6月は雨が多く、せっかく晴れても行き先の天気が悪かったり、仕事が忙しくて貴重な晴れ間を逃したりで、なんだかんだBlogに書ける走行がないまま7月に突入してしまいました。
久しぶりの更新はタイトルの通り東信、つまり長野県東部の山道を巡るツーリングです。

青木峠・三才山トンネル・麦草峠と走ってルートはこんな感じ。
スタートは4:30、前日遅くまで雨がふっていたので、路面はハーフウェット。
都心は日の出から急速に晴れて真夏日になる予定で、降った雨が急速に乾いていくため濃いめの霧が出ていました。

関越道で北西へ。
5:30ごろになると直射日光が強く照りつけ、一気に霧を晴らしていきます。

藤岡JCTで上信越道に入る頃には地平はすっかりクリア。
ただし上空はまだ晴れきらない様子です。

上信越道を降りたら、道の駅下仁田で一時休憩してルートの確認・・・と、その手前で下仁田あじさい園の看板が目に入ります。
残念ながら先週末に見頃を終えてしまい、すでに今シーズンの公開は終了とのこと。
中には入れませんでしたが、看板周辺のあじさいだけでもすごいボリュームです。

道の駅しもにたからは、国道254号で西へ向かいます。
時間も6:00を過ぎたので、雲の向こうから顔を出した青空もずいぶんと濃くなってきました。

内山峠をそのまま抜けてもよかったのですが、今日は脇道へ転進。
県道43号で和美峠をこえて、軽井沢へ抜けます。
この道は別荘地へのショートカットですが、そんなに交通量が多くないのかやや狭く、荒れ気味の県道。
山の方は朝方まで降っていたのか霧がでていたのか、路面はしっとり濡れています。

峠を越えたら県道92号を吸収して更に西へ向かいます。
通行止め情報は一瞬ひやりとしましたが、篠ノ井は今日は通らない予定。
火曜日の大雨で犬戻トンネルのあたりが地滑りでやられたみたいですね。

別荘地やゴルフ場の立ち並ぶ整備された道を抜けていき、国道18号碓氷バイパス方面へ。
真上の空は真っ青ですが、いく先の地平は真っ白。

国道と合流したら、ひきつづき西へ進路をとります。
軽井沢の南側を抜けるあたりは一面まっしろ。
長野県の真ん中方面は1日中曇りの予報なので、もしかするとずっとこんな感じなのかな。

国道18号は旧道と合流しますが、その後すぐに県道80号へ迂回。
国道の北、浅間山に近い側に並行して進みます。
このあたりもずーっと霧なので、歩行者や飛び出してくる車に注意しつつ走行。

幸い、東御市の中心部まできたところで霧は晴れ、また朝日があたたかく照りつけます。
時間は7:00を過ぎ、気温も上昇してきました。

先日訪れた大屋駅のすぐ北側で国道に再合流。
上田市に入ります。

上田の中心街を避けるように小牧橋で千曲川の対岸へ。
千曲川市民緑地の芝生が青々としていて気持ちがいいですね。

迂回した国道143号に再合流したら、青木峠に向かって登っていきます。
予報はいい意味で裏切られ、このあたりもしっかりと青空が見えます。
ただし峠の頂に近いところは雲の中ですね。

時間は8:00、キリもいいので道の駅あおきで小休止です。
売店はまだオープン前なので、缶コーヒーブレイク。
気温はすでに20度をゆうに越え、日差しがつよいこともあり汗をかくくらい。
これから峠に登りますが、上着はなくてもよさそうです。

路面が急速に乾いて、到着した頃にはまだ一面濡れていた駐車場が出発時にはまだらになっていました。
この日差しの強さは夏ですねえ。

さて、いざ青木峠。
ここは去年にも通過していますが、三才山トンネル開通前の主要街道。
トンネルの無料化からほぼ1年経過し、道が荒れていないかと心配しましたが、それほど変化はありません。
元々狭隘な道なので、荒れていなくても楽な道ではないですけどね。

梅雨の長雨に任せ、苔だらけになった擁壁が不思議な雰囲気。
標高をあげていくと予想通りやや霧がかっており、路面も8割ウエットという様相。
ゆったり飛ばさずに駆け上がっていきます。

峠には2本のトンネルがあり、まずはカーブの先の1本目、明通トンネルです。
ななめに入射していくので対向車がきていても見えづらいので、そろそろと進入。

思いっきり天井に擦った跡があるのですが、傷はトンネルの端までつづいており、こすったまま怯まずに通り抜けたであろうと思われます・・・なんというパワープレイ。
しかも傷が1回や2回ではない濃さなのがすごいですね。
トンネルの向こうは霧が濃くてすりガラス越しのような景色になっています。

トンネルの先の霧の中を抜けると、青空でカラッと。
路面にはまだ水溜りが残っているので、さっきの霧は絶賛撤退中の雨雲なんでしょうね。

すこし走ってもう一本、こちらは会吉トンネル。
同様にすれ違い不可ですが、信号つきなのが親切です。
トンネル入り口にだけもやがかかっていて、霊的な何かを噂する人の気持ちが数ミリわかった気がしますね。

トンネルを抜け切って振り返り。
「注意 赤点灯なし」と書いてありますが普通に点灯しています。
気分によって点いたり消えたりするのか、それとも直したけど紙を剥がし忘れたか。

ウエットなものの、ほどよいアップダウンと切り返しは楽しいもので、さらっと峠を抜けたら視界が開けます。
四賀の街並みを見下ろしつつの下り坂。

道は犀川/梓川にぶつかる前に南へ曲がり、しばし川と並行に走ります。
このまま進めば松本の中心街ですが、今日はここで踵を返して東へ戻るルート。

走ってきた国道143号は北からやってきて、国道254号を一度乗り越えたあと南側から合流する難しいルート。
しかしその説明の青看板のやる気のなさがやばい。
国道と国道の交差点なんだからもうちょっとなんかこう、説明してよ!
国道19号の表示なんて、機械を組み直して余ったネジみたいに何もないところに散らかっています。

無事国道254号に入ったら、青木峠に変わってメインルートとなっている三才山(みさやま)トンネルを抜けるべく山を登っていきます。
ここは5月に走った甲子道路に似た雰囲気で、近代土木のパワーにものを言わせて長大トンネルと巨大橋梁で山と谷を一気にブチ抜く線形です。

峠とは言えない優雅でゆるやかな線形の道路を登っていくと三才山トンネルが口をあけています。
単体の長さとしてはそれほどでもない2.5kmほどのトンネルです。

トンネルを抜けたら鹿教湯大橋をわたり、正面の山を孫六トンネルで突破。

孫六トンネルの東側に、かつて料金所だったスペースが残ります。
料金所のブースや屋根はすっかり撤去されましたが、左右に残る不自然な空き地と事務所の建物がその痕跡。
管理事務所には駐車場とトイレ、自販機があったんですが、完全に閉鎖されちゃったみたいですね。

下有料道路区間から先も高規格な道がつづき、ゆったりと降っていきます。
往年は普通車520円、軽自動車等420円でしたが、他のルートではかなり大回りになるため、道路公社の稼ぎ頭になっていたような道が無料化されたのは利便性の面で大きい変化ですね。
しかし、無料になったことで交通量が増え、高速を経由していたであろうトラックなども多く乗り入れるようになった結果、結構ペースの遅い道になっている印象です。
ツーリングルートとしてはイマイチかな・・・

国道254号は国道152号と合流し、進路を南へ。
ここで時間は9:30、暖かいというより明確に暑い!

国道152号をそのままたどると茅野に抜けますが、そこへ行くのはまだ先。
152と分離する254にしたがって更に東へ。

立科町のあたりでは段丘から眼前に広がる街と向かいの山々、そして早朝に西へ向かって抜けてきた峠が見えます。
田んぼも畑も緑が萌える、とてもいい初夏の風景です。

数時間ぶりに千曲川に近づいたら、 川の手前で県道145号にちょっとだけ迂回。
すれ違い困難な集落の中をするっと通り抜け、佐久南ICから中部横断自動車道へ。

佐久小諸JCTからはじまる中部横断自動車道の長野側区間は、佐久北ICから暫定終点の八千穂高原ICまでは無料区間。
並行する国道をゆったり走ってもよかったのですが、交通量がそこそこありそうだったので高速を選択することにします。

高速を走り切ったら国道299号へ。
ふたたび西に進路を向け、麦草峠へ挑みます。

残念ながらこの峠も一部はウエット路面。
ここからは標高が高いので、一度脱いだ上着を再び着込んで進んでいきます。

この区間は100m登るごとに標高を表す標識が用意されているように、ぐんぐん登っていく道。
八千穂高原ICで標高は800m程度でしたが、小海町に片足を突っ込む場所あたりで1700mです。
15kmで900m登っているので、平均6%の上り坂ですね。

更に進んで頂上付近で2100m。
気温は11度くらいまで下り、霧で表面が湿気て、気化熱を奪われる効果もあって、下に2枚着込んでいてもメッシュジャケットではかなり寒い・・・

7月だというのにグリップヒーターを使おうか、などと迷っている間に、峠のてっぺん2127mです。
時間は11:00少し前、駐車場いっぱいのハイキング客を横目に頂上付近をスルーし、ここからは下り坂。

中腹でふたたび霧に飲まれてウエット路面。
今日は結構濡れた路面を走りましたが、幸いにも降雨には遭わずに走れています。
ウエット性能を強化したT32だけあって、そこそこ安心感があるのはいいですね。

天気がよければ寄ろうと思っていた日向木場展望台(ひなたこばてんぼうだい)ですが、どうみても真っ白で何も見えない状況なのでスルーです。
また次の機会に来ることにしましょう。

雨上がりお決まりのパターンで、標高を下げるとまたも青空。
とはいえ、朝方と比べるとやや雲が増えてきましたね。
麦草峠を下り切ったら、茅野の手前で先程別れた152号とランデブー。
しかし今日は夕方から雨の予報なので、早めに帰路につくべくここで店じまいです。
152号とはすぐに別れて、諏訪南ICから中央道に入って帰路につきます。

高速に乗ったのがちょうどお昼頃だったので、八ヶ岳PAに寄り道してフードコートでカレー。
八ヶ岳だけあって、清里の某喫茶店の風のカレーがあったのでチョイス。
清里のカレーは濃厚でコクがあるのに辛過ぎないのでいいんですよね。
ベーコンとソーセージ(ストラスブルス)乗せで結構なボリュームですが、ぺろっと入ります。

腹を満たしたら、そのまま中央道で帰路に。
さすがに12〜14時台だけあって渋滞はまだ発生しておらず、スムースな帰路となりました。

今日の走行距離は603.0km

ODOは42167kmとなりました。

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