都内の桜はすでにピークを超えてしまいましたが、まだ寒い地域は今が見頃。
ということで、前から気になっていた桜の名所に行くついでにぐるっと甲府を回ってきました。
ルートはこちら
出発はこの季節にしてはゆったりの、5:00。
実は金曜日くらいまで北へ向かうつもりで予定をたてていたのですが、寒波が襲来して志賀高原や高山、木崎湖のあたりでは遅い積雪を記録。
凍結も危険ということで近場で遅出に変更したのでした。
5:20頃に日の出を迎え、明るくなってくる中央道をどんどん西へ進み、大月で富士吉田線へ逸れます。
気温は相模湖のあたりで0度を記録したのが最低で、そのとも3度〜4度くらい。
これは北に行くのをあきらめて正解だ・・・。
リニア実験線の高架を潜ってさらに進みます。
ただ寒いだけでなく、土曜日から日曜の朝にかけては風もつよく吹いていて、体感温度はさらに下がります。
厳冬期装備でもかなり厳しく、今シーズン一番の辛い走行かも・・・
富士急ハイランドのジェットコースターと富士山が見えてきたら、河口湖。
富士河口湖ICで下道に下り、早速今日の目的地へ。
到着したのは富士吉田市立、下吉田中学校。
当然中学校が目的ではありませんが、ここのグラウンドが臨時駐車場になっています。
駐車場は6:00オープンですが、会場から一番近いこの駐車場は、6:30時点ですでに4割ほどが埋まっていました。
二輪の駐車料金は500円。
行き先はこの絵葉書の場所、新倉山浅間公園です。
普段は公園内の駐車場も開放されているのですが、この時期は桜まつりのため、下吉田中学校、下吉田第二小学校などのグラウンドが駐車場になっています。
中学校から新倉山までは15分ほど徒歩で移動します。
8:00からは、駐車場と公園の間を往復するシャトルバスも運行されていますが、この時間でこれだと8:00過ぎは地獄だろうな・・・
徒歩ルート上にも桜が咲いていて、道中退屈しません。
公園の入り口は新倉富士浅間神社の境内になっているので、鳥居をくぐって参道の階段をすすみます。
このあたりの開花宣言は3/29と10日ほど前で、地平のあたりはやや葉桜気味。
鳥居のすぐ上に本殿があり、まずはここにお参りします。
振り返れば富士山パノラマビュー。
数ある富士周辺の街の中でも、富士吉田は麓に平地が広がっているので裾野まで美しい曲線がよく見えますね。
本殿のある高さから、急な階段をひたすら登って浅間公園へ。
この階段は「さくや姫階段」といわれ、その段数398段!
土合駅の486段に比べれば段数はすくないですが、こちらは石段の上に勾配が急なので疲れは同等。
息を切らせて登り切ると、朱と白に塗られた五重塔が見えてきます。
これは忠霊塔で、神社の施設ではなく、市内の戦没者供養のために建立された慰霊施設です。
標高が上がってくると桜はまさに今見頃、ここの満開宣言は4/4でした。
青空に聳える朱の美しい塔に桜の花、そして富士山。
「That's Just Japan」ともいうべきこれらの風景が一枚の写真に収められるのが、忠霊塔の背後の山の上にある展望デッキ。
しかし6:45時点で既にデッキの待機列は45〜50分待ちと案内されています。
悩みはしましたが、そこまでしてみる景色ではないでしょう。
展望デッキはそんなに広くないので、絵葉書と同じ構図の写真になってしまいますしね。
それに、山肌に設えられた遊歩道からでも、忠霊塔を除けば文句のない眺望が楽しめます。
どうしても富士山方向ばかりに目が行きがちですが、見上げる山もなかなかに壮観。
風が強いおかげで空は深い青に澄み渡っており、桜並木がよく映えます。
引きのアングルでは富士吉田の街並みもよく見えます。
空気はめちゃくちゃに綺麗で、最高の日和という他ありません。
遊歩道を降りながら桜を満喫したあとは、駐車場まで戻ります。
少しルートを変えて富士急の踏切へ立ち寄り。
まっすぐ伸びるレールの向こうに見える富士山、格好いいですね。
観光のメインディッシュは終わりましたが、ツーリングはこれから。
7:30頃にバイクに戻り、国道137号を北上します。
御坂みちの富士吉田側中腹には、富士見橋という橋が架けられています。
谷を大きく直線的にまたぐ橋ですが、旧道のような形で山肌に側道が伸びており、そこに小さな展望台があります。
その名の通り富士がよく見える橋で、河口湖越しの絶景。
ここは夜景も綺麗に見えそうですね。
富士吉田側からは左折で入りやすいですが、甲府側からだとブラインドカーブの内側に向かって右折することになるので、一度通り過ぎて回ってくるほうが安全ですね。
富士山を少し眺めて一息ついたら、新御坂隧道を抜けて富士吉田に別れを告げます。
道なりに峠を下って甲府盆地へ。
ここで時間は8:00、気温もずいぶん上がって、走りやすくなってきました。
甲府盆地では桃の花が綺麗に色づきはじめており、引き続きピンク色を楽しめます。
そういえば朝から水分補給をしていなかったので、コンビニに寄り道。
ついでに給油も済ませておきます。
甲府の中心部までは下りず、左折して広域農道へ入って西へ向かいます。
日差しがどんどん強くなり、気温も急上昇。
風も収まってきているので、ここでインナーを一枚減らします。
県道34号に入り、さらに西へ西へ。
寒波の影響か、南アルプスの尾根もまた真っ白に雪化粧しています。
笛吹川の土手は菜の花の黄色がうっすら。
ピークはとっくに終わっているはずですが、菜の花のシーズンは長いですね。
盆地の西の斜面にたどり着いたら、農道や県道を辿ってぐるりと北へ回り込みます。
このルートの通過点は、お馴染み桃花橋ループ橋。
ここの花の見頃はもう1〜2週間先でしょうか。
橋のたもとのあたりは、南アルプス桃源郷マラソンの関係で規制が敷かれており、接近不可。
かわりにぐるっと上まで登って小休止。
富士山の頭もちらっと見えていて、いい感じです。
時間はまもなく10:00になろうというところで、空気の透明度は下がってきましたね。
農道をゆったり走って北へ。
土曜日が雨だったからなのか、交通量はかなり少なく快適に走行できます。
突き当たりまで走って、右折して東へ転進。
遠くには中部横断道と、その先の山々が見えます。
桜や梅もいいですが、平地を走っていると田んぼや畑の緑が恋しくなりますね。
新緑の季節までもう少し。
国道52号を経由して国道20号に入り、西関東連絡道路。
このあたりはちょうど先月走ったルートの逆回りですね。
鎮目まで走ったら、おなじみフルーツラインへ。
景色がいいなーと、ついバイクを止めてみたら、見覚えのある風景。
ここは去年の同じ時期に訪れたビュースポットですね。
ただし時間帯が違うので、写真の印象はだいぶ変わります。
フルーツラインをたどって、ぐるっと東側の斜面へ。
道中みかけたものすごくビビッドな色に惹かれて、またもや寄り道。
この視界を埋め尽くすピンク色はすさまじいですね。
詳しくないですが、調べた限りは菊桃かな?
果樹の町甲府はあちらこちらに花がついていて、興味が尽きません。
盆地を見下ろしながらゆったり走行し、勝沼へ。
時間は11:30になり、暖かさもあって若干眠い。
あまり山道を走れていないので目覚ましがてらに最後に笹子峠でも通過しようと思いましたが、旧道はまだ閉鎖中・・・。
とりあえずカフェインを入れるか、ということで、すぐ近くの勝沼ぶどう郷駅。
自販機でエナドリを買いつつ、駐車料金が割に入場券を購入します。
ホームから見える甚六桜公園は、もう完全に葉桜。
花は落ちたけれど若葉が芽吹く前、という一番見栄えの悪い感じになっていました。
去年はここを満開の時期に訪れたので、そのギャップがすごいですね。
甲府でお昼をとってもよかったのですが、都内で寄り道の用事もあったので、渋滞が始まる前に帰路へ。
最寄りの勝沼ICで中央道に入り、高井戸で降りて環七経由での帰宅としました。
ということで、花見をしながら車検明けの体とバイクの慣らしな感じのツーリングでした。
来週は寒波も落ち着きそうですし、山道も走りにいきたいですね。
この日の距離は395.6kmでした。
ODOは101275kmになりました。
コメント