3月も2週目に入り、そろそろ春の訪れを予感するかな・・・と思い、ツーリングを計画しました。
週の後半から急に暖かくなり、予感どころか急に春がやってきて、なんと都内では20度を超える日和が連続。
欲張って標高を上げるツーリングをしてきました。

ルートは大体こんな感じ
ルート中に立ち寄り場所の希望がたくさん出たので、集合は早めの初狩PAに7:00。
余裕を持って逆算し、5:00過ぎには出発します。
日の出は6:00前なので、徐々に明けてくる太陽に追いかけられながら中央道へ。

初狩PAに到着して迎えた空は、快晴ですが塵か黄砂か花粉か・・・やや透明度は低め。
まぁこの時期はこんなもんでしょう。

初狩PAには時間通り集合し、しばしの雑談のあと出発します。
メンバーは先頭の画像の通り、ZRX1200RとGSX-S1000GTとの3台体制です。

中央道を引き続き西に向かい、笹子トンネルを抜けて勝沼ICで下道に降ります。

勝沼からは、甲府の絶景を見下ろしながらフルーツラインを走行。
遠くに見える南アルプスの稜線はいい具合に白く雪化粧していますね。
まだ太陽は東の低いところにあり、山の西向き斜面には広く影が落ちています。

牛奥みはらしの丘で小休止したあとは、フルーツラインを全線はしるべくさらに北進します。
盆地の北端側は空気が澄んでおり、景色もはっきり。
沿道にはちらほらと、濃淡さまざまに咲いた梅が彩りを見せます。

しかしながら、このあたりの斜面の大部分を占める桃や葡萄の果樹園はまだまだ冬の装い。
気温は徐々に上がって7〜8度と走りやすくなっているので、景色と体感温度のギャップがなかなか。

ぐるりと回って、盆地北端の南向き斜面へ。
見える富士山の頭も真っ白に冠雪しており、春の始まりに追いついていない感。

フルーツラインを終点まで走ったあとは国道140号を走り、8:30を過ぎたあたりでバイクを降ります。
やってきたるは甲斐善光寺。
朱に塗られた立派な本堂が抜けるような青空に映えます。

金堂と山門は重要文化財に指定されており、建立は1796年。
修繕などは実施されているとはいえ、227年前の建物が健全に美しく存在しているというのはさすが。

境内をしばし散策し、9:00を回る頃に少し移動します。

善光寺の金堂・山門が見下ろせる、すこし東側の丘の上にやってきました。

ここにあるのは、梅林の美しい不老園。

ちょうど梅まつりが実施中で、これを観覧しに来たのでした。

入園料は大人500円。
敷地は展望台のある小高い山を中心に、南向きから東西方向に盆地の眺望がすばらしい地形。

肝心の梅はというと、満開を少し過ぎたかな、というくらいで、早い株は残り3割、遅い株は満開と言ったタイミング。
ここ数日で急に暖かくなったので、早い株が早々に散ってしまったのが惜しい。

日陰になりやすい丘の中腹から下はまさに見頃といった状態で、特に八重の花をつける枝垂れは花の密度も高くて見応えがあります。

丘の上からは富士山も見えるのがウリ。
とはいえ富士見を称するにはちょっと手前の山が高過ぎますねw

やや霞んでいるものの、盆地の南側に案内されている山はどれもしっかり見えています。
全部山梨百名山ですごいなーと思いましたが、県単体で100も選出したら、目立つ山は全部百名山ですよねw

視点を変えて西側の斜面は、ちょうど遠くアルプスを望みつつ、花も満開。
今日は時期的にこちらの景色が一番良かったです。
斜面がいろんな向きを向いているので、前後2週間くらいは景色が日々変わって面白そうです。

園内には売店や茶屋、写真の展示場なども点在しており、花より団子の方も安心。

私はあえて団子やおでんなど和風の選択を外し、カレーパンで小腹を満たします。
もっちりした生地に旨みの濃いカレーで満足。

不老園を1時間ほど鑑賞したあとは、次の目的地を目指して北西向けて進みます。
やや距離があるので、双葉SICから再び高速に乗って、小淵沢ICまで。

ICからはぐんぐん近づいてくる八ヶ岳の山麓を少し北へ行きます。

11:00を回って到着した次の目的地はこちら、中央本線の旧立場川橋梁。
八ヶ岳から流れ落ちる立場川の谷間を大きく跨ぐためにかけられた、立派な鉄道橋です。
中央本線の建設当時のもので、1904年、つまり明治時代後期の完成です。

橋梁自体は危険なため通行禁止ですが、その手前の線路敷があった築堤には立ち入りが許されています。
築堤に登ると、並行して走る現在の中央線を望むことができ、すばらしい眺望。

この橋は1980年まで現役で使われていた単線の線路で、中央本線が複線化するのに伴ってルート変更が行われたタイミングで廃橋となりました。
近代化遺産として保存される案があったため撤去されずに残りましたが、維持費などの懸念から現在に至るまで放置状態となっています。
いやーしかしこの高さはやばい、足がすくみます。

橋梁に背を向けて北側を見ると、ぽっかり口をあけた瀬沢トンネル。
これも立場川橋梁と同様、明治の建設ですが、現在は水路が通っているので、ある意味現役。
手前のコンクリート製の架線柱はボッキリ折れてしまっていますが、石積みの坑門は健全。
建設されてから120年近く経過し、廃止されてから40年以上経過しているとは思えません。

立場川からは少し場所を移し、すずらんの里駅にやってきました。
ここは近隣に工場を持つ企業の要望と費用負担によって建設された比較的新しい駅です。

線路の前後がいい感じにカーブしていて、列車がよく見えるのがいいですね。
駅で数本列車を見送ったあとは、北東方面へ八ヶ岳の裾野を走ります。

八ヶ岳ズームラインでは、その名の通りズームした先の山々がとても美しい。
標高は1,000m近いですが、気温も15〜16度と最高のツーリング日和です。

八ヶ岳ズームラインから八ヶ岳エコーラインを経由して、やってきたのはたてしな自由農園 原村店に併設の808 kitchen & table。

ちょうどお昼時ということで、ここで昼食にします。
今日のチョイスはサーモンとカマンベールのサンドイッチ、そしてリンゴジュース。
もっちりとしたパンに新鮮な野菜のサンドイッチとポタージュも大変美味。

食事のあとは農園でお土産とヨーグルトも購入。
満腹で満足。

13:30を回る前に食事を終え、ここからは帰路。
食事を摂りながら検討し、気温も十分高いので高原方面へ走ることにします。
エコーラインを少し戻って八ヶ岳鉢巻道路へ。

さらに八ヶ岳高原ラインに入り、標高1,400mを走ります。
このあたりでも余裕で10度をこえており、走行は快適そのもの。

高原の楽しい道をスイスイと通過したあとは、清里駅経由でセオリー通り国道140号を下ります。
14:00を回ったところで、やや影も長くなってきました。
しかしこの日の日没は17:50分ごろと、まだまだ余裕があります。

最寄りの須玉ICからまっすぐ帰る選択をせずに、七里岩ラインから釜無川を渡って甲府盆地の西へ。
これだけ距離をとると、富士山の5号目あたり、雪の傘の切れ目までは見えます。

沿道に梅の花の広がる風景を見ながら農道を南下。

ちょうど山が盆地へ張り出した場所の裏あたりが、朝通った善光寺周辺のはず。
山はおそらく手前の愛宕山ですね。

景色を眺めながら桃花橋ループ橋まで走り、時間は15:00を回りました。
この日はここで区切りとして、あとは甲府昭和ICから中央道、帰路につきました。

休憩を挟まず、奇跡的に渋滞のほとんど発生していない中央道から首都高に入って、あとは流れで解散。
この日の走行距離は459.6kmでした。
「いつメン」のツーリングは適度に周りを気にしつつ、変な気を使い過ぎず、やっぱりいい具合で楽しいですね。

ODOは99428kmになりました。

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