飛び石の平日を休暇にして、金曜日に舗装林道を回ってきました。
ルートは経由地が多過ぎて一発で辿れないので2分割。
前半のルートはこちら
後半のルートはこちら
前日は1日雨、夜半まではしとしとと降り続けていたので、路面の乾き考えて出発は日の出の後にしましょう。
ということで、5:00ちょっと前に出発。
ちょうど雨雲が東に向かって退散するところの境目から太陽が登ってきていて、幻想的な朝の風景です。
ありがたいことに、この時間でもすでに15度。
これは夜明け前までいた雨雲のおかげですね。
晴れているほうが日光に温められて暖かいですが、夜は曇っていたほうが放射冷却で熱が逃げなくて暖かいですからね。
高速は関越でびゅーんと駒寄PAまで。
ここで水分補給を済ませて、PA併設のスマートICで下道へ降ります。
スマートICのアクセス路は工事の真っ最中。
東から利根川を渡ってやってきた県道161号線が、榛名山の根元まで伸びるようです。
残念ながらまだ一部区間が未開通なので、住宅街の合間を縫って西へ進みます。
県道153号は榛東(しんとう)村役場の脇を抜けたら、向きを北に変え、榛名山を横に見て斜面に巻きつくような方向に。
今日はこのままほぼ一周、榛名山を回ろうと思います。
ゴルフ場が林立するエリアを抜けたら、水沢うどん街道と伊香保温泉を通り抜けます。
うどんの看板に腹を攻撃されつつ、泣く泣くスルー。
まだ7時ですし、自粛のご時世でもありますからね。
岡崎貯水池の脇で左・右と切り返し、狭い道に入ります。
温泉街ではそれなりにあった交通量もここにきて閑散。
道なりに進むと、あづま森林公園キャンプ場を通り過ぎます。
ここまではゴルフ場やキャンプ場へのアクセス路で、なんてことはない観光地の道路でした。
今日はここからが本番。時間は7:00。
まずは林道 j| : . | 線11に終点からアプローチしま・・・読めない!
正解は別の看板にある通り、林道北榛名山線です。
こいつを全線走破しましょう。
全線舗装されていますが、そこは林道。
通行は自己責任でねということで、道は落石や落ち葉が多く注意が必要です。
道はほとんどの区間で1.5車線分の幅ですが、先程の画像にもあるように落ち葉で埋まり気味。
頻繁に・・・というか、ほぼ100〜300mごとに現れる待避所の標識。
この林道は常にこいつと一緒。
榛名山を中心に、時計の2時のあたりからぐぐっと11時の方向まで。
舗装は結構綺麗なんですが、まだ前日の雨の水分が残っているのと、とにかく落石が多い。
3速30〜40km/hくらいでフワフワと走っていきます。
注意しつつの走行で、おおよそ18kmの道のりでした。
終端を左折し、少し走ると正面に通行止め看板。
ここを右折して県道28号へ抜けます。
この道は榛名西麓広域農道。
つづけてこれを走ります。
広域農道は林道よりも高規格で開けた場所を通ります。
片側1車線は確保されていて、対向車の心配はなし。
途中で県道28号と重複しますが、見てくれこのわかりやすい看板を・・・!
広域農道は看板が少なく、辿るのが難しいことが多いのですが、ここまでしっかりだと安心。
28号との重複区間を過ぎ、時計の11時から7時まで回ります。
路面は徐々に乾き始めていますが、西側の斜面はまだ影が多いためしっとり。
反面、林道よりはるかに道が綺麗なので、その点で安心感は3割増です。
広域農道特有のRの大きいカーブを楽しみつつ進みます。
沿道の畑も作付けに備えて耕されていますね。
目にはやさしいのですが、堆肥の匂いが鼻にやさしくないw
遠くに見える山の雪の冠もずいぶんと減ってきました。
時間も8:00を回り、気温も上がり始めます。
ついこのあいだまで山に行っても茶色か深緑ばかりでしたが、若草色に芽吹いた木が目立ち始めています。
ここ一週間で急激に暖かくなった感があり、大変バイク日和です。
南まで回り込んでくると、路面はもうほぼドライ。
あとは枯れ枝にだけ気をつければいいので、見通しの効くところでは気持ちのいいペースを刻めます。
道は県道33号と211号の交点にぶつかり、ここでおしまい。
広域農道は23kmほどの道のりでした。
左折・右折と進み、お次はふたたび林道へ。
こんどは南榛名山線で、7時から5時あたりまで。
北榛名山線と比べて落ち葉は少なめですが、落石・落枝が多い。
ゴロゴロと大きな石や枝は、乗り上げてコロッといってしまいます。
時間が8:30と活動開始時間を過ぎたのもあり、対向車も増えてきました。
ただ幸いに、線形はそれほどタイトではないので、ゆったり走るのは苦じゃない道です。
途中見かけた看板。
これはもう意図的に剥がしたと見てよさそう。
悪戯なのか、書き換えのためなのかはわかりませんが、せっかくの立派な看板が用を為していません。
・・・為していなくても、となりにバッチリ綺麗な看板があるので困りませんw
木漏れ日の中をスイスイ進みます。
たまに開けた場所が現れると、真っ青な空が目に飛び込んできて思わず深呼吸。
PAで買っておいたペットボトルをあけて、水分も取っておきます。
引きで見るといい写真ですが、よくよく見ると本当に道が汚いw
木々の隙間から安中方面を見下ろします。
緑色が本当に濃い・・・
最後の区間は再舗装済みでクールダウンに最適。
ずっとこの舗装だったらいいのになあ・・・
あっちゅうまに終点の13kmほど・・・ですが
くるっと振り向くと東榛名線のスタートです。
南と東は県道126号を境に区間こそ分かれているものの、実質1本の林道ですね。
その東榛名線は、5kmあまりで県道28号につきあたって終了。
ここで榛名山の周遊は終了です。
山頂まで登ってもよかったんですが、あえて観光地を外して密を避けます。
左折で県道を少し南下し、お次はフルーツラインで少し西に戻ります。
こちらも広域農道、フルーツラインは全国どこにでもありますね・・・
なんかこう、地域ごとに冠言葉をつけて欲しいw
整備された美しい道をすいすい。
今日は林道→広域農道→林道→広域農道と走っているのでたいへんメリハリがよいです。
時間は9:00を回って、暖かいというより暑くなってきました。
ぐいーっと下ってぐぐっと曲がる。
バイク乗りはもうこれだけでワクワクですね。
正面に見える町は箕郷あたりかな。
こんな絵に描いたような快走路があっていいのだろうか?という道が続きます。
対向車も前走車もほぼなく、まるで道路を独り占めしているような時間。
しかしながら長くは続かず、わずか13kmでこの道は突き当たり。
延伸工事をしているので、西麓広域農道とつながりそうな感じがしますね。
さて、これにて前半戦終了。
行き止まりからは果樹園の中の農道を抜けて、国道406号へ。
国道からは県道137。
交差点にあるガソリンスタンドのバイクの歓迎されてなさがすごい。
バイクはフルサービスでは手間も時間も使ってしまいますし、車と比べたらたいした量も入りませんからね。
入れる方も自分で入れたほうがらくなので、自分は遠回りしてでもセルフサービスを探しがちです。
碓氷川を渡ったら、県道10号に乗りかえてさらに南へ。
市街地を抜けたので交通量が減りますが、ゆったりした車を追走。
ダムかな?と思ったけど地図にはない謎の構造物を見つつ進んでいきます。
産廃処理場とかゴルフ場の造成かもしれない。
道は高田川に向けてまっすぐ下っていき、富岡へ。
朝の時点では妙義に回ろうかと考えていたのですが、午後からやたら風が強いみたいなので、都心から離れないようルートを組み直し。
ここからは御荷鉾山方面へ向かいます。
県道46号は鏑川を渡って、甘楽の中心街を抜けます。
楽山園のあたりは古い街並みが残り、舗装も石畳でいい雰囲気。
しずしずと通り抜けて、道は雄川沿いに山へ向かっていきます。
右手に見える山には国峰城跡があるらしい。
このあたりは城跡があちこちに点在していてすごいですね。
碓氷峠は明治期以降から現在でも、交通の難所で知られていますが、それはこの西側にある内山峠もおなじこと。
地形が信州へ向かう道の天然の城門として機能していたがゆえなんでしょうか。
いよいよ上りがはじまると、一気に道の雰囲気が変わります。
センターラインはなくなり、路肩も申し訳程度。
擁壁のすぐ向こうには川が流れていて、チラチラと清流が目に入ります。
いよいよ峠の始まりというところでヘアピンカーブ。
大型車通行不能、望むところだ。
榛名山沿いの林道と広域農道の間のような雰囲気の道を切り返して登っていきます。
つづら折れもあるものの、それほど急峻ではない雰囲気。
災害復旧の片側交互通行や、道路拡幅工事が目立ちます。
パッと景色が開けると、今まさに登ってきた道。
この勾配をいとも容易く、しかも楽しく、あっという間に登ってきたんですよね。
毎度山に来るたびに思いますが、エンジンってすげえなあ
山の上で市区町村境が入り組んでいて、甘楽町から藤岡市に少しかかり、神流町との境界で視界が開ます。
ちょうど塩沢峠のてっぺんで、県道は右折。
まっすぐいくとスーパー林道です。
当初県道で神流町に降りるつもりだったのですが、ご覧の通り。
ただの通行止めではなく、バリケードにはご丁寧に写真が。
・・・あーこりゃ無理っすね。
多分写真貼っておかないと、オフローダーが気合入れて突撃しちゃうんでしょう。
もちろん写真をみるまでもなく、リッターツアラーで通行止めを攻めたりはしません。
御荷鉾スーパー林道へ入ります。
この林道は関東地方における最長の林道。
実に総延長67kmもあり、つまりは東京日本橋から平塚あたりまでと同じ距離。
今日走る区間はここから起点までの僅かな区間で、19kmほど。
こちら側は全線舗装路なので安心です。
残りの48kmは未舗装路あり崩落ありのアドベンチャーロードです。
こわ・・・。
途中合流してきた県道71号としばし並走区間も。
がしかし、県道は通行止め・・・というか、未成道。
太い方の矢印が通行止めってのも珍しいですね。
本来つながるべき地点が2箇所も未成な、なかなかの県道です。
スーパー林道はなおも東へ向かってすすみます。
落石多めではありますが、概ね走りやすい道。
林道だけあって林業関係の車もいて、時折カーブの先からにゅっと現れるデカい林業ダンプにヒヤっとします。
もちろん安全にすれ違えるよう左端を走行してはいますが。
林道はハイキングルートへのアプローチとしても優秀なようで、あちこちに綺麗な看板が立っています。
時間も11時を回り、太陽はほぼ真上。
これだけ左右に林が茂っていても、路面が明るいのはいいですね。
美原隧道をくぐるあたりでは、もうほぼ神流湖の上。
林道にしては破格に幅広の通りやすいトンネルを抜けて、残りスパート。
最後に一気に標高を下げて神流湖のほとりにたどりついたら、林道の起点に到着です。
ここからは帰路。
最寄り、といっても35kmありますが、花園ICに向かうべく東へ進みます。
神流川沿いに国道462号をくだり、県道13号へ。
楽しいヘアピンで杉ノ峠を超えたら、そのまま荒川に。
荒川と秩父鉄道の線路と絡むように、国道140号で進みます。
線路がめちゃくちゃ近いし、目線にレールがあるのでここで列車来たら格好いいだろうなーと思いながら走っていると・・・
「うぉ!」っとなりました。
なかなか狙って撮れるタイミングではないですね。
電車を眼前に見たり、貨物列車と並走してみたり、図らずしも鉄分を補給しつつ花園へ。
そのまま関越道に乗り、都心に向かってノンストップワープ。
今日は緊急事態ということもあって、コンビニにすらよらず、PAの自販機と手持ちの水分のみで走り切りました。
どこにも寄らなければ感染リスクもありませんからね。
千葉県は緊急事態宣言対象外なのですが、こういうスタイルもたまにはありかなと。
ということで、距離は短めですが林道が多くて体力を使ったツーリング、距離は459.8kmでした。
ODOは36909kmになりました。
コメント
コメント一覧 (2)
御荷鉾林道は昨年初めてセローで行きましたが、他の林道が軒並み通行止めなので今年は御荷鉾中心に行こうかなと思っていたところです
が、一番良い季節の連休が緊急事態ですからね~(笑)
林道いくとオフロードバイクもいいなーと思いつつ、オフロードに行くまでの移動がなかなか・・・なんですよね