土曜日は雨、日曜日も降ったり晴れたり不安定な天候の4月の半ば。
遠出はせず、晴れ間を狙って軽く散歩することにしました。
今日は定番散歩コースをご紹介。

最もわかりやすいルートは、湾岸道路とアクアラインを使った東京湾一周走行。
距離がちょうど100kmと区切りのいい数字になります。
一周するので、当然スタートはどこからでもOK。
湾の最深部が、京葉線二俣新町駅や東関道・外環道の高谷JCTのあたりですので、ここから紹介します。

アクアラインの渋滞をみて、今日は反時計回りに走ることに。
国道357号を気持ちよく西へ走り、最初の見どころはこのカーブ。
新浦安駅に程近い、浦安市の美浜と海楽にまたがるのは、世にも珍しい完全線対称のクローバージャンクションです。

脇道に逸れてもぐるぐると内巻きのランプを回れば、同じルートに復帰できるので、寄り道に最適。
ただしランプは埋立地の地盤沈下で段差ができているので、飛ばし過ぎは禁物です。

某テーマパークの脇を通って橋を渡ると、東京都へ。

左手に見えてくるのは葛西臨海公園の観覧車。
正面には東京湾岸部の高層ビルもそびえており、ここは夜景も楽しめるルートです。

国道357号はそのまま直進し、新木場立体で東雲・お台場方面へ。
今日は天気がよく風も弱いので、新木場から南に折れて中央防波堤を経由します。

若洲海浜公園の上空を飛び越え、東京ゲートブリッジで西へ。
新木場〜城南島〜レインボーブリッジのあたりは工業地帯で信号も少なく、道も橋やトンネルなどバリエーションが豊富なので、このあたりを回るだけでも楽しいですね。

ゲートブリッジからはそのまま臨海トンネルを抜け、城南島へ。
右に分岐すれば大井埠頭方面、直進すれば太田市場方面です。

直進し、そのまま国道357号と再合流。
京浜大橋を渡って、羽田方面へ。
B滑走路の真下をくぐるトンネルで、空港島へ向けて進みます。

地上に出たら、空港設備が左右に見えます。
A滑走路とC滑走路の間を抜け、南へ。

そのまま直進できればいいのですが、一般道はここで終点。
空港〜川崎浮島〜東扇島は直進して首都高で渡るか、内陸に迂回するかの選択を迫られます。

今日は一般道で行くことにし、内陸方面へ。

数年前までは整備場や空き地の広がる殺風景な場所でしたが、国際線を主に扱う第三ターミナルができてからは、沿道にも彩りが増えました。
ここには去年、多摩川スカイブリッジも開通しており、内陸迂回が少し楽になっています。

スカイブリッジを渡って、神奈川県へ入ります。
上空は晴れ渡っていますが、地表付近はそこそこガスってますね。

スカイブリッジを渡ったら左折し、川崎の工業地帯を抜けていきます。
頭上を走るのは首都高川崎線。

天然ガスや精油、発電、化学、物流拠点など、あらゆる工業施設が並んでいます。
このあたりも工場夜景とかで有名ですね。

そのまままっすぐ走ると、突き当たりがアクアラインの入り口です。
わかりにくい合流に気をつけながら進むと、口をあけるのがアクアトンネル。
みなさんご存知のとおり、アクアラインの西半分は海底トンネルです。

直線のトンネルをだらだら走ります。
朝は千葉へ観光に行く人、夕方は戻る人でいつも大混雑のトンネル。
逆方向や夜だと案外空いていることが多いです。
中央の人工島である海ほたる自体も観光地なので、無灯火やノーウインカーなど、レンタカーで不慣れなドライブをする人もたくさん。
反面、風のないトンネルのまっすぐな下り坂・・・ということで飛ばしている車も多いので、交錯して事故が起きやすいです。
自分は流れにのってゆったり走りますが、巻き込まれには注意が必要です。

海ほたるで海底から海上に出て、ここからは再び千葉県です。
正確には浮島ICから7.2km地点の海底トンネル内に管轄区分線があり、人工島は全面的に千葉県という扱い。
海ほたるには中間料金所があり、ここから両方向に折り返すことが可能です。

アクアブリッジを渡って木更津の陸地へ。
2014年に照明灯が全面リニューアルし、欄干に埋め込まれた形になったので、とにかく空が広いです。
ここは強風と渋滞のイメージが強いですが、空いている風の弱い日は最高の快走路です。

木更津に入ると周囲には田んぼとアウトレットモールが広がります。
川崎の工場地帯とは対照的な風景。
名誉のために補足しておくと、すぐ南の君津も、すぐ北の袖ヶ浦も、濃密な工業地帯です。

やや内陸を走る国道16号に入り、袖ヶ浦の市街地を抜けます。
ここで一瞬住宅地を抜けることになりますが、防音壁がそびえており家屋は直接は見えません。

その先で国道は湾岸の埋立地を通るようになり、右も左も工業地帯。
植えられたつつじの花がちょうど見頃を迎えつつありますね。
見渡す限りの緑と青は一足早い初夏の気候を感じさせます。

だだっぴろい国道は、将来高速を通せそうな広大な中央分離帯が備え付けられています。
しかしせっかく土地があるのに、立体交差も高速道路も作られていないので、このあたりは割と信号にひっかかります。
市街地に比べれば数はかなり少ないですが、市川〜江東区あたりの立体交差を知ってしまうと、ややストレス。

ストップアンドゴーを繰り返すうちに浜野で国道16号と別れ、蘇我あたりで市街地に入ります。
車線も増えますが、それ以上に交通量も増えるのがこのあたりの道。
上空をとびこえるのは久々に再会した京葉線です。

蘇我から千葉までは、工業施設より商業施設が目立つ地域。
カーディーラーや大きなショッピングセンター、ファミリーレストランが立ち並びます。
さらに走って幕張までは、オフィスビルやイベントホールなどの大規模施設の密集地。
最近京葉線新駅もできましたね。

幕張を通り過ぎて国道14号との分岐を過ぎると、また工業地帯へ。
埋立地が飛び飛びなので、地平と橋梁を何度も繰り返し高低差が多く、さらに信号がいちいち長いので、全区間で一番交通の流れが悪いのがこのあたりです。
ここを通るのがいやで、千葉県民なのに房総ツーリングが億劫になります。
信号の先頭に立つと案外ペースはいいんですけどね。
橋の上り坂で全然加速しない大型貨物が交通の足を引っ張っています。

そんなこんなでぐるりと一周。
2.5〜3時間といったところでしょうか。
気分に応じて回り道や高速利用もできるので、自由度の高いお気に入りの散歩ルートの紹介でした。

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