ツーリングBlog [Full Notch !]

関東を拠点にあちこち旅する在住ライダーのツーリングレポート。

交通量の少ない山深い道や交通関係施設、史跡などが好物。

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→Ninja1000 SX(20)と乗り継いでいます。



寒さも厳しい1月後半、寒すぎて山を越えられないこの時期だからこそ、この時期にしか行かないようなB級スポットを巡るべく、北関東をだらだら走ってきました。
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ざっくり考えたルートから日没時間を逆算して、出発は10:00ごろ。
外環道を下道で走り、国道6号方面へ向かいます。
午後からは曇り、降水確率は30%ほどあるので、雨雲レーダーを確認しながらの走行です。
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国道6号に入る地点では幸いにも青空がのぞき見えます。
この日の最高気温は10度程度と低いですが、風がないのでずいぶん暖かく感じます。
前日土曜日のほうが天気は良かったのですが、風が強かったんですよね。
この時期に無防備な側面から吹き付ける風がないとうのは、体感温度に大きく影響します。
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6号で利根川を渡って茨城県へ。
混雑しているとも空いているとも言えない交通状況で、時間は11:45をまわりました。
高速で来てもよかったのですが、早く着きすぎるのももったいないですからね。
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つづいて小貝川を渡って進みます。
この辺りでは野焼きをあちこちでしていて、空気が煙たい・・・
ここに来て風が弱い日のデメリットが出ました。
風が強い日は延焼の恐れがあって野焼きは控えめですし、煙も飛びますからこうはなりません。
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いつも目につく牛久沼のほとりの廃墟を望みながら進みます。
見るたびに朽ちていっている気がしますし、もはや再起不能に思えますが、取り壊しとかはしないのだろうか・・・
場所が場所だけに地域のイメージすら損ねます。
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廃墟の横を抜けてすぐ、脇道に入ってやや東へ進路を変えます。
わかりやすい看板を頼りに水田やゴルフ場の広がるなだらかな道を進み、最初の目的地へ向かいます。
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徐々に見えてきたのはこのあたりの名物、牛久大仏。
1km以上離れた位置からも、この威容です。
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牛久大仏は、正確には牛久阿弥陀大佛といい、世界最大のブロンズ像であると認定されています。
とはいえ、もちろんこんな巨大な像の中身全部に銅が詰まっているわけではなく、基本的には中に鉄骨の骨があり、ビルの壁のような形で銅板が貼られているらしい。
中にも入れるらしく、展望台は85m(大仏自体は120m)ですから、大洗マリンタワーの展望台55mよりずいぶん高いですね。
ですが、この季節は茶色い田舎風景しか広がっていなさそうですし、周辺の霊園をぐるっと回って次の目的地へ向かうことにします。
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霞ヶ浦の帆船を意識したであろう、珍しいイラスト看板を頼りに土浦駅の東口へ。
せっかく凝った看板ですが、肝心の船の部分が文字で隠れていて台無し。
センスがない。
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霞ヶ浦に流れ込む桜川の向こうに駅が見えたら、ロータリーに入ります。
ここが第二の目的地。
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東口のロータリーから北に抜ける道は、駅の北側を立体交差して西に向かいます。
この高架道路は土浦ニューウェイと呼ばれる自動車専用道路。
先ほど渡った桜川が国道6号に突き当たる地点のあたりまで、交差点なしで通り抜けられる、都市部バイパスのような道です。
昭和末期の産業遺産的な立ち位置に興味を惹かれ、ついでに寄ることにしたのでした。
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しかし、残念ながら二輪車は通行禁止なため、道路自体を走行することは叶いません。
今日は下を並行する道路でたどってみます。
後日、車でも訪れてみたいです・・・が、ここまで運転するには、他にも何か目標が必要ですねw
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道路が東口からぐるっと回り込み、ちょうど駅の真北に到達する辺りは、高架道路と地平の道路、商業施設が統合的に整備された、ちょっとした繁華街になっています。
地表の道は速度を抑制すべく複雑な線形になっていて、人出が多ければホコ天にしてもよさそう。
高架に沿って曲線的に連続して伸びる商業施設の建物は、モール505。
505という数字は建物の長さが505mというところから来ているようです。
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都市計画としてはよくがんばっているな、と思いますが、駅から微妙に離れていることなどから閑散としており、半分くらい空きテナントなんだとか。
せっかく公式駐車場があっても微妙に離れていて雨に濡れるとか、残念な部分も多いです。
ほどよく人がいないので、むしろそれを活かして撮影ロケーションとして力を入れているのは逞しいですね。
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モールを抜けると、あとは住宅街の間を抜けます。
こういった高架橋って都心部とかだと片側2車線が基本なのですが、ここは片側1車線で幅が異様に狭く感じます。
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1985年の筑波博に向けて急ピッチで作られたこの道路は、当初基本的に会場行きバスのピストン輸送専用道路に近い位置付けで作られていました。
近年広がりつつあるBRTの先駆けとも言えるシステムではありますね。
途中には横断用の歩道橋兼バス乗降場も備えられていますが、現在ニューウェイを通るバスは平日1日1本の高速バスだけとなっていて、もはや過去の遺物です。
構造的にはゆりかもめなど、新交通システムの類に近いですが、具体的にそうした公共交通機関の計画はないようです。
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終始立派ですっきりしたコンクリート高架橋なので、腐っているのは勿体無いですが、単純に信号がないので、通勤時間帯に渋滞回避するにはいいのかもしれませんね。
ということで国道6号との交点付近で下道と合流し、ニューウェイ巡りはおしまい。
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お次は筑波の中心部を抜けて、西へ進みます。
時間は13:00を回りました。
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先ほどの道路看板そのままの稜線を関東平野の向こうに描く、筑波山。
やや霞んだそれを望みながら、国道125号をひた走ります。
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お昼時をやや過ぎたタイミングで、ちょうど空腹感を覚えたので、目についた幸楽苑に入って腹を満たします。
カロリーが不足すると体温が上がらないですからね。
こういう無計画な立ち寄りもソロツーだからこそ。
だらだらと冬の午後の走行を楽しみます。
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特筆すべきものは何もなく、ただ関東平野を横断し、15時を回ったころに古河市街へ。
三国橋で渡瀬川を渡ったら、まもなく最後の目的地です。
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公害の関係で不名誉ながら全国民へ抜群の知名度を誇るわたらせ遊水地の南岸堤防を走り、少し行きます。
もう完全に西陽ですね。
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堤防から降りる脇道に逸れたら、控えめな看板がかけられています。
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この誘導に従って進むと、水田の用水の交点に「三県境」があります。
いやーこれはいい感じのB級。
期待が低いからガッカリすることはないですし、気軽にサクッと寄って「ふふっ」となるにはちょうどいい。
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三県境とは何か、というと、文字通り3つの県の境。
この地点で埼玉・群馬・栃木の3県がY字に区分されます。
先ほど渡った「三国橋」という橋も、その意味合いが強いものでしょう。
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地元の有志によって手書きの解説も作られており、ささやかながら観光地化しようという気概を感じます。
3県が交わる場所それ自体は珍しいものではないそうなのですが、県境というのは大概の場合川や山の稜線に沿って設定されるもの。
なので、こうして手軽に訪れることができる平地に立地する場所は少ないのだとか。
たしかに「三国峠」とか「三国山」とか聞いてもズバリ県境地点に訪れた記憶はない。
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せっかくなのでわたらせ遊水地をだらりと眺め、帰路につきます。
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これにて目的は達成、国道354号をやや戻って、国道4号に入ってまっすぐ帰ります。
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想定した通り日没付近で外環に入り、あとは気温の下がり切らないうちに、明るい街灯の下を走って帰宅。
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この日の走行距離は207.1kmでした。
まったりゆったり、冬の遅い時間のツーリングとしてはまずまずでしょう。
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ODOは112737kmになりました。
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