ツーリングBlog [Full Notch !]

関東を拠点にあちこち旅する在住ライダーのツーリングレポート。

交通量の少ない山深い道や交通関係施設、史跡などが好物。

Ninja650(13)
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→Ninja1000 SX(20)と乗り継いでいます。




先週続き一泊のツーリング。
この週も首都圏では気温が20度に達する暖かさだったので、ちょっとチャレンジして北へ。
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ルートはこんな感じ 
 

 



出発は、最初の目的地の大内宿に7:30着を見越して4:00過ぎ。
夜明けを見つつ、120km/h区間の東北道を快調に走って白川ICで下道へ。
途中、路面が軽く濡れている箇所があったものの走行時はすっかりやんでおり、気温は5度を下回らずにすみました。
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白川からは県道281号を北上します。
最短ルートで大内宿に向かうと甲子峠経由なのですが、そこは先々週走ったので一本北の国道118号で山を越える算段。
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と、その前にコンビニで小休止。
いつもならバイクに乗る前にコンビニに寄ってコーヒーで糖分を補給しているのですが、この日は飲み損ねていました。
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ホットコーヒーと携行食を腹に入れている間に空はどんどん青くなってきました。
時間は6:30、上々の滑り出しです。
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国道118号に向かうために県道37号を走ります。
どんどん内陸に、そして北に向かうので、気温が下がり始めます。
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ガッシリと法面の固められた県道を北西方面へ。
この路線は白川羽鳥線、その名の通り羽鳥湖高原へ向かいます。
スキーリゾートやキャンプ地を有する観光地として開発された羽鳥湖高原へ向かう観光道路なので、道路もそれなりの改良を受けています。
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センターラインは時折失われるものの、普通車のすれ違いには十分な幅で、舗装も綺麗です。
これをスイスイといなしながら、どんどん登っていきます。
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標高が上がるにつれ、紅葉も色づいてきました。
路肩に落ち葉の積もり始めた九十九折りの峠区間を経て、道が緩やかになったら羽鳥湖高原です。
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名前の刻まれていない峠を越え、西郷村から天栄村へ入ります。
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キリッと晴れた高原は秋晴れの青空。
しかし晴れれば晴れるほど寒いのが秋冬の朝です。
ここで時間は7:00。
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県道は羽鳥湖の西岸をぐるっと回り込みます。
7割がた色づいた紅葉は、真紅から淡い橙への美しいグラデーション。
完全に色づいたのも良いですが、このくらいも好きです。
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東の空にはやや雲が多く、湖水越しの太陽は出たり隠れたり。
7時を過ぎてなおこの高さ。
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羽鳥ダムを渡り、国道118号に入ったらこれを左折。
西へ向かって走ります。
東の空から西に向けて降り注ぐ太陽が正面の山肌を照らし、目の前にはオレンジ色の壁。
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谷に下るとその太陽も稜線の向こうへ顔を隠し、オレンジ色は鳴りを潜めます。
春先の明るい緑もそうですが、彩度の高い山肌は太陽の当たりかたによって色のコントラストがはっきり分かれるのが楽しいですね。
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右に暗い赤、左に暗い黄色、そして正面に明るいオレンジと空の青。
バイクに乗っているとこれがキラキラ輝きながら左右に流れ、さらに落ち葉も風に舞うんですよね。
最高ですよツーリングは。
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そんな景色をニヤニヤしながら独り占めし、オレンジの壁の中にぽっかり空いた黒い穴に突っ込んでいきます。
峠の向こうは下郷町です。
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下郷に入ると道はおだやかに下り坂。
鶴沼川沿いに集落の中を下っていきます。
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国道118号は国道121号と交わって北へ向かいますが、これに抗って国道121号を南に一度走り、すぐに分岐する県道329号へ。
進路はまた西へ戻します。
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スイスイとゆるやかなカーブを切り返しつつ、まだ陽の差していない谷間を走っていくと・・・
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道は県道131号の合流を受けます。
しばし重複したあと、弾き出されるように左折。
この左折した交差点のすぐ脇に、大内宿のバイク専用駐輪場があります。
四輪車は1日500円ですが、二輪は無料。
そのかわり、やや中心部から南に離れた位置。
時間は想定通りの7:30少し前、駐輪場には一番乗りです。
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秋の早朝ツーリング、景色は最高なのですが・・・気温は今シーズン最低を記録。
まさかの氷点下2℃。
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降り立ってみれば、炉端の草にはうっすら霜が!
さすが会津の山の中・・・
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県道沿いに少し歩き、4輪駐車場の自販機でホットコーヒーを買って握りしめつつ宿場へ入っていきます。
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大内宿は、下野街道(会津西街道)沿いにかつて栄えた宿場町。
これを重要伝統的建造物群保存地区として、茅葺きの家々を残し、復元し、観光地として整備された小さな集落です。
中央の整地された土の街道、左右に用水がなみなみと流れ、踏み板を介して立ち並ぶ茅葺き・板葺きの屋根屋根。
背後に擁する稜線も紅葉に染まり、ただただ明媚の一言。
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7:30を狙ってきたのは、この観光地の商店がのれんをかけ始めるのが8:00頃からなので、その一足前を狙ってのこと。
まだ1〜2組しか観光客もおらず、戸板が閉まったままの静かな街並みを満喫します。
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街並み展示館として本陣跡を再建した施設が観光の中心になりますが、こちらの開館は9:00。
真っ当に観光したい人は9:00過ぎを狙ってくるのがよいでしょう。
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集落の目貫通りを北に抜け、その先の大きな食堂の建物の脇から階段を登ると、遊歩道が続きます。
朝露のせいか、ややぬかるんだその歩道をてくてくと進んでいくと・・・
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木々の影から大内宿が一望できます。
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弓形にカーブを描いた宿場町、美しいですね。
西側の茅葺き屋根には霜が降りて白っぽく染まっています。
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しばしゆったりと景色を眺め、人肌まで冷めてきたコーヒーを空けたら階段を降ります。
ちょうど山にも太陽が差しはじめて、紅葉が一気に輝きを増します。
急激な石段、案外これが重労働で、息が白くなる代わりにマスクの裏に水滴がたんまり。
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8:00まではまだ少し時間があるので、宿場の中央付近まで戻り、大きな鳥居をくぐって西側へ抜けます。
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大内宿は半農半宿と言われるだけあり、通りのすぐ裏は田んぼが広がります。
当時からそうだったのかは知りませんが、少なくとも今はそう。
この田んぼの道を少しばかり進むと・・・
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小山の入り口に二の鳥居。
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その奥には高倉神社が鎮座しています。
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お賽銭を入れてお参り。
鳶の鳴き声がこだまする朝の爽やかな境内には他に誰もいません。
贅沢だ。
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登って降りて、氷点下の中、ダウンジャケットでは汗ばむくらい歩き回ったら、軒下から炊事の湯気の出始めた宿場に戻ります。
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いち早く迎え入れの準備を済ませた大和屋さんで朝食をいただきます。
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お店の中は、小綺麗にリフォームされた古民家といった趣。
紐付きの蛍光灯、板張りの天井がそれはそれでレトロですが、茅葺き屋根と比べるとずいぶん文明が開花していますねw
お座敷に加え、軒下のオープンスペースにも数卓のキャパシティがあります。
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入り口にもあった通り、大内宿名物の「ねぎそば」がお勧めとのことなので、セットで注文。
ねぎそばとはネギが乗った蕎麦・・・ではなく、ネギを食器がわりにして食べる蕎麦。
おもむろに置かれた白葱がシュールです。
食器として使いつつも、そのまま薬味として齧り付いてお楽しみくださいとのこと。
蕎麦は温冷どちらも頼めますが、ここは温でしょう。
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食えるのかこんなんで・・・!と思いきや、案外普通に食べられる驚き。
柔らかく重みのある蕎麦なのでツルッと滑っていかないのがうまく作用しています。
もちろん、ちゃんとお箸もいただけるので、無理をしてネギでキノコや山菜まで摘む必要はありませんw
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案外がっつりめの朝食で腹を満タンにしたら、ゆっくり歩いて駐輪場まで戻り、また県道131号を北上します。
時間は9:00、幸いにも気温は4℃程度まで上がっています。
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芝生の緑がまるでそこだけ春のような大内ダムを横目に北へ。
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ダム湖は雲の形に合わせて日陰と日当が目まぐるしく変わり、まるで陰絵のよう。
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氷玉峠を抜けると、会津若松市・・・をかすめて会津三郷街へ。
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北向きの斜面にも、ようやっと陽が差し始めました。
気温が上がってくれることを祈りつつ、ゆったりと会津盆地へ下ります。
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まだ紅葉の始まっていない木もあれば、とうの昔に禿げ切った木もあり。
沿道はまさに雑木林といった感じ。
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山を下って盆地に入ったら、豊かな田んぼの広がる温かな平地h・・・
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あれ?
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濃霧じゃん!!!!
せっかく標高も下がって、一面が日向になって青空の下気持ちよく走れると思ったらこれ。
まぁ会津はこういう気候ですから仕方ないですね。
気温は2℃に逆戻り。そして湿気てただただ寒い。
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水玉だらけになったシールドを時折拭いつつ、そのまま阿賀川の右岸を北へ。
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さらに北に向かい、無料の自動車専用道路、会津縦貫道へ入ります。
霧は晴れたり、晴れなかったり。
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縦貫道でぐぐいーっと北へ抜け、喜多方市に入ります。
ここでやっと地表を覆っていた霧が空に浮かび、雲になりました。
市街を取り囲むようにぽっかり青空も。
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しめしめ、とそのまま国道121号に入って、ここいらで走行距離が300kmを超えたので給油。
さらに北進を続け、五目で脇道へ。
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お次の目的地は、喜多方市北部に位置する史跡。
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田んぼの中をの道を濁川に向けて進み、加納へ。
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この何の変哲もない三角地帯、草の脇からチラッと見えているのが・・・
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そう、レールです。
ここは1984年に廃止された、国鉄日中線の名残を残す史跡です。
喜多方から熱塩までの短い区間をゆっくり結んでいた日中線は、廃止後も遊歩道として桜並木が残っていたり、駅名標が残されています。
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廃線跡に敷かれた市道・県道を少し北東に辿ると・・・
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窓の大きい、赤い屋根の建物にたどり着きます。
時間は10:00を回りました。
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ここはかつての終点であった、熱塩駅の跡地を活用した日中線記念館。
入場無料です。
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駅舎内には現役当時の資料や写真、廃止時の記念品などが所狭しと展示されています。
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当時の設備もよく残されており、案内設備や硬券の乗車券箱も。
乗車券箱の脇に置かれた缶に100円を入れて、硬券を模した記念のカードを貰うこともできます。
これを持って熱塩・日中温泉に行くと、温泉の入浴が100円引きになるという代物。
面白い発想ですね。
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場内放送の設備や発車ベルの鳴動設備も残されており、自由にスイッチを入れて車掌さんごっこができますw
さすがにやりませんでしたが、周りの人が遊んでいるのを聞くだけでも楽しめました。
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駅舎はホームに直結しており、後付けされた階段で当時の路盤に降りることもできます。
日中線はSL運行のまま廃止されたので、ホームの高さは現役時代とほぼ同じ、電車用に嵩上げされていないもの。
構内にレールは残っておらず、綺麗に草刈りされた平地になっています。
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駅舎の北には、ラッセルヘッドと客車が連結して展示されています。
ラッセルヘッドの扉は施錠されていました。
「目」のように見える旋回窓と馬ヅラの先頭形状、それからエラのはったようなサイドの除雪板が面白いですね。
ヘッドはこのまま動きそうな形をしていますが、本来機関車に繋がれて押されるもの。
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後ろの客車は階段が取り付けられており、車内は自由に出入りができます。
痛みやすい木製の内装なのに公開されているのはありがたいですね。
イタズラする人の少ないのはいいことですが、まぁそれだけ不便な展示場所ということでもあります。
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現物なので当たり前ですが、車内は「これぞまさに旧型客車」といった雰囲気。
戦前戦後の映画などでよく見る雰囲気ですね。
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熱塩駅でしばらく楽しんだら、そのまま北へ。
大峠を抜けるべく、国道121号を進みます。
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眺望を求めて日中ダムに立ち寄ろうと考え、トンネルを抜けて脇道へ。
しかしここでどんよりとした雨雲が。
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天端を渡って対岸の展望台を目指します。
制限速度の標識、四角い板に丸い標識を描いている・・・なんだこれ!
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スイっと渡ってぐるっと回り込んで、展望台へ。
時計はここで11:00。
展望台の周りは芝生として整備されていた形跡がありますが、遊びに来る人がいなさすぎるのか草むらに飲まれていました。
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展望台脇の駐車場にバイクを止め、トイレは閉鎖され、自販機の一つすらもない「空き地」に肩透かしをくらったあと、展望台の小屋に上がった瞬間、おや、視界が曇って・・・
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ポツポツと小雨が。
これは眺望どころではないですね。
雨が強くなる前に移動しましょう。
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雨雲レーダー的に、山の向こうは晴れているようなのでそそくさと当初のルートに戻ります。
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雨足が強くなる前に抜けたい気持ちが焦れる、工事の片側交互通行。
しかしこの3,9kmの長いトンネルの向こうは晴れているはず。
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長々と続くトンネルをクルコンで抜けたら、青空が広がります。
本格的に濡れる前に抜けられて助かったーと思いつつ、路面はビショビショ。
これは帰ったら水洗車コースですね・・・。
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ところどころが大雨災害で崩れた国道を下っていきます。
このあたりは今年の8月頭の大雨で半月ほど通行不能となっていました。
喜多方のあたりを走る磐越西線は今でもまだ喜多方〜山都が不通のまま。
片側交互通行が数箇所、仮橋のままの場所もありました。
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小雨と濡れた路面を我慢したご褒美か、遠くの山腹にはうっすら虹がかかっています。
このあたりはすっかり晴れていますが、どうやら雨上がりすぐのようですね。
何とかと秋の空、というやつ。
全体像を見たいところでしたが、見晴らしのいい場所は悉く工事していたり、対向車にかぶられたりで結局チラ見が限界。
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峠を下るにつれてどんどん乾いていく路面。
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道の駅を越えたあたりでは、気づけばすっかりドライ路面。
この辺は濡れた形跡もないので、本当に山の前後だけの雨だったようです。
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ヘルメットのシールド汚いので、一度コンビニで小休止を入れます。
さっきまでのしとしと雨が嘘のように、日差しが暑いくらい。
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天気が悪いままだったら適当に国道で福島市方面に抜けようか、とも思っていたのですが、あまりにいい天気なので水窪ダムへ回ることに。
いざ南東へ・・・と走り出したも束の間、ぐっしょり路面ふたたび。
上杉神社を起点に南北に線を引いたかのように、南は大雨北は晴れ、という天気だったようですね。
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とはいえ、空を見てもレーダーを見ても、このあと降ることはなさそう。
そのまま路面に気をつけつつダムへ。
狙った通り紅葉は色づき始めていて、ところどころで真っ赤な紅葉が目を癒してくれます。
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ちょうど正午の水窪ダム、気温も上々!
湖畔をスイスイと走り、東へ。
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灌漑用水だから冬に向けて水が必要ないからなのか、えらく水量が少ないダム湖「豊穣の湖」。
規則的に並んだ茶色の山肌がなんだか不気味な感じ。
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しかし日の当たる斜面は明るく紅葉。
濡れた路面のキラキラもあいまって、かなりゴキゲンな風景です。
先日通った時は草刈りのおかげで走行に気を使いっぱなしでしたが、今日は対向車ゼロ、路駐もちゃんと路肩に収まっているのが数台。
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走り切って国道13号に合流、またも眼前一面オレンジの山肌。
これはあそこも期待できそうだ・・・と、西栗子トンネルを抜け、予定になかった寄り道へ。
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トンネルの先で南へ折れ、旧板谷駅の脇を通り、板谷駅の上を橋で少し西へ戻ります。
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パッチワークになったデコボコ舗装の山道を対向車に注意しつつ抜けていき・・・
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峠駅に到着。
2020年以来の訪問だーと構内に入ると・・・
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Oh...熊...
そして冷やかしお断りのメッセージ・・・
これはちょっと、列車利用者以外の訪問が歓迎されていないですね。
もちろんここは駅であり、興味深いスポットであるものの観光施設ではないです。
JRの仰ることはごもっとも。
おかしな写真撮ったり列車の運行妨害する人もいますしね。
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お呼びでないところには長居せず、タッチアンドゴーで国道に復帰。
駅をいくつか回ろうと思っていましたが、予定を変更します。
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とはいえ栗子峠の国道のど真ん中ではスポット探しもままなりません。
一旦福島市街に降りることにします。
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最寄りの道の駅であった、道の駅ふくしまに到着。
時計を見ると、13:30。
お昼でも食べながらプランを練りますか。
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ということでフードコートでOSUSHIをいただきつつ、周辺のスポットや積み残し履歴をあらいざらい浚渫。
元々、峠駅を狙う前は磐梯吾妻スカイラインに寄るつもりだったのですが、浄土平は気温3度で風が強いらしい。
紅葉も終わっている季節ですし、それはもうただの修行になりかねないのでこれはパスです。
ではもう一つ、思いつく積み残しスポットに訪れることにしましょう。
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寿司を食い終わり、熱い味噌汁で体を温めたら、桑折方面へ。
宿への時間と夕暮れの時間を考え、ちょっと高速に乗ります。
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国見ICで降り、県道を登り、見えてきたのはこの鳥居。
GWツーリングでスルーした萬蔵稲荷神社のフラグを回収しておくことにしましょう。
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峠を越えて山形県に少しだけ入ったところで見えてきたのは、約半年ぶりにやってきた赤い連続鳥居。
これをくぐって進むこと・・・案外短く、5分くらい。
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鳥居の列が途切れると、稲荷神社が見えてきます。
鳥居にはそれぞれ寄進した人や団体の名前が記されており、形や年代もまちまち。
時折折れて土台だけになっているものすらあるので、どうやら本数に意味はなさそう。
普通の神社で玉垣にするところ、鳥居にしているのかな。
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大小いくつかの社殿があったのでお参りして、また鳥居をくぐって戻ります。
結構しっかり登るのだと覚悟していたら案外サクッと立ち寄れました。
帰りは下道で大丈夫そうだな。
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福島県に戻って・・・
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時間は14:30を周り、昼下がりの澄んだ空に眼下の国見を一望しつつ山を降り、国道4号へ。
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日が傾き始め、南西からの太陽に街路樹のイチョウが綺麗に映えます。
山一面に広がる、面積の大きい紅葉もいいんですが、やっぱり手入れされた街路樹は鮮やかさが違いますね。
これはこれで好き。
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そんなこんなで早々に宿に到着。
時間は15:00、そう、まだ行動は終わりません。
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福島駅前の宿にバイクを止め、荷物を置いて駅へ。
JRの駅の脇、東口にこぢんまりとあるこの入り口。
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ホームを供用して共同改札していますが、向かい同士でレールは繋がっていない・・・どころか、なんと阿武隈急行線は交流20,000V、飯坂線は1,500Vと架線電圧すら違うという面白い同居関係。
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阿武隈急行阿武隈急行線はポケモンとコラボしてるんですね。
駅名標もファンシー。
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そして裏には福島交通飯坂線。
こちらはシンプルでオーソドックス。
今日用事があるのはこっち。
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飾りっけのない鉄道かと思いきや、車内には暖簾がかかっているというお茶目な路線です。
地域の足として通勤通学に活躍しつつ、飯坂温泉へのメインアクセスも担っています。
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福島駅から飯坂温泉駅、終点から終点まで乗ってやってきました。
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河岸の道路沿いにある駅舎はリニューアルされていますが、一段下がった駅構内は昭和の色残る味のある駅。
この「自動きっぷうりば」の電照看板をかかげておきながら、旧国鉄と関係ないとか嘘でしょ?絶対オレンジカード売ってるで書庫の改札・・・!
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駅から少し北、摺上川沿いに歩いていくと見える建物が最初の目標。
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こちらは波来湯(はこゆ)です。
飯坂温泉は一般的な温泉旅館のほか、源泉掛け流しの共同浴場がその名物。
源泉掛け流しで45度以上と、かなり熱いお湯を水で冷ましながら入湯するのが特徴的です。
地元の人たちも気軽に使う共同浴場は、豪華な設備も凝ったおもてなしもいっさいなし、質実剛健なものです。
その中で、唯一この波来湯だけがシャワーがあるので、最初に汗をながすためにチョイスしました。
入湯は大人300円、やっすい!
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お次は少し川から離れる方向に歩き、温泉街のメインストリートに近い方向にある、大きな桶の脇に立つ木造建物。
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こちらは鯖湖湯(さばこゆ)
入湯は200円、さらに安い・・・!!
特徴的なのはそのシンプルさで、脱衣スペースと浴場に仕切がなく、洗い場なし、鏡なし、浴槽1つがどーんと中央に。
再建された建物ですが、オリジナルを忠実に再現し「石造りの浴槽に木の家をかぶせた」とでも言うべき構造。
どちらの共同浴場も、熱々のそのお湯は長時間浸かりすぎると火傷するのではないかと思うほど。
休み休み、5分も入っていれば全身汗だく、サウナと入浴の中間みたいな味わいです。
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共同浴場は9つあり、4つくらいは回ろうか、と思っていましたが、2つでおなかいっぱい。
再訪すること前提に、今日は2つにとどめておきましょう。
帰りも飯坂線でまったりと。
往路と暖簾の色が違うので、編成か車両ごとにバリエーションがあるんですね。
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同じように福島駅・・・には戻らず、1つ手前の曽根田駅で下車します。
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ここの駅ホームには、旧型の電車が留置・・・というか線路が繋がっていないので静態保存されています。
お休み処ナナセン」として、かたや現役当時のままのシートで、かたやコワーキングスペースのようなボックス席で、休憩所として開放されています。
入場券があれば列車を利用しなくても入場可、列車に乗ってこれば当然待合室のように利用可能です。
廃車を活用して休憩所やお店に・・・というのは全国いろいろやっている場所があるのですが、ちゃんと照明も明るくされ、ここまで綺麗に維持されているのは好印象ですね。
「物珍しさ」だけでなく、ちゃんと空間として完成されている。
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曽根田駅と福島駅は500〜600mほど。
曽根田からは歩いて、ラーメンを食べてから福島駅前のホテルに戻って本日の予定はこれで完遂です。
明日はちょっと変わったプランで旅を続けたいと思います
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この日の走行距離は461,8km
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ODOは89949kmになりました。
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