BikeBlog [Full Notch !]

関東を拠点にあちこち旅する在住ライダーのツーリングレポート。

交通量の少ない山深い道や交通関係施設、史跡などが好物。

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→Ninja1000 SX(20)と乗り継いでいます。




2月最初の土曜日は日本海側に寒波が襲来。
都心方面でも最高気温が8度しかなく、遠出はしないほうが無難だし、感染症対策的にも観光地はやめておこう。
・・・ということで、首都圏外郭をぐるっとまわる国道16号を全線走ってきました。
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地図通りになぞるとこんな感じ。

 


今回、スタートは富津にして、先々週も通った館山道を南進。
ここ一週間はまともに降水がなかったので路面はドライですが、融雪剤の跡がくっきり。
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木更津南から下道へ。
遠くの雲がもこもこと発達していて、冬らしくない空模様。
気温は5度しかないんですけどね・・・
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まずやってきたのは、富津交差点。
何の変哲もないこの小さな交差点が、千葉側の国道16号の端点です。
ここから国道はどこにもつながっていませんが、ここは起点でも終点でもありません。
というのも、国道16号は横浜高島町を起終点とする「東京環状道路」と定義されていて、ぐるっと一周回るのが本来のルート。
棚上げになってしまったものの、ここから反対側の端点である横須賀までは海上道路「東京湾口道路」として結ばれる計画となっています。
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おおよそ300kmにおよぶ大規模な幹線道路にしては、スタートはこじんまり。
首都圏郊外の物流を支えるトラック街道として君臨する国道16号も、富津の先端では総重量20t超えの車は通過を許されていません。
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少しだけ走って富津の市街地を抜け、新井交差点から実質の国道スタートとなります。
まずはコンビニで水分補給とルート確認をして、9:30頃のスタートです。
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まずは細い2車線道路を海岸線と並行して進んでいきます。
空は真っ青で、気温も上がり始めました。
ここは県道90号が埋立地上を並行しているので、さながら旧道然とした雰囲気。
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君津の工業地帯を横目に見ながら、小糸川を渡ります。
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まもなく県道90号として走ってきた埋立地の太い道路と合流。
高速道路も建設できそうな巨大な中央分離帯を挟んだ4車線道路で海沿いを進みます。
なんで先端まで指定替えしないのか謎な感じですね。
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大きなショッピングモールをすぎたところで、国道は右折して内陸に入ります。
まっすぐ行くと海ですが、将来的にこの先も埋め立てるつもりで国道指定したのかな。
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内陸に入ってからまもなく、桜井交差点を右折。
南からやってきた国道127号の高架にに合流しますが、国道127号はここが終点となるので16号の単独区間です。
木更津のあたりでやや海から離れて進み、アクアラインとつながる連絡道をアンダーパス。
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その後はまた海岸に近づき、港湾道路として進んでいきます。
北袖インターチェンジは一般道なのにフルクローバー型のランプを備える立派な交差点。
京葉臨海鉄道のレールも16号と並行して走っており、インターチェンジのランプウェイに踏切が4つもあるという異色の交通結節点です。
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このあたりは発電所の立地が多く、高圧鉄塔を見上げながら走る直線の気持ちのいい道路。
16号の内側に住んでいてあまり用事のない自分は、房総へのアクセス道路としてのこの区間が一番馴染み深いですね。
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北袖から浜野までは、貨物線である京葉臨海鉄道と併走しつづけます。
本数が少ないので狙っていないと滅多に車両は見られませんけどね。
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村田町交差点で16号は右折し、ここからは都心を迂回してぐるっと回る区間に入ります。
道路はそのまま直進すると、湾岸道路こと国道357号。
富津から横須賀にいくのに、アクアライン経由なら100km、357号まわりでも150km。
16号はおおよそ2倍の300kmをかけて走ります。
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ここで時間は11時、道路は内房線をアンダーパスして進みます。
このあたりは港湾地帯から内陸への大動脈で、見渡す限り大型自動車だらけ。
バイクで走ると肩身が狭いw
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館山道にぶつかると、これと並行して進んでいきます。
蘇我からは道路名が京葉道路になりますが、引き続き並行。
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このあたりの特徴的な風景は、千草台団地の下を通るこの屋根。
防音壁兼団地からの落下物防止なのかな?
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屋根を超えて穴川ICに入ると、国道は左のランプへ。
ぐるっと270度転回し、北東方面へ向かいます。
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このあたりは湾岸からやってきた物流トラックメインの交通に加え、周辺の住宅地や商店に向かうマイカーも合流。
並行して抜けられるまともな裏道もないので、交通が滞留しがちな地帯になります。
クラッチ握りっぱなしな感じでゆったりと抜けていきます。
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東関東道をアンダーパスしたあたりでお昼時も近くなってきたので、沿道のコンビニで軽くお腹にものを入れます。
気温は予報通りの8度で、冬装備では寒さは感じない気温。
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そのまま京成線・国道296号をつづけさまに越え、東葉高速線を潜って、なだらかな丘の続く地形をまっすぐに抜けていきます。
このあたりの線形は「周りに何もないしとりあえずまっすぐひいとこう」という声が聞こえてきそう。
沿道にも車屋とラーメン屋しかない(偏見)ので退屈な区間です。
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まっすぐ、ひたすらにまっすぐです。
国道464号とともに北総線もオーバーパス。
チーバくんの鼻の先に向かってひたすら進んでいきます。
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ただただまっすぐなこのあたりの16号で特異なのは、小高い丘を抜けるこの柏隧道。
柏トンネルのほうが通りがいいようですね。
もともと戸張城というお城のあった丘の上に現在あるのは、文京区立の柏学園という施設。
2013年までは林間学校や移動教室などが行われていた・・・とのこと。
周囲がこんだけ宅地化してしまったら林間も何もあったもんじゃないですし、今はもっと郊外に簡単に移動できますからね。
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トンネルを抜けてしばらく行くと、常磐線と国道6号につづけて交差。
国道6号は一昨年の11月に全線走破しています
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そのまま郊外の住宅地然とした区間を進み、つくばエクスプレスをアンダーパス。
ここから常磐道の柏ICあたりまでは、一大物流倉庫街といった趣です。
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柏のあたりから、右に利根川、左に東武野田線と近からず遠からずの場所を並行しつつ、野田市を進みます。
野田線沿いに住宅開発が進んでいて交通量はそこそこ。
反対に川の方には、これでもかとゴルフ場が並びます。
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野田市の中心部をすぎると、チーバくんの鼻先からやっと解放され、江戸川を渡って埼玉県に入ります。
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埼玉に入ってすぐに国道4号線を「2回」アンダーパスします。
それというのも、東北・北関東方面への主要道路たる4号線は、越谷で分かれてから宇都宮で合流するまで、80kmにわたってずっと並行で2本が走ります。
まずは写真の新4号、そして地下に潜って旧4号です。
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このあたりで行程としては半分ですね。
千葉県区間で渋滞が多かったので、予想よりペースが上がりません。
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走り始めてから5時間が経過したので、一旦休憩です。
埼玉区間はずいぶん内陸に入るので日本海側からの寒気の影響が強く、この時間でも気温は4〜5度。
さらに強めの風が吹いていて、体感温度が結構寒い・・・。
ホットココアでカロリー補給しつつ体温上昇を補助、先に進みます。
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道路案内の地名は4号を超えたらサクッと入れ替わり、東京の西方面の案内に。
東北道をくぐって綾瀬川を越え、川越方面へ。
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このあたりはやや雲が多く、気温も上がりきりません。
風も停車中に車体が振られるくらいに吹き始めて、なかなかつらい走行状況。
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宇都宮線を越えて東北・上越新幹線をくぐり、西へ。
穴川で京葉道路と分かれてからは、ひたすらに我が道を行くが如く単調に進んでいた16号は、ここからやや複雑な線形になります。
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まずは国道17号にぶつかり、左折して側道として併走。
同時に17号はここで旧道と新大宮バイパスに分かれるので、バイパス側に向かって旧道をアンダーパスします。
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しばし17号バイパスと重複期間となりますが、まもなく分岐。
17号バイパスが左に、16号は右に分かれて進みます。
しかしこの分岐をオーバーパスする道路も国道17号の指定を受けている上尾道路です。
つまり「17号と17号の分岐地点で17号と合流して進み、17号をアンダーパスする地点で17号と分岐し進む」です。
いやもう、道路番号分けてもよかったんじゃないですかね・・・
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幸いにも道を間違えずに進み、荒川と入間川を渡ります。
ちょっと怪しい雲が上空に立ち込めていますが、雨は降らない予報。
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川越に入ってもまっすぐ進ませてはもらえず、16号は左折して川越市の市街地を迂回します。
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国道254号をアンダーパスしたら、東武東上線と埼京線をオーバーパスしつつ橋の上の交差点を直進。
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直後に道なりに右折。
更に少し行って常時左折可能なレーンを左折。
・・・ははーん、さては埼玉県民、道路作るの下手くそだな・・・?
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やっとのことでぐねぐね区間をやりすごし、平穏な16号が戻ってきました。
そのまま関越道をアンダーパスして狭山方面へ。
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あやしかった雲はここで晴れ、西武新宿線沿いの工場地帯が続く道を進んでいきます。
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国道299号旧道の終点、かつ国道463号旧道の終点である河原町交差点を越えて西武池袋線をくぐり、入間の中心街をパス。
時間は15:30を回り、太陽はずいぶん落ちてきました。
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圏央道とニアミスしつつ道なりに右折し、こんどは国道299号バイパスの終点、かつ国道463号バイパスの終点でもある・・・って本当にややこしいな埼玉の道はw
一回整理するとか番号振り直すとか、やりようがありそうですけどね。
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そんな埼玉区間ともまもなくおさらば。
逆光の中進んでいくと、東京都区間に入ります。
このあたりで風も弱くなってきて体感の寒さもずいぶんマシに。
埼玉区間の印象は最悪でしたね!
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東京区間に入ると、八高線と絡み合うように2回交差して進みます。
一回は道路が上、もう一回は線路が上。
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アンダーパスから顔を出すと、東側には広大な平地が見えます。
言わずもがな、横田基地ですね。
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基地周辺はアメリカンストリートと飛行機大好きさんが入り混じり、不思議な街の雰囲気。
インターナショナルスクールがあったり、JDMな車屋さんが多かったり、道路沿いに飛行機のくっついた会員制クラブ運営のマンションがあったり。
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基地を通り過ぎると青梅線・八高線・五日市線などが乗り入れる拝島駅の脇を越え、多摩川沿いへ。
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ここで奥多摩街道との重複区間となり、クランク状に左・右と方向を変えます。
一瞬の重複期間が終わると、また分かれていきます。
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拝島橋で多摩川を渡ると八王子市に入ります。
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八王子に入ったら、まもなく16号の案内は直進と左折に分離。
バイパスは直進して市街地を避けて進み、旧道は直進して国道20号との重複区間を挟んで八王子中心部へ。
鑓水(やりみず)で立体交差、したあと、相原で再び合流します。
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今回はバイパスを選択。
八王子バイパスは2015年に無料化され、現在は通行無料です。
多摩ニュータウンの西側、山間を縫うようにして南北に縦貫します。
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ニュータウンを突っ切るだけあって防音装備がハンパない。
しかしこの高規格で60km/h制限というのも、なかなかにひどい話です。
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バイパスを降りたら神奈川県に入ります。
立体交差で道なりに左折し、道は南東方面へ。
やっと東向きの道路になったことで、ゴールが近づいた感があります。
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相模原市を横浜線沿いにひたすらまっすぐ走ります。
対角線上に位置する柏市区間とそっくりな街の風景。
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渋滞にはまりつつ、小田急小田原線をオーバーパスして進みます。
やっと横須賀の文字が見えてきた。
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相模原市を抜け切るあたりでちょうど日没を迎えます。
まだ先は長い・・・!
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大和市を掠めるように通過し、町田市区間で一瞬東京都へ戻ります。
このあたりから、2019年に開通した町田立体によって国道16号は2層構造に。
上部は保土ヶ谷バイパスと一体整備された道路で、自動車専用道路となります。
国道246号を跨ぐ地点では、地平部で国道246号の側道と国道16号の一般部が交差し、その上を国道246号の本線がまたぐ構造となっていました。
町田立体ができたことによってさらにその上を国道16号の専用部がまたぐという3層構造となりました
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保土ヶ谷バイパスは国道16号にも指定されているので、一旦保土ヶ谷バイパスで新保土ヶ谷ICまで進みます。
そのまま横浜新道を経由して馬堀海岸までも16号バイパスなのですが、一旦新保土ヶ谷まで。
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その後は国道1号線を経由して、浜松町交差点からは旧道16号と合流。
1号線と重複して横浜駅方面へ進みます。
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首都高の横羽線をくぐり、ぐるっと回り込んで・・・
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高島町。
わざわざ一度バイパスを降りてここを通り、更にぐるっと回り込んだ理由は、ここが国道16号の起点兼終点だから。
この交差点は国道1号線と国道16号、その脇の新横浜通りと統合的に機能していて、国道16号を途切れずに走り切ることができないんですよね。
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無事高島町を通過したあとは、南へ向かって進みます。
時間は18:00を回り、夜の帳は完全に下りました。
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横浜ではしばらく京浜東北・根岸線沿いに走って関内で右折して西へ向かい・・・
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吉野町で左折して南に進路を戻します。
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更に堀割側沿いに海岸まで走ったあと、右折して根岸湾を回り込みます。
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その先は、ほどよくクネクネとした道を延々南下。
磯子で京浜急行と併走し始めたら、延々堀内まで絡みながら走ります。
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海岸線を走っていた首都高は幸浦で行き止まりになり、ここから先の三浦半島東側の主要交通は国道16号(とバイパスの横横道路)の独壇場。
にわかに栄える金沢文庫を越え・・・
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追浜のペデストリアンデッキをくぐり・・・
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田浦のあたりまでやってくると、山がちの地形になってトンネルが増えてきました。
16号では柏以来久々のトンネル。
アンダーパスはいっぱいありましたけどね。
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田浦からは、横浜で分かれて保土ヶ谷・戸塚・大船・鎌倉と回り道していた横須賀線も合流。
狭い海岸線沿いの平地を奪い合うように走り、横須賀へ。
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横須賀まで来たら、ゴールはもう間も無く。
更に南下し、堀ノ内で国道16号は端に追いやられるので、ここで最後のウインカーを使います。
直進すると国道134号ですが、こいつは三浦の先端近くまで進んで踵を返し、ぐるっと回って大磯まで抜ける面白国道。
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脇道を走り始めたら、あとはもう真っ直ぐです。
このまま案内される観音崎まで・・・行かずに、その手前まで。
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南国の風景のつづく馬堀海岸沿いを進みます。
お昼走ったら気持ちのいい道なんですけど、この季節・この時間はちょっと不気味ですね。
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終端部は2車線道路に戻り、走水の岬を越えると・・・
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特に看板もないまま、信号のある小さな走水交差点が国道16号の横須賀側の端点です。
その先、こちら側は県道209号。
本来の計画通り東京湾口道路が開通したら、この道は使われないだろうなーと思います。
海岸が近すぎてアプローチできませんからね・・・
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さて、時間はもう19:30。
9:30に走り始めたので、ちょうど10時間の走行となりました。
途中短い休憩を挟んだこともありますが、さすがにバイパスや立体交差も多いのでもう少しスムーズに回れると思っていた・・・
一気に冷え込んでくることが目に見えている、というかすでに気温1度なので早々に帰ることにします。
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帰路も国道16号。
バイパスである横横道路こと横浜横須賀道路で狩場まで。
そこからは首都高で、やや風が出てきたので湾岸線を避けて羽田線経由で都心へ。
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この時間だと首都高でも下道でも大して変わらないので、スピードを出さずにすむ臨海副都心で下道に降りて、あとは357で帰宅です。
自分で企画して走っておいてなんですが、正直渋滞も多く、たいした見どころもなく・・・ただ走っている感が強いツーリングでしたね!
とはいえバイクに乗ることそのものが楽しいので、それはそれでまぁよし。
夏場なら明るくなってからスタートで明るいうちに走れますし、途中で食事や寄り道をする余裕がありますが、それはそれで灼熱地獄でつらそうな・・・
どっちにしろ、16号は全線走るものではないですねw
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今日の走行は行き帰りの高速を入れて428.1km。
国道16号そのものは270kmくらいかな。
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ODOは60214kmになりました。
納車から660日を目前に60000km超えましたね。
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