GWツーリングから1日休息をおいて、休暇最終日。
世間の皆様は日常生活への復帰に向けて自宅で英気を養っているようで、渋滞が普段の土日より格段に短い予想。
ここぞとばかりにお散歩に出ます。

行き先は静岡。
今日はそれほどたくさん走らない予定なので、出発はゆとりをもって5:00。
東名で由比の海岸沿いに走ります。

降り立ったのは清水IC。
ここからは静清バイパスで西へ向かいます。
バイパスの清水あたりは立体交差化事業が進行中で、現在でもほぼ高速道路みたいなバイパスがさらに走りやすくなりますね。
法定の60km/h制限なのに、すいてると普通に80km/hとか100km/hで流れてる道路です。

そのままスイスイと安倍川を渡り、山に入るまえに給油。

そして県道210号で北へ折れ、藤枝岡部ICの東側をアンダーパスします。
いつもながら、新東名の片側3車線のコンクリート橋は見事なスケールですね。

道は朝比奈川沿いに北へ向かって登っていきます。
ここで時間は7:30、天気は上々で、気温も15度近くまで上がってきました。

峠へのアプローチ部は、やや舗装がガタついているものの概ね走りやすい道。
この気温であればタイヤの温まりもよく、すいすいと登っていけます。

斜面に広がる茶畑を眺めつつ山を登ります。
そういえば八十八夜を超えたばかり(+6日)ですね。

本格的に山に入る前の地点で、変わった看板を発見。
川の起点を表す逆台形の看板、珍しいですね。
道路標識のような体裁ですが、帰宅後に調べたら静岡ローカルの看板だとか。

すいすいと狭いながらも、おだやかな切り返しを繰り返して進みますが、県道は唐突に通行止め。
210号の峠越え区間は未成道で、一部工事が行われたまま長年放置されています。

迂回路は右折していく市道で、こちらは山間部によくある1.5車線幅の狭い道。
交通量はそこそこあるので舗装は綺麗です。

間もなくして、富沢峠を越えます。
この峠道はサイクリストの間でも有名なようで、朝早いにも関わらずたくさんの自転車が登っていました。

峠の脇からは林道横峰線も分岐していますが、ロープで閉鎖されていました。

峠の下りは日陰の斜面。
法面から路肩まで、緑色の苔が道を侵食します。
路肩のものは一見歩行者通行帯のように見えなくもないですが、よく滑りそうです。

美しい茶畑の間を抜けつつすすみます。

やがて道は富沢の集落に到着し、国道362号に入ります。
集落の病院前にある自動車屋さんには、練習機のT-34が展示されています。
いきなり山間に現れる飛行機もですが、あまりにも各社揃った自動車メーカーの看板も気になりますw

国道には緑の歩行者通行帯。
これは苔ではなくちゃんとしたペイントですね!

国道は黒俣川に沿って進み、次の山へ進路を向けます。
時間は8:00を回りました。

ここからは狭隘な道が続くので、大型車両の通行自粛を求める看板があります。
「ご遠慮ください」という、通行止めでもなければ通行不能でもない絶妙な表現。

静岡市側の道は時折狭く、ヘアピンが続くものの、全体的に走りやすい道。
対向車とのすれ違いが容易なバイクは、車の後ろについてしまわない限り快速に峠を登っていけます。
勾配はそこそこ旧なので、リッターバイクのトルクを引き出すのが気持ちいい。

新緑の美しい道を右へ左へ。
ヘアピンを曲がるたび、相対的に太陽の位置が目まぐるしく変わるので景色の移り変わりが凄まじい。

川根本町に入り、少しおだやかな尾根道が続きます。

その先、バイパスの工事現場を通過。
国道362号の富士城バイパスの一部で、ここから残りわずか1.6kmの区間、大きな橋やトンネルも完成していながら、なかなか共用されず、はや15年・・・

バイパスで貫かれる予定の峠はこんな感じとなっております。
ここが大型車通行を遠慮願いたい状況の主因でしょうね。
バイクで抜ける分には超楽しいのですけども!

2速のエンブレをびゅんびゅん言わせて坂を降り、あっという間に千頭に到着。
去年末に通った時は真冬、しかも夜道、さらには車の後ろだったのであまり楽しめませんでしたが、今日は気持ち良く走れました。

千頭駅には寄らず、国道362号を南下します。
大井川鐵道の鉄橋と並走して大井川と絡みながらの走行。

その先、万世橋は現用の道路橋・歩道橋とともに、旧橋の主塔が残っています。
もう旧橋はありませんが、このアングルで見ると3本の橋が並行しているように見えて壮観。

歩道の柵に無限に「茶」の文字が描かれた、道の駅フォーレなかかわね茶銘館脇を進み・・・

中徳橋で左岸に渡って、チェックポイントに到着。

ここは大井川鐵道本線の田野口駅。
レトロな木造駅舎のある、無人駅です。

ここに立ち寄った理由は、駅構内で・・・

このように・・・

ホーム下、本来線路のある場所が駅前駐車場になっていて、ここにバイクを入れられるのでした。
まるでバイクがホームに発着・・・するにはホームが大きすぎますねw
鉄道の床面高さって実は1.2mもあります。

駅は無人駅ですが、撮影ロケなどにも使えるようにと綺麗にリニューアルされてレトロなスタイルのまま維持されています。
ホームの上屋も廃レール流用の骨組みで、雰囲気がありますね。

田野口駅で少し時間をつぶしたら、対岸には戻ってすぐまた川を渡り、県道77号を南へ。

次の目的地は道の駅川根温泉と併設、川根温泉ふれあいの泉です。
ここで温泉に入り、極寒からヘアピン120個まで体験したGWツーリングの疲れを癒しましょう!
川根温泉は内湯から露天まで全て源泉かけながしで、成分も濃く、高張性でよく体に染み渡るそうです。
露天だけでも4つの浴槽があり、流下で自然冷却する仕組みなので温度も選べます。
それでいて入浴料も大人520円と激安・・・

露天風呂からSLが見える(ということは、SLからも風呂が見えるw)のがウリですが、混雑を避けてSLの来ない時間帯で入浴。
入り口にはかわいい木彫りのSLも置いてありました。
機関車トーマスとのコラボで有名な大井川鐵道ですから、コラボ期間中+SLのタイミングでは芋洗いのようになるでしょうね・・・

9:00のオープン少しあとに入り、10:00前までがっつり羽を伸ばしました。
食事もここで済ませてしまおうと考えていましたが、残念ながら軽食以外は11:00からの提供なので、別の場所で済ませましょう。

温泉の熱が残っているうちに走り出し、左岸の道を県道77号から引き継いだ県道63号で南下。
63号は駿遠橋でまた右岸に。

駿遠橋からは高い位置に渡された鯉のぼりを見ることができました。
そよそよと穏やかな風になびく鯉のぼりが綺麗。

右岸に渡ってからは国道に入り、そのまま川沿いを延々南へ。
一昨年訪れた門出駅はお昼を取るにはオシャレすぎるのでスルー。
1号線沿いの道の駅か、高速に乗ってSAでもいいなー、市街の商店街に地元のお店ないかなー、などと考えながら迂回して走っていると・・・

旧街道沿いの橋の上から、川一面に張られた小さな鯉のぼりの大群が見れました。
これは昼飯に迷って遠回りの細道を選んだから見つけられた幸運ですね。

結局そのまま昼を決められないまま金谷駅方面へ走り、牧之原SAに心が決まりかけた時、道路標識に美味い飯がありそうな表記を見つけました。

標識に従って左折、だだっぴろい道を抜けたその先には・・・

富士山静岡空港があります。
空港なら飯屋の1つくらいありますからね!

二輪用の駐車場は、ターミナルに向かって左手に無料の枠があります。
自動車は便利なところが有料、離れたところは無料ですが、有料でも時間あたり100円で1日最大500円。

3Fの展望フロアにある清水港 海山さんでうな重とまぐろのお刺身をいただきます!!
展望フロアにあるだけあって、店内からは滑走路が一望でき、料理もとてもおいしかったです。

この日は飛行機雲がよく残る空模様で、羽田からの航路下にもなっている静岡上空は賑やかでした。

空港で腹を満たしたらそのまま帰路に。
帰りも新東名には入らず旧東名、いやーな雲も出ていましたが降雨には至らず、目論見通り渋滞もゼロで帰りつきました。

この日の走行はやや高速多めの557.8km

ODOは70258kmになりました。
70000km超えましたね!

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