BikeBlog [Full Notch !]

関東を拠点にあちこち旅する在住ライダーのツーリングレポート。

交通量の少ない山深い道や交通関係施設、史跡などが好物。

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北陸日本海側から西日本にかけては寒波が到来し、大雪となっているこの週末。
関東平野はアルプスの山々に守られて嘘のように晴れ予報。
ここぞとばかりにツーリングをしてきました。
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ルートはこんな感じ


 



降雨降雪がないといっても低気圧は関東圏にも影響を及ぼしており、本格的な冬の冷え込み。
凍結を警戒して、行き先は房総半島にします。
出発は夜明け前の6:00です。
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東京湾岸を時計回りにぐるっと走り、千葉市の中心部を少し越えてから内陸へ。
千葉寺駅をかすめて県道20号へ入ります。
ここで時計は6:45、ちょうど夜明けを迎えました。
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京葉道路と千葉東金道路の結節点である千葉東JCTの脇を抜けるので、看板では2種類の有料道路が案内されます。
地図があたまに入っていないと混乱することまちがいなし。
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しかしこの周辺にはややこしいことに、もう一つ有料道路があります。
それが今日の最初の目的である、千葉外房有料道路
この道路は古くから大網街道として重宝されている県道20号のバイパスとして建設され、鎌取から南東に走って茂原の桂ICまで、14.3kmの道路です。
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鎌取から途中の誉田までの区間は片側2車線の高規格道路。
いくつかの信号や平面交差の交差点があるため、高速道路とはいえないまでも、バイパスとしては十分な道路です。
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PAは上下線どちらも1つずつあり、対向の上り線にある誉田PAが見えます。
ちょっと逆光、かつ暗いのでみづらいですが、PA周辺の敷地と正面左の草むらが料金所跡です。
鎌取から誉田までの区間は2007年に無料化されており、この料金所は撤去済みで空き地になっています。
無料なのに「千葉外房有料道路」という名前なのは、誉田から茂原までの区間がまだ有料だから。
中途半端な状態ですが、コロコロ変えると余計ややこしいですからね。
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少し先の誉田ICをすぎると、対面通行の片側1車線になります。
絵面だけ見るとただの県道ですが、走りやすく信号もない、紛れも無い有料道路です。
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その証拠に、少し走ると見えてくる料金所の案内。
この向こうにある大野料金所は現役で料金を徴収しています。
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ETC利用不可、回数券のみ取り扱いのある、昔ながらの有料道路料金所です。
普通車320円、軽自動車等に含まれるバイクは210円です。
自転車や原付の通行も禁止されておらず、軽車両等30円で通行できます。
先述の通り平面交差があり、料金所の前後にも複数のICがあるので、直前直後の誉田IC〜大木戸IC間を利用しなければ実質無料。
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料金所の先へ進み、大木戸ICを超えた先にあるのが降り線の大野PA。
休憩所の建物は中華料理屋が入っては潰れ、ラーメン屋が入っては潰れ・・・
今はどうなっているのかわかりませんが、看板は取り外されているので空き店舗になっているように見えます。
自販機とトイレはあります。
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今日わざわざこの道に立ち寄ったのは、何を隠そう2023年の2月1日に全線無料化されるから。
有料道路としての顔はあと1ヶ月と少しで終わりを迎え、一般道になります。
福島3ライン日塩もみじラインもそうですが、昭和のマイカーブーム時期に建設された全国の道路がどんどん無料化されていますよね。
千葉外房有料道路に関しては、他の有料道路と直接接続しておらず、並行して東金道路もあることから、無料化したあと周辺の道路交通がどう動くのか気になるところです。
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既に店舗が撤退してしまっているこの閑散としたPA、果たしてどうなるのでしょうか・・・
全国の高速道路網の充実で、ドライブ先として相対的に優先順位が下がってしまった房総半島。
そのロードサイドはどこを走っても廃墟が目立ちますから、活路を見出すのは難しそう。
自分も正直あまり来ないです。
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PAを出て引き続き、出入り自由の有名無実な有料道路を走ります。
この道路は高速道路ではありません、の看板がいくつも設置されていますが、法定速度で走ると煽られます。
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ゆっくり走って7:15ごろ、有料道路の終点に辿り着きました。
記念という意味では、料金徴収があるうちに上り線も走っておいてもいいかもしれませんね。
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有料道路を出たら、国道128号まで抜けてから南に走り、茂原の中心部をかすめて進みます。
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最低気温は書類上は1度か2度なのですが、沿道の田んぼに目をやると、ばっちり凍っておられます・・・。
幸いここ2日は降雨がないはずなので、道路上が凍っていることはまずないと思いますが、誰かが水撒きして排水が悪ければ当然凍るリスクはあるわけで。
注意しながら進まなければなりません。
将来水素を反応させて水を吐き出すFCVが普及したら、凍結は結構問題になりそう。
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茂原からは国道409号、県道171号とつないで南西へ。
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南北に長い市原市の中央付近を横切るように走り、国道197号につきあたったあと、すぐに県道168号に逸れます。
道路番号はめまぐるしく変わりますが、進路は一貫して南西。
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県道168号に入ってまもなく、圏央道の高架が見えてきます。
これを西にいくとアクアラインに直結する道路ですね。
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高架道路のすぐ脇に来ると・・・
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き、きなくさい!w
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高架を越えて南側にも同じような看板。
土地収容をめぐる地元とNEXCO・行政の軋轢が垣間見えます。
成田周辺といい、千葉県ってこういうの多いですよね・・・
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そのまま進むと、高滝ダムのダム湖である高滝湖の湖畔に到着。
北岸に回り込むように右折すると、正面にはピラミッドのような盛り土が見えます。
あれは遺跡ではなく、圏央道に設置されている高滝湖PAの展望台・・・とは名ばかりの残土の山です。
元々SAとして計画された高滝湖の休憩施設ですが、あそこも揉めてPA止まりになっています。
「房総なんて山だらけなんだから人工的に山なんて作るな、平地にしろ」と言われたとか言われていないとか。
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SA予定地脇には閉鎖された一般道からのランプ入口があります。
元々の計画ではSAには地元の振興施設が建設され、一般道からもアプローチできるようになる予定でした。
残念ながら棚上げになったまま今に至ります。
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右・右と回り込んで、先ほどの臭い看板のふもとへ入っていきましょう。
ゴルフ場の造成された山の麓に平地が広がり、耕作地となっています。
その中央に中洲のように突き出た小高い丘は集落になっています。
ここを抜ける狭い道を入っていくと・・・
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山肌にへばりつくように、美しいウェーブを描くガードレールが見えてきました。
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近寄ってみると、これは仮復旧の橋や工事用道路によくある、仮設の桟橋構造ですね。
右上に見えているのが圏央道の高架で、桟橋の上に先ほど通ってきた県道があります。
これは一体何かというと、圏央道の工事用仮設道路。
圏央道は暫定2車線の対面通行ながら、一応の開通をみたものの、周囲の土地の処遇やPAの完成について「揉めた」結果、こんな状態のまま撤去が行われずに残っています。
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おそらくこの工事用の敷地は買い上げではなく借り上げで、揉めたタイミングから「もう工事用車輌は立ち入り禁止だ!」となったので、撤去作業ができていないんでしょうね。
うーん闇深。
今はまだ構造が健全なので良いのでしょうが、錆が回って崩れ出したら色々大変なことになりそうです。
いち県民としては、なんとか平和裏に解決できないのかなあと思ったりします。
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怖い話はここまでにして、次の目的地へ向かいます。
高滝湖の南岸を境橋で渡って西へ。
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県道160号に入り、採石場の中を抜けて西へ西へ進んでいきます。
道路上にもコンベアが横切り、前後はダンプというフルコース。
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小櫃で県道163号に入ります。
このあたりは「かずさグリーンライン」と名付けられた道路の一角で、走りやすい道が続きます。
千葉県の山道あるあるの「とりあえず事故防止に道路に色塗っとけ」的なペイントがやや蛇足。
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次の目的地へはさらにそのまま西へ・・・なのですが、まだ時計は9:00を回ったところ。
予定している10:00まで時間が余りそうなので、地図をザッピングして寄り道します。
かずさアカデミアパークと名のついたこの一帯は、様々な企業の研究開発機能を集約した「サイエンスパーク」、昔でいう「学研都市」ですね。
ここに立地するかずさ4号公園には面白そうな展望台があったので、登ってみたいと思います。
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展望台のある丘への道は、バリアフリーを意識しすぎて全部がスロープ。
歩いて登ると距離が長く、逆にバリアフルな道をぎこぎこと遠回りに往復し、頂上へ。
しかしこの丘・・・「残土は余ったら積んどけ」が千葉の信条なのでしょうか。
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で、せっかく登ってきたのに、展望台は立ち入り禁止でした。
後先考えずに「自然との調和」とか「再生可能」とかで木材を使うと早々に朽ちてダメになるんですよね。
あちこちの公園や施設、展望台で目にしてきたステレオタイプな失敗例です。
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野心的な形をしていますし、鉄骨は健全そうなのに踏み板の木だけがダメになって閉鎖というのは惜しいですね。
今日はよく冷え込み、風がつよいので空気も澄んでいて遠くまで見渡せば綺麗だと思ったのに残念です。
帰宅後に調べたのですが、かずさアカデミアパークは千葉県を筆頭株主とする事業体で、これが2010年に事実上の倒産。
再建中ではあるものの、あまり状況は思わしくないようで・・・図らずしもここにも千葉県の闇がw
ちなみにここはかずさ4号公園なので、当然かずさ1号公園かずさ2号公園・・・と存在するわけですが、3号公園は計画のみで建設されていません。
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丘の上から駐車場を見下ろすとこんな感じ。
うずまき状の芝生が特徴的ですね。
花壇や植え込みはしっかりメンテナンスされているようです。
手前の曲線部分は藤棚になっていますが、その下にトイレがあります。
この季節は吹き溜まりになっていて大変汚い・・・
しかし、工業団地の中にある公園、はたして誰が利用すると思って作ったのでしょう。
住宅地が併設しているならまだしも、仕事の休憩中にこんな場所には来ないですよね。
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展望台で時間をつぶすつもりが、徒労に終わったあげくに新たな闇に触れてとても悲しいですが、天気は快晴。
気を取り直して予定のルートに戻り、君津経由で東京湾岸に出ます。
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国道16号から脇道に入り、やってきたのは寄り道第二弾、お馴染み富津岬。
ここはツーレポに書いていない夜の散歩ライドでも、年に数回訪れます。
終業後にふらっと走ってやってくるのにちょうどいい距離なんですよね。
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かずさ4号公園の展望台では拝み損ねましたが、空気があまりにも綺麗で、沖に浮かぶ第一海堡、第二海堡と、その向こうの横須賀港、さらに富士山までがはっきりくっきり。
千葉県からここまで綺麗に富士山が見えることはそうそうないです。
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富津岬からは南に沿岸を走り、下洲漁港を通過します。
岸壁に等間隔に並んだ電柱とトランスが何ンゲリヲンっぽさを醸し出して格好いい。
ここは海苔専門の漁港とのこと。
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すぐ近くの大貫海岸まで走ると、海沿いに一軒の飲食店が見えてきます。
ここが次の目的地、寿司・活魚料理 いそねさん。
自分は地図をザッピングしていて見つけたのですが、どうやら最近TVでたくさん取り上げられたようで、待ち時間が大変なことになる状態という事前情報。
Facebookでは、10:00に予約帳の記帳を開始して、オープンの11:00に案内するとアナウンスがあったので、10:00ちょうどにやってきたのでした。
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早速記帳して、オープンの11:00を待つことにします。
夏のツーリングだと1時間の待機は避けて別のお店を探すところですが、冬は行ける場所が少ないのでこういう余裕も生まれます。
別に夏にこういうツーリングしちゃいけないワケじゃないんですけどねw
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お店の正面はすぐ海になっていて、海沿いには石像が。
弟橘媛の像・・・とは何のこっちゃ、と思いましたが、日本書紀の話なんですね。
ローカルの信仰かなと思ってすみません、不勉強でした。
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そんなこんなで日本書紀について調べたり、近くのコンビニでコーヒーを飲んだりしている間に11:00。
予約は受け付けていないようで、記帳も先頭だったので1番乗りでお邪魔します。
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お店のいちおし「はかりめ丼」とは、穴子丼のこと。
穴子をはかりめと呼ぶのは富津ローカルの通称で、あなごの紋様が昔ながらの棒秤とそっくりだったのでついた名前だそう。
カウンターには棒秤の実物がおいてあって、なるほどなーと思いながら配膳を待ちます。
注文したのは、あなごの蒲焼と白焼の2種類が楽しめる2色丼。
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かばやきは言わずもがな、白焼きは塩・レモン・紫蘇であっさりの味付け。
穴子の下にはガリも入っていて、どこかちらし寿司のような感覚です。
思った以上に丼にごはんが詰め込まれていて、最後ちょっとコメを残してしまった・・・
最初は名物はかりめ丼を外せないと思い注文しましたが、とてもおいしかったので、刺身や天ぷらも期待できそう。
10:00ダッシュすれば待たずに入店できることがわかったので、再訪はありですね。
20分ほどで完食し、お店を出る頃にはどんどんお客さんが増え、すでに待ち時間は1時間を越えていました。
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食事を終えて11:30。
ここからさらに南進します。
道はオーソドックスに国道127号で。
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さすがに日も高くなり、凍結の心配はもうないでしょう。
ペースをやや上げて、上総湊からは国道465号に入ります。
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小糸川沿いにすこし脇道に入って、三島ダムの形成する三島湖の湖畔へ向かいます。
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三島ダムは農業専用ダム。
複雑に入り組んだ湖水が特徴的ですが、規模はそれほどではありません。
ヘラブナ釣りで有名なようで、湖岸にはいくつもの釣り関係の施設があり、湖岸にも釣り人の足跡がたくさん。
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そんな湖水の脇に、こじんまりとあるこの橋が、奥米橋。
目的があるわけではないのですが、通り道付近にあったので立ち寄ってみました。
左右独立したトラスが特徴的ですね。
道路的には林道渕ヶ沢奥米線になるようです。
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そして、橋の奥にあるのが奥米隧道。
この隧道の面白いのは、中央に明かり区間があって、トンネルが前後2分割されていること。
トンネルの連続自体は珍しくないのですが、前半と後半で分かれているのに名前が1つのトンネルというのがなかなか。
途中の区間が崩れた際に、取り崩して灯り区間としたあと、そのままの名前となっているようです。
まずは短いトンネルをくぐり・・・
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続きのトンネルもう一本!
2本目、というか南側の区間は、トンネル内部でぐねぐねと曲がり・入り組んでいて走行には注意が必要。
なんか心霊スポットだとかも言われているみたいですが、そっち方面には興味がありません。
土木的に面白いですよね。
飯田線の大嵐駅の南にある栃ヶ岳隧道と夏焼第二隧道も似たような構造ですが、あちらはトンネルとしては独立した別のものという扱い。
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奥米隧道の先で鋭角に左折し、林道大鹿倉線に入ります。
すぐに真っ赤な大鹿倉大橋が見えてくるのでこれをを渡り、山中を抜けます。
こちらは奥米橋と違って、左右のトラスが連結された一般的な形ですね。
綺麗に塗るのはいいのですが、路面のジョイント部まで赤く塗るのはちょっとやりすぎw
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落ち葉だらけの林道をしずしずと通り抜けると、房総スカイラインにつきあたります。
道は一転して高規格になりますが、時間は12:00過ぎということで交通量も多く、気持ち良くは走れません。
そのまま片倉ダムの笹川湖畔で県道24号にぶつかったあとは旧道に外れたりしつつ、南へ向かいます。
そういえば房総スカイラインも元有料道路ですし、このあたりの県道も元々鴨川有料道路ですね。
どちらも2019年4月に無料開放されて、今は一般の県道となっています。
無料化されると地図で目立たなくなるので、自分のような地図を眺めて観光する人から見ると一気に存在感が薄れがち。
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沿道には真っ赤なもみじ。
さすが温暖な房総半島、まだ紅葉が終わっていない場所もあるんですね・・・
目の前に立派なもみじが飛び込んできたときは3度見くらいしてしまいました。
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鴨川市に入ったら、太平洋岸の市街地に飲み込まれる前に左折して逸れます。
特に名前もついていない道のようなのですが、突如現れためちゃくちゃ高規格なバイパスで北東へ進みます。
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笑っちゃうくらい真っ直ぐで強い道なんですが、道路名は何も書かれていないんですよねえ・・・
沿道は桜並木になっているので、春に訪れると田んぼの青さもあわせていい景色が見れそうなスポットです。
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高規格な謎の道は、海岸に出たら安房天津の手前で国道128号に合流。
国道を右折し、少し進んで安房天津の中心部へ。
こちらの海も空気が綺麗で水平線の解像度が高い!
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そこから県道81号に左折。
外房線と国道128号の天津バイパスをクロスして、山に入っていくと・・・
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見えてくるのが、清澄山道ループ橋
正式に名前が決まるまでは天津ループ橋とか呼ばれていたこの道は、2021年9月に開通しました。
2021年1月に通過した時にはまだ工事中で、今回が初通過となります。
工事開始から開通まで、中断を挟んで紆余曲折、20年も待たせただけあって、土木パワーを存分に発揮し短距離で標高を稼ぎまくるすごい道です。





ただし事業が中途半端になったのも事実で、ループ橋以外の部分は旧道がつぎはぎで残る拡幅区間。
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お馴染みカラーペイントで化粧された区間も、よくよく見れば半分は旧道が覗いています。
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しかしながら、改良された区間は、それだけでも幾分かマシ。
清澄山の入り口を越えたら、ご覧の通りの未改良区間に逆戻り。
さっきのループ橋とこれをあわせて「清澄養老ライン」と一括りにするのは無茶がある。
このあたりの道もセットで改良されないと、首都圏からの交通は呼び込めないでしょう。
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鴨川市から君津市に入り、白岩温泉を越えたらまた改良済み区間。
気持ち良く流して走っていると、路肩に違和感が。
お、改良前のトンネルが残ってますね!
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地の底を抜けるトンネルを嘲笑うかのように、真横を強引に開削した切り通しを抜けると、脇道への分岐。
これはもしかして・・・と思い、Uターンして脇道に入ります。
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予想通り、旧トンネルにアクセスできました。
この手の旧道は閉鎖されることが当たり前なので、通過可能な形で残っているのはすごく珍しいですね。
名前を黄和田畑隧道と言うそうです。
左側の鋼製擁壁の向こうが新道ですね。
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トンネルの向こうは真新しい土とブルーシート。
土砂の仮置き場として使っているんでしょうか・・・?
こちら側(南側)は新道の盛り土に完全に喰われて、旧道から復帰することはできませんでした。
大人しくキコキコとUターンです。
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調べたところ、この一連の改良は県道81号(市原天津小湊線)の黄和田畑地区で「災害に強い道路づくり」として2021年の2月に開通
行き止まりなのに特に通行止めになっておらず、違和感を覚えながらもバイクでサクッと入りましたが、閉塞工事の入札情報が出ているので潰されてしまうのは確定です。
昨年中にレポートしてる方がおられましたが、この時は通行止めのバリケードが置かれていますね。
通行止め工事に関連してバリケートを寄せてたのだとしたら、神タイミング・・・
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絶妙に一期一会な旧トンネルを味わったあとは、すぐ近くにあるいろりの宿 七里川温泉に立ち寄ります。
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宿泊もできる施設ですが、この日は日帰り温泉で。
入浴料は大人1名1,150円。
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館内は良くも悪くもローカルな感じで、個人的には落ち着ける空間でした。
露天風呂は眺めはそれほどなのですが(千葉内陸ですしね・・・)、広くて開放感はたっぷりでした。
浴室は男女交代制ということでもう1種類あるはずなので、そっちの眺めが気になります。
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温泉でリフレッシュしたら、帰りは下道で。
国道465号に出たら、すこし東に走ったあと県道81号で高滝湖へ。
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そのまま上総牛久まで抜けたら、国道297号。
八幡宿で湾岸に出たらそのままストレート帰宅です。
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帰りはどうしても渋滞するので、だらだら走って帰宅。
距離は全然伸びませんでしたが、深い闇に包まれて胸いっぱいの279.2kmでした。
温泉で全部洗い流したので、よし!
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ODOは93323kmになりました。
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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. おざさん
    • 2022年12月25日 10:45
    • 5 千葉県はどこへ行っても混むのであまり行っていませんでしたが、最近マスツー仲間に誘われてちょくちょく行くようになりました
      冬場は伊豆と並んでツーリングコースには良いですよね

      それにしても闇の深い場所がたくさんありますね~(笑)
      そもそも自治体が事業主体になると大抵は採算取れなくて失敗するんですけどね(原価意識薄いので)それでもいろいろ利権が絡むので政治屋さんがやりたがる仕事みたいです

      ちなみにBIGLOBEのウェブログが来月で閉鎖となるので、遅まきながら引っ越ししましたのでお手数ですがリンクの変更をおねがい致します m(__)m
      新サイト→ https://serow250s.com/
    • 2. 守口大根 大根
    • 2022年12月26日 07:52
    • >>1
      コメントありがとうございます!
      採算度外視体制なのに変なところで縛りがあって、結局対面通行というのがやるせません笑
      房総は延々と渋滞のイメージが強すぎて冬場専用、伊豆控え選手と思ってる方が自分以外にもいて安心しました。

      リンクは貼り替えさせていただきます!
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