5月中は仕事や天候の関係であまり走れないまま終わり、迎えた6月の最初の週末は毎年恒例のCS2一泊ツーリング。
今年もお誘いいただき、飛騨高山に行ってきました。
金曜日から週末にかけて、台風2号が接近しましたが、幸いにも台風自体は太平洋上を離れて通過。
しかし接近に伴う豪雨が各地で発生、東名・新東名が静岡区間で通行止めになり、東海道新幹線も終日運転見合わせ・・・と大きな影響がありました。
中止だろうな、とある程度覚悟していましたが、幸いにも中央道方面は被害が少なく、決行。
当初予定だった7:00の石川PA発では雨風が危険ということで、実質1.5時間ほどの遅発とする談合坂9:00発になりました。
私の出発は7:00、大雨ではありますが豪雨ではない、という程度の雨の中を西へ走ります。
中央道に入ってからは、雨が強くなったり弱くなったり。
路面に深い水溜りができているとバイクでは危険なので、注意しながら進みます。
談合坂には20分ほど前に到着。
都心から見ると東に流れている雲とすれ違う形になっていることもあり、集合時間にはどんどん雲が薄くなってきて雨も小康状態に。
渋滞の影響もあって、更に30分ほど予定が遅れ、9:30ごろに談合坂を出ます。
甲府に向かうにつれどんどんと雲は高い位置に引いていきます。
笹子トンネルを抜けると、青空が隙間から覗き始めました。
ここまで来ると前日の雨もそれほど雨量が多くはなかったようで、普段の雨上がりと変わりません。
双葉SAで休憩しつつ追加のメンバーを迎え、9台での走行。
甲府盆地を横切って八ヶ岳を正面に捉えるころには、晴天と言って差し支えない天気になります。
朝の大雨の走行は正直辛かったですが、みんなこの天候になるのがわかっているからこそ、バイクで集まったんですよね。
韮崎〜須玉では正楽寺川橋の床板取替工事が実施されていて軽く渋滞していますが、青空に天高く聳えるクレーンがむしろご褒美のよう。
双葉SAからは快調にとばしてどんどんと中央道を進み、岡谷JCTで長野道に入って松本ICまで。
高速を降りたのは12:00過ぎ。
松本から高山といえばこのルート、松本から国道158号で梓川沿いに走ります。
松本電鉄上高地線の沿道は今年も綺麗な花壇が設えられていました。
新島々駅を過ぎると、鉄道は終点を迎えて、この先の乗鞍・上高地へ向かうバス街道がはじまります。
よほど早朝に通過しない限り、ここはゆっくりペースで大型バスやダンプのペースで走行。
幸いにも暑すぎず・寒すぎずのいい気温なので、退屈はしません。
くねくねとどんどん山を登り、道幅も狭くなってきました。
時計が13:00を回ろうかというタイミングで、ちょうど道の駅風穴の里に到着。
もはやお馴染みではありますが、行程遅延もしていますし人数も多いので、食事はSAや道の駅になりがち。
メニューはあれこれ迷ったものの、これから標高は上がるものの、気温も上々の予報ということで、冷たいお蕎麦を大盛りで喰らいます。
早々に食事を済ませたらすぐに出発。
松本から西を眺めた際にやや雲がかかっていたのが気になりましたが、自然と雲は見えなくなりました。
トンネルを抜け、エメラルドグリーンの美しい梓湖を横目に更に上へ上へ。
標高の高いところでは新緑がキラキラと萌黄色に輝いており、目が醒めるような鮮やかさ。
反面、梓川は昨日の雨の影響か水量マシマシで濁った色をして渦巻いており、ものすごい迫力。
抜けるような青に発光しているかのような緑、そしてうずまく急流。
みんな右に左にとヘルメットが忙しく動きます。
太平洋岸の雨量が雨量なので心配しましたが、通行止めでなくて助かりました。
安房峠の旧道はまだ冬季閉鎖が明けていないので、安房峠道路で県境を貫き、いざ岐阜県へ。
本来はトンネルの出口で国道471号に折れて奥飛騨を回って高山に至るルートでしたが、遅発のためにこれをスキップ。
かわりに、最短ルートである国道158号を直進する形で進みます。
トンネルを抜けて、ちょうど14:00を回りました。
158号の下りは幅広い道を穏やかに下るルート。
間に1箇所だけヘアピンの連続がありますが、それ以外は高原道路といった性格です。
田植えを終えたばかりの田んぼも美しく、やや遅い春の訪れを満喫。
分水嶺を越えたので、川の流れは先ほどとは逆。
こちら川は雨量も少なかったようで、振り返ると美しいせせらぎ。
国道はそのまま高山市街に突っ込みます。
メインストリートを抜けて、高山本線の手前で脇道に逸れると・・・
見えるのは巨大なホテル。
2016年に訪れた時とおなじ、ひだホテルプラザさんが本日のお宿です。
荷物を置いたら、高山市外に繰り出します。
2016年は到着時点で16:00過ぎだったのであまり時間がなかったですが、今回はショートカットの甲斐もあり15:30には動き出すことができました。
高山の旧市街は国選定重要伝統的建造物群保存地区・・・いわゆる重伝建に指定されている観光地。
ウダツのあがった街並みをゆっくり歩き、お土産を物色。
このあと夕食もあるのに我慢できず、ソフトクリームをたべたり・・・
肉まんをたべたりします。
飛騨牛って書かれているとつい買ってしまう、チョロい観光客です。
いつものZRX1200Rライダーさんとも合流し、酒蔵に行くということで金魚の糞をさせていただくことに。
山車を要に据える原田酒造と、深山菊などを並べる舩坂酒造が正対しています。
夜に部屋で飲むお酒を買おうかな・・・と物色していると、利き酒があるというではありませんか。
欲望には勝てず、2杯3杯と猪口を傾け・・・
お向かいさんでも同じことをしますw
宴会始まる前からいい気分になってしまってすみましぇん。
買い出しをして宿に戻ったら、少し間を置いて宴会の開始。
参加ショップは14店、参加人数は142名とのこと。
パンデミックでなかなかこういう規模での会は設けられず・・・というホテルの人の話もあり、観光業界の苦労が忍ばれます。
私は7年ぶりということになりますが、宿もちゃんと残っていてくれてよかった。
旅館ならではの懐石を美味しくいただき、舌鼓を打ちます。
肉から刺身から漬物から・・・なんでも美味い!
抽選会ではTシャツをいただきました。
ありがとうございます!
2時間半ほどの宴会は記念撮影で締め、あとは部屋で日が変わるまで歓談。
大雨の中好き好んでバイクに乗って遠出する人たちですから、意識も近くて無限に話が広がりますね。
明けて2日目は早めの6:00起き。
朝食やら入浴やら、地方のニュースを流し見したりやら、ゆったり過ごします。
駐車場をあらためて見渡すと、140人分のバイクがずらっと。
壮観ですね。
9:00に集合写真の撮影をしたら、そのまますぐに出発。
1日目は高山観光の時間を確保するために走行は少なめでしたが、2日目は走行がメインです。
この日も天気は文句なしの晴れマークで、ツーリング日和です。
隊列を綺麗に組んで、国道41号を南に下ります。
街道沿いをゆったり走って目を覚ましたら、ガソリンを入れてコンビニで水分補給をし、いざ山道へ。
飛騨小坂で県道437号へ入り、東へ。
小坂川沿いにゆるやかに登っていき・・・
小黒川沿いの県道441に乗り換えて北東へ。
道はくねくねと曲がり始めますが、まだまだ走りやすい道幅。
肩慣らしといったところでしょうか。
峠を上り詰め、少し北に寄り道です。
森の中を抜けていっきに眼前の視界が開けると、鈴蘭高原。
路肩の展望スペースにバイクをとめてしばし休息。
時間はここで10:30。
昨夜は宿に現地集合だった自家用車組とはここで別れ、バイクのみの走行となります。
ここからの道は、去年の9月にソロツーで走行したルートとほぼ同じで、狭隘な区間を含みます。
鈴蘭高原から少し南に戻り、県道441号を更に走ります。
標高が上がって熊笹が目立つようになり、見通しが悪い道をカーブミラーに頼りつつ進みます。
対向車や路面の障害を適宜ハンドサインで申しおくりしつつ、密集しすぎないように走行。
ちらちらと御嶽山を見ながらの走行。
空に浮かぶ雲は白くて高いところにあり、雨の心配は皆無です。
崖に近づくと視界が開け、沢に近づくと緑が深まります。
キラキラと太陽を透かせる新緑の高原、ツーリングの醍醐味すぎる。
狭隘区間を抜け、高山市に入ると舗装が良くなります。
ここからは一転して高速コーナーの続く区間。
ですが、そのまえに景色のいいここで小休止です。
2019年で営業をやめてしまっているチャオ御嶽スノーリゾートの駐車場は、去年も立ち寄った絶景スポットです。
北に乗鞍、南に御嶽を望むこの場所、何度来てもすばらしいですね。
路肩にちょうどよく全員並んだので、遠くから一枚。
時間はここで11:30。
県道は463号に変わり、しばし走って日和田高原で国道361号に出ます。
国道に入ったら、開田高原の一帯を抜けて、谷沿いに南東へ。
長峰峠で岐阜県に別れを告げ、長野県へ。
このまま木曽路に降っていきます。
すいすいとスムーズな高原道路を快調に進みます。
大型バイクばかりのこの日のメンツでは、みなさん前半の狭隘路よりもこちらが楽しい様子。
みんな走りがきびきびしていますw
12:00を回って、影は真下に落ちます。
まさに夏の正午といった雰囲気。
沿道の木曽馬を眺めつつ、どんどん進みます。
そろそろお腹が減ってきました。
開田高原をあとにすると、国道はぐるっと方角を変え、黒川沿いに南へ。
先ほどまで目線の高さにあった山々がどんどん上に見えはじめると、間もなく木曽川沿い、中山道は木曽路へ。
時計が12:30を回るころ、国道19号につきあたったら、これを左折。
前走車のゆっくりしたペースにあわせて少し走り・・・
道の駅日義木曽駒高原に到着。
ここで昼食とします。
昨日に引き続きではありますが、木曽路といえば蕎麦でしょう。
もりそば二枚にとろろをつけて、ガッツリいただきます。
食後にはソフトクリームもぺろり。
高原を走っている時は日差しが強くても風が涼しかったですが、木曽谷まで降りてくるとじんわり暑いですね。
昼食を終えて13:30、国道19号とは早々に別れを告げ、国道361号。
伊那・木曽連絡道路で、木曽路から一気に伊那路へ。
イヤホンのコードが絡まったようにしか思えない折り返しループ橋を抜けると、トンネルと高規格道路で一気に山を貫きます。
ぐねりぐねり。
トンネルを抜けると、そこは伊那路。
こちら側は、打って変わって谷の底に広がる盆地へ緩やかな斜面をくだっていきます。
伊那からは早々に中央道に入り、渋滞に耐えつつ諏訪湖・談合坂とSAを経由して解散。
大雨をおしてまで走りに来た価値を十分に感じる、大満足ツーリングでした。
1日目の走行距離はほぼ直行で327.6km
2日目は御嶽の山々を走って389.1km。
2日間の合計は716.7kmでした。
ODOは104475kmになりました。
コメント
コメント一覧 (2)
会社の人で金曜日に新幹線で出張行った人が居て、午後から東京駅に行ったら足止めくらって、結局自宅に戻ったと言ってました(翌日昼過ぎから開通したそうな)
しかし140人も集まるツーリングって凄いですね
高山は定期的に行きますが、昨年奥飛騨キャンプ場の帰りに同じコースで帰りましたがツーリングにはもってこいのコースですよね
あの日は新幹線も東名も止まるし、中央道も早朝は通行止めで大荒れでしたね。
会社のお知り合いも災難でしたね。
CS2のツーリングはこれでもコロナ前より少し減っていて、他ではなかなか楽しめない大所帯を体験できます