正月休みの延長になっている人も多い成人の日の三連休。
帰省の疲れを癒すために自宅にこもる人も多く、交通量は少なめの予想。
これを生かさない手はないということで、初日はソロで近場へ足を伸ばすことにしました。

こんな感じにコンパクトに回ってきました
金曜日の夜から土曜日にかけて雨が降るかもしれない、という予報があったので、起床時に天候チェック。
自宅前は濡れておらず、数百m離れた自宅最寄りのコンビニはしっとり雨上がりという奇跡的に意味不明なコンディション。
暗い中だと万が一の凍結もわからないので、十分に夜が明けてからの7:30スタート。
首都高から眺める南東の空は・・・なるほど、この雲の境界がそのまま降水の境界だったんですね。

夏のように偏西風で西から流れてきた雨ではなく、停滞している前線が降らせた雨なので、前線より西は雨の痕跡なし。
空もピーカンに晴れていますし、この調子だと凍結の心配は不要ですね。

首都高からは中央道に入り西へ。
日の出より後の出発とはいえ、内陸山間部は冷え込みます。
府中から先はずっと0度付近のまま、なかなかの厳しい寒さです。

尿意にやられて藤野PAに緊急ピットイン。
ついでに缶コーヒーを一気飲みして体を内側から温めます。

藤野から先は更に山深く、上野原〜大月で気温は氷点下2〜3度と、ここが一番つらいところ。
笹子トンネルを越えて甲府盆地に入ると日差しを受けられるので、体感の冷え込みはずいぶんマシになります。
凍結とは関係なく遅めの時間にして正解でした。
速度を落とし気味にして風の影響も減らしつつ進みます。

甲府盆地を横断し、特徴的なYBSの送信所が見えたら、双葉SAです。

双葉SAは、八ヶ岳・諏訪湖・ビーナスライン・上高地など、著名なツーリングスポットへ向かうライダーの定番中継地点。
高井戸から120km程と、足の短い車種なら給油にもちょうどいい距離ですから、いつもバイクで溢れているイメージです。
しかし今日は自分だけ。
9:00台の下り二輪駐車場にバイクが一台もいないなんて、ツーリングシーズンでは考えられないことです。

朝から缶コーヒーしか腹に入れていないので、ちょっと遅いですが、軽く朝食をとっておきます。
あたたかいきつねうどんで生き返る心地。

双葉SAからは、併設のスマートICで下道へ降ります。
今日は凍結の具合も見ながら走ろうと途中のルートをあまり考えずに来たため、広域の地図でなんとなくの方角だけ見て適当に走ります。

まずは釜無川を渡って西側へ。
東向きの斜面ならば日当たりもいいので、路面コンディションもいいだろうという目論見です。

おなじみ特徴的な中部横断道の高架道路と絡みつつ進みます。
この時点で時間は10:00を回り、西の空はもう真っ青。

そのまま斜面の中腹に位置する広域農道に入り、南へ。
もはやお馴染みとなった桃花橋ループ橋を走ります。
南の空は、朝の霧なのか野焼きの煙なのか、盆地に溜まった白い空気でやや濁っています。
眺望としてはやや劣るものの、ドライアイスを水につけた時のような低く垂れ込める白い空気がこのスケールで見られるのはすごいですね。
富士山は大半が白く雪化粧しているはずですが、逆光もあいまって黒くシルエットだけが見えます。

ループ橋からは、平地と斜面を東西に蛇行しつつ、南へ向かって進みます。
自販機でコーヒーを飲んでゆったりしたり、景色を眺めたりしつつだらだらと走行。
先の予定が押していないので、家の近所を回るかの如く好き勝手に走ります。
正月後の連休かつ甲府西部という、ほどよく道があり、ほどよく車の少ない条件だからからこそできる楽しみですね。

そうこうしているうちに時間は11:00を回り、南の空に立ち込めていた空気の濁りも徐々に解消しているように見えます。
ではそろそろ、温泉へ向かいましょう。

広域農道を抜け、富士川方面へ。

両手に果樹園の並ぶまーっすぐな道を気持ちよく降っていきます。
街路樹も綺麗に整備されており、このあたりは春にくるとものすごいだろうなあ。

釜無川と支流や水路を10本くらい連続してずいずいと渡って、市川三郷へ。
三郡西橋のすぐ南で釜無川は笛吹川等と一気に合流し、富士川と名前を変えます。
とかいいながら写真は北側。左側通行なので南は欄干が邪魔で撮れない・・・

南側、つまり北向きの斜面にあがると一気に気温が下がります。
時間はもう11:30ですが、それでも0度付近。
凍結防止剤の撒かれたいやーな光り方をする斜面に気をつけつつ、ゆっくり走ります。
どのくらいゆっくりかというと、郵便屋さんのバイクに道を譲るレベル。

広域農道から少し外れ、畑の間を縫って高台にあがると、八ヶ岳の見える大きな駐車場に着きます。
柵があるのが惜しい八ヶ岳パノラマビュー。

ここが最初にして唯一の目的地、みはらしの丘みたまの湯です。
今日はここで温泉に浸かって、昼食を食べるのが目的です。

入り口の横断幕に誇らしげに書かれているとおり、眺望がこの温泉最大のウリ。
利用料は大人780円で、駐車場は無料。

1999年に湧出した比較的新しい源泉は、濃い茶褐色のサラサラしたお湯。
温泉にカメラを持ち込むわけにはいかないので、浴場の写真は公式サイトを見ていただくとして、景色はこんな感じ。
左には南アルプス、正面には八ヶ岳、右には大菩薩峠と山に囲まれた甲府盆地を一望できる最高のロケーションです。
施設内の食事処や休憩所からも見ることができます。

中でも夜景が人気のようで、施設も22:00まで営業しています。
この時期の夜の入浴はちょっと寒すぎる気がするので、空気の透明度が高い秋口とかがよさそうですね。
内湯・露天ともに広くて綺麗、かつ景色も抜群なので、なるほど人気が出るのもうなずけるなという感じです。

お昼は館内の食堂、みはらし亭で。
温玉入りねぎとろ丼と馬刺しをいただきます。
食事の満足度もかなり高いので、食堂は施設利用料なしで利用できてもいいのでは、と思うくらい。
夜景が楽しめることを考えると、近くに宿泊施設がないのが惜しいですね。

温まって食事も終えて、時間は13:00。
まだまだ回れる時間ですが、日暮れも早いですし欲張らずに帰りましょう。
最寄りの甲府南ICまで走ってサクッと中央道に乗り、帰路へ。

正月休み直後、しかも早々に撤退しただけあって、いつもは必ず混雑している岩殿トンネル付近のアップダウンや・・・

小仏トンネル手前の車線減少ポイントまでもがスムーズに流れており、快適な帰路のドライブ。
気温もちゃんと5度以上ある!w

そのまま渋滞知らずで帰宅。
ほとんど高速でしたが、この日の走行距離は355.2km

ODOは94916kmになりました。

コメント