本年も無事故無違反で1年を終えることができました。
例年最終日は近所を流して終わりなのですが、今年は大晦日が最高気温15℃と暖かい予報だったので、ちょっと足を伸ばしてツーリングで締めることにしました。

出発は遅めの7:30。
前回みたいに-7℃になることはないですが、寒いなか走りたいわけでもないですからね。
日の出が最も遅くなる1月初週まで残り一週間ということで、日の出は6:50ですから、この時間で太陽はまだこの位置。

まずはとりとめもなく国道257を走り、国道16号にシームレスにつないだら、すぐに市原埠頭で内陸へ。
特に立ち寄りするつもりはなかったものの、コーヒーブレイクがてらに国道297号沿いの海士有木駅へ立ち寄ります。
こちら駅舎が登録有形文化財になっている小湊鉄道の駅。

入場券の販売がなかったので、駅の敷地の外から構内を眺めます。
構内踏切が現役なのがいいですね。

ちょうど五井方面行きの列車がやってきたので撮影。
単行の国鉄色気動車、昭和レトロです。

駅の自販機でコーヒーをいただき、引き続き国道297号を内陸へ。
時間は9:00を回ってずいぶんあたたかくなってきました。

平地と低山をごちゃまぜにしたような特徴的な房総半島、地盤が安定しているおかげで旧道は閉鎖されずに残りがち。
せっかくなので見つけた旧道を抜けつつすすみます。
写真は米原隧道、「まいばら」ではなく「よねわら」で、新道はトンネルを掘らず、大規模な堀割りで少し北を抜けています。

大多喜の中心部を迂回し、畑の中を抜けて国吉方面へ。
枯れ草色の田んぼがまさに冬って感じですね。

国吉駅の少し西、線路脇の住宅地でいすみ鉄道の列車とツーショット。
いすみ鉄道は先ほど訪れた小湊鉄道と上総中野で連絡する、房総横断の西側のローカル線です。
実はこの列車、10/4に発生した脱線事故の当該車両。

よく見ると車輪にハンドスコッチがかかっていて、留め置かれていることがわかります。
上総中野に向かって写真奥方向へ走行中に脱線してしまい、2ヶ月近く経過した今も移動されずにいて、いまも全線が運転見合わせ。
少し南を走るJR久留里線がバス転換の方針を発表するなど、房総内陸の鉄道網は先行きに暗雲がかかっていますね・・・。

脱線車両に立ち寄ったあとは、国道465号を走って外房に抜けます。
途中でもまた旧道に寄り道。
こちらは佐室トンネルの旧道、閉鎖済みでしたが、脇に歩道用の小さい廃トンネルもあるのだとか。

旧道とトンネルに寄り道しつつ、ゆっくり走って外房の海岸線に出ます。
国道・バイパスを避け、極力海岸線の古い道へ。
ただ走りやすい道を、軽トラやファミリーカーのペースで走ってもつまらないですからね。

途中、地図上に史跡として登録されている七十五座漂着の地が見えたので立ち寄り。
ここで時間は10:00。

突端になった部分からは、太平洋に望む白い断崖絶壁が見晴らせます。
壮大な眺めだ。
そういえば犬吠埼のあたりは「東洋のドーバー」なんて二つ名がついたりしていますね。

断崖絶壁を越えて少し進めば、御宿・勝浦と著名なビーチが目に飛び込んできます。
房総は渋滞と交通量のせいでツーリングには不向きで、山に行けなくなる真冬以外はめったに来ないのですが、観光としては面白いところですよね。

そのままさらに海岸線を南下して勝浦を抜けます。
引き続きバイパスを通らず、極力海岸に近い道を選びゆったりとした走行。

新実入トンネルも旧道でパスしようとしたところ、通り抜け不可の看板が。
ダメ元で近くまでいってみると、土砂崩れのため通行止め・・・とのこと。
6/29の大雨に伴う土砂崩れで通行止めになったままのようですね。

仕方ないので新道へ迂回し、さらに南へ。

いくつもトンネルをつないで、太平洋の気持ちいい風を受けながら進みます。
厳冬期装備で気温10℃を超える暖かい日中だと、走行は快適そのもの。

安房鴨川のリゾートやシーワールドなどを抜けてさらに進み、時計が11:30を回った頃合いで和田浦へ。

お昼はこちら、道の駅 和田浦WA・O!でくじらを食べます。

和田漁港は、関東唯一の捕鯨基地を持つ漁港。
他に全国では網走・函館・鮎川(宮城)・太地(和歌山)があります。
道の駅入り口にもクジラ広場として、シロナガスクジラの骨格標本が展示されています。

隣には捕鯨砲の展示も。

この日はくじらカツカレーと単品でくじらの刺身をチョイス。
味はみなさんの知るところと思いますが、馬の赤身と牛のレバーの間のような味で美味。
給食で鯨肉が出ていなかった世代なので、特にいやな思い出もなく、単に美味しいお肉といった感じです。
捕鯨のシーズンは初夏から盛夏にかけてということで、今はオフシーズンですね。

鯨肉を平らげて12:30、漁港にも少し寄り道。
捕鯨船というと大規模なイメージですが、和田浦のそれは沿岸捕鯨なので港もこぶり。
鯨が上がっていないシーズンは普通の漁港とそんなにかわりませんね。

和田浦からは、そのまま沿岸を南へ。
フラワーラインなど著名なツーリングルートをつなぎつつ走ります。

時間は13:00で、一番陽が高い時間ですが、それでも太陽光は黄色く感じ、影も長い。
雪景色はありませんが、まさに冬って感じです。

そうこうしているうちに、やってきたのは暴走最南端の野島崎。
せっかく南房総に来たら寄っておきたいスポットです。

午後になって急に風が強くなりはじめ、強風のため灯台の開放は中止。
残念ですが、まぁそんなに高い灯台でもないし、よいでしょう。
変わった御神体に手を合わせて小休止。

西から吹き寄せる風でヤシの木は扇形。
白波のしぶきが風にのってここまで飛んできます。
帰りはアクアラインでも、と思ってましたが、千葉側から帰りましょう・・・

ということで、最南端からは陽が高いうちにさくっと高速に乗って帰宅。

潮風を受けたバイクもしっかり洗って年内の汚れを落とし、今年の乗り納めは終了です。

この日の走行距離はおおよそ300km(数日前の夜散歩のあとリセットし損ねていた・・・)でした。

ODOは126,263kmになりました。
2023年の走り納めが112,256kmだったので、今年の走行距離は14,007km、月あたり1,167kmでした。

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