12月も三分の一が終わり、走れる場所も時間も減ってきました。
いつもロングツーリングばっかりなので、たまには近場も良かろう。
ということで、温暖な太平洋岸をメインにオーソドックスなツーリングで近場を回ってきました。

ルートはこちら
スタートは夜明け待ちの6:30。
日が明けてからの出発だと準備するのに手元が見えていいですねw

まずは東京湾岸の下道をだらだらと千葉方面へ走ります。
「晴れ時々曇り」の、曇り空の下、市原〜袖ヶ浦の工業地帯を抜けます。

国道16号から道なりに走って127号に入り、8:00を過ぎる頃に君津を通過。
日曜の朝、道がガラガラなのは行楽シーズンの終わりゆえか。
平日なら通勤ラッシュの時間ですね。

富津岬の突出部の根本で道は内陸に入り、それを越えたらまた海岸沿いになります。
更にそのまま少し走ると見えてくるのが・・・

東京湾フェリーの金谷港のりばです。

今日はここから東京湾フェリーに乗り、三浦半島へ渡るのが最初のタスク。
千葉に住んで10年バイクに乗っておきながら、意外にも一度も乗ったことがなかったこのフェリー。
房総・三浦は近すぎて逆に足が伸びないんですよねえ。
ただでさえ初心者連れか冬場くらいしか足が向かない地域なのに、それで航走しようとはなりづらい。

思いのほか道中がスムーズで早着したので、チケットを買ってフェリーの出航まで40分ほど時間をつぶします。
ちょうど9:00にオープンした土産物屋を物色したり、海を眺めたり。
沖には特徴的なシルエットの船がおり、調べたところ潜水艦救難艦の「ちよだ」のよう。
船のまんなかから向こうが見えるのが面白い。

東京湾フェリーは平常時だと、かなや丸・しらはま丸の2隻体制で運行されていますが、ちょうど11/21〜12/23の期間でしらはま丸がドック入りしているため、1隻でのピストン輸送になっています。
運行スケジュールは普段の1時間毎の14往復運行から半減。
予約不可でバイクが27台を超えると次の便になってしまうシステムなので、混雑を心配していましたが、幸いバイクは4台だけ。
ツーリングはオフシーズンですからね。

乗り込んだかなや丸は総トン数3,580tの船で、メインの車両甲板にはランプで直接乗り込みます。
一つ上の車両と旅客混載の甲板が下部客室甲板で、車両は港のスロープを使って乗り込む仕組み。
さらにその上に旅客専用の上部客室甲板、最上段はブリッジと、後部は露天の遊歩甲板です。
混載の甲板はからっぽで、この便は自動車の数も多くないようですね。

横幅の広い船なので客室は広々。
乾舷が高く、正面がまるっと展望窓になっているので見晴らしも良し。

売店で買った軽食を露天甲板で頬張りつつ、40分ほどの短い旅です。
速力は13ktなので、ゆったり進みます。

時期が時期だけに極寒の航海も覚悟していましたが、幸いにも気温は10度を越え、風もほどほど。
気持ちよく波を切って、漁船や貨物船の合間を縫うように久里浜に向かいます。

10:00ちょうどに久里浜港のりばに接舷。
乗船場の観光は金谷でたっぷりしたので見送り、そそくさと港をあとにします。

三浦半島の内陸をつっきるべく、西へ。
久里浜駅の脇から県道27号に入って葉山へ向かいます。

国道134号にぶつかったら、これを右折して北へ。
ちょうど田越川の河口付近で西海岸にぶつかり、海岸沿いに走ります。
気温は11度しかありませんが、海にはマリンスポーツを楽しむ人がちらほら。
この時期に海に入る人の物好き具合はバイク乗りの比ではありません。

葉山から逗子を通り過ぎて、鎌倉は由比ヶ浜。
天気は上々で、しっかり着込んでいれば海沿いのツーリングは季節を忘れる気持ちよさです。

国道134号を走っていく先といえば、そう、沖に見える江ノ島。
今日は先の予定も多くないのでガッツリ渋滞にハマりつつ島へ向かいます。
首都圏近郊で夜明け前を外すツーリングだと、どう足掻いても渋滞からは逃れられません。

江ノ島は、一番奥の湘南港臨港道路付属駐車場がバイク駐輪OKです。
メインの通り沿いの駐輪スペースは大型バイクお断りという案内がありました。
江ノ島にバイクで来るのは7年ぶりとかなので、もうハッキリとは覚えていませんが、前はここに停めた記憶が・・・。
とはいえ、1時間150円の良心的な価格なので、路駐せずちゃんと払いましょうね。

駐車場にバイクを入れたら、裏手からぐるっと正面に回ります。
人まみれの江ノ島ですが、車道と山を上がっていく参道以外はびっくりするほど閑静。
名物とも言うべき猫もたくさん闊歩しています。

島の入り口まで裏道をゆったり歩き、人混みに混じってメインの参道へ。
こっちに来ないと上にあがれない。

今日は初めて展望台、シーキャンドルこと江ノ島展望灯台に登ろうと思い立ったので、頂上までいきます。
タワー入場料500円、エスカーとセットで700円とのことなので、楽して登ってしまいましょう。
きっと歩いて登ったら200円分飲み物が欲しくなるから、実質無料!

江ノ島エスカーというのは、要はエスカレーターです。
山の中のトンネルを通る3本のエスカレーターを乗り継いでいきます。
それぞれの乗り継ぎ場所ではいちど参道に出て少し歩くので、ほどほどに観光も楽しめます。

てっぺんはちょうどウインターチューリップの花壇展示とライトアップが実施されていました。
ライトアップの映える17時以降はナイトチケットで追加料金。
ちゃっかりしている・・・

タワーはエレベーターで上まであっという間。
地盤の高さ47mにタワーの60mを加えて107mと、それほど高さはないのですが、街が近く周囲が海なだけあって眺めは良好。
ここから長いレンズで橋を渡ってくるバイクを撮影したら映えそう。

展望台をぐるっと回って、下りは階段を使うことにします。
灯台の中心を通るエレベーターシャフトの周りをぐるぐると回るように設けられた階段は、タワーの構造物があるものの、ガラスなしの360度パノラマです。

展望台からの下りは階段で愚直に。
スタスタと足早に降りて、たこせんを頬張りつつ駐車場まで戻ります。
たこせんめちゃくちゃ並んでた。

乾いた喉をオリジナルのエナドリで潤しつつ、出発準備。
東京から手軽に来れる観光地だけあって、ホスピタリティは高いですね。
人混みが嫌いでなければとても良いスポットだと思います。キターン⭐︎

江ノ島を出て、引き続き海岸沿いを西に向かいます。
大磯のビーチにもサーフボードを持った人がたくさん。
時間は13:00を回りました。

車列に連なってぞろぞろと西へ向かい、小田原市へ。
まったりツーリングなのであえてバイパスを使わずに下道で進みます。

30分ほど走り、小田原の中心部の少し手前、酒匂川の手前で内陸に折れて寄り道。
訪れたのは・・・

鴨宮駅にある新幹線発祥の地記念碑。
石造りの碑の上に原色で塗られた0系新幹線が鎮座するというB級感溢れるスポット。
わざわざ来るほどのものではないですが、近くを通るついでに寄りたくなる、そんなユルさがあります。
この記念碑は地域のNPOが2009年に建立したもので、一般向けの観光用。
関係者向けのもうちょっと荘厳な記念碑は、鴨宮保守基地内に1974年に作られていますが、そちらは関係者以外立ち入り禁止。

おもしろ記念碑を見た後は、小田原の中心部を抜けて箱根方面へ。

箱根新道はここ2ヶ月で何度も通過しているので、今日は旧国道を上がっていくことにします。

新道と絡み合うように走る旧国道は、格下げされて県道732号となっています。
沿道には昔ながらの温泉旅館が立ち並んでいるため、交通量はソコソコあります。
流石に真っ昼間なので寒くもなければ凍結もなし。
朝晩はもう油断できない季節です。

まるで冗談みたいな九十九折りをクネクネ登って・・・

稜線近くまで。
ここからは芦ノ湖には向かわず、小涌谷方面へ折れます。

本日最後の目的地はこちら、箱根小涌園ユネッサン。

南側の正面ロータリーから西へ回り、駐車場入り口でゲート脇のバイク用スペースを抜けます。
点々とつくられた駐車場を繋ぐ通路をそのまま道なりに走り、鳥居の横で右折して入ったところがバイク用駐車場。

スパリゾートだけあって道中の排水溝からも湯気が出ていて面白い。

せっかくなので燻しておきました。
硫黄の匂いがしていて錆びそうなので写真だけですがw

水着を着て楽しめるスパリゾート、というのがユネッサンの売りですが、ソロツーリングで水着でハシャぐほど尊厳を捨ててはいません。
併設の温泉、元湯 森の湯で温泉入浴っス。
まったり1時間ほど滞在し、リフレッシュ。

帰りは小涌谷周辺をざっと回ってお散歩。
そのままもう一度旧道に突っ込み、ヘアピンで降ります。
車が多いのでペースはぜんぜん上がらないのですが、朝からほとんどまっすぐ走っていたので、ついつい曲がった道へ行ってしまいます。

小田原まで降りてきたら、小田原厚木道路でおとなしく帰路。
16:30でもうこの暗さなのが冬ですね。

海老名でちょっとだけ振られて湯冷めしつつストレートに帰宅です。

この日の走行はフェリーあり江ノ島観光あり温泉ありと盛りだくさんでしたが、走行的には無給油で終わる程度の300.8kmでした。

ODOは92668kmでした。

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