6月末、梅雨明けも待たずに急に暑くなった週末。
関東平野は軒並み30度を超える猛暑日の予報なので、タイトルの通り酷暑を避けて午前に戻るツーリングにいってきました。
ルートは大体こんな感じ
前日早めに寝て睡眠時間を確保し、出発は3:00。
まだ日の登っていない中、関越道へ。
群馬に入り、4:30を前にして夜明けを迎え、朝焼けが赤城山のシルエットを映します。
渋川伊香保で下道に降り、国道17号。
たいした距離ではないので無休憩で行ってもよかったのですが、コンビニへ立ち寄ります。
それというのも、ヘルメットのシールドがご覧の有様だから。
せっかく景色をながめながら山を走るというのに、視界がこれでは楽しめません。
(さすがにアレなので軽くぼかしをかけました)
平野部では午後から快晴で、最高気温は35度を超える予報。
しかし午前中は曇り時々晴れといった感じなので、目論見通りです。
土曜もこれに近い天候だったのですが、4〜5時ごろに雨が降ってしまったので出発を見送ったんですよね。
シールドとスクリーンを綺麗にしたら、朝日を背にして西へ。
目指すは榛名山です。
榛名へ上る県道33号は、まず伊香保温泉を経由します。
温泉までの道のりは登坂車線付きの快走路。
上がり始めた気温を標高で相殺しつつ、メッシュの下に長袖一枚ではやや肌寒い中を進んでいきます。
5:00少し前に温泉街に差し掛かります。
理論上は日の出から20分くらい経過していますが、東に赤城山があるため日陰になり、伊香保温泉の日の出はまさに今。
黄金の湯館が文字通り黄金色に輝いていますね。
温泉街の奥に入っていく道と榛名へ向かう道が分かれる三叉路に、こじんまりとした峠の公園があります。
2014年に整備されたばかりのこの公園の目玉は・・・
かつてこのあたりを走っていた伊香保軌道線の車両展示。
いわゆる「チンチン電車」というやつですね。
まるで遊園地の遊具のような小さくてかわいい二軸の車両。
解説によると、台車は別に寄贈されたもののよう。
車でも登坂車線の必要な急勾配、鉄路で登るのは相当なものだったでしょうね。
伊香保を抜けたら、ヘアピンの続く山道。
まだ太陽の射し込んでいない木々の隙間を快調に抜け、どんどん登っていきます。
森林公園への分岐を抜けたら、後半戦もう一息。
標高1200m弱まで一気に登ってきました。
時間はここで5:00を回り、十分明るくなってきましたね。
最後に榛名の名物とも言える眺望のいい直線を通過。
火山によってできた地形と考えると、この地形が湖になっていないのは不思議なくらいですね。
榛名湖についたら、湖畔をそのままぐるっとスイングバイし、西側へ回り込みます。
下りは県道28号で北西へ。
このルートは伊香保への登りと同じく、広く穏やかな道。
ガッツリ走る日なら距離を増やしてでもクネクネしたルートへ回り込むところですが、今日は控えめにいきましょう。
吾妻川にぶつかる目前まで降ったところで踵を返し、南西方面へ。
県道58号を進みます。
南の空はやや晴れ間が見えますね。
県道は国道406号と合流、これを左折して南へ少し走ります。
その先、脇道を西へ入った先にあるのが、林道坂倉線の終点の標識。
ここから起点方向へ向かって17kmほどを乗り通します。
走り始めの時計は5:30。
旧倉渕村(現高崎市)側が4.2km、吾妻町側が12.8km。
まさに「群馬県の林道」という感じの、簡易舗装ながら線形の悪くない道を進んでいきます。
榛名山の林道をぐるっと回った時を思い出します。
途中、いくつかの林道と分岐・合流しながらずんずん山奥へ。
抜けずに両側からやってくる交通が多いのか、入り口付近は比較的穏やかな状況でしたが、中心部に近づくにつれ道は不穏に。
道路の真ん中、目線の高さに枝が垂れてきていたり・・・
道路のど真ん中に丸太の切れ端が落ちていたり。
一応全線舗装で、轍はついているものの、それより枝や落石の積もる方が早いといった感じですね。
荒れている箇所は20m〜30kmでソロソロと抜けていきます。
空はどんより曇りながらも、幸いに路面は終始ドライ。
これが雨上がりだったりすると、ドロドロのゲロゲロな上に滑りますからね・・・
起点側もふたたびやや交通量が多いかなという道路状況になり、最後に大きな橋を渡ります。
橋の向こうで起点を迎え、走行完了。
17kmを50分もかけて走ったので、平均速度20km/hというところでしょうか。
リッターツアラーでも走れるけど、選んで走りたくはない感じの道でしたw
林道の出口で、林道に入る前に走っていた国道406号と合流。
国道が温川沿いに北・西と平坦な地形を抜けるところ、林道は山中を西・北と抜けてきたのでした。
通り抜けられる林道は便利な抜け道として機能していることが多いですが、ここは国道を大回りするだけの純粋な林業用道路ですね。
国道は須賀尾峠を越え、長野原町へ。
この道は国道というにはいささか頼りないものの、林道よりは断然綺麗な九十九折りを繰り返して吾妻川に抜けます。
吾妻まで降りてきたら、視界はブルー。
快晴とまではいかないですが、雲は絹のように薄く、深い青が透けて見えます。
ただし気温は20度そこそこ、時間は6:30を回りました。
伊香保の手前からしばらく止まっていなかったので、長野原草津口の駅で小休止して駅の自販機で水分補給。
まだ涼しいとはいえ、この季節は早めに摂っておかないと茹で上がってしまいますからね。
駅構内も見学しようと思い入場券を買いましたが、改札は列車離発着時にしか開放されていないようで無念。
イタズラする人とかいますからねー・・・
長野原からは羽根尾まで吾妻線沿いに走り、国道146号に乗り換えて南進します。
南の空はまたうっすら曇り。
北軽井沢の界隈は、今まさに春野菜の収穫時期。
あちこちで荷籠を満載にしたコンテナを背負ったトラクターを見かけます。
グリーンの絨毯のような色鮮やかな畑はレタスでしょうか。
この辺で折り返し地点なので、ガソリンスタンドの開く7:30を待って給油すべく、北軽井沢駅に立ち寄り。
駅といっても、駅舎跡。
元々は軽井沢から草津までをつなぐ草軽電鉄の駅でしたが、伊香保のチンチン電車と同じく、昭和30年代に廃線となっています。
駅舎の南西側は機関車の模型が置いてあったり、景観を作る努力がされていますが、北東側は・・・w
隣の建物、もう少し配慮できなかったんでしょうか。色とか。
予定通りガソリンを満タンにし、次へ進みます。
北軽井沢駅の脇を通る県道54号線で二度上峠へ。
この道は大小様々なカーブの連続する快走路で、去年5月末以来の再訪。
一部舗装の荒れている区間があるものの、どのカーブもほどほどに深く、ほどほどに見通しが良く、気持ちよく走っていけます。
あっという間に走りきり、橋とトンネルを贅沢に使った道へ。
ここは倉渕ダムに沈むはずだった谷を迂回する付け替え道路ですが、道路だけ完成してダムは中止になってしまいました。
三度出逢った国道406号に一瞬だけ入り、すぐに県道33号へ。
山を越えて松井田方面を目指します。
県道の片側交互通行に「この先砂利道 徐行願います」のいやーな看板。
超身構えて走りましたが、砂利区間は20mもないくらいでしたw
くねりくねりと33号を進んでいくと、久々の青空。
この先は晴れたり曇ったりが続きそう。
松井田の町に差し掛かると、沿道には紫陽花が綺麗に咲いていました。
6月らしい景色ですが、このあとここも35度の猛暑に包まれる予報・・・。
県道217号に突き当たったら右折し、国道18号へ入ります。
そこもすぐに左折で抜け、県道51号へ。
さらに県道213号へ・・・とハシゴして進みます。
この辺はナビがないとルートを見失いそう。
県道脇にある道の駅みょうぎでお土産の調達と水分補給を実施。(写真撮り忘れた)
そのまま妙義山を回る県道196号を抜けます。
ここで時計は9:30を回りました。
ゴツゴツとして岩肌を見上げながらくねくね道を進みます。
妙義の道もの二度上峠に負けず劣らずの楽しい道。
あっという間にスイスイと反対側まで。
峠を抜けたら火事かと疑うような野焼きの煙の中を抜け、さらに南へ。
その先で松井田で別れた県道51号に再合流して下仁田へ降ります。
普段のツーリングならもう1〜2本峠道を走りますが、今日は午前中に帰ってしまいたいので、切り上げにしましょう。
下仁田〜富岡あたりには今年すでに何度も来ていますしね。
ということで、下仁田ICから高速へのるべく、市街を横切ります。
先週訪れた下仁田あじさい園は引き続き満開を迎えていて、斜面をカラフルに彩っていました。
そのまま上信越道〜関越道。
曇り空と標高に助けられ、下道走行中は一度も25度を超えることなく走ってきましたが、さすがに藤岡から先の高速では予報通りの35度。
この気温の中渋滞にハマってたら泣いてただろうなあ・・・と思いながら、ガラガラの上り線を走って混雑する下り線を横目に帰宅です。
この日の走行距離は控えめながら、目標達成の490.2kmでした。
帰宅は11:50ごろでしたが、写真撮る前に洗車してたらお昼すぎちゃった。
ODOは74172kmになりました。
コメント
コメント一覧 (2)
朝焼けが素晴らしい。
この猛暑ですと、夜明け前からの始動が望ましいですね。
そして気温のピーク前に帰って涼しい部屋でツーリングの余韻に浸りビールを飲んで寝る・・・
あ、いや、これ、自分の話で(;^_^A
自分も何とか早起きして、このツーリングシーズンを走り抜けたいと思いました。
次も期待しております。
なお、福井県へのツーリングルートとして漁火街道はいかがでしょうか。
ちなみに自分は福井県人ではありません(;^ω^)
漁火街道、チェックしてみますね!