本格的に冬なので行ける場所が限られるなーということで、あてもなく海沿いの地図をザッピング。
「そういえば暫く行ってないなー」という感じで、ゆるっと決めた目的地、鹿島神宮に向かうことにしました。

前日遅くまで起きていたのでゆっくり休み、何度か起きて外を伺ったものの天気が不安定だったのでお昼まで待機。
13:30に雲が消えるのを確認してからぬるっと出発し、東関東道へ。
午前中に上空を過ぎていった雨雲が、わかりやすく東の空に立ち込めています。

宮野木JCTを過ぎて進路が北西を向くと、視界にはすっきりと青空が広がります。
日差しは暖かいものの、気温は8度くらいで空気はひんやりしています。
標高はあげたくない肌寒さですね。

110km/h区間を快調に走り、成田空港を越えてさらに東へ。
このあたりも昼前までは降ったり止んだりしていたようで、まだ轍や陸橋下は濡れていました。
この降雨が箱根や富士五湖では雪になっていたようで、もう関東にも本格的に冬到来ですね。

だらだらと東関道を走り、利根川が見えてきたらまもなく終点潮来です。
時間は早くも14:30、夏のツーリングだと帰宅していてもおかしくない時間帯です。

潮来ICの出口を右折し、国道51号方面へ進みます。
東関道は北浦沿いに延伸して、将来的に北関東道へ接続すべく工事中。
IC周辺ではおおきな橋桁の架設が進んでいました。
しかし、影の長さがもう夕方のそれですね・・・

国道51号はバイパスと旧道、二手に別れて北浦を渡ります。
南側を通る旧道の橋を選んで渡り、東岸へ。

橋の先ですぐ右折し、小学校をぐるっと回り込んだところ、水中に大きな赤い鳥居が立っています。
こちらは鹿島神宮の、西の一之鳥居。
「西の」とつくだけあって、一之鳥居は東西南北4つあります。
東が明石浜、西が大船津、南が息栖、北が浜津賀に所在しており、これらの内側が神域とされているとか。

西の一之鳥居は本殿に最も近く、わずか2.5kmほどの距離。
石畳の大町通りを抜けて走ると、すぐに鹿島神宮に辿り着きます。
このあたりの地名は「鹿嶋市宮中1丁目」と、まさに神宮の門前町です。

境内入り口に立つ、二之鳥居に向かって右側、神宮最寄りの駐車場にバイクを停めます。
ここに至るまで、民間の有料駐車場が盛んに客引きしていますが、バイクは無料で一番近い駐車場に停められるので、誘惑に負けては損。
ただしお参りシーズンは秒で埋まるので、駅前あたりに停めたほうが無難でしょう。

境内入り口に位置するのが二之鳥居。
2011年の震災で倒壊し、建て直された経緯があります。
一は四方にありますが、二は一箇所だけです。

境内の案内がタッチパネルでハイテク。
さすが大きい社は違いますね。

境内をぶらぶらと散歩。
時間は15:00で、空はまだ青いものの、日差しは黄色がかっています。

ひときわ目立つ朱の楼門をくぐって本殿へ・・・

残念ながら本殿前に立つ拝殿と幣殿は改修中。
2021年から2026年にかけての7ヵ年計画で令和の大改修が行われており、拝殿と幣殿の工事終了は2024年上旬の予定です。
本殿は拝殿の奥にあり、傍から頭が覗ける程度。

隣に立つ祈祷殿・社務所がとても立派。
知らなければこっちが本殿と思ってしまうかもw
ここでお守りをいただき、さらに境内を歩きます。

境内は東西に長く、二之鳥居から御手洗池までは700mほど。
せっかくなので奥まで行きます。

奥参道の左手には鹿園があり、冬毛でもこもこになった鹿たちがいます。
神の使いとの謂れがあり、大切に飼育されています。

さらに行くと奥宮。
こちらはすでに令和の大改修を終え、美しく蘇っています。
鳥居や門扉の木の質感がまだ真新しいですね。

奥宮からは坂と階段を使って少し下って・・・

下った先にあるのが、有名な御手洗池です。
鹿島神宮は境内から豊富な湧き水が出ており、その透き通った青い水を湛えるのがこの池。
時間的に日陰になってしまっているので写真ではあまり青さが伝わらず・・・。

御手洗池の脇にある食堂は湧水茶屋 一休。
その名の通り、御手洗池と同じ湧き水で作ったお蕎麦や団子が売りです。
遅めのお昼ご飯として、けんちんつけそばをいただきます。
冷えた体にけんちん汁は温まりますね!

いっしょに暖かい草団子で糖分もしっかり補給。
ごちそうさまでした。

境内をまたゆっくり歩いて戻り、駐車場から再出発したらもう16:00です。
日の入り目前といった空の中、眩しい西陽に向かって走ります。

そのまま高速で帰ってしまってもいいのですが、気温も4度くらいあるのでゆったり下道で帰ることにします。
利根川沿いにだらだらと走りつつ、暮れていく夕日で変わる空の色を楽しみます。
遠くには富士山のシルエットもくっきり。
冬の雨上がりの空気のなせる技ですね。

国道408号、長豊橋で右岸に渡り、国道356号で印西方面へ。
16:30にはもう完全に日没です。
やや風が強くなってきており、肌寒さを感じます。
日本列島には歓喜団が到来しており、南東北は記録的な大雪が予想され、中四国でも降雪がある様子。

晴れた関東ではその風の強さが空気を一層透明にしているようで、太陽は地平線の向こうに隠れたあとも空を照らしつづけ、眼前は美しいトワイライト。
言葉を失う美しさです。

そのまま八千代から習志野へ入り、車列に紛れて湾岸線へ。
直接自宅に戻ってもいいのですが、走行距離がちょっと物足りないので追加の寄り道をします。

都内に入って新木場を越え、有明で湾岸を離れて右折、そのまま北へ進むと・・・

やってきたのは環状2号線の築地虎ノ門トンネル。
勝鬨から築地・汐留・新橋の地下を抜け、虎ノ門ヒルズの直下を通って赤坂見附まで抜けます。
本日15:00に全線が開通したばかり、できたてほやほやの都心の交通回廊です。

既設の道路の下を通るトンネルの中は複雑に折れ曲がっており、なかなか走りがいのある道です。
汐留にランプがあり、第一京浜とは相互に出入り可能。
本来は2020年の東京オリンピック前に開通する予定だったところ、豊洲への中央卸売市場の移転がグダグダになってしまい遅れに遅れていたものです。
2012年に開通した東京ゲートブリッジ以後、2019年に上下線とも開通済みの東京港トンネル、2020年に開通した海の森トンネルなど、ここ数年で湾岸から都心方面へのアクセスの選択肢が一気に増えましたね。
ということで、虎ノ門で折り返して環状2号線を往復走って帰宅。
昼過ぎに出て、鹿島神宮参拝と下道割合の高いルートも重なって走行距離はお散歩程度の211.5kmでした。

ODOは 92989kmになりました。
たまにはこういうのもありですね。

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