桜の季節がやってきました!
都心でも早いところは先週から今週頭にかけて満開となりました。
関東内陸や標高の少し高いところは今週が満開。
満を辞して甲府へ桜を見に行ってきました。

この日、出発は4月にしてはやや遅めの5:30としました。
というのも、金曜〜日曜にかけて寒波が来ており、都心で最高気温が13〜14度しかないという1月後半なみの気候となってしまったから。
金曜日の朝は降水もあり、伊豆スカイラインですら雪が積もるほど・・・路面のテカりが怖いw

ちょうど太陽がビル街の向こうから顔を出すころ、首都高を通って中央道・・・

の前に、芝浦PAに寄り道です。

コンビニがなくなって久しい芝浦PAですが、この度国内2台目のラーメン自販機が設置されました。
寒い日にちょうどいいし、ということで、ラーメンをすすってから都心を離れましょう。

メニューは4種類だったのですが、豚骨売り切れ、醤油売り切れ、味噌売り切れ・・・ということで塩一択。
設置されたばかりですから人気もあるでしょうし、仕方ないですね。
お味は合格点で、スーパーでよく売っているオーソドックスな冷蔵のラーメンといった感じ。
具がしっかりとボリューミーなのが嬉しいですね。

食べ終わったあとは無人返却口こと、天板に穴をあけた業務用冷蔵庫へ。
冷やして蓋すればたしかに匂いは抑えられるしいいアイデアかと思いますが、電気代のコストすごそう・・・

閑話休題、都心感情から新宿、中央道を経由し、勝沼ICで下道へ。
まず最初の立ち寄りはこちら、勝沼ぶどう郷駅。

駅は甲府盆地東端の高台の上に位置していて、大変見晴らしの良い場所。

時刻は7:00を回ったのですが、気温はご覧の通り。
めちゃくちゃ寒いですねえ・・・

しかし幸いなことに、桜は木曜日までの陽気で綺麗に花開いていました。
入場券を購入して駅構内へ。
ホームは駅前よりさらに1段上に位置しており、さらに見晴らしが良い立地。
ホームを挟む盛り土には左右とも桜並木が続いていて、すばらしい景色です。

駅が大日影トンネルを出て来たあとの急カーブ沿いに位置しているため、列車は大きく傾いて発着します。
カーブのおかげで桜並木が視界を覆うように見え、大変明媚。

南アルプスにも再降雪があったのか、クッキリと白い稜線を描いています。
遠くの山々と甲府盆地、綺麗な丘と桜・・・画になりますねえ。

現在のホームの脇、駅舎の脇には、旧勝沼駅ホームがあります。
旧勝沼駅といっても、現在の勝沼ぶどう郷駅と同一の駅。
何が旧かというと、ここも当Blogではお馴染みのスイッチバックだったので、そのころのホームです。
現在はスイッチバックが解消され、勾配のかかった本線上に新ホームが作られました。

駅を出横を向くと、すぐにご覧の景色。
スイッチバック時代の敷地は甚六桜公園として整備されています。
幾重にも重なった桜の枝葉が青い空にモリモリと迫り出します。

気温が氷点下なので再凍結してしおれてしまわないか心配でしたが、しっかりと密度高く、みずみずしい花が咲いていました。

公園内をゆったり散策。
廃線歩きとお花見が同時に楽しめる贅沢な空間ですね。
旧ホームに立つ駅名標がまた映えますねえ。
まだまだ太陽は真横に近く、ちょうど桜の影が駅名標に落ちます。

中央にある高台が旧ホーム跡で、今立っているところは線路跡。
ベンチや照明も整備されているので、桜の季節以外に来てもよさそうですね。

結果的に、この日空が一番青かったのはこの時間帯でした。
淡いピンクの桜は青空バックが一番美しいですね。

ゆったり見学して時間は8:00前、 山を背にした西向き斜面に太陽がしっかり照りつけはじめたので、より一層キラキラと桜が輝きます。

初っ端からあまりに満足度の高いスポットだったので、つい長居をしてしまいましたが、まだまだ桜スポットを見て回ります。
勝沼ぶどう郷駅のすぐ上の丘を通る、おなじみフルーツラインを北へ。

先々週訪れた時とは風景が一変し、あちこちに桃や梅の花が色をつけ、地面も若葉の色に染まり始めています。

ダラダラと流して走っているだけで十分にお花見になるのがすごい。
果樹園の木々は、当たり前ですが手入れがしっかり行き届いて、枝が一定の高さで等間隔に並び、まるで絨毯のよう。

綺麗なピンク色の蓑を背負ったフルーツラインの看板。
「まさに」といった感じが出ています。

花に満ちた丘を見下ろしながらすいすいとフルーツラインを進み・・・

やってまいりましたはこちら。

先々週、桜が咲いたら綺麗だろうなーと思っていた松尾神社です。

境内へ入って本殿へお参り。
隣の中学校から部活の朝練の声が響いてくる気持ちのいい朝の境内は、無人。

予想通り、そして期待を裏切らぬすばらしい境内の風景を独り占めです。

鳥居の前の桜は枝が目線の高さまで下がっていて、文字通り「くぐって」参拝する形になります。
いやーここもすばらしい。
目をつけた甲斐があったな、という感じです。

松尾神社からは、ふたたびフルーツラインへ復帰。
気温はずいぶん上がって来ましたが、それでも4度とか・・・。
写真のピーカンな青空からはそうは見えません。

やがて甲府盆地の北側に入ると、盆地の向こうに富士山が顔を出します。
見えているところは全域すっぽりと雪の傘をかぶっていますね。
標高3000mはまだ真冬、ということでしょう。

笛吹川フルーツ公園を抜ける道は桜のトンネルになっていて、南東を向いたころにちょうど太陽も目の前。
桜の花の木漏れ日とはなんとも贅沢な風景です。

フルーツラインの終点近く、ピンクと緑の丘をゆったり降りたら、1区間だけ西関東連絡道路に乗って西へ。

国道411号で甲府市の中心部に差し掛かると北進。
脇道から迂回してやってきたのは・・・

桜と菜の花の美しい目貫通り。

その北の端にあるのが、どどんと武田神社です。

振り返るとごらんの風景。
沿道にびっしりと植えられた桜と、その足元を彩る菜の花のコーディネートがすばらしいですね。
ずいぶん前に行ったきりの権現堂堤を思い出します。

神社が祀っているのは、名前の通り武田信玄公。
武田氏の居館である躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)の跡地に建立されています。

境内にも美しく枝振りのよい桜がお出迎え。
まず参拝したあと、正面の武田通りを散策します。

いやー、なんといっても、この景色ですよ!
山を背に建つ鳥居と咲き誇る花。
北側の空は青く、息を呑む美しさ。

南向きの斜面は日当たりがよいらしく、桜の花びらはほろほろと舞い始めていました。
しかしまだ葉桜は目立たず、全くもって最高のタイミングで訪れられたといえるでしょう。

時間は10:00を回ったので、水分補給とお土産調達がてら神社前の売店でソフトクリームをつまみます。
気温はまだ10度を超えませんが、日差しが強いので冬装備で歩いていると軽く汗をかくくらい。

通りの桜並木をくぐって走り、武田神社を後にしたら、貢川(くがわ)を渡って南へ。
貢川沿いの遊歩道は「芸術の小径」と名付けられ、ここにも桜並木。

まるでアーケードのように、すっぽりと遊歩道を覆う桜の木々。
散歩日和の中、地元の親子連れやカップルがゆっくりと散歩していました。
この素晴らしい景色があって、それでいて長閑な情景、都心では絶対に得られない空気ですね。

盆地の東側近くまできたので、南アルプスもずいぶんと近くに見えます。
なだらかに曲がっていく河川敷と桜並木、小さな堰堤のせせらぎ、鳥の声・・・たまらん。

続きは県道5号に出て、開国橋で釜無川を渡ります。

沿道はあちらこちらに桜が咲き誇っていて、息をつく暇もないと思えるほど。

そのまま西へ進んで山へ近づくと・・・

県道12号を右折して北へ向き、韮崎を目指します。
沿道は引き続き、有名無名の桜の名所だらけ。
御勅使(みだい)公園に隣接する県立北病院の駐車場が桜で囲まれていてフォトスポットになっていたり・・・。

大輪寺では一ヶ月早い「屋根より高い」を歌いたくなる立派な桜が満開だったり。

甘利沢川を渡ったら県道を右折、甘利沢川さくら公園に沿って川をくだり
・・・

ぐるっと七里岩を回り込んだら・・・

七里岩の先端から甲府を見下ろす、平和観音に到着です。

観音様の足元にも桜があったなあと思って再訪してみたのでした。
風で折れてしまったのか観音様の視界を邪魔しないようにか、やや小ぶりに剪定されながらも綺麗に花をつけていました。

ちょっと空が薄雲に覆われてしまったのが惜しいですが、七里岩の先端から桜のカーテン越しに見下ろす風景はなかなかの見応え。
南には富士山も見通せます。

韮崎からはもと来た道を戻る形で南下。
先ほどあえてスルーした桜並木へ立ち寄りつつゆったり進みます。

時間はちょうど12:00を回り、気温はやっと10度といったところ。
せっかく暖かくなったのですが、どんどん空が白くなってきて本当に惜しい・・・
青空だったらもっといい景色なのに!という場所が多々w

御勅使公園脇の歩道の広くなったところで缶コーヒーを開けて一息。
このあたりの足元にはまだほとんど花びらが落ちておらず、あと4〜5日くらいは満開の桜が楽しめそうですね。

県道を離れてやや西に入り、広域農道へ。
農道では、桜に負けじと果実の取れる梅の花も咲きます。
綺麗なスポットにいくつも立ち寄り、止まりつつ進み・・・

左右に桜のトンネルが広がりはじめると・・・

桃花橋です。
ループの前にトンネルをくぐり、最終盤で花に囲まれるループ走行の華やかさは相当なもの。
ループ内に設けられた公園の木々も見事に満開で、まさに「桃花橋」の名前に恥じない風景。

桃花橋からはさらに農道を南に走り、妙了寺を目印に右折。
少しだけ丘を登っていくと・・・

どどんと広がる、中野の棚田の風景です。
まだ水も張っていない棚田は枯れ草色です。
思ったより勾配が緩いので、ここは直上より周囲の斜面から見るのが映えそう。

ということで、ぐるっと回り込んで棚田の隅。
ちょうど菜の花を栽培している一角が、まさにいい感じの風景。
ここは石垣半分盛り土半分といった感じで、夏の下草が青い季節に来るのがよさそうですね。

お昼をすぎ、ここからさらに昼食をとって甲府盆地の南側も走る予定でしたが、元々雨予報だった日曜日の天気予報も好転。
翌日もどこかに走りに行けるなら、寒い中欲張って走って渋滞に巻き込まれるより温存を選ぼう、ということで、この日の予定はこれにて切り上げです。
甲府南まで出てガソリンを入れ、そのまま13:00には中央道へ。

永福でちょっと事故渋滞にハマった以外はウルトラスムーズに自宅までノンストップ。
中央道の談合坂や小仏トンネル、渋滞してないと違和感がすごいですねw
この日はバイクを降りて桜を見ていた時間が長く、走行距離は400に満たずの396.9kmでした。

ODOは63604kmになりました。

コメント
コメント一覧 (2)
甲府生まれの私以上に、甲府を熟知されてます。
知らない場所だらけでした・・・(^^;)
私のニンジャ650も1年を迎えてタイヤ交換が済みました。
GWの九州ツーリングに向けて準備は万端です。
なかなか地元って知らないものですよね。
私も故郷より伊豆や箱根に詳しくなってしまいました笑
今年は飛石をつなげるとGW長いので楽しめそうですね!