台風まみれだった9月が終わり、気づけば早くも10月。
しかしその初日は、なんと本州のみならず北海道でも30度超えの暑い1日となりました。
高気圧のおかげで天気も上々で、土曜日はちょっと欲張って走ってきました。

ルートはこんな感じ
出発は3:00、新東名をひたすら走って西へ向かいます。
145kmの120km/h走行区間、強い走行風に耐えつつの1.5時間が苦ではないのがツアラーの優秀なところ。

ちょうど5:30の夜明けを迎える頃に浜松SAに到着。
この時間は給油ポイントを探すのが大変なので、ガソリンも入れておきます。
なおハイオクはリッター192円・・・!

SA内ではブルーインパルスとのコラボイベントを開催していました。
10月いっぱいは実施しているそうなので、再訪してもいいかも。
カラースモーク焚く時は高度に注意してくれよな!

しばし休憩している間に空は徐々に明るくなってきました。
稜線上の風力発電所がぼんやりと浮かび上がります。
空に雲はないものの、空気はやや濁っている様子。

浜松いなさJCTから三遠南信道へ入り、北へ。
県境をこえて愛知県に入ります。

ほとんどトンネルばかりの中を走り、暫定終点の鳳来峡ICで下道に降ります。
280kmほどの高速走行を終え、時間は6:00。

ICの出口は国道151号につきあたるので、愛知〜静岡の県境に沿う形でこれを北へ進みます。
順調にいけば2025年の開通だという鳳来峡〜東栄の区間はどんどん工事が進んでいますね。

新城市から東栄町に入るところで、目前には濃い霧。
まるで市町村境が可視化されたかのように、景色は別世界になります。
地酒の「空」の看板もあいまってインパクトがすごいw

東栄町に入ってすぐ、少し脇道に逸れて走ると、どどんと赤鬼。
重要無形文化財である花祭りの壁画があるのは・・・

飯田線の東栄駅です。
ローマ字が都営駅ですが、当然都営ではありません。

駅舎も裏からみると鬼の顔のモチーフになっていて面白いですね。
飯田線は申し訳程度の小屋が立っている程度の駅舎も多い中、力が入っています。
駅員さんはいないので無人駅ですが、駅舎内には文化交流館やカフェも入っているので賑わいはある、という形態。
しかしこの時間はまだ無人。

駅前の自販機でコーヒーブレイクを済ませたら、国道をさらに進みます。
三遠南信道の不通区間の反対側なので、こちらも工事が進行中です。
トンネルはまだ開口していませんが、橋だけが掛かっているので山に突き刺さっているみたい。

国道151号をどんどん北へ進んでいきます。
この国道は去年の春前に全線走破していますが、やはりこの区間は交通量の少ない時間帯に走ると楽しいですね。

先ほどまで晴れていたのに、トンネルを抜けて東栄町の中心部に降りてくるとまたもや霧に包まれています。
幸いにも見た目ほど水分は多くないようで、シールドに水滴がつくようなことはありません。

直線の下り坂があったのでキルスイッチでエンジンオフし、惰性で気持ちよく降ってみます。
ブレーキブースターのないバイクならではの楽しみw
しんとした朝の空気の中、ヘルメットが出す風切り音だけで走るのは気持ちいいですね。
将来的に電動バイクになったら、こういう楽しみもあるのかなあと思ったり。

国道473号と合流して別れて、151号は山の中へ入っていきます。
東栄町と豊根村の境にあたる太和金峠を超えるこの区間は改良が重ねられており、まるで観光道路のような気持ちよさ。

あちこちにちら見えする旧道が気になりつつも、今日は行程が長いのでスルー。
この新太和金トンネルは2016年竣工とあたらしいので、旧道もまだまだ現役に見えますが、この先にある片側交互通行のトンネルは封鎖済みだとか。

面白そうな峠道が右へ左へと分岐しますが、ひたすら直進。
道の駅豊根グリーンポート宮嶋の脇を抜けてしばし走ると、本命の峠道の分岐にたどり着きます。

三角の案内看板の通り、茶臼山高原に登っていくこの道は県道506号、名前はそのまんま茶臼山線です。

西に向かって走り始めると、斜面は当然東向き。
朝日の色に黄色く照らされて、やっと夜明けを脱した感があります。
しかし気温はなんと11度しかありません・・・東京の真冬の昼間くらいですね。寒い!

長袖シャツにフリース、その上に3シーズンジャケットを着込んでちょうどいい体感温度。
冷えた路面に気をつけつつ、ヘアピンカーブの連続をすいすい進んでいきます。

あっという間に景色が開けると、茶臼山の頂上近くです。
茶臼山は標高1415mで、愛知県最高峰らしいです。

観光開発された茶臼山周辺ターミナル的立ち位置になる矢筈池。
湖畔のドライブインは開店前なので、開いていた駐車場の脇で一息ついて先に進むことにします。
時間はまもなく7:00といったところ。

下りは県道507号、茶臼山高原設楽線。
ここは元有料道路の茶臼山高原道路で、2008年に無料開放されました。
15年近く経っているので舗装の傷みは進んでいるとはいえ、元々有料道路だったおかげで線形はすばらしい道。
朝日を背にしつつスイスイ降っていきます。

夜明け直後と同じく、ややクスミのある空。
遠くに見える稜線が、奥へ行くごとに薄くなる景色が奥行き感を増して、これはこれで美しい。
昔ながらの3Dゲームのようだ。

気温とあわせて太陽の角度も秋めいており、夜明けから1,5時間を経過してもまだまだ日光は鋭角で、路面全面を照らすには至りません。

県道10号、県道80号とクロスしつつ、いくつかトンネルも挟んで西へ西へと降っていきます。

紅葉シーズンというにはまだまだ早いですが、ちらほらと落ち葉も落ち始めています。
葉も朝日のせいなのか季節のせいなのか、心なしか黄色くなりはじめていますね。

県道は国道257号に突き当たって終点。
真正面に口をあけているのは道の駅アグリステーションなぐらです。
茶臼山のてっぺんで休憩を挟んだばかりなので、ここはスルー。
交差点を左折し、南へ少し戻ります。

2kmほど進んで交差点を右折して西へ進路を取り直し。
控えめな看板の通り、広域農道に入ります。
名前は奥三河線で、5月に奥三河2期地区が完成したニュースを見てから訪れる機会を窺っていたのでした。

今年開通し、まだ一度も冬を迎えていないだけあって路面の状態は最高です。
路肩の余地なしで、センターラインも法的にどういう扱いなのか不明な白の実線なのが農道らしくていいですね。

東の空を振り返ると、谷間には雲海ができていました。
キラキラと輝くススキの穂もあわさって、美しい風景です。

農道はかなりしっかりと地形改良を受け、楽しい線形に仕上がっていますね。
文字通り山を掘って割った堀割区間もまだまだ真新しいです。

頂上付近は凍結対策のグルービングが目立ちます。
苦手な人はとことん苦手なこれですが、幸いにも先日交換したPILOT ROAD 4はグルービングがあまり気にならない特性。
すいーっと進むのは、まさにオンザレールといったフィーリング。

黒田ダムの貯水池の南端を通り過ぎつつ、西向きだった進路は蛇行しつつ北向きへ曲がります。
時計は7:30を回り、さすがに空も深い青になってきました。

農道を走り切り、国道153号に突き当たり。
これにて愛知区間の目標は達成です。

国道を右折し、東へ戻ります。
すぐに見えてくる大きな円筒形の建物は、サイロではなく奥矢作第一発電所のサージタンク。
奥の鉄塔と相まって、なんだか独特の雰囲気がありますね。

国道153は山間部をゆるやかに北東方面へ向かいます。
沿道には秋の花がたくさん咲いていて、目が幸せ。
ちょうど某アレにより、リコリスだのラジアータだのといった単語が自分の中でホットなので、彼岸花がいやでも目につきますw

稲武の町で、広域農道の入り口で分かれた国道257号とクロスします。
「コ」の字を逆にしたようにぐるっと回り込んできた形ですね。
南に行くと茶臼山に戻る方向なので、これを北に向かいます。

ここからはしばらく、国道257号を走り続けます。
やや退屈ながら、次の目的地である赤沢方向へはここが最短。
名倉川が矢作川に合流する地点で県境をまたぎ、岐阜県に入ります。

焼き鳥屋のキッチンカーのお尻をおいかけて、延々と国道を流していきます。
時間は8:00を回り、気温はほどよく秋の晴れの日水準。

国道373号と絡みあって離れつつ、おおむね北の方向に進んでいきます。
岩村からは明智鉄道と並行するようになります。

道路脇の看板をみてふと気になったので脇道に折れ、農道脇でバイクを止めます。
奥のおめでたい感じの赤い建物は、明智線の駅舎。

そう、気になったものは「極楽駅」の看板でした。
2008年に新設された駅で、駅舎のデザインなどもその名前を意識したもの。
大井川鐵道の門出駅・合格駅なんかもありましたが、地方鉄道はこういうの好きですよね・・・

寄り道はそこそこに、引き続き国道を走ります。
見えてくるのは阿木川ダムのダム湖である、阿木川湖。

阿木川大橋は湖水を大胆に斜め横断して、ダム脇を抜けてさらに北へ。
橋はコストや橋台の強度の関係で、最短距離で湖岸に垂直に架けられることが多いですが、このリッチな460mの橋はなかなかに壮観です。

ダムの下流川では大きく「Ω」を描いて標高を落とし、恵那の中心部へ入っていきます。
愛知県に入ってからほぼずっと恵那市を走っていましたが、恵那の中心は北に偏った場所にあるので、やっと市中という感じ。

国道257号は恵那駅の少し南で国道19号と合流します。
これを東へ入り、木曽川と離れて並行しながら遡っていきます。
前述の通り恵那の中心は偏っているため、入ったと思ったらすぐに市境をまたぎ、中津川市へ。
厳密には阿木川大橋の上で一度中津川市に入っているのですが、おそらく水没前の区割りのままなだけで陸地はありませんでした。

国道257単独区間は主要な街道ではないため、退屈ながらも流れや眺めがよかったのですが、19号に入るとそうはいきません。
トラック速度で谷の中をダラダラと走ります。
山脈に挟まれて他に選択肢がないから仕方がない・・・!

沿道にいくつかあるループ橋や、中央線の駅や線路に目移りしつつ、インカムカラオケ大会をしながら北上していきます。
ちょうど時間が9:00を回る頃、県境を超えて岐阜から長野に入ります。

2018年以来に桃介橋を眺めつつ北へ。
先日の奈良井木曽の大橋もそうですが、木曽川の流域では、橋がとてもフィーチャーされる傾向にありますね。
古来からの交易ルート上にあって宿場町も立ち並ぶ立地ながら、平時の水量が少なくて渡船が難しいという性格から・・・なのかな。

途中の大桑須原からは右岸に県道508号が並行するため、退屈を避けるためこちらにバイパス。
更に倉本のあたりからは幅広となり、19号と打って変わっての快走路です。

国道19号の災害時代替としても期待されるだけあって、トンネルをふんだんに使ったリッチなルートです。
惜しむらくは、わずか10kmの区間しか存在しないこと・・・

幸い、その10kmの起点に位置する県道473号が今日の進路。
赤沢へはここを西に入っていきます。

沿道の田んぼはまさに収穫の真っ最中、黄金色に実った稲穂が美しいですね。

県道はごろごろと大岩の転がる小川沿いに山へ入っていきます。
小さい川という慣用句ではなく、小川という名前です。

途中、焼笹のヘアピンカーブで県道は北へ進路をとりますが、ここで県道から離れて西へ更に入っていきます。
看板の通り、赤沢はこちら。

県道は概ね2車線ですが、この先は1.5車線幅。
時折すれ違いが困難な橋や崖沿いの道も現れ、舗装もうねりが増えます。

とはいえ走行に支障はない程度、ゆったりと林間を走り、突き当たりまでいくと・・・

赤沢自然休養林に到着です。
日本三大美林の一つに数えられるこの木曽檜の国有林で、ハイキングや釣り、林業体験などが楽しめるように開発されたのがこの一連の施設。
(あと2つは秋田杉と、吉野杉または青森檜葉だそう)
ちなみに二輪駐車料金は150円でした。

その中の一つに、今回のお目当てである赤沢森林鉄道があります。
木曽谷周辺に多種多様に運行されていた一連の森林鉄道を木曽森林鉄道と総称するようです。
本来の木曽森林鉄道群の廃止後、その保存のために新たに敷設されたのが赤沢森林鉄道。
森林鉄道は、一般には林業のための事業用軌道なのですが、交通不便な木曽谷周辺にあたっては、地元の人の足としても活躍。
その規模もですが、林業関係者以外の地元の人々にも定着していたことから、しっかり保存運動が行われているようです。

自然休養林の入り口近く、少し登ったところに森林鉄道記念館があります。
ここには森林鉄道の車両や設備、道具などが保存・展示されていて、入場無料で楽しむことができます。

館内の車両は大変きれいに維持管理されており、その小ささ・短さも相まって、おもちゃ箱からそのまま出てきたようです。
遊園地の遊具と違って、縦の幅だけはちゃんと大人サイズというのがいい。
もちろん本来は木材輸送用なので、機関車は無骨でパワーがあります。

記念館のレールは保存線と接続されており、往復900円で動態保存車両に乗車することができます。
ルートは1.1kmの往復のみ。
往路片道のみの利用は可能(帰りは遊歩道)ですが、復路のみは不可です。
切符は檜材に焼き印という仕様です。
一緒に持っている鉄の棒はレールを枕木に打ち付けて固定する犬釘で、200円。

待合室もかつての客車の車体というのがいいですね。
雨晒し状態のはずですが、しっかりお手入れされているので清潔感があります。
地元の有志だけでやってる保存車両って錆だらけ・苔だらけで汚かったりしますからねえ。

目玉でもあるSL「ボールドウィン1号」は静態保存車。
うしろについているAFT-02は現役車。

この日はAFT-01が運行担当でした。
客車5両、定員100名を乗せて40‰を引っ張るので相当力持ちですね。

客車はパイプ椅子ライクながらも背もたれが転換できる1+2シート。
2列が谷側、1列が山側なので2列側のほうが景色がいいです。
オープンデッキにビニールのロールカーテンですが、ビニールが濁った半透明に見えるので雨の日はお察しですね。

沿線はきれいな木漏れ日の溢れる林の中。
当然林もしっかり手入れされていて、見通しもいいです。
遊歩道の踏切を汽笛を吹きながらゆったり進んでいきます。
基本的にハイシーズンは紅葉の季節、ということなので、10月後半から冬季閉鎖の11月までが見ごろですね。

乗車シーンはこのような感じです。
しっかり機回しするのがいいですね!
森林鉄道は往復乗って20分ほど。
他にも軽く園内の散策をしたり土産の物色をしたりして自然休養林を後にし、次の目的地へ。
まずは走ってきた道を木曽川まで戻ります。
時間は11:30に近づき、山から降りてきたので気温がずいぶん上がってきました。

ぐるりとループ橋で左岸へ渡って国道19号に復帰し、これを北へ。

空は真っ青で、絵に描いたような秋晴れです。
18kmほど北上したあと、国道361号に右折します。

361号は神谷川沿いに東へ向かって山を登ります。
片側交互通行が何箇所もあり、どうしたのかなーと思っていたらこれ。
対岸の山が完全に崩れて埋まっているのがすごい・・・

ぐねぐねと折れ曲がる神谷ランプも特徴的。
既視感があるなーと思ったら、肘折希望大橋にそっくりです。
このあたりは伊那木曽連絡道路(姥神峠道路)の延伸が事業化されたので、数年以内に鬼籍入りしそうな気がしますね。

姥神峠道路の整備済み区間に入ったら、どーんと高規格なトンネルが続き、最後に権兵衛トンネルで権兵衛峠を越えて東へ抜けます。

トンネルから出るとゆるやかな下り坂で、伊那盆地に着陸。
朝通ったのは恵那、こちらは伊那。
眼前に見えるは南アルプスの山々。美しい風景ですね。

朝から引き続き空気の透明度は低いので、山に山が重なるレイヤードな景色。
空の青さが増していることもあり、こんどは地平の田んぼの黄色も差し色になって印象的な風景です。
黄色い稲穂、お米、時間は正午、おなかへった・・・。

草むらにはチラチラとコスモスも咲いていました。
春とはまた違う良さがある彩りです。

そのまま伊那の中心に突き当たり、天竜川を渡って東へ抜けます。
久々に飯田線とも再会しますが、寄り道はせずに進みます。
なぜなら、腹が減ったから!!

三峰川沿いの肥沃な田園地帯をさらに東へ走り、伊那から高遠へ。

到着したるは、楽座 紅葉軒さん。
団体の宴会にも対応したお食事処ですが、ツーリング歓迎でランチも営業されています。

目当ては馬刺し!桜花丼。
馬刺しの生姜醤油漬けを一面にしっかり盛り付けたどんぶりです。

ちょうど食事が終わった頃、厨房からやってきたお店の方に「わさびでも美味しいんです」「この辺の醤油の組合があって、伊那醤油という特徴的な醤油が・・・」とオイシイお話をお聞かせいただきました。
・・・丼で食べたあとにそれを聞いてしまったら、試したくなるじゃないですか!
ということで単品も追加。
ガッツリいただきましたが、朝食食べていなかったのでちょうどいい量だったかも。
次はステーキとか定食も行ってみたいなあ。

食事が終わって、お隣のGSで給油も実施して13:00、高遠からは国道152号を北へ進みます。
152といえば縦貫走行がこのBlogのお馴染みですが、ここ数年は全線開通する気配が全然なくて、もうあと数年はおあずかけかもしれませんね。

スイスイと山間の快走路を走り、どんとんと北へ。
気温はすっかり上がりきり、ライジャケのファスナーは半分オープン。
時折スタンディングで体を冷やします。

そのまま北に抜けて伊北か諏訪から高速でもいいのですが、どうせなら一山越えよう、というルートをとります。
藤沢のあたりで進路を変え、東へ向かいます。

まずは県道490号に入って千代田湖を目指します。
松倉川沿いをスイスイと登っていき、気温的にはまた涼しさを取り戻しました。
高速で早めに帰って渋滞を避けるのもいいですが、この走りやすい気候なのでできるだけ山を走っておきたい!

県道をそのまま行くと青少年自然の家に向かってしまうので、ここで右、脇道の市道へ・・・

市道入り口に不穏な看板。
えっ、全面通行止め!?と思ったら、10/03からでした。
2日でギリギリセーフ、最近このパターン多いですね!
11/30までということは、雪のことも考えると実質今シーズンは10/02で終わりですね。
とはいえ、通行止め区間は千代田湖より先です。

千代田湖までは走りやすい林道が続きます。
走りやすいといっても林道なりなので、時折砂利がでたりバンプがあったり。
ペースを上げすぎずに楽しんで走ります。

穏やかな千代田湖の湖畔を経由して、市道をそのまま南へ回り込みます。
このまま帰り道へのショートカット兼、山道走行を楽しみます。

この先が3日から通行止めの区間。
舗装工事とは別に注意看板も立てられていますが、こちらは注意喚起のみ。
ヒヤヒヤするなあ。

林道だけあって分岐点にはガッツリと丸太積みがあります。
木材搬出現場付近は大型の工事車両とのすれ違いや、路面に出た土砂に注意が必要です。

いくつかある迷いそうな分岐はことごとく通行止めだったので、結果的にルートの再確認をせずにスイスイ進めました。
千代田湖から離れるにつれて路面は悪くなりますが、一般的な舗装がボロボロになる「悪い路面」ではなく、轍の形に路面が凹む珍しい損傷。
搬出車両、過積載しすぎなのでは・・・!

うねうね路面を轍にそってうねうね走り、伊那市と富士見町の境の尾根を南へ。
バイクだと轍があったほうが楽かもしれないw

入笠山に近づくにつれ、植物の様相が変わってきました。
シダっぽい下草が多くて、なんだか日本じゃないみたい。
この辺は湿原というくらいなので、日射が少ないからなのかな?

ぐぐっと標高をあげて高原に近づくとまた植物が一変。
頂上付近ではススキが陽の光を透かせてキラキラと輝いています。
ハイキングのメッカだけあって、この辺の楽しみはバイクに乗って道路沿いを眺めるだけでも十分つまみ食いができます。

入笠牧場のテリトリーに入ると放牧用に刈り込まれた山肌が見えてきます。
「高原」というとこの風景がしっくりきますね。
放牧中ではなかったようで、動物は目に入りませんでした。

そのまま見通しのいい斜面をスイスイ走っていきます。
千代田湖と牧場の中間あたりは舗装が悪かったのですが、牧場に近づくにつれて舗装状況も良くなります。
おそらく千代田湖は伊那から、牧場は富士見の方から出入りする交通が多いんでしょうね。
間を通しで走るもの好きはそうそうおらず、林業関係者の作業道に近い感じかな。

市道はそのまま牧場の管理棟方面に行きますが、ここでヘアピンを曲がって佛平峠方面へ。
東へ向かって降り始めます。
牧場への出入り周辺は疫病等防止のためにスノコになっているので、タイヤの小さいスクーターはちょっと怖そう。

佛平峠を境に、斜面の先の景色は富士見の市街と八ヶ岳になります。
アルプスはここからだと真南に見えるはず。
ビューポイントでひといきついて、最後の下り。

こちらの斜面は交通量が多いようで路面たとてもよく、線形も楽しい。
ヘアピンとほどよいカーブを繰り返して降っていき・・・ますが、登山道が多くて、横並びであるくハイカーがいっぱい。
路面よりも怖いのでそろそろと降ります。
ここも早朝のタイミングで再訪してみたいですね。

標高が下がってくるとペンションや別荘が増えてきました。
とはいえ半分くらいが廃墟に見えるのが悲しいところ。
加工場の屋根と八ヶ岳の稜線が心なしか揃っていて気持ちいい。

山を降り切ったら、長かった行程も終了。
あとは最寄りの諏訪南ICから中央道に乗り、帰路につきます。

この日の距離は783.6kmでした。
高速が多めではありましたが、その分林鉄見学などもしていたので割と密度の高いツーリングになりましたね。
しかしながら19号のダラダラ走行だけは如何ともし難い!

ODOは85562kmになりました。

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