世間ではゴールデンウィークが始まったようですが、カレンダー通りの稼働をする私は普通の土日。
先日納車されたNinja250を友人に委ね、4/26は関東をぐるっと回るツーリングをしてきました。

ルートはこちら
時間は4:00発。
とはいえそれは自宅からで、同行してくれる友人はバイクを取りにきてくれるため、もっと早い出発。
この日は直前まで雨がぐずつく予報だったのですが、早い時間には確率は低い・・・ということで決行です。
まだ夜中の色をした空には白い雲が立ち込めて、不気味な明るさ。

バイクでの高速はほぼ初めて、とのことだったので、最高速度の遅い東関道の湾岸区間からスタート。
千葉東金道路を経由して徐々に速度に慣れてもらいつつ、野呂PAに立ち寄り一服。

下道に降りる頃には5:00を回って、太陽はすでに顔を出していました。
しかしながら厚めに立ち込めた東の空の雲に遮られ、あたかも日の出前のよう。

徐々に白み始めた空を眺めながら、春らしい冷涼な朝の風を切って、外房へ。
この日は風がそれほど強くはなく、海岸を走るのは気持ちがよさそうだ。

しっかりと背丈のある人が乗ると、やはり250はコンパクトなバイクなんだな、と再認識。
Ninja1000SXに足ツンツンで乗っている私だとこれくらいがサイズ的にはしっくりくるんですがw

外房の九十九里浜に沿って北東へ走り、屏風浦まで出たら、丘の上を抜ける銚子ドーバーライン。
太陽はそれなりに上がってきて、朝焼けの赤みもずいぶん消えてきました。

丘のてっぺんでは、雲と湿った空気が太陽光線をまばらに防ぎ、美しい薄明光線、別名「天使のはしご」を映し出します。
これはもう空のアートといっても過言ではない。
初のロンツーでこんなものを味わってしまったら、舌が肥えてしまいそうw

ドーバーラインを東に抜けたら、時間が6:00を過ぎる頃、犬吠埼灯台の袂に到着。
バイク乗りは地形の先端や頂上を目指しがちですが、今日も例に漏れません。

早朝の灯台にしばし滞在したあとは、すぐそばにある銚子電鉄の外川駅に移動。
せっかくなのでレトロな保存電車を眺めます。

土曜日の外川駅始発は6:00に出発しており、その次は6:51。
30分ほどの待ち時間になるのはやや厳しく、駅構内の見学だけします。

経済的に困窮していることによってむしろ有名な銚子鉄道ですから、もちろんタダで見学はしません。
一日乗車券を購入して少しでも財政の足しにさせていただきます。

外川を発ったあとは、海岸沿いに北を目指します。
手始めに、利根川最下流にかかる銚子大橋を渡って北へ。
ここからは茨城県。

茨城では波崎シーサイド道路を走ります。
天使の梯子が架かりっぱなしの空の下、暖かな風を受けながら北上。

多少の飛砂はあるものの、概ね気持ちのいい天気が続く走行。
風力発電の羽も程よく回ります。
時間は7:00を過ぎました。

日川浜のあたりでは、きっちりと直線に区画された埋立地特有の道路の先に、工業地帯の煙突が見えます。
鹿島火力発電所あたりののもでしょうか。

同行者はバイクにもどんどん慣れてきて、走りに余裕が出てきたということで、乗り換えて色々試してもらうことに。
もちろん大型二輪免許はお持ちです。
自分のバイクが走っている姿はたまにしか見られないので新鮮。
Ninja1000シリーズの良さを力説して推しておきます。
Kawasakiからは一円ももらっていないです・・・Ninja1100SXください。

だらだらと続く国道51号をインカムで会話しながら走り、たまに内陸に舵を切って迂回したり、大洗の駅前に立ち寄ったりしながら進みます。
大洗で時間は9:00を回りました。

湊大橋で那珂川を北に渡り、その先阿字ヶ浦を抜けたら次の目的地です。

やってきたのは、国営ひたち海浜公園。
チケットにも印字されている通り、ネモフィラが最盛期を迎えています。
オープンは9:00ですが、わずか30分足らずで園内は大盛況。

中央の人通りを避け、松並木の中を移動して、「みはらしの丘」へ向かいます。

橋を渡った先、眼前に飛び込んできた、空色の丘。
この日は雲が多く、空の色も薄い青となっているため、空より花が鮮やか。

おー、近寄ってみると、確かにこれはすごい・・・。
人混みもすごい。

ネモフィラは斜面によっては満開で絨毯。また別の斜面では、まだらに開き始め。
この面積をこの密度で埋め尽くすのはものすごいことですね。
たまにオレンジのポピーが混ざっているのがワンポイント。

密度の高いところは本当に花の絨毯のよう。
花は虫が蜜を求めてやってきて花粉を足につけ、また別の花に向かって受粉を促すために鮮やかになっているはず。
それがこんなに一面同じ色で本当にいいのかw

この日は空や日光とのコントラストは弱めでしたが、丘の上から見下ろす菜の花とのコラボレーションが素敵だと思いました。
これは全国から人が集まるのもうなずける美しさ。

人混みとネモフィラをしばし眺めたあと、次の目的地へ向かいます。

元々はあしかがフラワーパークで藤の花をみよう、という計画があったのですが、こちらは土壇場でスルー。
ただし西には向かいます。
常陸那珂有料道路から東水戸道路、北関東道とつないで走ります。

早朝出発から、11時を回りそう、ということで、少し早めの昼食を笠間PAで喫食。
うどんとカレーでしっかりスタミナ補給。

食事を終えたらさらに東へ進み、東北道に一瞬だけ入って佐野藤岡ICで下道へ。
時間は12:00をまわり、どんどんと雲が消えていきます。
この空の色でネモフィラを見たかった・・・!

国道50号を西へ西へと走りつつ、適宜給油や休憩を済ませます。

やがて先ほど降りた北関東道と再度の出会い。
そのまま走ってくることもできましたが、「だらだら進めるばかりで楽しくない」になってしまうと本末転倒なので、メリハリはつけていきます。

道の進路は北西へ向き、正面には遠く霞んだ奥日光の山々を望むようになります。
時間は13:00を回りました。暖かくてすごくいい気候。

「鹿」交差点で国道122号に入り、進路は北へ。
にわかに景色が「山」づいてきます。

渡良瀬川沿線では、ややペースが緩慢。
ということで、対岸の県道257号を走行。

とても明媚な道ではありますが、とても足場の悪い道。
景色はかり眺めていると転ぶので、そろそろと進みます。

「さつきばし」で右岸に戻り、さらに渡良瀬川を俎上。

遠くの空にはもこもこと入道雲の子供が生成されており、夏先取りといった感じ。

そういえばここもあったな、ということで、丸美屋自販機コーナーに到着。
ドリンクや軽食を腹にいれつつ楽しみます。

新緑の季節の醍醐味ともいえる、若草色・萌葱色の風景を噛み締めながら進み・・・

まもなくやってきたのは、足尾銅山観光。

一度来訪したことがあるのですが、その時は車+わ鉄こと、わたらせ渓谷鉄道。
今回はバイクで、との違いはありますが、展示内容に大きな違いはありません。
それでも、1回目のと視座が変わっているのか、新鮮に楽しめました。

展示の仔細は公式Webページを見ていただくとして、銅山観光を終えたのは15:30ごろ。
ちょうどわ鉄の列車が出発していくところでした。そろそろ帰路に着くべき時間ですね。

最後の最後に、すぐ近くの足尾駅にも立ち寄り。
各種車両の修繕にクラウドファンディングを実施していると張り紙かいてありました。
構内の保存車両を眺めて、今度こそ帰路へ。

帰りは来た道を戻ってもよかったのですが、北へ回ったほうが早いとのこと。
引き続き渡良瀬川沿いに遡上して日足トンネルを抜けて、最後は清滝ICから高速。

ヒューズが切れてETCが効かなくなるトラブルなどもありましたがなんだかんだえ安全に楽しく走行できました。
(事後NEXCOに電話して精算依頼済み!)

関東平野南部では割と多くの降水があったようで、足元はしっとり濡れていました。
雨の予報はあったものの、完全に抜け切って1滴も降られていないのは奇跡に近いです。

ということで、この日の走行距離は633.2km

ODOは130127kmになりました。
13万kmの大台をこえましたね!

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