1日目 蔵王から肘掛温泉へ
2日目 田沢湖一周と極寒の玉川
3日目 尻屋崎と大間崎を回り下北一周
4日目 津軽半島を回って津軽岩木スカイライン
5日目 リアス式海岸と海鮮丼
ということで、はじまりましたゴールデンウィーク。
感染症の蔓延が落ち着いている(やや高止まりですが・・・)タイミングなので、久々に有給を使って飛石をつなぎ、4/29〜5/8の10連休。
前半は贅沢に休養に充てつつ天候見合いで予定を組み替え、5/2からの稼働。
東北4泊5日の初日は山形経由で岩手までジャンプしました。

ルートは概ねこんな感じ
最初の三連休を睡眠に充て生活リズムが万全になったのに、保守的に早めに寝過ぎてしまった結果、深夜0時ごろに目が覚めてしまいました。
ならば動いてしまうかということで、深夜1:30の出発。
一般的にGWは渋滞に怯えながら行動することになりますが、飛石の平日でこの時間帯なら渋滞は皆無。
まずは東北道で国見ICまで300kmほどワープします。

途中、気温が0度まで下がるという拷問を受けつつも、ノンストップで国見に降り立ちます。
時間は5:00過ぎ、ちょうど日の出を迎えた頃合いです。
ここから山に入りますが、ただでさえ少ない東北山間部のガソリンスタンドがこの時間だと絶望的なので、国見で数km回り道して24hのガソリンスタンドで満タンに。
ついでに道の駅国見あつかしの郷併設のコンビニでコーヒーブレイク。

太陽がほどよく昇るころ、まずは県道46号で北西へ。
今走ってきた東北道と、まだ臨時ダイヤで運転中の東北新幹線をくぐります。

道は山へ向けてまっしぐら。
関東から東北では、前日の夜遅くまで雨が降っており、ちょうど0時前後に上がったばかり。
このあたりも同様に雨に打たれた形跡がありますが、幸いに風が強いので路面はもう半乾き。

県道は雨量規制予告のかかった・・・すなわち険しい地形を九十九折りで登っていきます。

登り始めて早々に、青く芽吹き始めた新緑の隙間から真っ赤な鳥居が顔を覗かせます。

どどん、と現れたのは、萬蔵稲荷神社の大鳥居。
山頂付近には、伏見稲荷大社よろしく百余におよぶ鳥居が居並ぶ神社があり、県道はその参道ということになっています。

積雪地特有の除雪による舗装の傷みが目立つ峠をくねくねと登っていくと、あっという間に標高が上がります。
国見の街を見下ろす路肩でひと段落。
最初の峠からこんなにオイシイ風景で、果たして4泊5日の間が持つのでしょうかw

眺望が開けたのは峠の中腹。
距離はそれほどでもないものの、ヘアピンに次ぐヘアピンに次ぐヘアピン。
道はまだ登っていき、徐々に山間に入っていきます。

小坂峠を名乗る道の頂を越えたら、早くも宮城県。
普段なら目的地の最遠部に位置してもおかしくない福島県北部をサラッと舐めるだけで、更に遠ざかっていくルートも長期遠征ならでは。

サミットを過ぎて間もなく、峠の入り口で鳥居を潜った萬蔵稲荷神社の入り口を通り過ぎます。
うーん気になる・・・けれど今日は先が長いので、山登りで消耗するぶんの体力はありませんw
10代だったら絶対に思いつきで登ってたな・・・

上りの激しさに比べ、下りはおだやかで道も広い。
スイスイと谷の開けた地形に向かって走ります。

空はどんどん明るさを増し、オレンジ色から青色へ。
走りながら気づいたのですが、樹木の下だけがしっとりしているのは珍しいですよね。
降り始めの雨だと逆に木立にで雨宿りして、真下だけドライなのに。
霧が残した朝露のせいなのかなー。

県道は降り切ると、国道113号にぶつかります。
これを左折し、少しのぼると七ヶ宿ダム。
ダムへの流木で作ったオオクワガタ、この天候でヌルっと濡れていて、フナムシ感がすごいw

小さな丘を登ってダムを見下ろします。
天端と水面が同時に見えるアングル、いかにも「水を堰き止めています!!!」という感じがして好きです。
それと同時に崩壊したらやべえなあというスリル感もあります。
土木ってすごいなあ・・・

堤体をひときしり眺めたあとは、ダム湖沿いに西へ。
時間は6:00を回り、東を向いた斜面には日光が当たり始めます。
雨上がりなので霧深くなることを心配していましたが、杞憂のようですね。

ダム湖の上流端付近で北に折れ、県道51号へ入ります。
横川の右岸を通る狭くて古い道と、左岸を通る走りやすい道が並行する看板を見て、考える前に体が動きます。
言わずもがな、狭い方の道へ。
確かにすれ違いは難しい幅ですが、道そのものは舗装が汚いくらいで穏やかなものです。

少し走るとすぐに合流し、幅の広い道へ。
宮城の内陸部なので、もう少し冬の様相だと思っていましたが、新芽はもう十分に視界を緑色で埋めるくらいに芽吹いています。

長老湖のほとりを過ぎると、目の前にどーんとでっかい山!
これが蔵王山・・・!と思って地図を見たら、不忍山ですねw
ちょうどいいところにあるお食事処の看板がミスリードを誘いますw

蔵王山はまだ見えていませんが、蔵王町の看板は見えました。
そのまま南から、ぐるっと反時計回りに東側へ回り込むと・・・

これは大丈夫、今度こそ蔵王でしょう。
ただ残念ながら真っ白な稜線が雲と一体化して山頂が不明瞭。
普段から見ていればサクッと答え合わせできるんでしょうけどね。

山を横目に見ながら走っていくと、視界にビビッドな発色が飛び込んできました。
後続車もいなかったので路肩に止め、ちょっと戻って脇道へ。
七日原グラウンドの脇にある集会所の土手に植えられているのは・・・

朝日に照らされて桃色が綺麗な桜。
ここまでの沿道にもちらほらありましたが、ここまで並木で満開なのがまだ残っているのはさすが蔵王。
4月の頭から毎週桜ばかり見ているので、年中咲いているんじゃないかという錯覚が生まれますね・・・

桜並木で時間を費やしたあとは、県道12号にあたって西・・・へいく前に東へ。
というのも、蔵王エコーラインは17:00〜翌8:00まで夜間通行止めとのアナウンスがあったから。
時刻は7:00を回ったばかり、残りの距離を考えるともう20〜30分ほど時間をつぶす必要があります。
遠刈田温泉の流れ込む側溝から湯気がわきたつのを眺めつつ迂回。

待ち行列ができているであろう蔵王直近のコンビニを避けて3件目に近いところまで移動。
ホットコーヒーブレイクをしつつ、頭上を乱舞する燕を眺めて10分ほど。
迂回で移動距離も伸びたことですし、これで20分は稼げたでしょう。

気を取り直して西へ向かってエコーラインを走ります。

やや今朝一発目の峠での出来事とデジャブ感のある大鳥居をくぐります。
こちらは蔵王大権現の鳥居なので、大丈夫、ループしていない。
ということで、いざ蔵王山。

が、出端を挫かれます。
終日通行止めのお知らせ。
まぁしかたないか、と諦め・・・てもいいのですが、蔵王エコーラインは封鎖ゲート位置がそこそこ山の奥にある賽の磧。
ワインディングロードとして考えた場合、エコーラインの楽しいところは賽の磧までで7〜8割を占める(主観)ので、とりあえずゲートまで行くことに。

で、走り始めるとこの看板。
もしかして通れる?
終日通行止めなのか、夜間通行止めなのか・・・!?
蔵王町の公式サイトではまだ5/1の情報しか掲載しておらず、そこは夜間通行止めの表記。
行って確かめるしかないですね。

手始めに、おなじみ滝見台でどどーんと眺望。
「いつものルーチン」にチェックを入れておきます。
このカーブした道路がいいんですよねえ。

更に登り始めると、路肩には結構濃いめの雪。
先週の志賀草津では、除雪してから割と時間の経った茶色い雪が多かったですが、ここのは真っ白。
ということは昨夜あたり追加で積もったんでしょうね。

更に標高をあげてぐいぐい。
ここまでくると木々は完全に冬枯れのスカスカ。
雪も路肩に分厚く積もっています。

そして賽の磧にたどり着いて、道の先は・・・

「開通の見通しはありません」
ごっつぁんです。
登りの道で道路保守の車ともすれ違ったので、看板は今しがた掲げられたものとみて間違いないでしょう。

惜しいは惜しいですが、こればっかりは仕方ない。
バイクは当然ノーマルタイヤですしね。
駐車場で景色を楽しんで、念の為8:00を待って開通しないことを確認、来た道を戻ります。

高度を失うと、冬季閉鎖の雪国から一気に春の新緑へ。
山ってすごいなあ・・・などと思いながら、ワインディングロードを満喫します。

気合を入れた大鳥居を再度くぐって戦略的撤退。
次の目的地は蔵王を抜けるつもりで西側に設定したので、どこかの道で迂回せねばなりません。
最も近い道は笹谷峠を抜ける道で、国道286号と山形道。
エコーラインの通行止め看板もこれを案内していますが、286号は余裕で通行止めなので、山形道を通らざるを得ません。
高速はちょっと違うなあ・・・ということで、やや大回りになりますが、国道48号で関山峠を抜けることにします。

国道457号で青根温泉を経由し、北へ。
走りやすいワインディングロードですが、この時期はまだ滑り止めの砂利が浮いていたり、路面がボコボコだったりで慎重な走行が必要。

457は低い峠を抜けて、ゆるやかに走っていきます。

蔵王から少し離れると山々も緑に芽吹き、里の水田には水が入りはじめています。
この風景を見ると、すぐそこで冬季閉鎖で引き返してきたのが嘘のよう。
あれから30分しか経っていない・・・!

国道457号は国道286号と一瞬合流し、すぐに分離。
更に北へ歩みを伸ばします。

こんもりと迫り出してきた森は、なんなら春を飛び越して初夏を主張するかのよう。
時計は9:00を指さんかというところで、空のブルーも深まってきました。

線路ではないですが、野を越え山を越え・・・という感じで道は続きます。

やがて秋保に入り、市街地を通過して更に北へ。
このあたりは去年の11月に逆ルートで通っていますね。

一面に広がる田園地帯を抜けて北へ北へ。
ここで天気予報を確認し、嬉しくない誤算に気づいてしまいます。
この日の内陸の気温、最高でも12〜13度・・・
事前予報だと16度くらいまでは上がってくれるはずだったんですけどね。12度じゃ都心の真冬と変わらん・・・

1日中防寒着を脱げないことが確定し、げんなりしつつも、幸い空模様はよし。
白く濃く育った雲を見上げつつ、道は国道48号に辿り着き、やっと峠越えをする準備が整いました。
進路、西へ。

作並駅の先で並行していた仙山線と分かれ、道路は尾根の弱点を刺すがごとく北へ。
勾配やカーブに弱い鉄路、トンネル断面が大きくて短い隧道で済ませたい道路、それぞれ一番越えやすいところを越えるわけですね。

9:30を過ぎた空はもう真夏のような色。
これだけ新緑がキラキラしていても、手元の気温は8度・・・
朝からずっと冷えているので、太ももの血管がピリピリします。

やがて峠に近づくと、道は豪雪を避けるべく防備を固めます。
やや角度が悪く、目を凝らさないとわからないですが、スノーシェッドの先にスノーシェッド、更にその先にも。

連続してスノーシェッドをくぐったあとは、関山トンネルで峠を抜けます。
エコーラインや笹谷峠と違って閉鎖になっていないことからも分かる通り、関山峠は標高600m程度と低め。
笹谷峠が900m、蔵王の御釜は1550mほどありますから、ずいぶんなだらか。

左右の切り込みと豪雪に対する備えは堅いものの、線形だけ見れば穏やかにのぼってくだって走ります。
他車の加減速を気にしなくていいなら、エンジンオフのまま惰性だけで降ってしまえそう。

下界に降り立つと、東根市。
目前に見えるのは朝日連峰かな。

国道はそのまま東を向きつつも、やや南に逸れていく線形。
次の目的地に回り込むため、市内中心部に入る前に県道29号〜県道122号に乗り換えます。

ふと、沿道に植えられている菜の花を眺めていると、これがまたどこまでもどこまでも続く菜の花の植え込みで・・・

ついつい歩みを止めて路肩で休憩。
県道29号のこのあたりの部分、月山眺望ラインは別名コスモスラインと名前がついているのですが、菜の花ラインを名乗っても許されるくらいの見事なもの。
消失点までびっしりと黄色のラインが美しい。

菜の花区間が終わると、県道は市街地へ。
大きな陸橋で山形新幹線をオーバーパス。

その先は国道13号。
眺望していた月山を左手に見つつ進みます。

蔵王でタイムロスを食った分をここで挽回。
東北中央道の無料区間に乗って、一気に北へ。

眺望のいい高架道路で、まだ雪解けしたままの茶色い田畑を見下ろしながら進み、無料区間の終端である尾花沢でセコく下道に戻ります。

名木沢の街並みを抜けて国道13号。
時間は10:30を回り、あたたかく・・・なりません。
気温は引き続き10度あるかないかくらい。

北上はいったんここまで。
舟形で県道31号に折れて西へ向かいます。

その先、案内に従って県道330号。
目的地は肘折温泉です。

330号は最上川を渡って更に西へ。
ピンク色のこけしがかわい・・・いや不気味ですねこれは。

最上川は昨日の雨の影響か、やや水量多く、濁り気味。

県道は銅山川を渡ったところで国道458にぶつかります。
ルートは左折、南へ回り込み。

大きく削り取られた断崖を横目に国道は走っていきます。
前を走るマイクロバスとのサイズの対比が崖のデカさを物語っています。
地図上、特に名前がついていないっぽいこの崖、名所になってもおかしくないような・・・。

道はいつの間にか上り調子になり、切り立った崖の上へとりつきます。

視界が開けると、そこは広大な畑。
まだ雪が溶けきっていないので、雪原の様相。
少し進むとスキー場や牧場もあり、典型的な高原風景ですね。

高原の日陰になったところで、国道は地図上左折するのですが・・・
ご覧の通り、分厚い雪が通せんぼ。
ここから先は自然に雪解けが起こるまでは閉鎖解除されない区間です。

直進は廃道で、重機と土砂で完全通行不能となっているので、残る右折が温泉です。
右折した先に待ち受けているのが・・・
そう、このジェットコースターのような線形こそが肘折希望大橋。

まるで工事用仮設橋じゃないか、と言わんばかりの鉄骨造りの道。
例えるならそう「バイパス.zip」
広げたら大菩薩ラインみたいに綺麗なルートになるんじゃないの・・・!

下から眺めてもご覧の通り。
蜘蛛の巣状に回らされた梁が角張った形状の床板を支えています。
急カーブなのにセンターラインはなく、繋ぎ目のゴムも幅広で怖い。
なかなかのスケアリーな感じの道路構造物です。
よくこれを日本の法律が許した・・・

登っていく様は動画でどうぞ。
おーこわいこわい。
アクセス路はどえげつない橋ですが、温泉街は明媚な古き良き宿場感が漂います。
車の往来がなかった頃のままの道幅で、街中には所狭しと宿・土産物屋が居並びます。

中心部にある旧肘折郵便局の局舎は、まるでミニチュアづくりをそのまま据え付けたかのような雰囲気のある建物。
現在郵便局としては使われていませんが、イベントなどで利用されることもあるとか。

温泉街を足早に後にし、来た道を戻ります。
時間は11:00を回り、空は深い青に。
気温は・・・上がりません。

最上川のほとりまで戻ったら、今度は更に北上。
県道36号で新庄方面へ。

新庄の中心部を迂回すべく、県道309号で東へ逸れます。
ひたすらのどかな道を進んでいきます。
風が強い雨上がりの日なので空が澄んでいて、遠くの雲の解像度も高く見えます。

農業大学校の変わった建物と、上向きに咲く変わった桜を横目に走り・・・

再び国道13号へ。
ロングツーリングしても市街地は市街地。
見慣れた看板が居並ぶ国道沿い風景が旅情を拭い去り、現実で上塗りしてくれます。

見慣れまくった看板から目を背けながら田んぼを凝視して進みますw

国道は小高い山をぐるっと回り込んで、引き続き北へ。
東北中央自動車道の建設中の敷地がすぐ左手に並走して、草木のない茶色い路盤でナワバリを主張しています。

柔軟運動でもするかのような有機的なカーブを描く看板が案内するのは、共用済みの東北中央道。
細切れの部分は基本的に無料開放なんですね。

お言葉に甘えて乗っかり、2区間だけワープ。
その先では新庄から先、真室川・釜淵あたりに寄り道していた奥羽本線が再び並走。
そのままトンネルを潜ったら秋田県に入ります。

県境をまたいでも景色は変わらず。
あえて言えば東北中央道に並行する院内道路が現れることくらいでしょうか。
東北中央道と一体整備すればいいのに、なぜ平行で作ろうと思った・・・

院内道路で更に北へ・・・といく前に、時間は13:00です。
1:30に出発して12時間、すっかり忘れていましたが、道の駅の看板を見て昼飯のことを考えたら一気に空腹感が襲ってきました。
腹ごしらえの必要があります・・・!
ということで、道の駅おがちへ立ち寄り。

空腹から一気に食うと眠くなるのが目に見えているのですが、「うどんか揚げ物かカレー」という道の駅あるあるスタイルのメニュー表を眺め、揚げ物を選びました。
だって秋田なんですし、米を米の味のまま食いたいじゃないですかw
眠気はモンエナ一気で封じ込めて黙らせて、先へ。

厨房が忙しかったようで、予想外1時間ほど費やしたあとは院内道路へ。
山形県内と同じように田園地帯を抜けますが、「あきたこまち」という言葉がつくだけでなんだか高貴なものに思えるような・・・

横手で国道13号に再度着陸し、市街地を抜けていきます。

再び奥羽本線と絡みつつ走り、先へ。

長閑な風景が延々と続きます。
この辺の国道は交通量も少なく、信号も少ないのでスムーズでいいですね。
北関東あたりで片側1車線の幹線国道なんてストレスでしかないですが、この流れの良さならむしろ楽しめるくらい。

13号は陸橋で秋田新幹線を越え、国道105号と交差して、もう一度秋田新幹線を越えます。
どうしてそんなことになっているかというと、新幹線が大曲駅でY字に折り返しているから。
板谷峠あたりの状況を見ていたら新幹線がスイッチバックしていても驚きませんね・・・!

驚きはしませんが、新鮮味のあるネタが1つ。
本日最後の目的地はこちら、神宮寺駅。

改札窓口で入場券を購入し、駅構内へ。

駅舎はまるで家庭のダイニングのようなアットホームな空間。

何が新鮮かというと、これです。

そう、レールが3本の、いわゆる三線軌条というやつ。
先の板谷峠同様、ここも新幹線と在来線が両方走る線路ですが、在来線車両を完全に新幹線のレール幅に合わせた山形新幹線と違い、ここの区間では一部通常の在来線幅の列車も走るので、別々のレール幅を用意する必要があります。
1番線だけがそれを共有できるように三線軌条になっています。

駅を軽く見て回ったあとは、少し北西に移動して踏切へ。

当然踏切もこうなっています。

反対側の通常の部分は新幹線幅の標準軌。

ただただレール3本引いてあるだけなんですが、好きな人は好きなんですよねこういうの。

ということで、好きではない人をおいてけぼりにした寄り道は完了。
時間も15:00を回ったことですし、宿に直行します。
蔵王の通行止めと昼食待ちが大きかったので、高速を使って時短。
まずは13号に戻って少し南へ進んで・・・

国道105号で南へ。

そこからはびゅーんと秋田道です。

横手・湯田と越えて錦秋湖方面へ。
このあたりでは下道沿いや高速の土手にちらほらと桜が見えます。

北上まで走りきったあとは、国道107号。
北上川を日高見橋で渡ります。

17:00が近づくと太陽は傾きはじめ、景色はオレンジ色。
逆にこの時間でも夕焼け半ばで済んでいるというのは、だいぶ日が長くなったなという実感も覚えます。
秋冬はもう17時ごろで薄暗いですからね。

田瀬湖で一瞬釜石線と絡んですぐに離れ、国道107号は南東へ。
ずっと川や低い峠を越えて進む107号はものすごい快走路。
インカムで音楽を流しながらゆるりゆるりと進みます。
全線走ってみるのも面白いな、と調べたら、由利本荘まで繋がってるんですね・・・
全長193kmで、スタートとゴールがどちらも東京から7〜8時間の位置。
これは2泊3日は必要だ。

18:00前に大船渡に滑り込み。

ほぼ予定通りに巻き返し、18:00ごろに大船渡市街のホテルにチェックインして今日の予定は終了。
いくつか予定外はあったものの、終わりよければ全て良しのツーリングでした。

ということで、初日は高速多めながらもガッツリと830.1kmの走行でした。
明日もがんばるぞい。

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