いつもショップのツーリングでお世話になっている方にお声掛けいただき、一泊のツーリングに行ってきました。
今回はショップを離任される方の送別を兼ねた走行。
ルート案の提示そ手伝わせていただき、宿や声掛けなどその他の算段は別の方々の采配。
走行そのものもチームワークですが、立案もチームワークなのはマスツーリングならではの楽しみです。
ルートはこちら
ルートは関越道方面に定め、集合は高坂7:30。
後午前中はにわか雨の予報があるので、雨雲の様子を見ながら出発します。
「ぶち」模様のように局所的な雨が散発しているので、雨に降られるかは運次第。。
土砂降りであろう雨柱を沿道に見ながら、ひとまずは降られずに集合場所に滑り込みます。
この日は空冷Z、ZEPHYR、Ninja1000などなど、幅広いカワサキ車が私を含めて6台の陣容。
みなさん長距離ツーリングの手練で、先導も安心です。
時間通りに集合したあとは、関越道から上信越道に向けて走行。
集合場所までは運よく濡れずにきましたが、ボーナスタイムは儚くも終了。
雨に打たれたり晴れたりを繰り返しつつの走行。
上信越道に入ってからはやや天気は回復傾向で、雨も止んで青空が見え始めました。
山道の走行や休憩、観光地で濡れさえしなければ、雨はそんなに苦にならないものです。
もちろん全面的に晴れのほうがいいに決まってるのですが、降るなら高速での移動中に降っておいてほしいですね。
下仁田ICで下道に降りたら、数人が給油して道の駅しもにたで小休止。
バイクの種類も出発地もバラバラなのですが、給油タイミングは各々がちゃんと把握していて、それぞれ申告があるのはさすが。
「次ここまで行きます」「何キロくらい?じゃあガソリン入れておきたい」のようなやり取りが自然とできるのはライディングそのものとは別のツーリングスキルのひとつですね。
下仁田から先は佐久平方面に抜けるつもりですが、ルートの選択肢は複数。
北に回って碓氷峠の新旧道、まっすぐ向かって内山峠の新旧道、そして南から回って田口峠と、3系統5本です。
山道はがっつり走りたい派の人が多いということで、今日は最も狭隘な田口峠へ進むことにします。
2021年以来の走行ですね。
田口峠へ向かっては、まず県道45号で南牧川沿いに進み、磐戸地区で県道93号に乗り換えます。
やや雲が多い先行きですが、気温も上がり始めており、雨雲レーダーには感なし。
高齢化率日本一の長閑な谷間の山村風景を抜けて、奥地へアプローチ。
時計は10:00に近づき、標高を上げても気温は快適な時間です。
大上林道の大上峠へ続く県道108号との丁字路を右折したら、本格的に峠への上り坂。
路面の砂利に気をつけつつ進みます。
県境看板を越えて長野へ至り、ここが田口峠・・・ではありません。
こういう地形は峠の鞍部が県境であることが一般的ですが、田口峠はまだ先です。
県境を超えてからが本番と言わんがごとく、怒涛の九十九折りが眼前に広がります。
この区間はペースの早い人を先に出して、殿を務めていたのですが、前の人たちは「騙された」とたいそう盛り上がっていただいたとか・・・
地形はとんでもないですが、全線舗装はされていて、杉林の間伐・枝打ちも行き届いた明るい山道です。
これが手入れのされていない山林だと鬱蒼としてきてしまいます。
低い部分の枝打ちがあるおかげで、こうして道の先々まで見通せる・・・がゆえ、余計に線形の異常さが見て取れますね。
ヘアピンを抜けトンネルを抜け、道が落ち着いたところで本日の最難関は終了。
分水嶺を越えたので、雨川沿いに進みます。
路肩の広いところで休憩していた先行組と再合流したあとは、再び隊列となって雨川ダムの辺りを進みます。
心配していた天候は問題なさそうですね。
佐久平の盆地に降り立ち、臼田から佐久南方面へ。
黄金色の絨毯が広がって視界は秋の風景ですが、時計は11:00を指し、お昼が近いこともあってじんわりと暑い盆地の空気です。
臼田橋で千曲川の左岸へ渡り、国道141号、国道142号と進んで西へ抜けます。
北を望めば浅間山・・・ですが、残念ながら雲が多くて稜線は不明瞭。
空気が透き通って綺麗なだけに惜しいですね。
道の駅銀座である142号を走りながら、今日のお昼に選んだのは道の駅女神の里たてしな。
新そばには少し早いですが、カレーやラーメンなど幅広いメニューでチョイス。
まぁ、いうて蕎麦食うんですけどね。
もう9月も最終日ですが、ツーリングメンバーの中では天ざるが人気な位には温暖です。
ついでに長野で作られた品種のりんご、シナノスイートのソフトクリームもいただきます。
お昼を食べ終わった頃にちょうど正午をまわり、ペース上々です。
腹ごしらえのあとは、早速腹ごなし。
国道142号をそのまま走り、笠取峠から和田宿を抜け、和田峠へ向かいます。
汗ばむ陽気で依田川と絡みながら、徐々に谷に向かって進みます。
水田も相変わらず稲穂で黄色に染まっていますが、沿道にはコスモスや彼岸花が花開いており、気温とは裏腹に秋の風景が続きます。
和田峠では旧道に折れ、腹ごなしフェーズの開始。
田口峠とは打って変わって広くて走りやすい道が続きます。
多少ある路面のうねりなどをうまくいなしつつの走行。
ここでもポジションを最後尾の見守りにスイッチし、景色を楽しみながらの走行です。
和田峠からは、ビーナスラインに入って扉峠方面へ進みます。
定番ツーリングスポットだけあってここも快走中の快走路。
扉峠に到着したら、アザレアラインで松本方面へ・・・とも思っていましたが、まだ時間が少し早い。
今日のメンツは松本観光よりビーナスラインがお好みとのことで、再び和田峠方面へ折り返すことにします。
秋晴れでもなく、夏の積乱雲でもない変化に富んだ雲模様が荒涼とした高原風景によく合いますね。
和田峠→扉峠→和田峠と抜けたあとは、そのまま南に向かってビーナスラインを走行。
霧ヶ峰から上諏訪方面へ向かいます。
日が出ている間は暑いくらいですが、太陽が雲に隠れて翳ってくると、初秋の高原の気温を感じます。
ところによっては紅葉の色づきもはじまっており、まもなく観光ハイシーズン。
シーズン直前、かつ朝の首都圏の雨もあってか、今日のビーナスラインは奇跡的な交通量の少なさ。
あっという間に走り切り、昼食の蕎麦は完全に消化された感。
諏訪に向かって下る道・・・といえば、定番の立ち寄りどころがあるので、今日も向かいます。
毎度お馴染み、諏訪湖を見下ろす立石公園。
ここで時間は14:00を周り、宿へ向けてちょうどいい時間。
一服したあとは諏訪へ降り、今日の宿である浅間温泉へ進路を向けます。
正面に宮坂醸造のあるいつもの交差点では交通規制が敷かれていて迂回の案内をされます。
どうやら上諏訪の中心街を歩行者天国にして、「まちあるき呑みあるき」というイベントが実施されていたらしいです。
迂回を経て下諏訪でガソリンスタンドに立ち寄り、あとは塩尻峠で松本へ。
15時過ぎで日差しが赤みを帯びてくるのは秋相応です。
雲の多い一日ですが、おかげで最後に美しい風景も見ることができました。
市内中心部を避けるように市道で東のはずれをぐるっと周り、松本の北へ向かってゆったり進みます。
チェックイン予定時刻にほぼぴったり、1日目の行程は終了。
朝から走りっぱなしでしたが、夕方ごろの西陽を受けた盆地の走行が一番体力を持っていかれますね。
しかし疲れれば疲れるほど、温泉が気持ちよく、ビールが美味い!
今回のお宿は浅間温泉 梅の湯。
7階建てという規模の割には部屋数が少なめで、全21室とのことで、大きめの部屋が多いようです。
食事をいただいてお風呂に入って、部屋で夜中まで歓談して・・・と、走行と並び立つマスツーリングの楽しみの残り半分を満喫します。
翌日に残さぬようほどほどに切り上げ、就寝。
本来ならば翌日も別記事にできるくらいツーリングを楽しむ予定だったのですが、残念ながら2日目はご覧の天気。
急激な前線の発達によって全国的に雨模様。
直前までの予報だと、むしろ2日目が本番と思える晴天だったんですけどね。
ということで、名残惜しいながらも2日目は旅程をリセット。
早々に高速に乗って帰路に着くことにします。
雨の中峠を走るのは楽しみではなく苦行になってしまいますからね。
塩尻から長野道に乗り、強くなったり弱くなったりの雨の中を走行。
双葉・談合坂と休憩を挟みながら進みます。
もはやアテにはなりませんが、東京都内は夕方から降雨の予報ということで、最後に乾けばいい、という気持ち。
甲府盆地で雨雲を追い越し、いい感じにウェアも乾いたところで、談合坂で全員でお昼を食べて解散となりました。
この時間はまだ渋滞が始まっておらず、中央道をスイスイと走って帰ることができたのは収穫。
1日目の走行は331.3kmでした。
2日目は高速で帰るだけ、249.3kmでした。
2日間合計で580.6kmの走行でした。
ODOは1909819kmになりました。
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