3連休ですが、関東太平洋側は晴れるものの、猛暑で日中の渋滞にはハマりたくない。
しかし涼しさを求めて北に向かうとがっつり雨。
仕方ないので、おとなしく日帰りの午前ツーリングに行くことにしました。
行き先は静岡県西部で、気になっていた橋を2つハシゴします。
こんな感じのルート。
出発は4:00、薄曇りのなか東名へ向かいます。
この季節のC2山手トンネルは早朝とはいえ避けたい暑さなので、レインボーブリッジ経由で。
夏至を過ぎて遅くなり始めたとはいえ、4:35ごろにはもう日の出。
都内を抜け切る前に空が明るくなってきました。
ひと雨あったおかげで朝は涼しく20度程度。
厚木までくるとすっかり晴れ上がり、気温もぐんぐん上昇。
・・・すると思いきや、足柄・御殿場のあたりは霧に覆われており、標高も合わせて気温低下。
幸いにも降雨はなく、虫を落とすのにちょうどよくシールドが湿る程度で済みました。
御殿場からは新東名に入り、見下ろすは沼津の街。
雲の向こうの晴れ間に西伊豆の断崖がはっきり見えます。
不安定な空模様の中、音楽を聴きながらクルーズコントロールに任せて走ります。
午後に向けて快晴になる予定ですが、富士のあたりではまだ半信半疑。
200kmほど走り、藤枝岡部で下道へ。
ここで、時間は6:00を回ります。
最初の目的地は大井川の左岸、島田金谷ICのほうが近いのですが、ちょっと戻ることになります。
しかし静岡には国道1号BPがある!
早めに降りて下道で移動してもあまり時間が変わらないのはありがたい。
大井川の手前、向谷ICでBPを降りて、県道64号で新東名をくぐって川沿いに進みます。
北の空に見える晴れ間はとても澄んだ色をしていて、今日の天候への期待と気温への危機感を同時に覚えます。
ほどほどで頼む・・・!
神座の中心で左折すると、目に入るのが今日の1つ目の目的地。
この細いスロープは大井川水路橋。
見ての通りすれ違い不可能な狭い橋なので、2時間周期(うち15分は入替時間)の片側交互通行が定められています。
現在時刻は6:30、左岸の島田市神座地区から、右岸の旧金谷町(現島田市)方面へ通行が可能です。
また路側帯が設けられており、自転車・歩行者は時間の制限なく通行可能です。
ご覧の通り、川幅の広い大井川をまたぐ細く長い橋で、全長は730mを越えます。
その名の通り水路橋ですが、水路は路面の下に埋め込まれており、外からは見えない構造になっています。
渡り切って振り返ります。
ライブカメラが設けられていて、通行の状況がわかります。
横から眺めてみると、特徴的な波型の高欄がよくわかります。
現在の水路橋は2007年に建設されたもので、2代目だそう。
金谷側には、この橋が構成する大井川用水についての解説もありました。
橋のグレーチングからは水の流れも見えましたが、広域に配水しているだけあって相当な水量でした。
さて目的達成。
次の橋は北東なのですが、寄り道して向かうべく、少し南へ。
大井川鐵道の合格駅を横目に進みます。
新東名をくぐって右折し、県道81号へ。
すぐにまた新東名をくぐって、西へ向かいます。
県道は大代川に向かって、新東名の北を並行するように西へ。
林道大代線との分岐を越えると一気に道幅は狭くなり、いかにも静岡の県道という道に。
この先はというと、道が途切れています・・・。
狭い道をくねくね走っていると、唐突に道幅が広がり、巨大なトンネルが出現。
庄司文殊トンネルで、1999年竣工。
トンネルを抜けたすぐ先はY字路になっています。
今日は右側、西に向かうルートを抜けるつもりだったのですが、残念ながら車両通行止め。
そのまま戻ってもよかったのですが、県道標識があるにも関わらず田んぼの畦道の入り口みたいな幅しかない左のルートが気になったので、突入することにw
ちなみにこの道、ナビの地図には記載されていません。
本当に現役の県道なんですよね?
ちゃんと看板が立っていて、通行は可能でした。
全線舗装されているものの、路肩が壊れている箇所が多いのでひやひやします。
轍を残して路面に苔が生えている光景はよく目にしますが、ここまでモッサリと生えているのは珍しい。
緑化軌道的な・・・。
少し行くと掛川市に入ります。
地形的にはここがサミットのよう。
掛川市区間は、道幅は決して広くはないながらも比較的安全な道。
対向車に注意し、道にも気をつけつつ進みます。
地図上で見る限り、このあたりは2月に訪れた粟ヶ岳の茶文字のちょうど裏側に位置するようですね。
廃墟だか寂れているのかわからない旅館の脇に口を開ける松葉トンネルを越えると、狭隘な区間は終わりです。
久々に開けた空の下、気持ちよく降っていきます。
ここで時間は7:00を回りました。
県道39号につきあたったら、これを右折して北へ戻ります。
結局こんな感じに大回りで迂回することになりました。
大和田トンネルを越えて再度新東名の北側へ戻り、当初予定ルートへ復帰。
県道269号に折れて西へ向かう計画でしたが、どうせ回り道したのだから、ともう少し北へ。
やってきたのは原野谷ダム。
場所によっては原野谷川ダムとも。
このダムは防災用の堰堤といった色が濃く、平常時から貯水量ゼロ。
流木が溜まり放題になっていることを除けば、普通の川のようです。
規模はそれほど大きくなく、放水用のゲートもよく見えます。
ゲートの金網にひっかかっている木があるということは、貯めるときは貯めるんでしょうね。
カラカラの水のないダムと、少し上流のキャンプ施設を軽く見てまわったら、踵を返して南へ。
右折して県道269号に入ったら、西へ進みます。
新東名と絡むように走るこの県道は、平地の橋梁区間と並走。
トンネルが多い新東名ではこういう区間はあまり多くないので、道路好きにはなかなか嬉しいポイントではないでしょうか。
天浜線原田駅の側で県道40号につきあたり、これを右折。
線路沿いに進んでいきます。
時間は8:00をまわり、太陽も高くなって景色がクッキリ。
青々とした水田が美しいです。
これを守るために水路橋があり、ダムがあるんですね。
気温も上がってきたのでコンビニで水分補給をし、ちょっと脇道に逸れてガソリンも補給。
準備万端で戸綿駅の脇で県道58号に入り、太田川沿いに北へ。
盛大に寄り道しましたが、ここからは次の目的地に一直線です。
県道を走り、かわせみ湖への分岐を左折して、三倉川沿いにずんずん北へ。
三倉トンネルを越えたあたりで、道路にバリケードが作られていました。
よく見ると4t車以上の大型車両通行止め。
バイクは通ってよさそうです。
しばしいくと、通行止めの原因が見えてきます。
元々そんなに幅があった場所ではないですが、養生シートの膨らみを見るに、結構ガッツリと削られていることがわかります。
これだけの規模で崩れると確かに大型は危ない。
幅的にもそうですし、路面下の不安定さ的にもかなり不安です。
危険地帯を抜けたら快走路、周智トンネルを抜けます。
トンネル出口に小さな展望台を発見。
青洞の丘展望台というそう。
前走車に捕まってペースもよくなかったので、ここで小休止です。
あまり眺望の良くない箇所だと思うけど・・・と展望台に上がってみると、こんな風景。
道路工事に使った平場を利用して何かしようと建ててみた、という感じですね。
車やバイクの走行写真を撮るには良い場所かも。
この時間は逆光ですが、午後には光線状態もよくなりそうです。
展望台の上にはベンチと鉄琴。
マレットは行方不明になってしまったのか、折れた残骸がこの枝なのか・・・
展望台の先、ゆるやかなカーブの続く楽しい山道をくだると、国道に合流。
362号と473号の重複区間を北に進みます。
川は天竜川に注ぐ、気田川。
国道とはすぐに別れ、県道263号。
こちらも楽しく走れる快走路。
山間に開けた熊切地区を気持ちよく走りると、やっと辿り着く第二の目的地はすぐそこ。
現道の脇、一段低いところにポールで締め切られた、青色のコンクリートアーチ橋があります。
こちらは筏戸橋。
去年の7月にここを通った時に気になっていたのですが、後の予定があったのでスルーしていたんですよね。
旧道化した際に遊歩道としての活用をしたんでしょうが、誰も通っていない・・・。
形も可愛くて良い橋だと思うんですが、いかんせん沿道人口が少なすぎる。
ちょうど集落の端にあるので、何かのついでというわけにもいかなさそう。
ということで、今日の目的は完遂。時間は9:00を回りました。
帰りは県道263号で川根本町に抜け、大井川沿いに帰るか・・・と考えていたのですが、連休で川根温泉あたりは混雑していそう。
県道389号をそのまま走り、青洞の丘展望台あたりまでぐるっと戻ることにしました。
点々とする山間部集落を抜けて、東から回り込む形で南へ。
気温が上がり始め、木漏れ日もどんどん真上からの日差しに。
この時間に折り返して帰っておかないと、猛暑の中渋滞にハマって泣きを見ることになります。
再び周智トンネルを抜けて南へ。
大型通行止め区間も同様に通過。
あとは往路後半と完全に同じルートで戸綿駅まで戻り、程近くの森掛川ICから新東名に入って帰路です。
10:00過ぎに高速に乗ったので、昼過ぎには帰りつける計算。
帰りは混雑している渋谷〜用賀を避けるべく生麦周りで羽田線から帰宅。
高速とBPを除けば100kmほどのツーリングでしたが、見どころはソコソコあって楽しかったですね。
今日の距離は599.3kmでした。
ODOは106533kmになりました。
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