春分の日、夕方からは雨予報ですが日の高いうちは晴れそう。
明け方の気温が高い気候ということで、今シーズン初の未明移動でツーリングしてきました。
向かうは豊橋、目的はタイトルの通り、国道151号線走破です。

ルートはこんな感じ。とりあえず飯田まで。
出発は3:00過ぎで、東名〜新東名と乗り継いでいき、浜松いなさJCTで東名へ入ります。
途中、静岡SAで小休止を一回。あとはノンストップです。
足柄で7度、静岡のあたりは10度くらいあって快適でしたが、引佐の山の中が3度しかなくてきつかった・・・!

豊川ICで降りて、下道をしばし行って豊橋に到着。
到着の時間は6:30を過ぎたころ。
300kmの道のりをほぼ3時間で走れるというのは、新東名の120km/hさまさまです。

街中には豊鉄こと豊橋鉄道が走っています。
国道151号線の終端は、豊橋の中心部にあるので、ぐるっと回り込んでスタート位置に着きます。

ちょうど路面電車が交差点を曲がっていく、この西八町交差点が国道151号線のスタート。
とはいえ、最初の区間は国道1号線との重複区間のため、案内は1号線表記です。
さすがにトップナンバーには勝てないw

豊川を吉田大橋で渡り、つづいて豊川放水路も小坂井大橋で渡ります。
宮下交差点を右折すると、ここからが国道151号線の単独区間。
五社稲荷神社の大鳥居を横目にみつつ、国道を北東方面へ。

まもなく東名高速をアンダーパスします。
ここまでは豊橋・豊川の市街地を繋ぐ交通量の多い道路で、道も綺麗で高規格。
センターラインどころか中央分離帯までしっかり整備されていました。
これこそが「国道」というやつですよね・・・。

東名をくぐったあとは片側1車線になりますが、まだまだ快適な道が続きます。
道は飯田線とからみつつ、北へ。
東栄で別れるまでは付かず離れずの関係を保っていきます。

ところどころに関谷酒造の日本酒「空」の酒瓶を模した看板があります。
酒蔵は257号線沿いなので、ちょっと今日のルートからは外れますが、このあたりの名産ということでひとつ。

山の方に向かって、豊橋平野の奥、新城にやってきました。
このあたりも太平洋沿いの気候なので、もう桜が咲いていますね。

平野と山の境目を通る新東名高速をアンダーパス。
ここから先は宇連川沿いに山間部を走っていくことになりますが、昔からの街を繋いでいくルートのため、山奥感はぜんぜんなし。
時間は8:00に近くなりましたが、引き続き平穏な走行が続きます。

長篠の街並みを抜けて鳳来峡へ登っていきます。
地図をみていると、この辺は楽しそうな道がたくさんありますね。
引佐から国道257号線に乗ればここにすぐ辿り着くので、また走りに来たいですね。

このあたりは湯谷温泉のおひざもとにもなっていて、あちこちに観光向けの看板が。
三河大野で国道はカクっと折れ曲がって続いていきます。
線形が不自然に思えるのは、現道は新たに開通したバイパスであって、対岸の道が旧国道だから、ということなのでしょう。

現地では「なんだこれ読めない」と思っていましたが、写真を拡大してみると「wa」と書いてありますね。
「空」と同じく関谷酒造の「和」の看板でした。
そんなこんなで湯谷温泉を抜けて、まだまだ北へ。

鳳来峡が近くなると、谷が深くなってきました。
気温的には徐々に上がってくるはずの8時過ぎですが、この日照ではそうはいかん。
外気温計は悲しくも4度を指します。もうちょい厚着してきたらよかった。

浜松いなさJCTからここまでは、三遠南信道路が繋がっています。
飯田方面へは東栄〜中部天竜までが開通していますが、ここから東栄までと、中部天竜から先はまだまだ工事中。

とはいえ東栄までの区間は大掛かりに工事が進められていて、トンネルもいくつも開通済み。
もう5年も経たずに開通しそうな雰囲気ですね。

東栄駅のあたりで飯田線とは離れ、道は方角をやや西に向けます。
ちょうど「>」のように走っているイメージですね。
山を降りたら東栄の市街地が一望できます。

ここに至っても、道は平穏そのもの。
普段ぐずぐずの山道国道ばかり選んで走っているからか、山越えの国道がこんなに綺麗でいいのかと不安にすらなりますw
山間部のわずかな平野部に密集する人家や田畑ををまっすぐ貫き、また山へ。

道は豊根に向けて山々を越えて・・・いきません。
トンネルや橋で改良が進んだ道は、全線通してバイパスといって差し支えないもの。
対岸や橋のたもとの分岐に旧道のいぶきが垣間見えますが、今日はちょっと行程が長いので探検は控えめに。
伊豆くらい近かったら手当たり次第に旧道探検してもいいんですけどねw

山越えの一番狭窄な区間でも、センターラインはしっかり引かれています。
道路大国愛知県だからなのか、それとも道の重要度からか、舗装は美しくスムーズです。
道の端っこに多少綻びがあるかな?というくらいですが、普通に走ってる限りは全然影響なし。

あっというまに豊根に到着。
しかし、この辺は「豊」という漢字の地名が多過ぎますね。

豊根からは水系が変わり、大入川水系。
道は坂宇場川に沿って、うねりながら真北へ。
朝からずっとですが、空に飛行機雲が映ってる率がすごいw
天気予報で知ってはいますが、このあと雨になるんだなあ・・・という上空の湿気の量にげんなり。

そのまま豊根村の集落を繋いで、最後にゆるやかな峠を越えたら、ここが県境。
豊根から来たはずなのに豊根行きの看板を見るのは不思議な感覚。
愛知や岐阜や静岡の山間部はどこもそうですが、市町村のくくりが広過ぎて一口に豊根村といっても生活域が分散していますからね。
県道74号は、国道151号が通ってきた町の一つ東側の町に向かいます。

山を降りたら新野の街並み。
ここは地形がひらけていて眺望がいいですね。
上から見下ろしているわけじゃないのに街が眺望できるのは、なだらかな丘にたくさんの家が並んでいるから。
盆地ならではの光景ですが、規模が小さい分距離も近くてよく見えます。

新野から北は阿南に向かいます。
自治体的には、新野も阿南町ですが阿南町の阿南へ。
ここまでもずっとそうでしたが、151号線は改良が重ねられていて道が立地。
ちょっとした山越えに平気でトンネルやループ道路を投入してきますね。
GoogleMapで航空写真を見ればわかりますが、この区間も廃道となった旧道敷が見え隠れ。
うーんこの区間はとってもオイシイ!ぜひ再訪したい!!

山を降りたら売木川、和知野川あたりにとりつきます。
このあたりは崩落が多いのか、ロックシェッドがちらほらと。
そういえば県境を超えてからずっとやや東に向かって走っていたのもあって、このあたりでは天竜川にだいぶ近づいていますからね。
ちょうど為栗駅の裏手あたりになります。

これまでバッチリ整備されていた国道も、やや荒れ模様をみせはじめました。
中央構造線の地質、おそるべし。
いくら整備しても片っ端からぶっ壊していくのがこの辺りの流儀ですからね。

でも人間はもっと怖い。
岩肌が崩れるなら空を走ればいいじゃない、ということで、こんな道をガッツリ作ってしまいます。
「町」と「村」の境目にこれだけの労力をかけた道を作るんだから、この街道の重要度はやはり高いんでしょうね。

そうこうしているうちに、道は下條へ。
時間は9:30を周り、やっとこさ気温が安定して10度を超えてきました。

下条村をつっきり、北に峠を越えたら、もう飯田はすぐそこ。
看板も「駒ヶ根」「塩尻」と、151号線の終点よりずいぶん先を案内しはじめます。
もう飯田には到着したから、ってことですね。

恵那山を突っ切って西から急接近してきた中央道ともここで顔を合わせます。
思わせぶりな左の道は絶対旧国道だろうなあ・・・と思いつつも、現在指定されている道を走り通したいので右へ。

下山村のあたりでぐぐっと方角を無理やり西にまげ、道は最後の仕上げに入ります。
交差点名看板の横に見えている山上の建物が気になって帰宅後調べたら、どうやら温泉宿の「天空の城」だそうで、ずいぶんな名前をつけたなあと思いましたが、この眺望なら納得ですね

国道はその天空の城の脇を通って、ぐいぐい登っていきます。

登り切ると飯田の街!
この突き当たりが駅の正面口になります。

駅まであと200m、中央通り三・四丁目交差点にて、国道151号は終了というか始点です。
これにて全線走破!

最後は飯田駅前で記念写真撮影しておしまい。
時間は10時30分の少し前。
なんだかんだ走り始めて7時間は経過しているのですが、まだまだ午前中。
未明移動の強さはこれですよね。使える時間が潤沢すぎる!

ここから家に帰らねばならないのですが、まっすぐ帰るには消化不良。
ということで後半へ続きます。
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