昨年10月に走ったもみじラインが冬の間に無料化したので、関越方面からもみじラインに抜けるようなルートを考えて走ってきました。

ルートはこんな感じ
昨日の中央道が6:30でも割と混雑していたので、それを避けるべく一か八かの未明発。
4:00を回る前に自宅を出て、関越道方面へひたはしります。
利根川を渡るころには周囲も明るくなってきました。

高速走行は沼田まで。
ここで下道に降りて、まず手始めに県道64号へ向かいます。
このあたりはちょうど桜が満開になっていて、学校の桜の木が朝焼けに照らされて映えます。

桜が咲いているので早朝でも春の陽気・・・といきたいところですが、なんと氷点下。
予報では4〜5度くらいあるはずだったんですが、昨日に引き続き寒気が予想より南下してきてしまった様子。

体をあたためるためにやや時間をつぶしたあと、ひとまず予定通りに進路を北にとります。
県道64号は、背嶺峠を超える山道で、尾瀬エリアへの南からのアプローチである片品村に向かいます。
坤六峠を通る県道63号とともに、別名「奥利根ゆけむり街道」とも呼ばれています。

山道を北に向かって登る、ということは、当然標高も上がり緯度も上がるわけで、気温は下がります。
太陽が地表を暖めるのは残念ながら間に合わず、気温はついに氷点下4度・・・。
4月11日の関東ですぞ・・・!!!

冬のまま出しっぱなしになっている凍結注意の看板はまだ有効だった・・・でもさすがに雪崩注意の看板はもう無視していいな。
などと、路面に気をつけつつ、凍えながら峠を登り切って、トンネルで峠をくぐったら、今度は下り。

路面温度が低いのでペースが落とし気味なのが惜しい快走路をしばし堪能し、片品川までくだってきたら、国道120号線にぶつかって、片品村の中心部。
ここで時間は6:30、もう十分に明るいですね。

片品村役場のとなりにある、道の駅尾瀬かたしなで小休止。
残念ながら施設はあいておらず、トイレと自販機のみでコーヒーブレイク。
建物の奥で湯気を立てている足湯であたたまりたいよお・・・・

片品からは120号をそのまま金精峠へ・・・というつもりでしたが、ご覧の通り通行止め。
といっても、この通行止め情報は前日の確認で折り込み済み。
沼田ICを降りてすぐの道も国道120号なので、向かう先が通行止めであることはICすぐの電光掲示板でも予告されていましたしね。
金精峠を迂回するにしても、県道64号は楽しめそうだったのでここまでは予定通りに来たのでした。

迂回路は、というと、一旦120号を南に戻って、県道267号で薗原ダムを経由して県道62号。
こちらは狭い部分も多いながら、路面は綺麗でクネクネが楽しいルートです。

落石が多いのか、ロックシェッドが目立ちます。
ダム湖沿いのロックシェッドは狭隘で急カーブなくせに沢水があったりしてヒヤヒヤもの。
対向車もそれなりにいるので、注意しつつ進みます。

直射日光はさんさんと降り注いでいますが、まだ「上」ではなく「横」からの日差し。
気温は引き続き低め。

園原ダムを通り過ぎたら、県道62号に折れます。

県道62号は根利川沿いのおだやかな道にはじまり、峠越えはややツイスティになります。
根利川は「ねりがわ」であって、決して利根川ではないのです。

峠の下りは改良が進んでいて、山腹をズドーンと楡高トンネル(にれだかトンネル)で貫きます。
トトロの「風のとおりみち」の歌詞や、日立のCMで有名な「にれのき」の楡ですね。

トンネルを抜けた先は国道122号。
わたらせ渓谷鉄道と並走しながら、渡良瀬川を俎上していきます。
ここは著名なツーリングロード。時間が7:30をまわったころあいで、5:00頃に首都圏を出たであろうライダーたちが目立ちはじめます。

だいぶ平野近くまで降りてきたこともあって、気温も随分と上がり、やっと寒さから解放。
気温1桁とはいえ、1〜2度と8〜9度では体感が全然違います。

沢入トンネルをくぐって群馬から栃木に入り、神子内川沿い。
足尾に向かって進む道は桜も綺麗に咲いていて、クルコンでゆったり流しながら気持ちいい朝のツーリングです。
渋滞さえなければこの時間に到着するように出てきたんだけどなあ・・・・

日足トンネルをくぐったら、道は日光界隈。
ここで当初予定のルートと合流です。
金精峠から奥日光、中禅寺湖からいろは坂を下ってくる予定でしたが、片品の気温を考えると、たとえ冬季閉鎖でなくとも迂回してきたほうが正解でしたね。
帰ってきてから調べたら、丸沼高原の本日の最低気温、-10度でした。

今日は日光観光は予定にないので、いろは坂も日光市街もスルー!
春の日光は若葉マークドライブのメッカでもあるので、できるだけ近寄りたくありません。
気温を考えると霧降高原に登るのもよしておいたほうがよさそう。
霧降高原道路は冬季閉鎖されませんが、だからといって凍らないわけではないですからね。
裏道をサクサク迂回して、鬼怒川方面へ。

国道121号に復帰したら、間もなく鬼怒川温泉郷。
鬼怒川温泉駅までは、明媚な旅館がゆけむりをたてて立ち並びます。

が、旧鬼怒川温泉駅を過ぎたあたりからは風景が一変。
こちらのホテルは、廃墟。

こちらのホテルも、廃墟。

これも・・・

これもですね。
世界遺産で、国宝8、重文30あまりを有する日光と近過ぎ、西に一山こえれば湯西川、北に越えれば那須塩原、という立地では、「慰安旅行は温泉で馬鹿騒ぎ」と決まっていた頃の温泉バブルの威容は維持できようもなく・・・。
熱海も同様の問題ですが、あっちは東京駅から1時間切りますからねえ。

廃墟街を抜けたら、日塩有料道路へ。
まずは南側の龍王峡ライン。

とはいえ、冒頭のとおり、すでに無料化済み。
かつては普通車150円、2.8kmの短い有料道路でしたが、横断幕にもあるとおり12月11日から無料開放中です。
料金所をスルーしてサクッと通り抜けます。
まだ料金所の信号が生きていますね。

つづいてメインディッシュの日塩もみじライン。
こちらは普通車620円、27.5kmの道路でした。
こちらは信号が消灯、完全に跡地という感じ。

さすがに無料化後4ヶ月では何もかわりません。
クネクネと難しい線形を縫うように走っていきます。
すでに残雪などもなく、スイスイと走行。

もみじラインといえば、このモミジの絵柄のカーブ標識。
日光鬼怒川方面から1番、那須塩原方面は45番。
この道は線形はよくセンターラインもあるものの、舗装はぼろぼろ。
数えながら走って足元がおろそかにならないようにしましょう!

9:00を回ったので、空も真っ青になってきて気持ちの良いツーリングが続きます。
道は「もみじ」だけに秋がウリですし、沿線にある高原施設もまだ休業中とあって、交通量は僅少。
道路を独り占めしているような感覚です。

空気は澄んで、遠くの山々までよく見えます。

気持ちよく走り切り、出口で再び料金所跡。
1972年開通だそうなので、ほぼ半世紀の有料道路としての歴史が終わったんですね。
タダで通れるのはそりゃありがたいですが、ただでさえ管理状態がイマイチなこの道路、無料化されて荒廃しないか心配ではあります・・・

予想以上にペースがよく、塩原まで降りてきて時間はまだ10:00前。
腹は減ったものの道の駅湯の香しおばらの食堂は11:00〜。
売店もなにやら人が多く、密集しそうな空気なので、ここはスルー。

そのまま高速に乗り、最初のPAである矢板北PAの食堂で早めの昼食を済ませて今日のツーリングはおしまい!

走行距離は迂回分で予想外に伸びて、551.6kmでした。

ODOは34719kmになりました。

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