ツーリングBlog [Full Notch !]

関東を拠点にあちこち旅する在住ライダーのツーリングレポート。

交通量の少ない山深い道や交通関係施設、史跡などが好物。

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2023年GW、2回目のツーリングは群馬県から長野県中部にかけて、行ってみたかったスポットをつなぐように走ってきました。 
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ルートはこちら
 



昨日より少し近いので、出発も昨日より少し遅めにして4:30。
水平線の向こうから太陽の気配を感じつつ、首都高を経由して関越道に入ります。

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藤岡まで来ると西には下仁田や軽井沢方面の山々のシルエットが見え始め、関東平野の端まで来たことを感じさせます。
春らしく少し濁った空気が、山の稜線を色違いのレイヤー状に重ねて見せます。
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沼田で大きく片品川を渡る頃には正面の景色は山に囲まれ、気分はいざ上越国境・・・というところ。
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しかし今日は関越トンネルには入らず、手前の月夜野で下道へ降ります。
時間は6:00を回ったところ。
このくらいの距離なら休憩は不要ですね。
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月夜野大橋から南を見れば、赤城山の北側。
こちらサイドからの眺めはあまり馴染みがなく、最初それとはわかりませんでした。
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反対に北を望めば上越国境は谷川岳。
あちら方面に走ることも考えましたが、ちょっと寒そうなのでもう少し夏に近づいてから。
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国道17号を新潟方面に向かって登っていきます。
道は徐々に細くなり、険しい三国峠へ向かって標高を上げはじめています。
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が、先述のとおり、今日は北には行きません。
峠に向かって谷が狭まり、真っ赤な橋が見えたところで脇道へ入ります。
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国道と並行する脇道はスノーシェッドを抜けて、台地の上へ。
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特徴的な「わらアート」の恐竜を目印にして交差点を曲がっていくと・・・
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道の駅たくみの里に到着。
ここは比較的規模の大きな道の駅で、里山のテーマパークと銘打たれています。
広い敷地には民芸品の体験や販売所がひしめいていますが、残念ながら午前6:00過ぎに明かり灯っているのは自販機とトイレのみ。
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小休止を挟んで、道の駅からやや南東に進むと、赤谷川と国道17号をひとまたぎにする橋にたどり着きます。
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この橋は、以前三国街道を走った時から気になっていた湯の華燦々橋。
先ほど下からも見えた大きな赤いアーチが、この橋です。
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橋の北側には歩道もついており、中央には大きなモニュメントも取り付けられています。
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橋の上からの眺めは予想通り絶景の一言。
今まさに三国峠を登っていかんとする国道17号と、その先に聳える山脈がジオラマのように見えます。
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望遠レンズで圧縮してみると、湯宿温泉の市街地の家々の連なりがより濃密に見えます。
この先には赤谷湖と猿ヶ京温泉もありますが、正面の斜面の向こう側になってしまい、ここからは見えないようです。
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燦々橋でしばし景色を楽しんだら、国道17号を月夜野方面へ戻ります。
上毛高原を経由して国道と同じく上越国境を越える上越新幹線の高架をくぐってすぐ、進路を変えます。
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県道36号に入って高山村方面へ向かって山を越えます。
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赤根峠へ向かって急速に登りはじめると、あっという間に国道は眼下へ。
旧道をぶつ切りにするように九十九折りに改良された新道は、なかなかの快走路です。
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やがて頂上にぽっかり口を開けるのは、赤根トンネル。
1998年の秋に開通したトンネルですが、どうやら旧道も生きている様子。
気にはなりましたが、今日はGWの渋滞も怖いので手早く回ってしまいたいのでまたの機会に。
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下りに転じ、正面には十二ヶ岳を見つつ中山盆地へ降ります。
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三並山こと小野子山・中ノ岳・十二ヶ岳と小持山、破風山などに囲まれた高原の小さな盆地は平坦な田園地帯が広がります。
キャンプ場なども点在しているほか、道の駅には温泉も併設されているよう。
真夏に来ると涼しくて気持ちよさそうですね。
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高山村には寄り道せず、国道145号で南西へ進みます。
「ゆっくり走ろう吾妻路」の看板のとおり、向かうは吾妻。
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吾妻橋から八ッ場ダムを通り、いつもの丸岩を眺めて進みます。
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長野原の中心部から、今日は草津でも浅間でもなく、嬬恋方面へ。
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中之条からずっと並行している吾妻線は、八ッ場ダム周辺で一度ダム湖の対岸に離れるものの、ずっと並行して走っていきます。
峡谷の狭いところへ張り付くように走り、時には山を抜けて川を渡りと絡み合います。
通り道でもあるので、吾妻線の終点まで辿ってみましょう。
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万座ハイウェーへの誘いの看板もスルーし、さらに西へ西へと進んでいきます。
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吾妻線の実質終点の駅である万座・鹿沢口駅。
万座ハイウェーを走るとだいたいこの駅前のコンビニにたどり着くので、お馴染みの風景。
しかしこの駅も通り過ぎ、まだまだ西へ進むと・・・
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見えてきたのが真の終点、大前駅です。
18本ある吾妻線の列車のうち、特急含む7本は長野原草津口止まり、7本は1つ手前の万座・鹿沢口止まりなので、ここにやってくるのは1日4本の普通列車だけです。
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駅前には踏切と村営住宅があるだけのこじんまりした駅です。
対岸には村役場などもあって多少は活気がありますし、山の上には別荘地も広がっているのですが、鉄道利用車は数える程のよう。
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長い列車が踏切に支障しないよう、少し奥まで線路が伸びていますが、ホームはありません。
小さい車止めと業務用の階段だけがある寂しい終点。
もう少し伸ばして大笹までいけばもうちょっと需要もありそうなものですが・・・
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大前駅をあとにしたら、引き続き国道144号を進みます。
地盤が不安定なことを如実に物語る砂利の多い広い河原を眺めながら遡上。
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2019年の台風19号で被災し、通行止めとなっていた鳴岩橋昨年末に復旧しており、通行できるようになっています。
迂回路があるとはいえ、国道がまる3年以上通行止めというのは中々にハードですね。
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道はなおも吾妻川沿いに入り、北には四阿山、南には浅間山を望む高原地帯。
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峠であることに気づかないほどゆるやかに登り続け、サミットは鳥居峠です。
ここからは長野県。
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遠く北アルプスを望みつつ、峠の下りはクネクネと大きなカーブを描いて進みます。
時間はここで8:00を回りました。
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さすが長野の1,300m地点、まだ枝垂れ桜が咲いていました。
先日稚内でも開花を観測したらしいので、桜前線としては日本最北端と同じくらいということでしょうか。
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菅平方面には折れず、引き続き国道144号を進み、進路は南西へ。
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山を降りてくると上田の市街に近づきます。
県道176号に迂回して美しい連続アーチの上信越道をくぐります。
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エンブレで気持ちよく千曲川沿いの平地へ降りたら、大屋駅前で国道152号に移ります。
大屋駅へは一昨年桜を見に来ましたね。
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国道は旧道で丸子の市街地を抜けます。
規則的に並んだ街灯が美しいですが、賑わいは新道のほうに移ってしまっていますね。
ここいらで行程はおおよそ300km、ガソリン警告灯も点灯したので満タン補給しておきます。
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国道は東からやってきた142号と合流し、分岐。
ここで142側に乗り移って、諏訪方面を目指します。
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時間は9:00を回ってぽかぽかと暖かく、なってきました。
高原の気持ちのいい風が、水を張り始めた田んぼの湿気を含み、最高のコンディション。
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そんなおだやかな道も束の間、やがて道は和田峠に向かって山を登り始めます。
登坂車線が出たり消えたり、タイミングよくスロー走行のファミリーカーをかわしつつ進みます。
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この先は、新和田トンネル有料道路・・・だった区間。
去年の4月に無料化され、料金所も早々に撤去されました。
有料道路時代は普通車630円、軽自動車等520円でしたが、ETC等使えず現金精算が不便だったので私は専ら旧道を使っていました。
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稜線に近づき視界が開け始めるころには再び標高は1,300mをこえ、木々もまだ冬枯れの色に戻ります。
走りやすいのは走りやすいですし、登りは登坂車線もあって快適ですが、楽しいのはやはり旧道ですね。
こちらの無料化に伴って旧道の交通量も減っていることですから、むしろ旧道を積極的に使いたくなります。
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登り切ったところにぽっかりと大きく口をあけるのは、新和田隧道。
全長1,922mの長いトンネルです。
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あっけなく峠を抜け、その先は諏訪に向かって下り坂。
いくつか大回りのカーブはあるものの、比較的穏やかな道です。
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平地を目前に進路を変え、諏訪の中心部には向かわずに岡谷方面へ折れます。
国道は20号と合流し、岡谷と塩尻をつなぐ塩嶺峠へ上がり、最後の目的地へ。
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峠のバイパスで脇道に入って少し進むと、塩嶺御野立公園があります。
国定公園である八ヶ岳中信高原に組み込まれたこの公園は、バードウオッチングで有名だとか。
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公園内には旧中山道も通っているので、その石碑や・・・
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明治天皇が御巡幸された際に立ち寄られた記念の碑もあります。
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その記念碑の裏にちらりと見えるのが、展望台。
脇に無料の駐車スペースもあり、アクセスは良好です。
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上層へ上がると、諏訪湖方面にこの眺望!
中央が茅野方面の甲州街道が通る谷、左手に八ヶ岳、右手に南アルプスが望めます。
反対の北側を向けば、塩尻松本方面も木々の隙間からちらりと見えます。
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湖畔を拡大してみると、足元に岡谷ICの料金所。
ぽつぽつと見える緑地は寺社の敷地、正面には上川の河口も見えますね。
この絶景で無料は強い・・・
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時間はほどよく10:00を回りました。
絶景にはじまって絶景に終わった走行はここらで切りあげ、帰路につくことにします。
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途中コンビニひとつないくらいに近い岡谷ICから長野道・中央道に入りますが、暑くなってきたので水分補給したい。
諏訪湖SAは目の前で満車の看板が掲げられましたが、二輪のスペースにはまだ余裕があるみたいなので入場します。
コンビニで水だけ・・・と思っていましたが、まだ時間が早いので食事処はガラガラの様子。
混雑する土産屋と展望スペースを尻目に、絶景の窓際席でお昼も済ませることにします。
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浜名湖と諏訪湖の区別がついていないのか?と言われそうですが、鰻重をチョイス。
きりっと冷えたざるそばとともにいただきます。
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途中短い事故渋滞があったものの、さすがに午前中に高速に乗っただけあって概ね混雑なく帰宅。
GW真っ只中でもうまく動けば快適にツーリングできますね。
ということで、今日の走行は573.6km
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ODOは103302kmになりました。
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