2001編成と、引退した元丸の内線車両の1002(復刻で車番が2040になっている)が留置中。
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最後はこちら、戻ってまいりました銚子駅。
これまでずっと銚子電鉄のアットホームながらやや寂しい駅を見てきたので、この立派でクリーンな銚子駅を見てJRのパワーを感じざるを得ません。
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駅の脇にある跨線橋から銚子電鉄の駅ホームを臨みます。
もともととんがり屋根の先端にはオランダ風の灌漑風車がついていたらしいのですが、こちらも撤去済みで、かろうじて「X」の形をした基部がその面影を残します。
侘しい・・・
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ということで目的達成。時間は13時。
また来るよーということで、帰路に着きます。
そのまままっすぐ帰るとちょっと物足りない感じなので、ぐるっと回り込んで帰ることに。
とりあえず国道126号線。これは西に帰る以上避けられない・・・
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九十九里浜沿いに、九十九里ビーチラインを進みます。
今日は気温が15〜16度くらいあってあたたかいのですが、晴れたり曇ったりとイマイチぱっとしない天気でした。
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県道124号で内陸に入り、匝瑳方面へ。
前の車のペースにあわせてだらだらと進みます。
これ真夏だと絶対に茹で上がるやつだな・・・。
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蘇我のあたりで湾岸につきあたって、今日は南へ。
姉ヶ崎のコンビナートを横目に通り過ぎ・・・
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アクアラインへ。
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帰りの距離伸ばしがてら、海ほたるで遅めのお昼です。
ゆったりと下道でここまできたので、時間はもう16:00目前。
ちょうどフードコートもガラガラで、著名な観光地とはいえ密集せずに食事にありつけました。
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ついでに珍しいクレミアのショコラ(CREMIA the Chocolat)も食べて本日の仕上げ。
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16:30でまだ青空が広がっていて、さすがに日が長くなったなーと実感。
11〜12月はこの時間、もう日の入りでしたからね。
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帰りは川崎側に渡り、浮島で下道に降りてそのまま帰宅。
アクアライン以外はフル下道の行程となりました。
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最後に稼いだとはいえ全然距離の伸びない268.5kmでした。
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ODOは28201kmになりました。牛歩だ!
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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. けん
    • 2021年02月18日 17:41
    • こんばんは!!
      ninja650契約してまいりました。
      貴殿のブログを参考にさせていただきました。
      ありがとうございました。

      https://ken074.blog.fc2.com/blog-entry-237.html
    • 2. 守口大根 大根
    • 2021年02月18日 22:42
    • 契約おめでとうございます。
      春が待ち遠しいですね!
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