関東平野では夏日、降水確率も0〜20%と天候に恵まれた5月最後の週末、一泊二日でのツーリングを計画しました。
色々と行きたいなと思っていた場所をつなぎながら、会津若松へ向かう1日目です。
こんな感じのルートです
出発は4時。
まっすぐ会津に行くならば東方道から磐越道ですが、今日のルートは関越道へ向かいます。
夜明け前に一雨きたようで、路面はところどころで水溜りにならない程度に湿っていました。
この時期、4:30にはもう夜明けを迎えます。
登ってくる朝日を右手後ろに見ながら関越道は北西方面へ。
赤城を通過する頃にはすっかりお昼のような空の色。
さすがにまだ影は長いですけどね。
定番の赤城高原や谷川岳を避け、あえて人の少ない場所を選び、トイレと自販機しかない下牧PAで小休止。
天気予報では福島県でも土曜日は24度、日曜日は30度まで上がるとのことで、今日はメッシュのライディングジャケットを着てきたのですが、早朝の内陸山間部だけあって気温は12〜13度をうろうろ。
インナーを多めに着ているので凍えるほどではないものの、自販機のラインナップは当然のように全てColdになって孤立無縁感・・・。
PAから見下ろす風景は夏の山そのもの。
谷川岳にやや黒い雲がかかっているのが懸念ですが、レーダー的には雨雲ではなさそうなので気にせず続行です。
長い長い関越トンネルを抜けると、その先は新潟県。
トンネルを抜けてすぐ、湯沢ICで下道に降りたら、国道17号。
これを左折して南へ向かいます。
群馬からトンネルを抜けて新潟に来たのに、また群馬に戻るルートを走るのは、この道が今から越えようとする峠の頂上に用事があるから。
峠へ向かって、まず湯沢のスキー場地帯を抜けていきます。
雪深い県境の山裾に似つかわしくない高層建築は、いわゆるリゾートマンション。
プールにジムに温泉に・・・と贅を尽くす設備は、バブル末期から平成1桁まであったスキーブームを追い風に建てられました。
三国街道をなぞる国道17号は古くから越後へ向かう幹線。
現代では先ほど通ってきたように関越道がメインルートとなっており、関越トンネルで県境を越えます。
ただし、危険物積載車両は長大山岳トンネルである関越トンネルを通行できません。
そのためにタンクローリーなどの車は必然的に下道を通ることになります。
そんな事情もあり、トレーラートラックが抜けられるように配慮された広く重装備な道が、山脈を越えんとして大げさにヘアピンを描きまくる一大スペクタクルを展開。
この国道17号線三国峠の風景は、天下の国道1号線箱根峠とそっくりですね。
8〜9個のヘアピンカーブを断続的に越え、道はひと段落。
やや直線がちな道になりますが、今度は道幅が狭くなり、谷も深くなってきました。
このまま峠かと思いきや、いきなり視界が開けて、沿道には賑わいが訪れます。
苗場のあたりはちょうど、峠への踊り場のように平地が広がっており、ここも湯沢に負けず劣らずのスキーリゾートが展開されています。
しかしながら、センスが平成初期のそれのままですね。
苗場を抜けたあとは緩やかに上り坂が続き、やっと峠に入ります。
三国峠をわざわざ越えにきた目的は、この2本のトンネル。
南東を向いて左、つまり北東側に口をあけているのが三国トンネル。
1959年に開通した古いトンネルで、見てお分かりの通り、このトンネルはすでに閉鎖されて一般車は通り抜けできません。
かたや南西方面に口をあけるのが、新三国トンネル。
三国トンネルを代替するように掘られたこのトンネル、開通はつい先日、2022年の3月19日です。
これまでは先述の通り、大型車も多く通行するルートながら、60年以上も前の小さいトンネルが使われており、修繕を重ねるにつれて狭くなってくるのもあわせて危険な状態となっていました。
それを改良し、関越道不通の際にも円滑に交通を確保しましょうというのが、トンネルの掘直しが行われた経緯。
できたてホヤホヤの新トンネルを抜けたら、谷をジャンプする橋に直結。
旧トンネルの道も、左手の少し離れた場所に顔を出し、同じく橋を渡って抜けて来ます。
リベットのたくさん打たれたトラス構造のアーチが時代を感じさせる旧道の橋桁。
多雪な峠道を何十年も支えて来たライフラインは、名を上越橋といいます。
こういう高いところに掛かっている鉄橋はメンテナンスにも手間暇かかるので撤去される傾向が強く、いつまで見れるか・・・という感じですね。
三国峠の群馬側は、狭い道をガンガン下っていきます。
新潟側が大袈裟に改良されていたことと、後半にかけて長い距離を使ってゆるやかに上ってきたのに比べ、群馬側は大型同士のすれ違いは考えたくないほどタイトな道です。
新三国大橋だって、「新」だし「大橋」なのにご覧の通りの幅。
これで歩行者自転車通行禁止じゃないんだからすごいことです。
そりゃ新潟から見れば三国峠は「東京や東海道筋からのライフライン」で、群馬から見れば「自分たちにありがたみがない新潟行きの道」であるのはその通りですが、いくらなんでもという落差があります。
幸いにしてヘアピンカーブはないものの、90度地近く周り込むカーブが多く続く群馬県側の峠は、赤谷湖の湖畔あたりでひと段落。
国道らしい佇まいを取り戻します。
最後に赤谷湖の湖畔にある猿ヶ京温泉をぐるっと回り込んで、三国峠の道はおしまい。
時間は7:00を回り、気づけば太陽もずいぶんと高いところにいます。
視界に飛び込んでくる、たくみの里の頭上をパスする真っ赤な橋は、湯の華燦々橋(ゆのかさんさんばし)。
1996年10月の完成で、2014年の10月に修繕を受けて綺麗になったそう。
あの橋はひろびろ片側1車線、なんなら歩道もついているらしいのですが、県道ですらない町道大島21号線だとか。
その労力をぜひ国道三国峠に・・・
国道17号は利根川を越え、みなかみ町の中心部に向かってゆっくりと下っていきます。
ここから先は次の目的地に向かうため方向転換し、利根川の支流の1つである片品川沿いに進みます。
沼田の中心部を脇道で迂回しつつ、国道120号へ。
国道はしばらく赤城山の裾を回り込むように進んでいき、やがて進路を北へ曲げます。
120号が向かうは金精峠。
生活動脈ではないですが、行く先が明媚な観光地であるがゆえ、こちらも道は改良が著しいです。
ゆったりした国道を快適に流してもいいのですが、合間にちょっと寄り道。
椎坂バイパスとして建設された椎坂白沢トンネルの脇道に入り、旧道へ。
2013年の冬にトンネルによって旧道に押しやられてから8年余、国道でなくなったために観光客が見込めずに閉鎖された観光施設の跡地が、看板も外さないままにそこに佇み続けます。
道路は引き続き沿道の生活に使われているのか、比較的綺麗なまま。
ドライで開けたところは気持ちのいいワインディングロードといった趣なのですが、交通量が多くないのが災いして、路面に散乱した落ち葉や排水溝の詰まりが時々悪さをしています。
峠の迂回のあとはとりとめもなく、観光バスの作る車列に大人しくつかまりつつ、給油や休憩を挟んで国道をどんどん進みます。
やがて見えてくるのは片品村の中心部。
尾瀬に向かう登山客が多いようで、ここでかなりの交通が国道401号に吸い込まれます。
401号も120号も、方角はちがえど山を登っていく道という点では同じ。
徐々に地形が険しくなり、路面の防護工が増え始めます。
昨日一昨日の雨で多少泥が出たのか、ところどころに滑りやすい泥のパッチができていました。
足元に注意を払いつつ、金精峠へまっしぐら。
ずいぶん緑の濃くなった平地の木々にくらべ、標高が高いところの木はまだ新緑の薄緑。
ここで空が曇り気味だったのが惜しい。
金精峠の道は、日光白根山の火山活動で生まれた湖沼を繋ぎながら走ります。
まずは大尻沼、丸沼。
そして菅沼。
標高1800mまで上り詰め、金精トンネルを越えて下り坂に入ると・・・
湯の湖が眼下に見えます。
暖かい予報の日ですが、さすがにこの標高では気温は5度。
真冬の普段着の上にメッシュジャケットという謎装備となっているのが我ながらひどい話ですが、冬ジャケットで来ると明日の猛暑日で死を見ますからね・・・
湯の湖をこえると道が急にまっすぐに。
もう山を降りた?と錯覚しますが、ここは戦場ヶ原。
標高はまだ1400mもあります。
平原と遠くに聳える山が、深い青空に映えます。
時間はここで9:00を回りました。
そのまま道なりに中禅寺湖の湖畔を進み・・・
二荒山神社の大鳥居を抜けます。
この先、進める道は一本しかないので、必然的に次の道は・・・
いろは坂です。
日本で一番有名な峠道といっても過言ではないですよね。
土曜日のこの時間から下りを走る物好きは多くはなく、交通量はそこそこ。
時折減速して景色を眺めるために後ろの車に道を譲りつつ、降り一方通行の第一いろは坂をゆったり下っていきます。
峠道を終えると馬返。
登り一方通行の第二いろは坂と合流して日光中心部へ向かいます。
日光からは県道169号、通称霧降高原道路を走ります。
ここはツーリングのメッカ、言わずもがな楽しい道です。
標高が上がったので雲が近く、白い分厚い雲がくっきりとした影を山に落とします。
風もやや強く、雲の動きは目視でわかる活発さ。
晴れと曇りが目まぐるしく変わるなか、ヘアピンカーブをいくつも曲がり、絶景の六方沢橋を渡っていくと道は尾根近く。
美しい牧草地帯が眼前に開けます。
ここまで来たら、やることは一つ。
大笹牧場で・・・
やや遅い朝食兼、やや早い昼食ということで、ジンギスカン!!!!
8:45からオープンしているものの、やはり朝から食べる人は多くないのでしょう。
10:00過ぎの時点でお客さんは4〜5組。
贅沢に8人席へ案内してもらったのですが、1人で隅っこを使って黙食。
以前はドリンク別注で野菜は定量盛りだった気がしますが、セットを頼むとドリンクバー、野菜はバイキング方式になっていました。
平日は野菜の種類が少ないんですよ、とはフロアの店員さん談。
大笹牧場からは引き続き県道169号で北へ抜けます。
ぐしゃぐしゃぐねぐねと不規則でタイトな楽しい道を快速で降るのは、食後の腹ごなしにもってこい。
眼下見えるは黒部ダムが堰き止める鬼怒川の流れ。
箱庭のように見える栗山へ向かって一挙に標高を失います。
谷底で県道23号につきあたったら、これを右折。
鬼怒川の下流に向かって進んでいきます。
そのまま川沿いの集落の合間を抜けて県道を走り・・・
川幅が広くなってくると、川治ダムの作る八汐湖に到達。
県道は終点に向け、ダムの右岸で二手に分かれます。
一方はダムの天端を抜けて北に行くルートで、もう一方は南へのトンネルを抜け下流の川治温泉へ向かうルート。
今日は北です。
川治ダムの緩やかなカーブを進み、対岸の川岸をトンネルでぶち抜いて、東隣の男鹿川にこんにちは。
国道121号にぶつかって県道が終わり、これを左折して北へ。
男鹿川に突き当たった地点は、五十里(いかり)ダムによってダム湖が形成されています。
名前はそのまんま五十里湖で、その中腹あたりには海尻橋がかかっています。
これを渡った左岸の道も国道121号なのですが、現在は残念ながら通行不能。
バイパスのようにおだやかな左岸の道を大人しく進みます。
道は野岩鉄道会津鬼怒川線と仲良く北へ向かって伸びていきます。
会津鬼怒川線ですので、当然そのまま行けば会津ですが、いやいやそうはいきません。
時間は中三依でまだ11:30、序の口とまではいいませんが、一番美味しい時間ですからね。
上三依塩原温泉口で国道400号に折れ、尾頭トンネルを抜けて東へ。
グルービングの刻まれたぐにゃぐにゃする道をふんわり降り、塩原へ入るとみせかけ・・・
直前に右折、県道266号を北へ向かいます。
不穏な看板については承知済み、後ほどご説明しましょう!
県道266号の沿道には、豊富に湧き出る温泉を生かした保養施設があります。
県道の役割としてはそこへの往来が主な用途で、ここまでは先ほどの看板に記されたの規制の対象外です。
そこからさらに山に入り込んでいきます。
道自体は何も変わりないままに思えますが、ゲートの先は規制のかかった区間になります。
時折道幅が狭くなりつつも、1.5車線は継続的に確保し舗装も健全。
法面の強固な防護としっかりしたガードレール、蓋つきの排水溝が「それなりの道」であることを窺わせます。
地形的に急ではあるものの、道幅はしっかりした切り返しが作られてています。
カーブをいくつも越え、標高はずんずん上がっていきます。
急斜面だけあって眺望もよく、箒川を挟んだ対岸の塩原温泉がよく見えます。
フェルトを敷き詰めたような濃いグリーンに目を奪われつつ登ります。
適宜退避スペースも用意され、観光道路としての役割を全う。
しかし、相変わらず不可思議な時間規制だけが自己主張をします。
交通量が多くないせいでやや太い枝が落ちているのが目立ちますが、落石防止や排水溝の整備のおかげで比較的綺麗。
そんな道を楽しく走っていると、唐突に全面通行止めのゲートに進路を阻まれます。
わかっている人は「何をもったいぶってるんだ、アレでしょ」と思いながら読んでいたと思いますが、この道は塩那道路と呼ばれる未成道。
塩は塩原の塩で、那は那須の那なので、今上がってきた塩原から始まり、那須へ向かう道ということです。
・・・計画の上では。
栃木県道266号、通称塩那道路は、構想中は塩那スカイラインとも称された尾根沿いをつなぐ観光道路として工事が進められていました。
1960年代に企図され、その立地・地形による工事の困難さから自衛隊を指名して工事を委託。
そうしてなんとか工事用の仮道路の開通までこぎつけるものの、オイルショック等によって整備が中断、そのまま頓挫しています。
自衛隊でないと啓開できない僻地ですから、人口も多くなく、鬼のように九十九折りを繰り返すので速達性もなく。
迂回する別の道もすでにある状況で、観光一本でこの長大な道をなんとかできるほど、栃木県はリッチではなかった・・・ということですね。
この塩原側の終点は駐車場になっていて、周辺が土平(どだいら)園地として解放されており、現在ではゲートから先は園地のためだけの道路に成り下がっています。
行き先には夜に立ち入るのが危険な園地だけ、という立派な道は走り屋や不法投棄の温床になりかねないので時間帯閉鎖がかかっているんですね。
土平園地から先は廃道化措置、つまりわざわざお金をかけて道路を壊す工事をしているので、永久に開通はないでしょう。
塩原側を見たら当然、那須側も見たいですね。
登ってきた道を駆け降り、塩原の温泉街を抜けて、那須へ向かいます!
塩那道路と違い、谷底を縫って進む国道400号のこの区間は、那須の別荘地から塩原温泉街の中を抜け、中三依温泉街に至る・・・という道路。
その性質上、観光交通の量が多く、改良がどんどん進んでいます。
この開通したばかりの「夕の原橋」と「潜竜峡トンネル」もその改良の一環で、新三国トンネルの翌週、2022年3月26日に開通したばかり。
2011年に開通していた「がま石トンネル」も含め、下塩原バイパスを形成しています。
国道を那須関谷までいったら県道30号に折れ、那須高原方面へ。
植え付けのはじまった田畑を横目に、気持ちのいい高原を走り抜けます。
続いて県道369号に乗り換えて、鴫内山をぐるっと回り込むようにして板室温泉方面へ向かいます。
那珂川沿いに走り、そのまま行けば板室温泉・・・というところで、脇道に見慣れた看板が立ちます。
塩原側にあったのと同じフォーマットの看板を目印に、山へ入ります。
が、残念ながら山を登り始めることすらなく、500m程度で厳重な閉鎖に遭遇。
というのも、昨シーズンの冬季閉鎖後に雪崩が発生し、供用済み区間が被災したから。
共用済みの道としては、8kmほどの区間で、先端は深山園地になっている・・・のですが、正直「途中まで作ったから、勿体無いし園地作って供用するよ」程度でしかない県道です。
このままちゃんと復旧工事してくれるか心配ですよね。
リベンジできるかどうか、できたらいいなあ。
ということで、やや不完全燃焼なまま塩那道路探検は終了。
時間は13:00、ここからは楽しい道を選んで走り、宿である会津若松へ向かいます。
まずは県道17号で那須高原の真っ只中を抜けていきましょう。
新緑の美しい景色を楽しみながら、県道は290号にバトンタッチ。
引き続きどんどん北へ。
別荘地、ホテル跡地、高原学校・・・人の手で強力に整備された"自然"を楽しむ施設を縫って進みます。
本当の自然は藪に入れば皮膚を切り、川に入れば蛭に食われ、山を登れば骨を折る過酷なものですから、ニコニコ家族連れで楽しめるタイプの"自然"とは似ても似つかぬもの。
別の名前をつける必要があるといつも思います・・・
前の車が遅いとロクなことを考えないので、適宜やりすごしつつ進みます。
県道は国道289号にぶつかるので、これを左折して甲子峠を越えます。
那須高原・甲子道路・会津という道のりは、去年の5月に辿った道の一部を概ね逆走といった感じですね。
ここは去年の記事でご紹介した通り、2008年にやっと開通して通り抜けが可能になった道です。
本当に道路ってのは日進月歩だなあと思いつつ、何かができると同時になくなる物も多いので、走れるうちに走っておかないとだなあと思うのでした。
甲子道路は三国峠のように「なんとか道路を広げよう」ではなく、山ごとぶっ壊してあたかもそこが最初から谷の道路だったかのごとく、地形を変えてしまうパワープレイ。
右の斜面と左の斜面は本来同じ山です。
甲子峠だって温泉が出るくらいですから簡単な地盤ではないのに、これが21世紀規格だぜと言わんばかりの傍若無人っぷりです。
正直、これができる技術と熱量があれば、塩那道路も開通ヨユーだった気がしますね。
甲子道路を降り切ったら、下郷。
ここからは久方ぶりに再会した国道121号で、これまた再会の野岩鉄道・・・あらため、会津高原尾瀬口でバトンタッチした会津鉄道と絡んで北へ。
時間は15:00を回り、やや涼しい風が吹き始めます。
会津まで北上してきたこともあり、気温は15度を下回りはじめました。
これはいかんと大笹牧場で脱いでいたインナーを再び着込んで進みます。
無事会津若松に辿り着いて、時間は15:30。
塩那道路を空振りした影響でちょっと早すぎる到着。
延長戦と洒落込みます。
県道325号で湯川沿いに東へ進み、会津武家屋敷の脇を通過。
東山温泉の中心部には向かわず、県道374号に乗り換えて山へあがります。
この道は、やや狭く見通しが悪いものの、舗装はそこそこ綺麗で楽しい切り返しが続く山道。
時折吹き抜ける強い風に注意しながら切り返しを続け、どんどん山の上へ。
16:00前でもまだまだ空は明るく、山道にありがちな落石や、積雪地帯にありがちな舗装の荒れもないので至極快適。
登った先は、背あぶり山。
道路がピークを越えるところにレストハウスがあるので、眺望目当てに立ち寄ります。
レストハウスの駐車場からの下界は・・・チラ見レベルですね。
個人的にはむしろ、会津若松を見下ろす位置にあるからこそ大量に配備されたアンテナが気になりました。
眺望はやっぱり山頂まで歩かないとだめかーと思いつつ、16:00で閉まってしまうので見送り。
レストハウスをあとにし、眺望よりも道を楽しむことにします。
県道を引き続き走り、東側の斜面を進みます。
こちらは風力発電の風車が至近距離で大量に見えて壮観でした。
風車に目を奪われないように気をつけつつ、そのまま下山。
道の終点で突き当たるのは、国道294号。
会津若松に戻るには来た道を戻ってもいいですし、国道をこのまま走ってもいいですが、もう一本寄り道を追加しましょう。
一旦は国道294号を北に向かって走り、49号との合流地点寸前まで。
国道一個手前の交差点で左折し、白川街道と名のついた山道へ。
名前からして旧国道294号なんでしょうけども、それを匂わせる表記は沿道には見つけられず。
序盤はおだやかな田んぼ沿いの道でしたが、そのうち回り込むような気持ちのいいカーブが連続するようになります。
やや道幅が狭いので対向車に注意が必要ですが、背あぶり峠に負けずとも劣らない楽しい道であっという間に会津若松へ戻ってきました。
延長戦はちょうど1時間、35kmほどの旅でした。
この道楽しすぎるので、また会津に来た時は回りたいですね・・・
ということで、お宿にINして・・・
天然温泉で整って・・・
腰に手をあてて牛乳を飲み干し・・・
喜多方ラーメンで腹も膨らませて、満点!!!
この日の走行距離は602.9kmでした。
明日は復路です。
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