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最盛期は月間平均3000kmほど走ってた関東在住ライダーのツーリングBlog。

ツーリングレポートやKawasakiの話題を中心に書いていきます。

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昨日のツーリングに引き続き、会津若松からの帰路です。
観光道路を贅沢に走ってから、只見線の不通区間を再訪してきました。
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ルートはこちら


 



出発は夜明けにあわせて4:30。
カラッと晴れあがった空に、なぜか浮かぶ恐竜のシルエットを眺めつつ国道49号を走ります。
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会津若松で見える変わったものといえばこれもありますね。
観音像を回り込んで間もなく、国道から脇道へ折れます。
北の空はもうほぼ青空ですね。
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一方で東の空はまだ朝焼け。
県道7号線で道の駅ばんだいの脇を通り抜け、すぐに県道64号へと折れます。
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お馴染みですが、この道は磐梯山ゴールドライン
磐梯山有料道路として建設され、2013年7月に無料化された観光道路です。
今日はまずここを皮切りに、裏磐梯のドライブルートを巡ります。
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まだ地平は暗く、空だけが明るい夜明け直後の道をスイスイ走っていきます。
天気予報の通りこの日は気温が高く、この時間の山間部でも気温は10度を超えています。
昨日も晴れだったので路面も完全にドライで、安心して走行できます。
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15分前後であっという間に走り切り、出口は国道459号に。
無料化に伴って撤去された料金所の跡地は舗装も直されて痕跡がなくなり、謎の広場になっていました。
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国道を右折し、五色沼を右手に、桧原湖を左手に見ながら東へ。
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県道2号との交差点で左折、桧原湖の東岸を北へ走ります。
時間は5:30、ずいぶん明るくなりましたが、まだ日陰の割合も多いです。
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桧原湖の北岸を越えたら、その先は西吾妻スカイバレーです。
ここも同じく、2013年7月に無料化。
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スカイバレーは標高が高く、交通量も少なめ。
沿道には猿がうろついていました。
早起きだねぇ君たちも。
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スカイバレーもしっかりと手入れのされている良い道で、九十九折りをどんどん登って標高を稼ぎます。
タイトで勾配の強いヘアピンは2速主体、時には1速も使える道。
エンブレと勾配で減速が効くので、アクセルワークのみで走れそうですね。
そのうち、周囲の稜線が眼下に見下ろせるようになると・・・
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ここから先はしばし福島県を離れ、山形県に入ります。
県境の峠は白布(しらぶ)峠で、標高は1400m程度です。
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さすがに標高1400mともなると、5月末でも残雪が目立ちます。
気温は雪解けに十分なほど暖かいので、どんどん溶けても消えないくらいに積雪量が多いということですね。
毛無峠や奥只見樹海ラインなど、この時期にならないと通行止めが解除されない山岳道路があるのもうなずける風景。
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下りの峠も折り返しにつぐ折り返しの連続。
ほどよくバンクのついた道をリズミカルに走ります。
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途中にある芳沢不動滝は新緑に囲まれて雪解け水が激しく流れ落ちる幻想的な雰囲気を醸し出していました。
真夏であれば側まで寄っていきたいところですが、残念ながら標高のおかげで気温は8度。
遠くから漂ってくるしぶきだけでも身震いします。
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大樽川沿いまで降りてくると、天元台高原。
沿道には白布温泉の宿場が立ち並びます。
時間は6:00過ぎ、そろそろ宿泊客が目覚め始めるころでしょうか。
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このまままっすぐ行けば米沢市街という案内。
その看板はなぜか何の説明もない鳥のシルエットが大写し。
上書きされたような形跡があるので、元は料金所の案内か何かかな?
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平地に降り立ったら、米沢市は関の町。
ここで県道2号は右折し、船坂トンネルを通って船坂山を大きく迂回し、米沢の中心部に向かいます。
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船坂山をぐるっと回り込む気持ちのいい道路。
地図には表示されている旧道の峠を選んで走りたかったのですが、通行止めになっていました。
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道は大きく左に回り込んだあと右に切り返し、「ら」の鏡文字のように進みます。
山頂に見える菱形の何かはアンテナかな。
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米沢の中心部に入る前に進路を変え、県道151号に折れます。
山形新幹線兼奥羽本線の線路沿いに東へ。
この辺は板谷峠沿いを訪れた時に通った道ですね。
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県道はシームレスに151→232→376と番号が変わり、水窪ダムのたたえる豊饒の湖に沿って走ります。
時間は6:30を回り、視界はかなり明るくなり、気温も暖かくなってきました。
湖沿いは町会の清掃日なのか、ゴミ袋を片手に持った40〜50人くらいの人。
道路の真ん中で談笑していたり、両側に路駐していたりなので、慎重に通り抜けます。
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雲一つない空と対をなすように、湖面はしんと澄んでいて、まさに「水鏡」という言葉に相応しい反射。
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なみなみと水を湛えたダムに規則的に浮かぶブイが絵画のようです。
ゆっくり走らざるを得ない状況なので、その分景色を楽しみながら走ります。
シールドをあけて走りたいですが、虫が飛び込んでくるのが惜しい。
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ダム湖の端に達すると東北中央道をアンダーパスし、少し並走。
そのすぐ先で国道13号につきあたります。
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国道13号は栗子峠へ上っていきます。
県境を越え、米沢市から福島市へ向かう道は高速、一般道、そして鉄路が貫いており、それぞれ両端は同じものの、思い思いのルートを辿ります。
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峠の米沢川のふもとは米沢スキー場のお膝元。
大都市圏からはやや遠く不便で、昨日通った湯沢や苗場より更に廃れ気味に見えます。
登坂車線つきのリッチで走りやすい国道をスイスイと進みますが、沿道は廃墟まみれです。
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栗湖峠越えの国道は大小いくつかトンネルを使って抜けますが、大きくは2つ。
名前はシンプルに西栗子トンネルと東栗子トンネル。
まずは西から。
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西栗子トンネルの先で、2kmほど地平に出る区間を挟みます。
ここから右折、南へ転進すると板谷駅へ入ることができます。
板谷へのアクセスを確保するためだけに、大きくV字に迂回するルートの「底」の部分がここ。
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板谷大橋を渡ると、その先は福島県。
山形への浮気はこれにて終了。
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橋の向こうで、すぐに東栗子トンネルに突入します。
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板谷峠越えの急峻な道を走った経験を思い出しても、にわかに信じられないくらいの楽勝具合は長大トンネルでの威光の恩恵。
あっさりと峠を越え、すぐに右折して福島西部広域農道で南へ進みます。
折れた先の農道沿いにはふくしまスカイパークが立地しますが、この飛行場は正式名称が「福島市農道離着陸場」といいます。
その名の通り農道付帯の飛行場というリッチな設備ですが、当然そんなニッチな用途で元が取れるわけもなく、今は各種イベントやアクロバット飛行の拠点となっているのだとか。
同様の農道離着陸場は全国に8か所あり、ここは最後に開港した農道空港です。
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農道は松川を越えて吾妻山へ向かいます。
前回訪問時とほぼおなじアングルで写真をパシャリ。
5月と7月の残雪量の差がよくわかりますね。
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農道から県道70号に折れて山を登り始めるころ、時間はちょうど7:00を回りました。
吾妻山への道は、高湯温泉を経由。
案内の看板が騒々しいくらいに立ち並びます。
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ずいぶん走りましたがまだ世間では早朝。
まだ駐車場で出発準備をしている人は見かけない時間です。
静かな温泉街をしずしずと通過。
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温泉の先は、磐梯吾妻スカイラインに突入。
磐梯吾妻界隈で最も有名な観光道路ですね。
ここも同じくセットで2013年に無料化されていて、現在は一般県道。
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スカイラインは日当たりのよい東側の斜面を登っていきます。
まだ首都圏からの日帰り観光客はこちら側に到達しておらず、宿泊客は宿を出ていない時間帯。
対向車はたくさんいるものの前後に車はほとんどいません。
ヘアピンにつぐヘアピンをツイスティに登っていき、あっという間に標高は1000mを超えます。
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不動沢を跨ぐ巨大な橋、不動沢橋からは、旧橋の橋台が望めます。
旧橋台上は展望スペースになっていて、今走っている新しい橋の先に福島市街が望めるビューポイントとなっているよう。
架け替え完了は2000年と、割と新しいですね。
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不動沢橋から先、さらにいくつかのヘアピンで高度を稼ぎます。
既に周囲の他の山の稜線はなく、空に飛んでいきそうな断崖をくねくねと走り、尾根へ。
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カーブの先に吾妻小富士の茶色い頭が見えたら、道の景色は一変します。
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現れたのは荒涼とした火山性の高原、通称天狗の庭。
このあたりは標高1500mほどあり、まだ本格的な春は訪れていません。
吹き溜まりには雪の白、木々はまだ茶色、草や常緑樹は暗い緑色をしており、空だけがビビッドに光ります。
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活発な火山活動で噴出するガスが鼻をつくような硫黄の香りを漂わせます。
幸いにも、今日は風がそこそこ強いので匂いは拡散されてちょっとマシ。
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「窓を閉めて走行して下さい」
「ガス注意 駐停車禁止」
と物々しい看板が居並びますが、バイクは残念ながら窓がない。
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くねくねと岩場を走って、直進して堆積地帯を横断・・・といったパターンをいくつかこなし、天狗の庭を回り込んで進みます。
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吾妻小富士の西側までやってきたら、最後に少し坂を登って、浄土平へ。
レストハウスの2階はレストラン営業をやめてしまったので、自販機とトイレで小休止です。
今年、冬季閉鎖解除後の4月22日から7月末までは駐車場が無料開放中で、お得に訪れることができます。
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レストハウスで軽く休憩を挟んだあとは、そのままスカイラインを進みます。
少しだけ登って標高1622mの最高点を過ぎたら、あとは下り坂。
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影になるところにはたっぷり雪が残っていますが、気温は10度近くあり、走行に心配なし。
雪溜まり自体も既にだいぶ道路の縁からは引けていて、路面にも雪解け水が流れ出てきません。
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1600m付近の枯れ木色の枝が目立つ木立を抜けて一気に標高を下げると・・・
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新緑の世界へ舞い戻ります。
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下界に降り立つと、時間は8:00を回り、やや交通量が増えてきた頃合い。
ここからは県道70号としての区間をわずかに残し、ランプで国道115号に合流するのが主流な道です。
残りの県道部分はおすすめできないよーとばかりに看板からは雑に抹消されていますが、こういうことされると敢えて直進で通りたくなりますね。
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ということで、特に何もないと知っていて直進。
小さなヘアピン2つと、木立の中の静かな道を満喫し、国道につきあたります。
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その先、国道を少しだけ走り、磐梯吾妻レークラインへ。
これまで走ったスカイバレー・ゴールドライン・スカイラインとともに2013年に一斉に無料化された観光道路のうち、最後の一つ。
この先はもう標高1000mを越えないですし、本格的に太陽も高くなってくるので、レークラインへ向かう前にメッシュジャケットの下に着込んだダウンはお役御免で身軽になります。
コンビニでスポーツドリンクを購入して発汗にも備え、いざ。
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ピーカンの晴れ模様の下を走るレークラインは、カメラの彩度を弄ったかのような強烈なブルーとグリーンに包まれます。
路面温度も高く、タイヤの食いつきが夏のそれ。
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レークラインは、レークといいつつ湖畔が見える場所はほぼありません。
何がレークなのかといえば、地図を見ればわかるとおり、湖沼の合間の尾根を縫って走る道です。
辛うじてチラっとみえる秋元湖を見下ろしつつ、これまでの4本の観光道路で最も快調なルートをこなしていきます。
レークラインを最後に持ってきたのは、ここを暖かい時間に走りたかったからというのもあります。
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料金所跡地が舗装に残る広い空き地を通過し、観光道路走行終了。
ツーリングルートとしては、スカイライン・レークライン・ゴールドラインとつなぐのが概ね定番で、「福島3ライン」とか呼ばれたりもします。
スカイバレーだけは北に離れたところにあり、これを走ると山形に入ってしまうので仲間はずれにされがち。
しかしヘアピンフェチ()の方にはぜひスカイバレーも訪れてほしいと思います。
空いている早朝でトータル3.5時間のコースですので、ちょっとハードル高めではありますが。
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観光道路巡りはこれまでとし、朝走った道の対岸にあたる桧原湖の西側を県道64号で南下して、次のチェックポイントへ歩みを勧めます。
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県道が国道459号にぶつかったら、桜峠を越えて西へ。
道は大塩湯温泉を越えて北塩原へ降ります。
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北塩原の中心部に降りる目前、丘の上の路肩に東屋と大きな駐車スペースが作られていました。
たんぽぽが綺麗に咲いていたので、これを見ようと停めてみると、柵には何かの看板。
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このスポットは「会津一望の丘」だそう。
なるほど展望スペースでしたか。
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どれどれ・・・と思って覗いてみると、確かにいい感じ・・・ではあるものの、丘の高さに対して手前の木々の高さやや優勢。
手前の視界が惜しいですね。
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丘を下って、喜多方で国道121号に入り南へ。
その先、塩川駅の脇で県道127号へ。
入って先ほど見下ろした盆地の田んぼの中を抜け、会津坂下へ足を向けます。
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国道49号に合流したら、只見線とランデブーしつつさらに西へ。
このあとはしばし、只見線沿いに走っていきます。
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49号が新潟市内に向かって阿賀川沿いに北西へ向かうために別れ、代わりに国道252号が只見線に寄り添います。
252号は手始めに会津柳津を経由。
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国道252号は走行開始早々に不穏な看板を掲示して訪れる人に警告を発します。
豪雪地帯を抜けるこの国道、たしかに冬季閉鎖のある道ですが、例年この時期には開通しているはず。
今年この看板が未だに出しっぱなしになっているのは、この冬の間に雪崩によって橋が押し流されたから。
とはいえ、今日は消失したあいよし橋までは向かわないため、支障なし。
気にせず進みます。
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会津柳津を案内する看板のイラストにもあった通り、真っ赤なアーチで只見川を渡っていきます。
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そっくりな柳津橋と瑞光寺橋を続けて渡り、西へ西へ。
看板の橋はどっちを描いたものだろう。
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この先、252号線を走る目的は、JR只見線の不通区間を訪れること。
只見線は2011年7月に発生した豪雨により多数の線路設備が破壊され、長らく不通のままでした。
しかし、今年の10月、11年と3ヶ月ぶりに全線で再開することが決まって復旧工事がほぼ完了。
半ば放置状態だった過去の状況と比べて見ようと訪れたのでした。
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そんな国道252号は「いつもの」と言わんばかり、何度も訪れたことのある道です。
スノーシェッドとトンネル、そして橋をいくつも越えて只見へ向かう楽しいルートですが、様変わりしている場所も多々ありますので、観察しながら進みます。
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水量豊富な只見川と、単線の只見線、そして国道252号。
田子倉まではずっとこの組み合わせです。
このあたりでは川はやや濁り気味ですね。
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只見線の不通区間は、現在会津川口〜只見間となっています。
会津坂下から会津川口までも不通となりましたが、大規模な設備の破損は多くなく、被災した年の12月には復旧済みです。
今並走している区間は今も列車が走っている区間ですが、この区間は1963年に開業したままの設備が多く、パッと見で廃線と見紛うような老朽化した状況ではあります。
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只見線と同じく、当時の豪雨では国道も大きな被害を受けたため、現状復旧とともに改良も進められています。
工事中の区間をいくつも挟みつつ、上田ダムが目に入ると、やがて会津川口駅です。
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会津川口は只見の奥地への玄関口。
JAと郵便局を併設した立派な新しい(といっても1987年築ですが)駅舎を持ちます。
ここまでは現役、ここからが運転休止中。
不通区間は代行バスで賄われています。
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川を渡って左岸にとりつき、変電所が遠くに見えたら、不通区間最初の駅を持つ本名の集落です。
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国道の脇道に入り、さらにその道から分岐して集落の奥へ入ると・・・
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本名駅に到着。
小さな待合室と、わずか1両分の短いホームを持つ、改札も駅舎もない単線の無人駅です。
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雪で窓がつぶされないよう、目隠しをしたままの待合室。
ただし塗装は綺麗に塗り直されており、ホーム上の白線もくっきり引き直されました。
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ワンマン運転用のミラーは10月の再開に向けて新調され、まだ養生の青いビニールがついたままでした。
いよいよもって準備万端、ということですね。
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本名駅のすぐ西にある架道橋は移設の上でお色直しを実施。
今年1月20日に開通したばかりの本名バイパスが開通して道路の線形が変わったこと、すぐ西にある第六只見川橋梁が豪雨によって落橋したため、橋を作り直したことが理由です。
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バイパス化前、国道は本名ダムの堤体上を通り、クランク上に曲がって右岸へ移るルートでした。
こちらはその旧道のダム上から見た新しい第六只見川橋梁。
元々は川底に近いところまで橋桁がある上路式トラス(レールが上、トラスが下)でした。
復旧後は川とのクリアランスを確保するため下路式トラス(レールが下、トラスが上)になりました。
レールの高さが変わらなくても、トラス部分が上に移動したので川からの高さが上がるわけです。
先ほどの架道橋は画面左手の影になります。
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ダムの向こうを曲がった先、スノーシェッドの中では、特に何の予告もないままに旧道は封鎖されていました。
仕方ないのでUターンしてバイパスを通過しましょう。
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本名トンネルと真新しい新霧来沢橋、そして只見川を渡る湯倉橋をつないで、バイパスは右岸の元の道に合流。
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只見線と旧道は、揃って右岸から顔を出します。
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合流して嵩上げ工事も酣な国道を少し走ると・・・
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お次は会津越川駅です。
同じく綺麗に塗り直された簡素な待合室を持つ駅です。
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このあたりはバラストも敷き直されていて、まるで新設軌道のようですね。
ただし列車はまだ運行されていないので、レールは錆色です。
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テンプレートのように窓が塞がれた待合室。
ちゃんと鉄骨造なのが豪雪地帯ならではですね。
木造だと定期的な雪下ろしが必須で、怠ると簡単につぶれてしまうんでしょう。
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駅の南側に意味深な石垣を発見。
あまりにきれいな直線のため、一瞬旧線跡のようにも見えましたが、これは山に登っていく道の路盤ですね。
木立に隠れた神社と思しき建物もいい味を出してます。
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国道に復帰し、さらに西へ。
水力発電のメッカである只見川だけに、立派な送電鉄塔が目立ちます。
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昨年は全国的に豪雪だったこともあり、沿道の家屋や倉庫は結構押しつぶされていますね・・・
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豪雨被害を受けていない場所は特に手付かずのままです。
すっかり真っ黒に変色した橋脚と、最低限の幅しかないために枕木がはみ出すプレートガーター橋の組み合わせ。
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次の駅は会津横田駅。
こちらも同じく、テンプレートのような駅設備。
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会津横田の他にない特徴は、駅構内にあるこのスノーシェッド。
ホームのある本線とともに、南にある引き込み線を線路を雪から守る設備です。
広い構内は、かつて駅近傍にあった横田鉱山の専用線跡でもあります。
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が、もはや引き込み線につながる線路はありません。
2020年に来た時はまだ乗り越し式の分岐器が存在したのですが、メンテナンスコストに見合う用途がなかったのか、復旧工事にあわせて廃止されていました。
引き込み線のレールは撤去されないんだろうか。
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会津横田駅からは国道に戻らず、駅前の道を線路沿いに西へ。
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只見線が第七只見川橋梁で左岸に渡るのを追って、この道も四季彩橋で左岸へ。
よくあるアーチ型の橋ですが、左右のアーチがつながっていないのが珍しいですね。
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川を渡ってすぐ、次の駅は会津大塩駅。
言うまでもなくテンプレートな駅です。
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こちらの路盤は当時のままですが、看板や標識、ミラーは新調されています。
雑草が軌道上に生えまくっているものの、10年どころか1年でも放置するとこんな濃さでは済まないので、定期的に手入れはされているんでしょうね。
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国道に復帰し、只見線を潜ります。
移設のない滝沢の架道橋は当時のままの姿。
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滝では川の流れに沿うように国道は大きく回り込んでいましたが、ここは2014年に滝トンネルによる滝バイパスが開通。
旧道は滝ダムへのアクセス路として残っていますが、通行止めです。
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「信濃恋し」のような川のうねりを埋める滝ダムのダム湖を見つつ進みます。
この地点では只見線はトンネルで潜り、川の形を無視して一直線。
一方の国道はバイパスが開通して多少直線になったとはいえ、基本川沿いです。
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この迂回路を過ぎたら、視界に六十里越の山が見えてきました。
だいぶ減ったとはいえまだ雪深い色をしていますね。
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国道から入ったところにある次の駅は、会津塩沢。
こちらも言うまでもなくテンプレート駅。
駅奥の畑に広がる菜の花が美しいですね。
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駅はホームにかかる部分と、その奥のカーブだけバラストが敷き直しを受けています。
小さい用水路を跨ぐ部分だけくっきり草原になっている謎の状況は、プラレールやNゲージで「線路足りなかったから緑のやつ混ぜて使った」みたいな情緒があります。
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会津塩沢を出てすぐ、国道は一度右岸に渡って左岸に戻りますが、只見線はしぶとく左岸に残ります。
左岸に残る、というよりは、実質左岸寄りの川の上をアーチとガーターを駆使して抜ける第八只見川橋梁は、安全対策を実施したものの橋脚や桁は豪雨の被害を受けませんでした。
それぞれ桁の高さや種類が違って、これも寄せ集め感がすごいですが、それもそのはず、中央のアーチ2本やガーター橋の1本は飯田線の天竜川を渡る天竜川橋梁を移設したものです。
どちらもダム建設のために作られた線路で、電源開発が建設したものだからですね。
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国道はまた左岸に戻り、再度只見線と並行。
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やや内陸に位置するのが不通区間最後の駅、会津蒲生駅。
こちらも同様な作りですが、踏切が隣接していて、なぜか踏切敷地の内側に駅入り口があるという構造。
遮断機のない踏切なので締め出されることはないのですが、それはそれで列車接近時に怖いw
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カーブ上に位置する会津蒲生駅は綺麗に除草されていて、今にも列車が来そう。
2017年に来た時と比べてみると、見違えるような綺麗さですね。
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会津蒲生駅を過ぎると、次は現役区間の反対側、只見駅へ向かう最後の不通区間です。
叶津川を渡る叶津川橋梁は美しくカーブを描き、河川敷を小刻みな橋脚で跨いでいきます。
この構造を盛り土にしなかったのはすごい。
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国道は橋を潜って上流側へ行き、短く川を渡ったあとに、また橋を潜って下流側へ戻ります。
まるで橋を見よと言わんばかり、舐め回すように回り込むルート。
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小規模ながら密度の高い市街地を進むと、その先が只見駅。
ちょうど不通区間の代行バスが到着したところでした。
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ここまで画一的で簡素な無人駅ばかりで、復旧後も運行列車は上下それぞれ、1日にわずか6~7本。
利用者もほとんどいないこの路線を10年越しに復旧させる理由、それは地域防災です。
豪雪地帯である只見川沿いは、唯一の自動車交通路である国道252号が冬季閉鎖されて魚沼へ抜けられなくなるため、冬場は会津側へしか通行できません。
夏場にしても、今もまさにあいよし橋の流失により通行止めとなっていますから、頼りないと言わざるを得ません。
比較的安定している会津側の連絡さえも、土砂崩れや大雨などで通行できなくなる事態にいつなるかわからず。
冬季閉鎖されない鉄路が、道路と並行して存在するという冗長性、最近でいう「リダンダンシー」のために必要なんですね。
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とはいえ、10年間不通のままで生活が成り立ったことも事実。
民間企業たるJRとしては採算が取れる見込みがなく、単独維持は非現実的。
復旧後は上下分離として線路設備は自治体持ちとなりますが、復旧に54億円、毎年の維持に2億円あまりの巨額をの出費を強いる鉄道、どこまで維持管理できることやら・・・と、のと鉄道の惨状を思い出しつつ考えてしまいますね。
せめても、ということで、只見駅の売店でお土産を購入。
さらに昨夜のうちに会津若松から只見までの切符でお布施をしておきました。
只見線経由で買えてしまいましたが、不通なので実際に乗るなら新津周りということになるのかな。
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只見線巡りはここまでとし、転進します。
只見駅の駅前通りを直進すると国道289号です。
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289号は伊南川沿いに山間を淡々と走ります。
時間は11:30をまわり、気温は予報通りぐんぐん上がり、25度近く。
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駅巡りでバイクに乗ったり降りたりを繰り返した反動、というわけではないですが、クルコン任せでひたすらに走り、午前中ながら、本日最後のチェックポイントを目指します。
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チェックポイントは道の駅きらら289、ここで昼食。
天ざるそばをいただきます!
メッシュジャケットの下に半袖シャツでも汗がとんでいく暑さなので、ざるが美味いこと美味いこと。
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食事と休憩で回復したら、あとは帰るだけ。
289から252へ入ります。
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叶津川橋梁のように回り込む銀竜橋は2014年竣工。
断続的にカーブや小さい峠の続く道をひたすらに走行。
高速道路空白地帯をひた走ります。
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会津高原尾瀬口で朝以来の国道121号に再会。
たんたんと、ひたすらたんたんと走ります。
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道の駅を出てから2時間、最後は上三依で国道400号に乗り換え、西那須野塩原から東北道でフィニッシュです。
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この日の走行距離は、偶然にも1日めとほぼ同じ602.6km
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ODOは72377kmになりました。
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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. 犬神スケキヨ
    • 2022年06月29日 16:52
    • 5 今回も長旅お疲れ様でした。
      磐梯朝日公園にある快走路、万世大路、会津、只見線など、素敵な旅路で自分もトレースしてみたいと思いました。
      次の旅も楽しみにしております。
      いつか福井県方面をお願いできると嬉しいです・・・遠いですよね(;^_^A
    • 2. 守口大根 大根
    • 2022年06月29日 18:43
    • >>1
      コメントありがとうございます。
      福井は土地勘がないので、どこを見て良いかわからなくて回ってないという側面も大きいですw
      オススメがあれば是非回ってみたいと思いますよー

      九頭竜湖と温見峠は立ち寄ったことがあります。
      https://daikon.ninja/archives/58574976.html
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