ツーリングBlog [Full Notch !]

関東を拠点にあちこち旅する在住ライダーのツーリングレポート。

交通量の少ない山深い道や交通関係施設、史跡などが好物。

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→Ninja1000 SX(20)と乗り継いでいます。



土曜日は曇り予報ですが、関東以西は夏日の予報ときた。
これは走らないわけにはいきますまい。
この日は夕方から別の用事があったので、短めのツーリングを計画して舗装林道を巡ってきました。
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ルートはご覧の通り

 
 



金曜日はカラッと晴れて同じく暖かい日和だったので、ウエット路面の心配はなし。
午後からの予定も考えて早めの行動とし、3:30には出発します。
外環道から東北道に入り、北関東道を西へ少し進んで佐野田沼ICまで。
到着は5:00前ですが、4:30頃にはもう日の出。
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高速を降りたら少し北に走り、県道66号線に入ります。
田沼町の外れを、北西の山に向かって進みます。
さすが夏日予報、日の出直後の一番寒い時間帯でも気温は15度。
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やがて県道66号は県道208号と合流し、彦間川沿いになおも前進。
一ヶ月前だったらこの時間帯にこの天気だと平気で気温1桁前半だったので、難なく走れているのが不思議な感覚。
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飛駒の町で県道の重複区間は終わり。
ここでは引き続き県道66号をたどることとし、左折していきます。
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川沿いを離れた県道は、2地区に別れたゴルフ場の真ん中を突っ切ったあとはいっきに急峻に。
ここから林道か?と思うくらい圧迫感のある道ですが、まだまだ県道です。
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県道は途中、長石林道と分岐。
左に向かえば県道218か219に突き当たって、足利・松田へ。
今日は右の道で梅田方面へ。
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峠を越え、道はやや穏やかになり、地形も少しだけひらけました。
皆沢八幡宮を超えてさらに進もうというところで、二輪車通行止めの道路標識。
おっとこれは下調べが漏れていた・・・と近づいて見てみると・・・
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補助標識は「125cc以上400cc以下の二輪車」「土曜・日曜・休日の0-24」とのこと。
つまり普通自動二輪(中型二輪)は土日休の終日通行禁止ということ。
なんでまたこんな規制になってるのかはさておき、1043ccにまたがる大型おじさんは通行可能なようなので引き続き進みます。
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川幅が徐々に広がり始めたら、梅田ダムのダム湖である梅田湖です。
深い谷に深緑の湖水が、どんより曇った空とあいまって不思議な雰囲気。
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先の通行禁止区間は梅田湖の西岸まで。
たった3km弱の区間で、それほど楽しいカーブがあるわけでもないですが、低めのスピードバンプが沢山設けられていました。
地元の高校生がやんちゃでもしたのかな。
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ここで時間は5:30を過ぎました。
ここまで走ってきた県道66号は、梅田大橋で梅田湖をわたった先、丁字路を左へ曲がって桐生へいきます。
ルートは右折して県道337号へ。
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梅田ふるさとセンターから先は再びご覧の通り、狭隘な道であることを予告する看板。
そう、ここからがお目当ての林道・・・ではありません。
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桐生川沿いに狭い道を上がっていきますが、ここもまだまだ県道。
せせらぎの涼しげな音を回転数を低めにしたエンジン音とかき混ぜつつ進みます。
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沿道にはちらちらと見え隠れする藤の花。
しかし曇り空だと溶け込んでしまってなかなかパッとしません。
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山肌から溢れ出た湧き水と落ち葉と泥が絡んで路面は残念なことに。
「奥梅田岩清水製造工場」なる施設もあるので、水量の豊富な山なんでしょうね。
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県道は栃木の佐野と群馬の桐生、県境に近づいたところで終点。
この先、まっすぐいくと根本山の登山口です。
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ここを左折で、やっと林道三境線(さんきょうせん)の始まりです。
ここまでも大概林道みたいな道でしたけどねw
全線舗路で、21.8kmの全長を持ちます。
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林道に入ってからは、落石が非常に目立ち始めます。
通行の邪魔になる大きなものはとりあえず路肩に、四輪車が気にならないサイズのものは放置状態。
加えて落ち葉が道を軽自動車幅に狭めます。
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この辺りはミツマタという植物の群生地が観光資産になっているようで、盛んに案内されていました。
ちょっと立ち寄ろうかとも思いましたが、ここの見頃は3月末から4月ごろだとか。
今行っても仕方がないですね。
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峠を三境隧道で抜け、みどり市に入ります。
三境ってのは佐野市・桐生市・みどり市の3境なのかな?
なんかここは心霊スポットらしいですが、普段山道走らない人は照明のない山中のトンネルを全部心霊スポットと呼んでいる気がしますね。
ありふれた、というか、わりと小綺麗なトンネルでした。
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林道の案内板に「幅員5.0m」って書いてあるけど絶対嘘ですね。
看板に記載の現在地「勢多郡」は2009年に消滅。
干支が一周回ってしまっていますね。
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峠のすぐ先で林道柱戸線と分岐。
このまま進むと、草木湖へ向かいます。
柱戸線はその名の通り柱戸川沿いの道で、行き先は草木湖。
なんじゃそりゃw
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柱戸線のほうがショートカットですが、三境線を走りにきたので当然まっすぐ。
左右からせり出す緑をかきわけるように切り返していきます。
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線形としては割といい道なんですが、なんせ路面が悪い。
落ち葉、落石、舗装崩壊、なんでもありです。
ヘアピンのインベタで油断して走ろうものならスライディング間違いなし。
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2速2000rpmくらいで集中力を維持しつつ、ゆったりゆるゆると抜けたら、草木湖のほとりで林道は終点。
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ぐるっと鋭角に左折し、県道343号で湖岸を南方向へ。
草木湖東岸のこの道は、選んで走るくらい好きな道。
ややブラインドカーブと路面の砂があるので注意は必要ですが、舗装も綺麗でカーブもほどよくタイト。
時間はまだ6:30とあって交通量もなく、しばし楽しい道です。
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見下ろす草木湖は、絶景ですが空がイマイチですね。
地元のバイクか、対岸の国道122号からエンジンの唸り音が聞こえます。
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先程別れた林道柱戸線の起点の少し先、童謡ふるさと館の傍から林道小平座間線が始まります。
こちらが本日第二の目的、終点スタートで起点方向へ走ります。
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こちらも全線舗装路ですが、三境線に負けず劣らずの荒れ具合。
大きい石はしっかり避けて進みますが、どうしても進路上にある小さい石を踏んでしまうのですが、そのたびにタイヤがパコパコと小気味のいい音を立てます。
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林道標識の「警笛鳴らせ」もすっかり首を傾げています。
ガードレール終端のロール部分にかろうじてはまりこんでいなければ確実に倒れきっていますね。
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カーブミラーの数もただでさえ心許ないのに、たまに仕事放棄する奴も。
時間が時間だけに対向車はほとんどいませんが、それでもブラインドコーナーではパッシングや警笛を駆使しつつ、いつでも停止・退避できるよう安全に進みます。
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深い崖道を進むので、切り通しで植生がないところを通ると奥行き感のある絶景が楽しめます。
ここまで削ったのなら、もう残りの岩も削り落としてしまえば・・・と思うものの、天然のガードレールとしては安心かもしれません。
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曇り空が惜しいほどの緑のカーテンをゆっくりゆっくり抜けていきます。
集中しないと危険な障害の多い道ですが、その集中した走行がまた楽しいんですよね。
こういう道、ソコソコの重量で、ソコソコ楽な姿勢で、ソコソコのトルクで、低速でのコントロールが効きやすいスポーツツアラーの得意分野な気がします。
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複雑な山肌を折り返し切り返し進みます。
眼下にはこれからいく先の道が覗き、目線の先には渡良瀬川沿いの集落。
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あんまり景色ばっかりみてると危ない道は変わらずw
「散らかしたら片付けなさい!」と言いたくなる、雑然と落石の転がる路面です。
ちょっとパンクが心配・・・
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標高が下がってくると、路面もいくぶんかマシになってきました。
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やがて林道の起点に到達。
全長表記がありませんが、15kmくらいかな。
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林道はそのまま道なりに、県道334に入ります。
時間はやっと7:00を回ったところ。
まだ帰るには早すぎるので、ちょっと周り道します。
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こういう川沿いの街道の家って、道から一段低いか高いところにあって目立たないことが多いんですが、この小平川は氾濫があまりないのか、道に直接接する家が多いんですよね。
が故に、県道沿いには結構な数の目立つ廃屋が。
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うーんみごとにぐっちゃりつぶれています。
家財道具を持ち出していないのか、崩れたにしても室内の密度が高くて屋根が完全に床まで落ちていないあたりが不安定さを増長させます。
もっと豪雪地帯だったら完膚なきまでにぺしゃんこになるんですけどね。
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あれは廃屋?あれは現役?崩れた納屋を直さず使っている?
などと沿道を観察しながら下ると、久々のセンターライン。
いやー、普通の道の安心感が半端ない。
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県道はそのまま大間々の市街地へ入ります。
学童多し!!の看板がありますが、その気配なし。
ここにあった小学校は去年の3月で閉校になっています。
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大間々の中心部に入る直前で県道と分かれ、渡良瀬川の左岸を進んで高津戸ダムへ。
時間は7:30を周ったところ。ちょっとここで小休止。
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ダム自体は規模の小さなもので、街中に溶け込むように存在します。
とはいえダムが作られるくらいですから、それなりに谷は深く、高津戸峡と呼ばれているよう。
すぐ下流には遊歩道や公園が整備されれて、「はねたき橋」という特徴的な人道橋もかかっています。
明日でいいところだなーと思いながらコーヒー飲んでましたが、帰ってから調べようとしたら、ここも心霊スポットがサジェストされてしまいましたw
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ダムからは、桐生の中心部を迂回するように東へ進みます。
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桐生が岡遊園地というローカルな遊園地の脇の楽しいつづら折れを抜け、桐生川を渡ります。
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白葉峠(しろっぱとうげ)に上り、再び栃木県に戻ります。
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白葉峠は県境の峠にありながら、すぐ南を渡良瀬川や国道122号が貫いているため、あっさりこじんまりとした峠。
峠の名前も木札に小さく記されており、古そうな石碑があるくらい。
しかしながら交通量はそれなりにあるようで、狭いながらも走りやすい道です。
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峠を越えたら、そのまま県道218号に入ります。
冒頭の分岐で分かれた長石林道はこの道に合流してくるんですね。
林道とは正反対、幅広で見通しのいい大きなカーブをスイスイと走って東へ。
林道で鋭敏になりすぎた感覚がマトモな道に慣れていくのを感じます。
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やがて道は名草川に沿うように南に進路をかえ、穏やかに川を降って足利ICに。
今日の走行は短いながらもここまでで切り上げ、時計が9:00を回るのを待たずに帰路につきます。
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帰りはスムーズに流れて、10:00頃には自宅に到着。
ちょっと早過ぎたかもな・・・とも思いますが、これはこれであっさりしていてよし。
走行距離は319.1km、途中給油なしのツーリングは久々でした。
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ODOは39194kmになりました。
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