ツーリングBlog [Full Notch !]

関東を拠点にあちこち旅する在住ライダーのツーリングレポート。

交通量の少ない山深い道や交通関係施設、史跡などが好物。

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去年の11月に履き替えたROAD 5が ぼちぼち寿命だったので、順当にROAD 6に履き替えました。
2022年の2月に発売された現行最新銘柄ですね。
プレスリリースによると、耐摩耗性や高速安定性、それからウエットグリップの進化が大きいのだとか。
500kmほど走ってきたので、インプレッションを書きます。
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まずは前のタイヤの話から。
ROAD5はパンクで急遽入れたタイヤでしたが、4から継続して満足度が高かったです。
ライフは91,000kmで履き替えて107,000km時点、つまり16,000km走行で、まだ溝がもう2000km分余っている感じ。18,000kmから20,000kmはもつんじゃないでしょうか。
相変わらずタンデムや積載をあまりしないこともあり、リアはだだ余りだったので、リア比重の高いバイクならバランスよく減るし、もうちょっと持つかも。
晩秋にタイヤを変えてから使い始め、春以降は走行を減らしていて、涼しい季節が主体の使い方だったので、その点は割り引いて考える必要があります。
しかし、サイプの面取りしたのはいいですけど、鋭角部分は捲れ上がってますねー。
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ちなみに今回のタイヤ交換は久々にプラザにお願いしました。ついでにオイル交換も。
本当は極力、いつも信頼できる・いつもお世話になっているプラザでお願いしたいのですが、1年に2回とか3回換えることになると、さすがに毎度2〜3万円違ってくるコスト差はでかい。
ということで用品店で割引を狙いがちですが、4月の車検以来過走行を控えているのと、カタログスペックで10%ほど寿命も長くなっているようですし、交換サイクルも長くなるから定価でOKとしました。
今回このタイヤ使ってみたくて銘柄指定だったので、現行バリバリ製品で割引も渋いでしょうし。
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さて本題。
ROAD6のフロントタイヤパターンはこんな感じ。
Pilot Road 3以降で採用されたサイプ(細溝)は健在ながらも、4〜5〜6と徐々に「ダンゴムシ感」を軽減した形状に。
4はまだ結構気になりましたが、6のデザインであれば私はマイナス要素には感じません。
雨の日にブレーキングで滑りやすいフロントはセンター部にも溝が欲しい派ですが、サイプがあるので十分という思想なのだろうか。
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リアのパターンはこんな感じ。溝が多いですねー。
5と比べると、10〜20度程度倒した時の中間部に溝が増えているのがよくわかります。
あとはサイプとメインの溝の接続をやめたところが目につくかな。
タイヤプロファイルは5よりもエッジ部分が直線的で、30度くらいまでは一気に倒れて40度越えると安定するような感じに見えます。
実際に乗った時のバンク感もそんな印象で、荷重をあまりかけていない時のハンドリングはスポーツタイヤ寄り。
この辺BridgestoneのS2xシリーズ(S20〜S22)の特性に似ています。
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コンパウンドはフロント・リアともに2CT+を採用し、エッジ部分がハイグリップ、センター部分が耐摩耗性の高いコンパウンドで、かつベースコンパウンドが硬いのでしっかりと剛性が高い、という構成。
これまではフロント2CT、リアのみ2CT+の採用でしたが、フロントにも適用されました。
そのおかげか、セルフステアが安定して強目に出る傾向があり、肩の力を抜いて走るとハンドルの調整を一切意識せずに気持ちのいい旋回をしてくれます。
リアが尖ったプロファイルでスッと倒れる、フロントは最適なセルフステアを維持する・・・ということで、タイトなカーブがとても気持ちのいいタイヤです。
腰と体重移動だけで曲がって、フロントが自然に追従してくる、というイメージ。
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飛沫のあがるウエットから砂利道まで一通り走りましたが、直進安定性の高さは特筆に値するかもしれません。
Pilot Road 4が結構スポーツ寄りに振っていてスイスイ曲がる例外でしたが、Pilot Road 2・ROAD 5は割と安定性の高いタイヤでした。(ちなみに3は履いたことない)
6は更に安定感が強いんですが、なんというか、「動かない」のではなく「じっくり動く」という手応えですね。
プリロードは締めてないけど減衰強めのサスペンションみたいな例えがしっくりきます。
5では旋回中に起こすのが大変、という印象がありましたが、セルフステアで旋回力とバンクの帳尻が取れているため、そこはむしろ比較して楽になったかな。
安定性が転じて、切り返しはあまりクイックではないですが、ツーリングタイヤとして不足を覚えるレベルではありません。
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サイプエッジの面取りや減りの度合いがわかる法面部分の刻みも健在。
5と比べたら、サイプの面取りが大きくなっている気がしますね。
サイプの形も引き続きXST Evoを採用し、奥に行くほど深い逆三角形の断面となっています。
ウリとなっているウエット性能の向上を確かめるために、あえて濡れた路面でリアロックさせてみましたが、濡れた路面でも軽くスキール音がするほど食ってくれており、なるほどたしかに、という感じ。
今日は余り深い水たまりに遭遇しなかったので、排水性の本気はまだ試せていません。
奥只見の洗い越しはもう行っちゃったし、いわきにでも行くかなあw
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リアはそうそう滑らないので気にしませんが、‪Ninja1000SX‬のように姿勢の高いバイクではフロントの接地感はとても重要です。
このタイヤはとんでもなく良い接地感があります。
SS借りて乗ったときや、路面がとても綺麗な時にやっていた「旋回中にブレーキをタッチして荷重を増やす」ような乗り方がそこそこの悪路でも安心してやれます。
反面、これまでのシリーズにあった「ふわふわ感」は薄れて「どっしり感」に置き換わった部分が多少なりともあります。
しかしですね、ECUのバンクセンサー基準で45度くらいまで倒しましたが、それでもフロントは1本目のサイドラインにすら達してないのが悲しいですね。
空気圧下げてタイヤ潰さないと無理なのではなかろうか・・・寿命が縮むのでやりませんけどね。
5で捲れ上がっていた鋭角部は念入りに角が落とされていて、製品改善ってこういうことだな、と思わされます。
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製造はフロントが1323(2023年3月末)、リアが1722(2022年4月末)でした。
双方十分に新しいですが、リアは初期ロットって感じですね。
レーザーで金型彫刻してマットな質感にして、ロゴが目立つようにしました!というのが5の頃からのウリですが、これも引き続き適用されています。
ユーザー的にはどっちでもいい機能ではありますw
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ということで、Bridgestoneの新製品がFMCで出ない限りは次も指名買いかな、という感じのお気に入りタイヤになりそうです。
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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. おざさん
    • 2023年08月15日 15:32
    • ミシェラン履いた事が無いのですが、パターンが独特ですね
      溝の太さやサイプ数が多いので、雨天時や濡れた路面のグリップはすこぶる良さそうな感じが見ただけでわかります

      今履いているロードスマート3の接地感がイマイチだったので、BSのT32にしようかと思っていたのですが、ミシェランも候補に入りそうです
    • 2. 守口大根 大根
    • 2023年08月15日 19:20
    • >>1
      ダンロップタイヤは私も接地感が薄くて苦手だったりします。
      T32も過去に履いて記事を書いてますので、ご参考になればと思います。
      素直な乗り心地ならT32、ライフや荷重をかける楽しみならミシュラン系といった感じでしょうか。
      https://daikon.ninja/archives/57985896.html
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