BikeBlog [Full Notch !]

関東を拠点にあちこち旅する在住ライダーのツーリングレポート。

交通量の少ない山深い道や交通関係施設、史跡などが好物。

Ninja650(13)
→Ninja1000(14)
→Ninja650(17)
→Ninja250(17 WTE)
→Ninja1000 SX(20)と乗り継いでいます。



日曜日の天気は元々夕方から雨でしたが、静岡と南東北の太平洋側あたりは雨予報が消えました。
これ幸いということで、マップと睨めっこしてルートを引いて走行してきました。
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ルートはこんな感じ




 


気候的には未明発でもよかったのですが、昨日の階段地獄の体力回復を図るべく睡眠時間は確保。
日の出とともに5:00に出発して、7:00過ぎにいわき湯本にやってきました。
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湯本という地名はもちろん温泉から。
立ち寄ったコンビニの脇のグレーチングからも温泉の湯気がふわふわと立ち上ります。
いわき湯本温泉は、明治時代に炭鉱開発によって一度需要も湯も枯れてしまったものを見事に復活した経緯があり、なかなか興味深いです。
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しかし本日は温泉が目的ではありません。
感染防止的な観点からも、県外観光地への寄り道は控えたいですしね。
来ましたるはいわき湯本駅の北、常磐線の線路の東側に位置する「いわき市石炭・化石館 ほるる」の交差点。
ここからスタートし、福島県道14号いわき石川線を辿ります。
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まったくノーマークだったのですが、ほるるの駐車場隅にはD51が展示されていました。
開館前だったので接近は控えておきましたが、まさか二日連続でデゴイチを見ることになるとは
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 県道はスタートして最初に常磐線を高架橋で渡ります。
藤原川に沿って藤原の街中を抜けていきます。
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実は14号の起点はほるる前の交差点の他にいわき石川バイパスの起点があります
2つの道はいわき湯本ICの手前で合流し、西へ。
バイパスと合流後はご覧の通りICへのアクセス路となるべく、片側2車線の高規格路です。
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ICを過ぎたら道は元のサイズに戻り、常磐道をアンダーパス。
その名の通り磐城石川を目指します。
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とはいえ、福島の内陸へ向かう県道としてはなかなかに綺麗な道。
その理由は、太平洋岸から福島空港へのアクセス路としての機能を担っているからのよう。
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あちこちに工事区間が現れて、道路拡幅の真っ最中です。
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作りかけの橋やトンネルと絡みながら、時折片側交互通行を待ちつつの進行。
まもなくこの道も旧道として格下げされてしまうでしょうから、今の写真は貴重かもしれませんね。
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改良済み区間はセンターラインもばっちりの片側1車線。
とはいえ地形は起伏に富んでいるため、楽しいカーブが続きます。
尾根沿いではないですが、各地の観光道路に引けを取らない道です。
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川のせせらぎに沿ってどんどん西へ。
道の規模の割には交通量が多くなく、快適走行この上なしです。
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古殿町が近づくと、地形が開けます。
鮫川の護岸沿いに花が並びますが、ちょっとだけ時期外れなのが惜しい。
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古殿の中心部を目抜きしてさらに西へ進んでいきます。
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と、ここで国道標識登場。
道を間違えたのではなく、北からやってきた国道349号が一旦重複し、街を抜けるまではお供します。
ここは去年の11月に訪れた時に通過していますね。
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国道とさよならしたら、県道の単独区間に戻ります。
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古殿から石川まではずっと開けた地形。
このあたりも改良工事が進んでいて、しっかり4車線幅の橋脚が畑の中にできあがっていました。
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未改良でも十分走りやすく、大満足の完走。
国道118号線との交差点で県道14号は終了となりました。
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さて、お次は福島県道71号勿来浅川線を走ります。
まずは県道の終点である浅川に向けて、国道118号を水郡線2駅分ほど南下。
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磐城浅川駅の東側にある国道との交差点から県道71号はスタートします。
時間は8:30をまわり、走行距離も250kmを超えました。
ついでにここでガソリンも入れてしまいましょう。
剣道の行先はいわき湯本からICひとつぶん南にある勿来(なこそ)です。
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スタートしてまもなく県道75号と分岐。
浅川の街中こそ平坦路ですが、向かうは前方の山、すぐに上り坂がはじまります。
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鮫川までは14号と同じように片側1車線ながらも走りやすい道が続きます。
気温は12〜13度くらいまで上がって、凍結とは縁がなさそう。
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県道274号との分岐のすぐ先、道路脇にごらんの標識が。
一見よくある50km/hの速度規制標識ですが、補助標識に「高・中速車」の文字が。
1992年11月1日の道交法改正で消滅したこの区分、29年経過しても撤去されずに残っていました。
中速車は最初から50km/hが上限なので、もしかするとこの標識、補助標識だけ以前のもので速度部分はあとから取り替えられている?
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閑話休題、ちょっと進むと国道と交差、ではなくて、右折して重複区間です。
またお会いしましたね国道349。
縦断する国道なので、横断すればぶつかるのは必然ですし、山間部の小さな町には何本も道路を作っても仕方ないので、重複区間になるのもまた必然。
先週のツーリングでも何度も重複しましたね。
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国道パワーで丘の下をトンネルでブチ抜きます。
鮫川対岸の道がきっと旧道でしょうね。
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トンネルの先ですぐ左折し旧道と思しき対岸の道にぶつかって右折、また県道の単独区間に戻ります。
やっと勿来までの距離が案内されはじめましたが、勿来の部分だけ上書きされています。
というのも、元々この県道は複数の県道を合体させて主要地方道として改組されたもの。
この辺りの区間は黒田浅川線だったので、おそらくシールの下は田人町黒田への案内でしょう。
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具体的な数値の書かれていない看板は更新されていないようで、田人への案内になっています。
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ここから県道は一気に狭窄。
よくあるセンターラインなし1.5車線でなく、完全に1車線分だけの幅に。
しかしながら、地形はそれほどキツくなく、ほどよい起伏。
「里道」という言葉が似つかわしい様相です。
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対向車に注意しながら右へ左へ走ると、峠を超えていわき市に入ります。
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荷路(にちぶ)の集落では大規模な名の花畑一面に黄色い花が咲いていました。
漂ってくる菜の花の香りが気持ちいいですね。
時間は間もなく9:30、気温も15度を超えてきました。
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田人の中心部で県道134号とごっつんこ。
右折して県道134号を飲み込みつつ、次の交差点で県道105号とも合流し、三つ巴で走行。
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134号との重複区間を左折で脱すると、さきほどの県道14号と並走していた鮫川と出逢います。
このあたりでは川幅も大きくなった鮫川沿いに河口方面へ向かって並走。
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常磐道をくぐると、勿来の市街地に入ります。
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そのまま常磐線をオーバーパスし、県道56号との交差点が県道の始点。
つまりここでゴールです。
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とりあえず国道6号まで出ます。
当初ここまでの走行予定だったのですが、時間はまだ10:00。
天気もかなり良く、気温は20度に迫ります。
さすがにちょっと帰るにはもったいないな、ということで、延長戦と洒落込みましょう。
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すぐ高速に乗って帰ると早すぎるけど、内陸に戻ると帰りの高速にのりづらい。
6号の車列に乗っかってもしかたないし、どこか都心に戻る方向の楽しい道はないか、と考えて思い出しました。
先週、この辺を縦に走る広域農道が楽しそうだなと自分で言っていましたから、それに乗っかりましょう。
ということで、広域農道グリーンふるさとラインを走るべく、南へ進路をとります。
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ゴルフ場を貫くまっすぐなバイパスを抜けます。爽快。
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この辺まで南下すると先週のルートと交錯。
県道27号を使って常磐道をくぐります。
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もちろんそのまま塙にはいかず、県道10号へアプローチ。
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県道10号はやや内陸を通るため、交通量が少なめでいいですね。
山を縫うように超えて南へ走ると
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華川に入ります。
華川の中心部をくねくねと抜け、県道153号方面へ。
ルートの始点は県道6号との交点ですが、今日は帰りのルートのスパイスとして使うためあえて始点までは戻らず、ここからスタートとします。
常陸太田市の町屋あたりをすぎると常磐道から離れていってしまうので、その辺まで走りましょう。
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ということで、いざ。
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グリーンふるさとラインは常陸大宮市〜北茨城市まで、総延長約68kmにもおよぶ長大な広域農道の総称です。
広域農道はどこの地域でもそうですが、景色がよい、道が綺麗、ほどよく曲がりくねっているがRが大きい・・・と、楽しい条件がてんこ盛りです。
それが70km近くもあるなんて、贅沢すぎますね。
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時間は10:30を回りました。
信号待ちをすると汗ばむくらいの陽気。
さんさんと降り注ぐ太陽のもと、芽吹き始めた新芽の緑の中を抜けます。
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広域農道は地元の農業向けの道だけあって案内がおろそかで、辿ることに苦労することがよくありますが、この道は青看板がしっかり整備されています。
一般的な地図(GoogleとかAppleとかゼンリンのナビとか・・・)でも「所詮農道」みたいな細い書かれ方しかしないんですよね。
が故に、交通量が少なくて最高なんですけど。
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小山ダムが農道からも良く見えます。
ちょうど放水中で、気持ちのいい水音をたてていました。
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農道は畑の中を通りますが、新しいものなので旧道もなければ集落沿いに作られてもいません。
「黙々と走る」という表現がしっくりくるほど、道そのものを楽しむことに集中。
惜しむらくは虫が多い季節なので、シールド開けて走れないこと。
代わりにインカムで音楽を小さく流しつつ走っていきます。
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途中で何度か県道や国道とぶつかり、クランク状に曲がってはまた山の中へ。
花貫渓谷を抜ける国道461号は先週通った道、観光地へ向かうために改良されているだけあって、農道へのアプローチも高速インターチェンジ並の豪華さ。
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立地的には沿岸の国道6号と内陸の国道349号との間を抜ける形になります。
標識にも頻繁にこれらの国道が登場、どちらも全線走り通したので、現在の位置がおおまかにつかめますね。
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どんどん南に向かっているので、気温も下がる心配はなさそう。
沿道に田んぼや果樹園が見え隠れしますが、どこも田おこしや水張りをはじめていたり、花をつけていたり。
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国道349号との交差点が近づき、そろそろ予定の走行区間が終わりになります。
標高をぐっと下げ、ひねりこむようにして町屋へ。
時間は11時過ぎ、ここから150kmもないので、2時間あれば帰れてしまう。
これは・・・まだ余裕あるな。
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ということで延長戦です。
広域農道、楽しいのに疲れないからすごい。
ペースも思いのままで、ここまで40kmくらい走りましたが、追いついた車は5台だけ。
これはもうゴールまで行ってしまいましょう。
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ということで、図らずしもグリーンふるさとラインをほぼ全線走行。
これだったらスタート地点は国道6号まで戻ってもよかったな。
町屋から先の区間はほぼ西へ向かい、これまでと性格が変わります。
トンネルがたくさんあって、直線成分とアップダウンが増え、切り返は減ります。
この高速区間がライダー人気らしく、すれ違うバイクが増えてきました。
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これまで単独の農道メインだったところが、県道との重複区間も増えます。
センターライン思いっきり超えてくる車もちょいちょい見かけるので、左寄りをゆったり走行。
走行のシメ、クールダウンにはちょうどいいですね。
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最後に辰ノ口橋で久慈川を渡ります。
河川敷にはキャンプのために乗り入れてる車も多数。
もう川遊びもできる季節ですからね。
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農道は国道118号につきあたり、これにて本日の走行は終了。
時間は12時前。お粗末様でございました。
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コンビニで水分補給と腹に軽く固形物を入れたら、あとは帰路です。
国道をおとなしく南に降れば、30分ほどで那珂ICに。
そこからは常磐道でゆるゆると帰宅。
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予定外に走行ルートを増やして充実したものの、流れが良く、渋滞知らずの時間には帰宅できました。
この日の走行距離は514.6km
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ODOは36403kmになりました。
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