三連休は土曜日が雨、日曜日は曇り時々強雨、日曜日だけが曇り・・・。
ということで、最終日だけお出かけすることにしました。
予定は立てたものの、戻り梅雨の変わりやすい天気、一筋縄にはいかず・・・
結果的には富士山と大菩薩嶺をぐるっと回るルートになりました。
行き先は土用で混雑する前に浜松あたりでうなぎでも・・・とルートを組んで東名方面へ。
前日まで考えていたのは3:00出発でお昼を食べて戻る行程だったのですが、前日は早めに寝付くことができず。
睡眠管理を怠ると楽しめないばかりか事故にもつながりますから、大事をとって1時間余計に眠り、朝食を犠牲にして3:30ごろの出発に変更。
土曜日の豪雨で土砂崩れがおきて通行止めだった新東名も、しっかり開通したことを確認し、大井松田あたりでは青空も見え、しめしめといったスタートを切ります。
しかし天気は安定せず、御殿場のあたりでどんよりとした雲につつまれます。
これは一雨くるかな?と一旦SA/PAに入って天気をチェックすることに。
東名の駒門か新東名の駿河湾沼津か・・・と考え、時間がつぶしやすいSAを選びます。
レーダーを確認すると、強い雨ではないものの、進路を遮る形で雨雲が襲来。
これがすぐ抜けるのならSAで朝食を済ませておいてもいいのですが、浜松あたりでは断続的に雨雲が発生して9:00ごろまでは降水がある模様。
山深いところを走る予定だったので、降雨はありがたくないですし、4時間つぶすのは流石にロスがすぎる。
最悪そのまま降りて戻ることも視野にいれて、コーヒーを飲みながら地図と空とにらめっこ。
北西の空はこんな感じですが・・・
南東に見下ろす駿河湾は晴れ間も見えます。
しかしこのあと西からくる雨雲の帯は、そのまま東に進んで伊豆に上陸する見込み。
このままでは追いつかれてしまいます。
となると逃げるは北ですね。
南アルプスがある以上、北西には進めないので、北に逃げれば行き着く先は南部方面か富士を左右いずれかから回って五湖方面しかありません。
雨雲の進行速度を考えるとあまり猶予はなく、先のことは後で考えるとして、ひとまず富士山の西側をまわり、富士五湖方面へ向かうことに。
うなぎに後ろ髪をひかれつつ新富士ICで下道に降ります。
国道139号でどんよりとした富士宮の市街地を抜けていきます。
日の出はとうに迎えていますが、6:00前の街はまだ眠りにつつまれています。
雨雲の魔の手はすぐそこまで迫りますが・・・
富士宮道路の快走具合も手伝ってなんとか逃げ切り、雲のトンネルを抜けます。
SAで長考していたら危なかった。
早朝の朝霧高原は文字通り朝霧がモクモクと立ち昇っています。
気温は16〜17度しかなく、やや肌寒いくらい。
方角によってはまだ低い雲が空を覆っていますが、色は真っ白で雨はなさそう。
まずは逃げ切って一安心です。
メッシュジャケットなので、この気温で降られると結構寒いですからね。
ここからはノープランなので、進路を決めつつ進みます。
大月へ抜けてしまうともう帰るだけになってしまいますし、富士五湖から道志みちへ抜けるルートは先週使ってしまったので、本栖湖をスルーし、そのまま道なりに精進湖へ走ります。
ここで時計は6:30、こんな朝早くから湖面にはボートが何艘も走っています。
精進湖の湖畔で左折、折れた先は精進ブルーラインの愛称をさずかる国道358号。
道は右左口峠をめざして登っていきます。
残念ながらトラックの後ろについたので道の楽しさは8割カットといったところ。
多少間を開けて走ってもよかったのですが、ここは大人しく追走します。
峠を越えて、眼下に甲府盆地がひろがります。
どうやら北の雲は薄そうですね。
笛吹川がすぐそこまで近づいてきたところで、盆地には降りずに県道308号へ折れます。
県道から広域農道を伝って、ぐるっと外苑を東へ。
時計は7:00を回り、しばらく見えていなかった太陽とも再会。
もうずいぶん高く登っていますね。
県道から広域農道をハシゴしつつ、四の橋で金川をわたり、国道20号へ。
甲州街道を勝沼方面へ向けて走り、道の駅甲斐大和でトイレ休憩を挟みます。
売店もお土産屋も開いていなかったので、コーヒーだけ飲み干してたら、少し戻って県道218号へ入ります。
県道218号は大菩薩峠に向かう楽しいワインディングロード。
お気に入りの道ですが、そういえば今シーズンはまだ来ていなかったなと思ってこちらに進路を向けたのでした。
春先に来ると路面を覆い尽くしている杉の枝や砂も、初夏ともなるとすっかりなくなります。
まだこの時間なので、東京方面からやってくる車はあれど、こちらから登っていく車はほとんどなし。
途中、舗装工事のため砂利道の区間がありましたが、幸いにもよく固められた細かい砂利で、運転に不安なし。
砂利区間の上流側は舗装の敷き直しが終わっているので超快走です。
時折来る対向車を避け、会釈を返しつつペースよく登っていきます。
やがて上日川ダムにとーちゃく。
時間はここで8:00ちょうどです。
ダム北側の空はほぼ晴れで、青空も覗きますが・・・
南側、特に南西側はどんよりです。
本当に難しい季節ですね。
大菩薩峠からはいつものように丹波山に行くかーと思っていましたが、ダム湖を眺めていて、対岸に回ったことがないことをふと思い出しました。
今日は時間に余裕もあるし・・・ということで、ダムのやや上流から分岐する砥山(とやま)林道に入ります。
入口から大菩薩湖北岸駐車場までは、比較的道幅もあって走りやすい道。
低い笹と見通しよく間伐された杉の林を抜けていきます。
ちょうどダム本体の反対側、上流からダム湖を見下ろす位置に案内看板が立つビューポイントがあります。
砥山林道はこのまま県道の対岸をぐるっと回り、また県道に合流するルートです。
ビューポイントの先には、第4駐車場こと大菩薩湖北岸駐車場。
キャパシティの少ない大菩薩嶺登山口駐車場の、最後の控えとして使われるちょっと離れたこの駐車場までは、観光客ウェルカムな道。
そこから先はご覧の通り、林業従事者のための必要最低限の道となります。
これはバイク対軽トラでも後退で退避が必要だ・・・
ビュースポット以外からはほとんどダムも見えず、山間をクネクネと下っていきます。
富士山のシルエットは時折目に入ってきますが、さすがに遠いですね。
全面的に舗装されており、アスファルトは新しいものの、幅が狭くて苔むしているがゆえ走行には慎重を期します。
そろそろと20〜30km/hで抜け、砥山林道は25分ほどで走破できました。
特に眺望や線形がいいわけでもなく、同じ県道に始点も終点もつながっているので、多分もう走りに来ないかな・・・という感想。
この道幅では対向車にもいつも以上に気を使いますしね。
とりあえず走行実績だけ残したので満足。
お気に入りの県道に戻って楽しく峠を越え、再び北を目指します。
これから向かう北東側の眼下には雲海が見えます。
峠を越え、登山道の入り口を通り過ぎて、雲海の中に突入したら県道は218号から201号へシームレスに移行。
そのまま国道411へつきあたります。
ここから国道でふたたび甲府方面に戻ってもよかったのですが、今日は北へ。
ガッツリとした改良工事もひと段落した大菩薩ラインを快調に登っていきます。
もう免許とった頃に来た道の面影がほとんどないですね。
時計は9:00で、この時間になると東京方面からのバイクが増え、マスツーリング集団と何組もすれ違います。
柳沢峠を越えると空模様が一変。
どうやら関東方面は晴れ模様のようです。
さきほどまでのどんより霧の中とはうってかわって、まぶしい木漏れ日の中をぐんぐん進んでいきます。
定番の道の駅たばやまはスルー、ノンストップで丹波山村の中心部で右折し、県道18号へ。
ここも大菩薩峠と並んでお気に入りの峠道の一つです。
タイトながら舗装の綺麗な峠道を気持ちよく駆け上がります。
この日は国道411号が落石により丹波山村内、道の駅の東側で通行止めとなっており、いつもなら地元車と物好きなライダーしかいない県道が主要迂回路に。
この道の交通量が多いことに違和感を覚えつつ、ラッシュとは逆方向のためペースを乱されずに峠を越えます。
ひとやま越えたら小菅村。
ここでも休憩を挟まず、県道18号をさらに南へ。
時間は9:30を回り、気温も上がり始めました。
この日は三連休の最終日とあって、天候はイマイチなものの、それなりの渋滞は予測されます。
このまま走り切って自宅までトラフィックフリーで抜けてしまいましょう。
県道は細かい改良が進みつつもまだ峠道の色を残す鶴峠を越えていきます。
一本西側の松姫峠は、松姫トンネルの開通でなし崩し的に旧道も通り抜け不可能となり、すっかりただの途中経路になってしまったので、峠が残っている道は嬉しいですね。
加えて舗装もスムーズなので、いうことなしです。
集落の合間合間を縫いつつ、県道は棡原方面へ。
時計が10時を回るころに棡原を抜けます。
暑くなってきたので冷たい蕎麦を食べて休憩したい!そんな気持ちとも葛藤しつつ、渋滞にハマりたくない気持ちが勝り、そのまま上野原へ抜けます。
最後は県道33号を経由して上野原ICから中央道、まっすぐ帰宅です。
当初の予定が面影すらなくなってしまいましたが、まぁそれなりに楽しく走って距離は442.8kmでした。
全然違うルートで峠道を好きなだけ走り、どこにも寄らずに終わりにできるのもソロツーの醍醐味。
雨には一滴も打たれなかったので、その点では100点でした。
ODOは75901kmになりました。
コメント
コメント一覧 (2)
ついつい伸びてしまいますね