昨日に引き続き晴天に恵まれ、 初秋のツーリング日和。
長野県の北中部あたりを重点的に走ってきました。
ルートはこんな感じ
出発は4:00、関越道から上信越道に入ります。
いつも下仁田ICで降りたあと道の駅しもにたに寄ってしまうので、たまには趣を変えて甘楽PAで休憩してから下道へ。
特に荷物はないですが、たまには箱つけるかーと思い立って今日はパニアケース装備です。
パニアケースは格好いいし便利なんですが、後輪が巻き上げた泥を思い切りかぶるので雨上がりの日につけると掃除が大変。
昨日は一日晴れ模様だったので、今日はドライを期待したいw
5:30を回ったころに下仁田で高速を降り、国道254号を西へ。
目指すは内山峠です。
日の出の時刻を迎えた西向きの走行は、後ろから朝日を受けて背中がほんのり温まります。
長い影も楽しく、日差しは気持ちよくていいんですが、角度的にミラーから顔面直撃でまぶしい!!
オレンジ色に染まった斜面と、まだ夜明け前の斜面のコントラストを楽しみながら、くねくねと峠を登っていきます。
内山峠は急峻な峠ですが、狭いながらも大型車の通行を念頭に改良が重ねられていて走行自体はスムーズ。
お昼頃にくると大型のペースにつきっきりになってしまうので、早朝の快走できる時間帯を狙って通り抜けるといいでしょう。
ちなみにここは旧道もなかなか面白い道です。
峠は頂にある内山隧道を抜けたら長野県。
道もおだやかな下りにさしかかります。
ここで時間は6時を回りますが、気温は1桁。
先週の蓼科より寒いよー!
装備は長袖2枚にダウンジャケット、その上にオールシーズンのライジャケで丁度よし。
峠の向こうは佐久市。
この国道254号線の下り区間は佐久高原コスモス街道として有志によって整備されています。
沿道のピンクの花がまさに満開を迎え、朝焼けに輝いて美しい景色を演出していました。
そのまま佐久の中心部へ向かって進んでいきます。
こちらは快晴、鱗雲が少し浮いているくらいですが、佐久盆地の西側には濃い霧がかかっています。
遠くに見えていた雲に、否応なくどんどんと近づいていき・・・
千曲川を渡ったら雲の帯が眼前に。
国道254号は国道142号と重複して進んでいき・・・
そのまま突入!一面真っ白な世界です。
山や盆地を走っているとよくあることですが、佐久盆地では見通しがいいだけに、徐々に迫り来る霧(迫ってるのはこっちですが)がよくわかって楽しい。
スクリーンの上端がしっとり濡れてしたたるくらいの深い霧。
気象観察としては楽しかったですが、峠を下っても気温は12〜13度しかない中、気化熱を奪われて寒い・・・!!!
幸い、望月の峠を越えるあたりで霧の帯も終わりを迎え、空は徐々に青さを取り戻していきます。
トンネルを抜けた先はご覧の通り。
やや薄曇りといったところですが、直射日光が届き始めれば瞬く間に晴れるでしょうね。
霧で予想外に体温を奪われたので、血糖値をあげて体をあたためるべく道の駅女神の里たてしなに寄り道。
さすが長野県、早くもホット飲料が充実していてありがたいですね!
ミルクティで一息ついて、西進続行です。
一度晴れたと思った霧は、山裾にまだらに残っていたようで、ふたたび霧中。
しかし先ほどよりはずいぶんと薄く、ヘルメットのシールドに軽く水滴がつくくらい。
峠を越えた国道254号は長和町に向けてスイスイと楽しい下り坂。
この道、眺めも線形もすごくいいですね。
国道254号はここで国道152号と重複。
この一瞬で名前を食われつつ、行き先もいっしょくたにまとめられます。
しかしこの看板もずいぶんとフランケンシュタインだなあ。
152から解き放たれた254は内村川沿いに西へ進路を戻します。
やっと空模様も回復。気温も上がってきます。
が、ここで国道とはお別れし、県道65号、県道171号と乗り換えて北へ。
平地一面の田んぼと、急激に立ち上がる山裾の対比はまるで山をそこに「置いた」みたい。
上田盆地の南端です。
この辺はややナビ任せに県道を縫うように走り、やがて国道143号にぶつかります。
いつもの道の駅あおきをスルーして、向かうは青木峠。
青木峠はもはや語るまでもなく、交通量の多くない、曲がりくねった峠道です。
今日は松本まで抜ける予定ではありませんが、看板に示された明通トンネルは越えていきます。
青木峠もやや濃いめの霧が出ていました。
しかし時間が7:30を回ったこともあり、体感温度的には寒さは感じません。
もちろん冬装備に準ずるくらい着込んだ上で、ですがw
霧がかったと思ったら、急に真っ青な晴れ。
さっきの霧の写真、撮影が7時37分12秒でした。
この青空の写真、7時37分39秒・・・その差は実に27秒!
これが山の天気です。
お天気百面相を楽しんだら、明通トンネルを通過。
今日はトンネルに火が差し込んでいて、洞内が明るくよく見えます。
トンネルを抜けた先、今日は会吉トンネル方面には向かわず、県道277号で北へ。
県道は国道403号の麻績方面へ降ります。
その降り始めにあるのが、こちらの東条ダム。
「とうじょう」ではなく「ひがしじょう」です。
東条ダムは取水と砂防を目的にしたダムなので、当然砂がたくさん溜まっていますが、この日は堆砂を撤去する工事中で水が抜かれていました。
いやーものすごい量が溜まっていますね。
そのまま進むと、ダム下流でちょうどヘアピンカーブ。
カーブの奥からダム堤体の下、フェンスまで歩いて行ってみました。
ちょうど逆光なのでダムの本体はより無骨に見えますが、下流に目を向けると水がサラサラと涼しげな音をたてて流れ落ちていて、ピクニックでもできそうな陽気。
ダムから先はおだやかに集落の中を抜けて、筑北村の中心部に向かいます。
国道403号につきあたったら、北へ進路を向けて長野道とクロス、そこで麻績には向かわず、県道55号に折れます。
県道55号は「大町麻績インター千曲線」という名前の通り、大町から来て国道403号と重複して麻績インターをむすび、その先東側は千曲川までつきあたります。
その道を麻績川沿いに北西へ。
インターチェンジへのアクセス路だけあって、くねくねしていても高規格な道路。
とはいえ、高規格になったのは長野道ができてから改良された部分だけ。
一部では古くすれ違いの困難な隧道が数多く口を開けています。
差切峡と呼ばれる名勝もその区間のひとつで、深く切り立った岩肌に穿たれた古い隧道を、麻績川の豪快な水音を聞きつつくぐっていきます。
麻績川はやがて平ダムのダム湖で犀川にそそぎこみます。
狭く切り立った谷にダム湖があるので、佐久間のように幅の広くておだやかな川のように見えるダム湖です。
県道は国道19号と一瞬の重複のあと、さらに大町に向かってもう一山越えます。
ちょうど山に入る場所にあったこの標識、なんだか違和感が・・・と思ったら、「幅員減少」の逆パターンですね!
広くなる分には困らないので、警告してくれなくてもいいと思うんですけど・・・w
そんなこんなで先へ進みます。
峠の途中、八坂のあたりでは山肌を大きく切り開いて街の施設や学校がたくさん立ち並んでいて、さながら隠れ里のよう。
ヘアピンカーブの連続する急峻な斜面の上にも下にも綺麗で大きな建物が並んでいて、なかなかに壮観でした。
2006年に大町市に編入される前は安曇郡八坂村として独立した行政をもっていたので、ここ単体でしっかりした行政機能を持っているんですね。
八坂から先は道もまた綺麗になり、スイスイと高度を下げていきます・・・が
スイスイになる前はものすごい九十九折だったことがわかる、改良地形です。
現役道路にぶったぎられた旧道敷や法面の数々。
まるでプラレールの線路を雑多に散らかしたような風景。
大町に降りたら、街の中心街を抜けて国道にアクセス。
祝日の朝9時前なのに人気がなさすぎる・・・!
「本通り」の名が泣くぞ。
大町を抜けたらすぐに大糸線の線路と木崎湖が左手並んで見えてきます。
穏やかな湖畔にはボートがいくつも浮かんでいました。
しかし今日は湖畔の散策はしません。
ルート確認がてら某コンビニに立ち寄ります。
残念ながらオープンは10:00、ブラインドが降りていました。
まだ1時間はあるので、駐車場をお借りした分、外の自販機でコーヒーと水を購入。
何が「某」かというと・・・
ここのお店はYouTubeチャンネルを持っていたり、SNSやってたり、広報活動にも積極的ですごい。
次はちゃんと営業時間にお邪魔しましょう。
さて、コンビニでルート確認して、目的地に到達できるルート2つの疎通を確認。
簗場の駅の脇から林道小熊黒沢線に入り、湖の西側の尾根を登っていきます。
「林道なり」に道は狭くてボコボコですが、そこそこ交通量があるのか落石や崩落は少なめ。
スイスイと15分ほど登っていくと、開けた場所に出ます。
斜面が綺麗に刈り払われ、芝生に覆われた見晴らしのいいここは、木崎湖フライトパークの管理するパラグライダーの発着場。
目当てはそう、ここからの木崎湖の鳥瞰!
春に木崎湖周辺を案内してもらった時はまだ冬季閉鎖だったのですが、今なら通れるということでやってきたのでした。
大きい山の山頂からの眺めだと、広域は見れるものの遠過ぎてディテールがないですが、ここだと遠過ぎず近過ぎず。
田んぼの間の畦道やボートの軌跡、キャンプ場のテントまでばっちり見えつつ、木崎湖の全景もしっかり望めますね。
見晴らしのいい斜面でしばしの休息をとったら、逆側のルートで下山。
こちらは湖畔のキャンプ場脇に降ります。
ここからは南へ向かい、復路に。
北アルプスパノラマロードこと県道306号で高瀬川沿いに走り、安曇野の風景を楽しみます。
高瀬川が犀川と合流したら、そこから県道57号。そして国道143号と再会。
山裾の低いところを南に回り込んでいきます。
時間はここで10:30を回り、やや汗ばむくらいになったのでインナーを一枚軽くします。
浅間温泉の温泉旅館街を抜けたら、進路を東へ。
ここからはおなじみ、アザレアラインことよもぎこば林道です。
相変わらずの質実剛健、走りやすさより保守性とグリップ重視のコンクリート舗装をガクガクしながら登っていきます。
ここは下りだと腕が疲れるし気を使うしで大変なんですが、登りだとラフにアクセル開けても坂のおかげでそれほどスピードに乗らず、加速感だけはたっぷり味わえて面白いですね。
コンクリート舗装を抜け、木立の合間を塗ってさらに上へ。
稜線付近まで来たら空は濃いブルー。
標高が高いと寒いかなと心配していましたが、時間は11:00になろうかというところでさすがに気温も程よく上がってきました。
風も強くなく、絶好のツーリング日和。
扉峠でビーナスラインに合流。
今日は中央道で戻る予定なので、美ヶ原には行かず、峠の交差点を右折。
さすがに天下のビーナスライン、交通量はそれなり。
幸い後続車がいなかったので、前走車からやや車間をあけ、退屈しないように走りつつ和田峠を通過。
和田峠からの鉄塔の並びはいつみても格好いいですね。
500kV安曇幹線。
和田峠を越えたら、すぐに霧ヶ峰に到着。
霧の駅はなかなかの人出・・・!
先日までならちょっと人が多くて敬遠していたところですが、すでにワクチン2回目も終わって効果が出る期間に入りました。
もちろんマスク装備で黙食しばりをしつつですが、立ち寄りましょう!
時間も11:30を過ぎたところ、ちょうど小腹もすいたので、ほどほどに空席の目立つうちにざるそばを大盛りでいただきます。
昨日のツーリングから嫌ってほど蕎麦の花を見たので、信州側が食いたくて仕方なかったのです・・・!!
ついでにソフトクリームもいただきます。
今流行りのシャインマスカット味。
ソフトクリーム、今シーズンあと何回食べられるかなあ。
そういえば、いつのまにか霧の駅の脇にあったガソリンスタンドが閉業していました。
霧の駅のメイン施設は運営先が見つからず閉店していますが、その絡みで休業かな?とも思いましたが、ENEOSのブランドロゴまで取り外されてるので閉業かな。
15分ほどで手早く食事とお土産調達を済ませたら、サクッと帰路に。
諏訪湖方面に向かってまっすぐ山を下り、諏訪ICから中央道で戻ります。
12時半には高速に乗りましたが、さすがに三連休最終日、この時間でも渋滞20km・・・
2019年シーズン以前はこれが当たり前だったことを思い出しましたw
渋滞は嫌いですが、少しずつ元に戻っていくのはいいことです。
今日の走行距離は629.3kmでした。
ODOはめでたく50,000kmを超え、50024kmになりました。
コメント
コメント一覧 (2)
いつも楽しく拝見しています。
8月がまったく乗れなくて、鬱憤も溜まってましたが、ワクチン終わるまでの充電期間として我慢してきました。
こちらは19日から北軽井沢キャンプに行ってました。
朝方の気温は8℃。
もうすっかりと秋めいてきましたね。
シーズン中になかなか乗れないとストレス溜まりますよね。わかります・・・
連休の北軽井沢、楽しそうですが、8℃は涼しいを通り越して試練ですね!