今週末は天気予報がイマイチで、ツーリングはナシかなと思っていましたが、土曜深夜からの雨が日曜日の夜明け前に止む予報。
しかし深夜まで雨となると山の上はちょっと怖い、ということで、標高の低い福島〜茨城県あたりを横にうろうろしてきました。

ルートはだいたいこんな感じ。
雨は0時までに止む予報でしたが、結局自宅近くは1:30近くまで土砂降り。
路面は乾かないまでも、水溜りは掃けてから出よう・・・ということで4:30出発。
スタート地点までは東北道を進みます。

途中、羽生PAで小休止。
先週よりはよほど暖かいものの、まだ気温は6〜7度と十分に寒い。
でも関東圏ではホットコーヒーが自販機から消えていく・・・。

これから予報通り晴れてくるものの、館林のあたりでは東の上空にまだ低い雲が立ち込めています。
太陽がまだ雲の上に抜け切っていないので、下から照らされて「逆雲海」のようになっていて荘厳。

反面、西の空を見ると青空が広がりはじめています。
山々から立ち登る朝の霧と、この時間ならではの赤みがかった雲の色が幻想的ですね。

日光宇都宮道路の料金をケチるべく、宇都宮ICから下道。
日光街道こと国道119号で西へ向かって進みます。
この道、両脇の並木が迫り出していて独特の雰囲気があって好きなんですよね。
お昼時に通ると延々オレンジラインで、温泉に向かう遅い車のペースになるのですが、さすがに6:00過ぎならそこそこのペースで走れます。

東武鉄道の運行する、鬼怒川温泉へ向かうSLの拠点駅である下今市駅すぐ近く、国道沿いの道の駅日光 ニコニコ本陣にとーちゃく。
・・・施設名、そのサブタイトルいる?

時間はちょうど6:30。コンビニでファストフードとホットミルクティーを補給して、本日のツーリング本格始動です。
スタート前から足回りぐっちゃぐちゃで頭が痛いw
今日は洗車できるように明るいうちに帰らなきゃですね!

道の駅でルートセットしたら、少し国道を戻り、七本桜交差点へ。
ここから本日1本目、国道461号が始まります。
向かうは日立市、蛇行しながら太平洋岸の6号線まで。

天気は上々で、上空の雲もほとんどありません。
スタートしてまもなく、中央分離帯と片側2車線の「これぞ国道」という感じの高規格な道になって、北へ進路を向けます。

そのまま走り、国道121号大桑バイパスへ向かう国道352号とY字で別れます。
残念ながら高規格な道はここまで。
国道461のためではなく、バイパスへのアクセス道路として奢られた道でした。

その先からは片側1車線。
鬼怒川を大渡橋でひとまたぎ。

前日の雨は結構な雨量があったので、川は濁流気味です。

川岸を離れ、矢板方面に向けて道は東北東に向かって行きます。
時間は7:00を回ろうかというところ、高く登りはじめた太陽にあたためられた畑から湯気が立ち上っています。
さながら温泉郷のような、美しい風景です。

塩谷の中心部を超える山越えの道。
このあたりはかつてあった東部矢板線の廃線跡とほぼ並行して走っています。
線路敷地の面影はあるみたいですが、あまり遺構が残っていないようなのでほぼほぼスルー。

東北道をオーバーパスしてまもなく矢板・・・というところで、なんだこれは地獄か・・・!?
せっかく登ってきた太陽を覆い隠すような分厚い雲。
そして行く先の暗さ・・・

どっぷり入ってしまいました。
幸いにも雨は降っておらず、どんよりしているだけでした。
せっかく上がりはじめた気温がここでまた10度以下に下がったのが痛い。

国道461号は東北本線を越えたら国道4号に突き当たります。
しばし4号と重複して北へ。
先程の「どんより」の真ん中を突っ切ります。
雨は降っていないので服は乾いているけど、シールドは霧で濡れる。

わずかな区間で霧を抜け、国道4号とはすぐにお別れ。
天下の1桁国道を邪魔するなんてとんでもないと言ったか言わずか、側道に入ってアンダーパスし、いそいそと単独区間に。

大田原市街で国道400号とやや絡み、街の中心部を貫いたらそのまま東へ。
霧を抜け切って一安心、久々の青空にこいのぼりが泳ぎます。

道の駅那須の与一の郷で一旦停止。
時間は8:00ちょっと前です。
暖かくなってきたので、ライジャケの下に着込んでいたダウンを外してやや身軽に。
ついでに水分補給も忘れずに。

黒羽で国道294号と一瞬重複しつつ、クランク状のルートをとって、那珂橋で那珂川を渡ります。
昭和8年、1933年架橋の古めかしいトラス橋はなかなか味わいがあるものの、結構錆が出ていて心許ないな・・・

橋の先で一旦北に向かったあと、国道は右折。
ふたたび東へ。

その先、県道13号と分かれると一気に道が狭隘に。
どう考えても県道がメインだろという交差点が悲しい。
もっと国道を敬って・・・

里山のへりに沿うように、道は南向きに進みます。
沿道は田んぼに水が入っており、菜の花も満開。
山の広葉樹も緑色が生き生きとしはじめて、はるのあしおとが聞こえるようです。

盛谷川につきあたったら、国道は左折して東に進路を戻して常陸大子に向かっていきます。

ここで県境を越え、栃木県から茨城県へ。
時間は8:30、影の長さもずいぶんと短くなってきました。
盛谷川と別れ、押川と合流して川と絡みながら下って行きます。

このあたりはりんごの産地。
アップルラインこと県北北部広域農道の美しい線形に後ろ髪を引かれつつ、国道を走ります。

あっという間に大子市街。
正面奥には常陸大子駅のC12型機関車が見えます・・・が、なんか絶妙に小洒落た感じの電飾がされている・・・

やや蛇足感のあるSLを冷ややかな目でスルーしつつ、道は久慈川を渡ってつきあたり。
ここで国道118号とわずかに並行し、すぐに離れます。
名勝袋田の滝へ向かう道と分かれてスイングバイ。
461は蛇行して山を縫うように東へ。

新月居(しんつきおれ)トンネルで月居峠をアンダーパス。
この上には旧道のトンネルも残っているらしく、明治の隧道だとか。
ただし洞内・坑門ともに改築を受けていてあんまり面影はなさそう。

トンネルを抜け、道はすいすい東へ。
そういえば461号は、てんてんと縦長の距離標識が置かれていますね。
これ便利でいいなあと思う反面、他のところで見たことがないかも。

生瀬で唐突に県道22号に道をゆずり、国道は右折。
県道33号と重複しつつ、山田川沿いに南へ進みます。

低い峠を超えてすいーすいーと気持ちのいい道。
このあたりは路面もドライで、久々に安心してバンクを深く取れる気がします。

しかしそれも束の間、県道33号にまた道をゆずり、国道は左折して東へ北沢峠を越えて行きます。
峠は急峻狭隘、すれ違い困難な道。
直下を貫く北沢トンネルは絶賛工事中で、去年の3月に貫通して整備中。

まだ通れないので、県道どころか林道か?という道をくねくね上がって行きます。
ハイキングコースの入り口でもあるようで、車はソコソコ通っていました・・・が故にすれ違いに気を使いますね。

木立に囲まれた狭い道は日光が届いておらず、路面はぐしょぐしょ。
気をつけてするりするりと抜けたら、反対側のトンネルアプローチとこんにちは。
マスツーリングの後方の人が転んでしまったみたいで、散り散りになったバイク集団があちこちで待機していました。
人数が多かったようなのでお手伝いは不要そうだったので、誘導されるがままにスルーしてしまいましたが、大丈夫だっただろうか。
ご安全に・・・

北沢峠を抜けて、国道349号と交差し、そのまま東へさらに進みます。
道は改良されて大変走りやすく、いいペースで進みます。

すり鉢形状の起伏のあるS字カーブ、いいですね・・・
ぐいぐいといってしまいたくなる気持ちを抑えつつ、前の車に追いつかないように走行。
後ろが詰まっていない時はこれくらい開けていたほうがストレスがなくてよい。

すいすいと進み、峠が下りに転じたあたりで一旦停車。
花貫渓谷の駐車場に到着です。
時間は9:30、ここで軽くハイキングでも。

花貫渓谷は、その地形のみならず両岸に咲く紅葉の樹が美しくて有名。
反面、紅葉シーズン以外は駐車場も無料解放です。
キャンプ場が疫病の影響で閉鎖になっていて、さらに前日は雨でハイキング客もまばら。
独り占めの遊歩道です。

増水した川は残念ながら明媚とはいいづらいw
しかしまぁ、ほどよく苔むした河床の岩と濁った水、芽吹きはじめた紅葉の葉っぱ、全部きれいに緑色なので、青空とのコントラストはいい感じです。

紅葉の若葉をが太陽に透かされてキラキラしていて大変よい日和。

この峡谷一番の見所は汐見滝吊り橋。
緑萌ゆる吊り橋もなかなかに乙でございました。
駐車場から吊り橋まで平坦路で往復1.1kmほど、ハイキングでもなんでもないですねw
バイクに戻って国道を引き続き東へ。

花貫渓谷のすぐ下流には花貫ダムがあります。
海が見えるダムとして有名だとか。

時間はここで10:00。空が澄んでいて綺麗です。
ダムのモニュメント前で小休止し、次へ進みます。

花貫ダムを下ると、すぐに常磐道をアンダーパス。
まもなく高萩市街に出ます。

市街地を突っ切って突き当たりを右折。
直接国道6号に突き当たらないのは、きっと突き当たった通りが旧街道だからですね。
現在は南へしばらく行ってから国道6号にたどり着きます。

このあたりは2006年に付け替えが行われ、JRの常磐線をオーバーパスする橋ができました。
以前は踏切で渡っていたところを南に迂回する形でいぶき橋を作り、元の土地は歩行者自転車道に。
鉄路と道路、大動脈が並行してるとこの辺も難しいんですね。

ということで自動車たる自動二輪車はいぶき橋を渡って・・・

6号線に突き当たり、国道461全線走破です。
だがしかし、この記事はここで終わらない。
時間はまだ10:00を少しすぎたところ。
このまま帰ると午前中には自宅に到着してしまいます。

タイトルの通り、県道111号を乗り通すべく少し国道を戻ります。
111、地図見ただけで走りたくなるゾロ目具合。
ミリタリー好きの人なら「ワン・イレブン」とか「トリプルワン」とか呼びたくなるやつです。
スタート地点のコンビニで腹に少し物を入れ、いざ。

最初の区間はバイパスとして共用されていて、新しい道。
しかし丘一つぶんしか完成しておらず、その先は工事中です。
一応ここも県道指定だったので行き止まりまで走行し、現道復帰。

111の六角形が美しい看板。
その名の通り、高萩から塙へ向かう道です。
道は蛇行しながらも、大きく外れることなく西北西方面へ。

広域農道グリーンふるさとラインの分岐を見送って進みます。
この辺の農道、どれも楽しそうだなあ・・・

天気は引き続き良好。
色とりどりの春の花を見ながら気持ちよく進んでいきます。

県道22号とクロスしたあたりから、やや山間に向けて標高をあげて行きます。
下君田の集落を抜けた先で道はきゅっと絞られ、センターラインのない道に。
ちょっと雲が増えてきた。

低い山を縫うように、ほどほどの高低差で進んでいきます。
この辺、地形がなだらかなのが静岡や長野の県道と違うところですね。
落ち葉はあれど落石がないので、足元も少し安心。

並行してきた大北川と別れ、愛林記念の森を通過。
ここからはやや線形が穏やかな下りに・・・というところで、ポツポツとヘルメットに水滴が落ちます。
こりゃ通り雨だな・・・

たいした雨量ではなく、走っている間に乾くくらい。
時折ヘルメットの水分をぬぐいつつ、県境を越えて福島に入ります。

塙のあたりは晴れているようで、ぽっかり青空。この峠だけを雨雲が覆っている様子。
早く抜けたいなーと走りつづけていたら、次第にヘルメットを叩く音が「ポツポツ」から「コツコツ」になり、「コンコン」になり・・・
バイクに当たった雨粒が跳ね返って横に飛んでいく。
何かおかしいなと思ったら、霰が降っていました。
4月18日ですよ・・・まじで・・・

幸い、峠でも気温が7度くらいあったので氷のシャワーを浴びても寒さは感じませんでした。
標高を下げていけばあっというまに青空で、ウェアもすっかり乾燥。
悲しきかな、空気中のチリが消えて空が真っ青になった代償として、スクリーンやらヘルメットやらが茶色い水玉模様に。

国道349と少し重複し、また別れて進めば、まもなく塙市街。

最後の丘を下っていきます。
霰のインパクトにやられてしまいましたが、全線通してワインディングロードと言って差し支えのない楽しい道でした。
ただしとても狭く、舗装が荒れた場所もちょいちょいあるので、SSよりはツアラーやデュアルパーパス向けといった感じでしょうか。

最後は県道27号にお株を奪われておしまい。
起点が高萩なので、順方向に走り通したことになりますね。

さて、ひとまず塙市街まで到達・・・したら、またこの雲だ。
レーダーチェックしたところ、先程の雲の切れ端が移動してきた様子。
30分ほどコーヒーブレイクしてやりすごし、今度は県道27号で太平洋へ戻ります。

リスタートは12:15。
時間調整の甲斐あって、雨は止んでいます。
県道は国道との交点にあるコンビニの角からはじまり、磐城塙駅の手前で右折、先程の県道111の終点近くまでは来た道を戻る形になります。

剥がれ放題のぼろぼろの青看板が泣ける。
右もまっすぐも国道118号に出ますが、当然27号へ左折。

すぐに水郡線の橋梁をアンダーパスします。
そうそう、水郡線は3/27に全線再開したばかりですね。
先日の別所線といい、昨秋の阿武隈急行線といい、2019年台風19号の爪痕は大きい・・・

北側に青空、南側に雨雲とツートンカラーの空をみつつ、切り返しながら進みます。

道は残念ながら南東に向かうため、雨雲の方に突入。
雨上がり、乾き切らない路面に注意しながら大津港に向けて進路をとります。
111号より全体的に舗装もよく、道幅も広いだけに、ウエットコンディションなのが惜しいですね。

27号の沿道は林業が盛んのようで、あちこちに切り出した斜面や集積場があります。
鞍掛のあたりでは完全に禿げ切った斜面も。
今から植林するのか、ソーラーパネルでもつけるのか。
いずれにせよ、この面積の剥き出しの山肌はなかなかに異様w

本日3度目の登場、国道349号。
ここで27号とも重複します。
食われそうで食われない、ささやかな抵抗を示す県道の小さな標識がかわいいですね。

349と別れたら、県境の峠越えです。
雨は止みましたが、曇ったままなので路面は乾かず。

ここまで割と走りやすい道が続いていた27号も、ここに来てセンターラインなし。
さすがに県境越えは交通量が減る様子。
一本北に国道289号の高規格道が通っているので、そちらが主要交通路なのかな。

と、ここでやや脱線。
というか、道を間違えたけど戻るのが面倒くさくて猿ヶ城林道に入りました。
道路標識が通常の道路向けではなく、林道専用で面白い。
ちゃんと舗装されていて、県道と同じくらいほどよくはしりづらい道でしたw

すぐに県道に復帰。
空はやや明るくなってきて、この先の天候に期待が持てます。

花園渓谷を抜け、開けたところに。
このあたりはキャンプ場や民宿が密集していてレジャー地帯になっているんですね。
薄くなった雲から向こう川の斜面に太陽がさして、空より地面が明るい不思議な風景。

林道との合流手前から南に進路を向けていた県道は、まもなくスイングバイ。
東に進路を戻して進んでいきます。

県道153号と別れたあとは、木漏れ日美しい杉林の中を進んでいきます。
木漏れ日は美しいですが、あまり手入れされていない林は倒木が思いっきり電線にもたれかかっていました。
枝打ちも全然されてないし、よろしくない。

里根川と合流してからは、渓流沿いの涼しげな道に。
川沿いの道になると、川幅の分左右の視界に余裕があるのでいいですね。
沿道にあまり近いところまで木々が迫っていると、圧迫感があります。

山を降りてきたら、県道10号との交点。
ここから先は市街地を抜けていくことになります。

すっかり晴れてよかったなあと思う反面、どうせ晴れるなら峠を晴れにしてくれとも思うお天気。
腹立つのが、このあと平日ずっと晴れマークなんですよね。
なんで土日だけ・・・

街中を快調に走ってウェアも乾くころ、国道461号と同じように、国道6号に突き当たって終わる標識が見えました。

大津港駅の脇を踏切で抜け、国道6号に突き当たってゴール・・・

とはいきません!
6号を左折し、交差点1個分北に進んだあと27号は再度顔を出します。
まさかのイナヅマ走行に惑わされず、ゴールまで。
この道のどこかで終わっているようですが、終点と思しき目印なし。

ということで、どこで終わっててもいいように岬の先端五浦岬公園(いづらみさき)まで。

岬の周辺は綺麗に公園として整備されていて、太平洋を見渡せる岬の先端まで遊歩道がつながっています。
せっかくここまで来たんだから、太平洋を拝もう・・・ということで展望台へ。

時間は13:30を少し回ったところ。
外海の青さがいいですね。
関東圏はやや風がつよいとの情報ですが、このあたりは涼やかな春の風でした。

せっかくなので大きいサイズのパノラマもどうぞ。

お昼ご飯・・・にはちょっと遅すぎるし、我らが千葉県は蔓延防止等重点措置の対象にもなったので、自粛しときましょう。
ということで、飯は食わずにそのまま北茨城ICから常磐道に乗るべく南へ。
さっきまでなかったいやーーーーーーな雨雲が頭上に展開し、高速に乗ると同時に再度の霰攻撃開始。
高速の速度域の霰、めっちゃ痛いです。

幸い、大粒だったものの降水量は大したことなく、日立をすぎるころには止んで、そのまま走行中に乾燥して実質濡れずに帰宅。
そんなこんなで、ぐちゃぐちゃになった足回りを


綺麗にいたしまして


本日のツーリングは終了です。
下道比率が多かったことと、晴れたり曇ったり天気が目まぐるしく変わったことでやたら密度の高いツーリングになりましたが、距離はそこそこ584.4km。
記事が長くてすみません。

ODOは35304kmになりました。

しかし深夜まで雨となると山の上はちょっと怖い、ということで、標高の低い福島〜茨城県あたりを横にうろうろしてきました。

ルートはだいたいこんな感じ。
雨は0時までに止む予報でしたが、結局自宅近くは1:30近くまで土砂降り。
路面は乾かないまでも、水溜りは掃けてから出よう・・・ということで4:30出発。
スタート地点までは東北道を進みます。

途中、羽生PAで小休止。
先週よりはよほど暖かいものの、まだ気温は6〜7度と十分に寒い。
でも関東圏ではホットコーヒーが自販機から消えていく・・・。

これから予報通り晴れてくるものの、館林のあたりでは東の上空にまだ低い雲が立ち込めています。
太陽がまだ雲の上に抜け切っていないので、下から照らされて「逆雲海」のようになっていて荘厳。

反面、西の空を見ると青空が広がりはじめています。
山々から立ち登る朝の霧と、この時間ならではの赤みがかった雲の色が幻想的ですね。

日光宇都宮道路の料金をケチるべく、宇都宮ICから下道。
日光街道こと国道119号で西へ向かって進みます。
この道、両脇の並木が迫り出していて独特の雰囲気があって好きなんですよね。
お昼時に通ると延々オレンジラインで、温泉に向かう遅い車のペースになるのですが、さすがに6:00過ぎならそこそこのペースで走れます。

東武鉄道の運行する、鬼怒川温泉へ向かうSLの拠点駅である下今市駅すぐ近く、国道沿いの道の駅日光 ニコニコ本陣にとーちゃく。
・・・施設名、そのサブタイトルいる?

時間はちょうど6:30。コンビニでファストフードとホットミルクティーを補給して、本日のツーリング本格始動です。
スタート前から足回りぐっちゃぐちゃで頭が痛いw
今日は洗車できるように明るいうちに帰らなきゃですね!

道の駅でルートセットしたら、少し国道を戻り、七本桜交差点へ。
ここから本日1本目、国道461号が始まります。
向かうは日立市、蛇行しながら太平洋岸の6号線まで。

天気は上々で、上空の雲もほとんどありません。
スタートしてまもなく、中央分離帯と片側2車線の「これぞ国道」という感じの高規格な道になって、北へ進路を向けます。

そのまま走り、国道121号大桑バイパスへ向かう国道352号とY字で別れます。
残念ながら高規格な道はここまで。
国道461のためではなく、バイパスへのアクセス道路として奢られた道でした。

その先からは片側1車線。
鬼怒川を大渡橋でひとまたぎ。

前日の雨は結構な雨量があったので、川は濁流気味です。

川岸を離れ、矢板方面に向けて道は東北東に向かって行きます。
時間は7:00を回ろうかというところ、高く登りはじめた太陽にあたためられた畑から湯気が立ち上っています。
さながら温泉郷のような、美しい風景です。

塩谷の中心部を超える山越えの道。
このあたりはかつてあった東部矢板線の廃線跡とほぼ並行して走っています。
線路敷地の面影はあるみたいですが、あまり遺構が残っていないようなのでほぼほぼスルー。

東北道をオーバーパスしてまもなく矢板・・・というところで、なんだこれは地獄か・・・!?
せっかく登ってきた太陽を覆い隠すような分厚い雲。
そして行く先の暗さ・・・

どっぷり入ってしまいました。
幸いにも雨は降っておらず、どんよりしているだけでした。
せっかく上がりはじめた気温がここでまた10度以下に下がったのが痛い。

国道461号は東北本線を越えたら国道4号に突き当たります。
しばし4号と重複して北へ。
先程の「どんより」の真ん中を突っ切ります。
雨は降っていないので服は乾いているけど、シールドは霧で濡れる。

わずかな区間で霧を抜け、国道4号とはすぐにお別れ。
天下の1桁国道を邪魔するなんてとんでもないと言ったか言わずか、側道に入ってアンダーパスし、いそいそと単独区間に。

大田原市街で国道400号とやや絡み、街の中心部を貫いたらそのまま東へ。
霧を抜け切って一安心、久々の青空にこいのぼりが泳ぎます。

道の駅那須の与一の郷で一旦停止。
時間は8:00ちょっと前です。
暖かくなってきたので、ライジャケの下に着込んでいたダウンを外してやや身軽に。
ついでに水分補給も忘れずに。

黒羽で国道294号と一瞬重複しつつ、クランク状のルートをとって、那珂橋で那珂川を渡ります。
昭和8年、1933年架橋の古めかしいトラス橋はなかなか味わいがあるものの、結構錆が出ていて心許ないな・・・

橋の先で一旦北に向かったあと、国道は右折。
ふたたび東へ。

その先、県道13号と分かれると一気に道が狭隘に。
どう考えても県道がメインだろという交差点が悲しい。
もっと国道を敬って・・・

里山のへりに沿うように、道は南向きに進みます。
沿道は田んぼに水が入っており、菜の花も満開。
山の広葉樹も緑色が生き生きとしはじめて、はるのあしおとが聞こえるようです。

盛谷川につきあたったら、国道は左折して東に進路を戻して常陸大子に向かっていきます。

ここで県境を越え、栃木県から茨城県へ。
時間は8:30、影の長さもずいぶんと短くなってきました。
盛谷川と別れ、押川と合流して川と絡みながら下って行きます。

このあたりはりんごの産地。
アップルラインこと県北北部広域農道の美しい線形に後ろ髪を引かれつつ、国道を走ります。

あっという間に大子市街。
正面奥には常陸大子駅のC12型機関車が見えます・・・が、なんか絶妙に小洒落た感じの電飾がされている・・・

やや蛇足感のあるSLを冷ややかな目でスルーしつつ、道は久慈川を渡ってつきあたり。
ここで国道118号とわずかに並行し、すぐに離れます。
名勝袋田の滝へ向かう道と分かれてスイングバイ。
461は蛇行して山を縫うように東へ。

新月居(しんつきおれ)トンネルで月居峠をアンダーパス。
この上には旧道のトンネルも残っているらしく、明治の隧道だとか。
ただし洞内・坑門ともに改築を受けていてあんまり面影はなさそう。

トンネルを抜け、道はすいすい東へ。
そういえば461号は、てんてんと縦長の距離標識が置かれていますね。
これ便利でいいなあと思う反面、他のところで見たことがないかも。

生瀬で唐突に県道22号に道をゆずり、国道は右折。
県道33号と重複しつつ、山田川沿いに南へ進みます。

低い峠を超えてすいーすいーと気持ちのいい道。
このあたりは路面もドライで、久々に安心してバンクを深く取れる気がします。

しかしそれも束の間、県道33号にまた道をゆずり、国道は左折して東へ北沢峠を越えて行きます。
峠は急峻狭隘、すれ違い困難な道。
直下を貫く北沢トンネルは絶賛工事中で、去年の3月に貫通して整備中。

まだ通れないので、県道どころか林道か?という道をくねくね上がって行きます。
ハイキングコースの入り口でもあるようで、車はソコソコ通っていました・・・が故にすれ違いに気を使いますね。

木立に囲まれた狭い道は日光が届いておらず、路面はぐしょぐしょ。
気をつけてするりするりと抜けたら、反対側のトンネルアプローチとこんにちは。
マスツーリングの後方の人が転んでしまったみたいで、散り散りになったバイク集団があちこちで待機していました。
人数が多かったようなのでお手伝いは不要そうだったので、誘導されるがままにスルーしてしまいましたが、大丈夫だっただろうか。
ご安全に・・・

北沢峠を抜けて、国道349号と交差し、そのまま東へさらに進みます。
道は改良されて大変走りやすく、いいペースで進みます。

すり鉢形状の起伏のあるS字カーブ、いいですね・・・
ぐいぐいといってしまいたくなる気持ちを抑えつつ、前の車に追いつかないように走行。
後ろが詰まっていない時はこれくらい開けていたほうがストレスがなくてよい。

すいすいと進み、峠が下りに転じたあたりで一旦停車。
花貫渓谷の駐車場に到着です。
時間は9:30、ここで軽くハイキングでも。

花貫渓谷は、その地形のみならず両岸に咲く紅葉の樹が美しくて有名。
反面、紅葉シーズン以外は駐車場も無料解放です。
キャンプ場が疫病の影響で閉鎖になっていて、さらに前日は雨でハイキング客もまばら。
独り占めの遊歩道です。

増水した川は残念ながら明媚とはいいづらいw
しかしまぁ、ほどよく苔むした河床の岩と濁った水、芽吹きはじめた紅葉の葉っぱ、全部きれいに緑色なので、青空とのコントラストはいい感じです。

紅葉の若葉をが太陽に透かされてキラキラしていて大変よい日和。

この峡谷一番の見所は汐見滝吊り橋。
緑萌ゆる吊り橋もなかなかに乙でございました。
駐車場から吊り橋まで平坦路で往復1.1kmほど、ハイキングでもなんでもないですねw
バイクに戻って国道を引き続き東へ。

花貫渓谷のすぐ下流には花貫ダムがあります。
海が見えるダムとして有名だとか。

時間はここで10:00。空が澄んでいて綺麗です。
ダムのモニュメント前で小休止し、次へ進みます。

花貫ダムを下ると、すぐに常磐道をアンダーパス。
まもなく高萩市街に出ます。

市街地を突っ切って突き当たりを右折。
直接国道6号に突き当たらないのは、きっと突き当たった通りが旧街道だからですね。
現在は南へしばらく行ってから国道6号にたどり着きます。

このあたりは2006年に付け替えが行われ、JRの常磐線をオーバーパスする橋ができました。
以前は踏切で渡っていたところを南に迂回する形でいぶき橋を作り、元の土地は歩行者自転車道に。
鉄路と道路、大動脈が並行してるとこの辺も難しいんですね。

ということで自動車たる自動二輪車はいぶき橋を渡って・・・

6号線に突き当たり、国道461全線走破です。
だがしかし、この記事はここで終わらない。
時間はまだ10:00を少しすぎたところ。
このまま帰ると午前中には自宅に到着してしまいます。

タイトルの通り、県道111号を乗り通すべく少し国道を戻ります。
111、地図見ただけで走りたくなるゾロ目具合。
ミリタリー好きの人なら「ワン・イレブン」とか「トリプルワン」とか呼びたくなるやつです。
スタート地点のコンビニで腹に少し物を入れ、いざ。

最初の区間はバイパスとして共用されていて、新しい道。
しかし丘一つぶんしか完成しておらず、その先は工事中です。
一応ここも県道指定だったので行き止まりまで走行し、現道復帰。

111の六角形が美しい看板。
その名の通り、高萩から塙へ向かう道です。
道は蛇行しながらも、大きく外れることなく西北西方面へ。

広域農道グリーンふるさとラインの分岐を見送って進みます。
この辺の農道、どれも楽しそうだなあ・・・

天気は引き続き良好。
色とりどりの春の花を見ながら気持ちよく進んでいきます。

県道22号とクロスしたあたりから、やや山間に向けて標高をあげて行きます。
下君田の集落を抜けた先で道はきゅっと絞られ、センターラインのない道に。
ちょっと雲が増えてきた。

低い山を縫うように、ほどほどの高低差で進んでいきます。
この辺、地形がなだらかなのが静岡や長野の県道と違うところですね。
落ち葉はあれど落石がないので、足元も少し安心。

並行してきた大北川と別れ、愛林記念の森を通過。
ここからはやや線形が穏やかな下りに・・・というところで、ポツポツとヘルメットに水滴が落ちます。
こりゃ通り雨だな・・・

たいした雨量ではなく、走っている間に乾くくらい。
時折ヘルメットの水分をぬぐいつつ、県境を越えて福島に入ります。

塙のあたりは晴れているようで、ぽっかり青空。この峠だけを雨雲が覆っている様子。
早く抜けたいなーと走りつづけていたら、次第にヘルメットを叩く音が「ポツポツ」から「コツコツ」になり、「コンコン」になり・・・
バイクに当たった雨粒が跳ね返って横に飛んでいく。
何かおかしいなと思ったら、霰が降っていました。
4月18日ですよ・・・まじで・・・

幸い、峠でも気温が7度くらいあったので氷のシャワーを浴びても寒さは感じませんでした。
標高を下げていけばあっというまに青空で、ウェアもすっかり乾燥。
悲しきかな、空気中のチリが消えて空が真っ青になった代償として、スクリーンやらヘルメットやらが茶色い水玉模様に。

国道349と少し重複し、また別れて進めば、まもなく塙市街。

最後の丘を下っていきます。
霰のインパクトにやられてしまいましたが、全線通してワインディングロードと言って差し支えのない楽しい道でした。
ただしとても狭く、舗装が荒れた場所もちょいちょいあるので、SSよりはツアラーやデュアルパーパス向けといった感じでしょうか。

最後は県道27号にお株を奪われておしまい。
起点が高萩なので、順方向に走り通したことになりますね。

さて、ひとまず塙市街まで到達・・・したら、またこの雲だ。
レーダーチェックしたところ、先程の雲の切れ端が移動してきた様子。
30分ほどコーヒーブレイクしてやりすごし、今度は県道27号で太平洋へ戻ります。

リスタートは12:15。
時間調整の甲斐あって、雨は止んでいます。
県道は国道との交点にあるコンビニの角からはじまり、磐城塙駅の手前で右折、先程の県道111の終点近くまでは来た道を戻る形になります。

剥がれ放題のぼろぼろの青看板が泣ける。
右もまっすぐも国道118号に出ますが、当然27号へ左折。

すぐに水郡線の橋梁をアンダーパスします。
そうそう、水郡線は3/27に全線再開したばかりですね。
先日の別所線といい、昨秋の阿武隈急行線といい、2019年台風19号の爪痕は大きい・・・

北側に青空、南側に雨雲とツートンカラーの空をみつつ、切り返しながら進みます。

道は残念ながら南東に向かうため、雨雲の方に突入。
雨上がり、乾き切らない路面に注意しながら大津港に向けて進路をとります。
111号より全体的に舗装もよく、道幅も広いだけに、ウエットコンディションなのが惜しいですね。

27号の沿道は林業が盛んのようで、あちこちに切り出した斜面や集積場があります。
鞍掛のあたりでは完全に禿げ切った斜面も。
今から植林するのか、ソーラーパネルでもつけるのか。
いずれにせよ、この面積の剥き出しの山肌はなかなかに異様w

本日3度目の登場、国道349号。
ここで27号とも重複します。
食われそうで食われない、ささやかな抵抗を示す県道の小さな標識がかわいいですね。

349と別れたら、県境の峠越えです。
雨は止みましたが、曇ったままなので路面は乾かず。

ここまで割と走りやすい道が続いていた27号も、ここに来てセンターラインなし。
さすがに県境越えは交通量が減る様子。
一本北に国道289号の高規格道が通っているので、そちらが主要交通路なのかな。

と、ここでやや脱線。
というか、道を間違えたけど戻るのが面倒くさくて猿ヶ城林道に入りました。
道路標識が通常の道路向けではなく、林道専用で面白い。
ちゃんと舗装されていて、県道と同じくらいほどよくはしりづらい道でしたw

すぐに県道に復帰。
空はやや明るくなってきて、この先の天候に期待が持てます。

花園渓谷を抜け、開けたところに。
このあたりはキャンプ場や民宿が密集していてレジャー地帯になっているんですね。
薄くなった雲から向こう川の斜面に太陽がさして、空より地面が明るい不思議な風景。

林道との合流手前から南に進路を向けていた県道は、まもなくスイングバイ。
東に進路を戻して進んでいきます。

県道153号と別れたあとは、木漏れ日美しい杉林の中を進んでいきます。
木漏れ日は美しいですが、あまり手入れされていない林は倒木が思いっきり電線にもたれかかっていました。
枝打ちも全然されてないし、よろしくない。

里根川と合流してからは、渓流沿いの涼しげな道に。
川沿いの道になると、川幅の分左右の視界に余裕があるのでいいですね。
沿道にあまり近いところまで木々が迫っていると、圧迫感があります。

山を降りてきたら、県道10号との交点。
ここから先は市街地を抜けていくことになります。

すっかり晴れてよかったなあと思う反面、どうせ晴れるなら峠を晴れにしてくれとも思うお天気。
腹立つのが、このあと平日ずっと晴れマークなんですよね。
なんで土日だけ・・・

街中を快調に走ってウェアも乾くころ、国道461号と同じように、国道6号に突き当たって終わる標識が見えました。

大津港駅の脇を踏切で抜け、国道6号に突き当たってゴール・・・

とはいきません!
6号を左折し、交差点1個分北に進んだあと27号は再度顔を出します。
まさかのイナヅマ走行に惑わされず、ゴールまで。
この道のどこかで終わっているようですが、終点と思しき目印なし。

ということで、どこで終わっててもいいように岬の先端五浦岬公園(いづらみさき)まで。

岬の周辺は綺麗に公園として整備されていて、太平洋を見渡せる岬の先端まで遊歩道がつながっています。

せっかくここまで来たんだから、太平洋を拝もう・・・ということで展望台へ。

時間は13:30を少し回ったところ。
外海の青さがいいですね。
関東圏はやや風がつよいとの情報ですが、このあたりは涼やかな春の風でした。

せっかくなので大きいサイズのパノラマもどうぞ。

お昼ご飯・・・にはちょっと遅すぎるし、我らが千葉県は蔓延防止等重点措置の対象にもなったので、自粛しときましょう。
ということで、飯は食わずにそのまま北茨城ICから常磐道に乗るべく南へ。
さっきまでなかったいやーーーーーーな雨雲が頭上に展開し、高速に乗ると同時に再度の霰攻撃開始。
高速の速度域の霰、めっちゃ痛いです。

幸い、大粒だったものの降水量は大したことなく、日立をすぎるころには止んで、そのまま走行中に乾燥して実質濡れずに帰宅。
そんなこんなで、ぐちゃぐちゃになった足回りを


綺麗にいたしまして


本日のツーリングは終了です。
下道比率が多かったことと、晴れたり曇ったり天気が目まぐるしく変わったことでやたら密度の高いツーリングになりましたが、距離はそこそこ584.4km。
記事が長くてすみません。

ODOは35304kmになりました。

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