表題の通り、シートの張り替えをしたので記録を残しておきます。

一般的にスポーツバイクのシートの張り替えというと、格好いい差し色のパイピングのついたカラーリングシートとか、メッシュやステッチなどこだわりのある生地のものを想像しがち。
私はそういうドレスアップ系カスタムにあんまり興味がなく、もう純正シートで14万kmも走っているので機能性に不満があるわけでもありません。
ではなぜ変えるのかというと、シートの表皮がひび割れてきたから。

ビニールシートなので、湿気や紫外線でどうしても劣化しますから、仕方ないですね。
お尻や股が触れる部分だけ硬くなってきていたので、汗や雨の湿気や熱が籠るせいでしょうか。
硬いだけならいいのですが、亀裂が入ってしまうとここから水が入り、中が腐るのでそうなる前の対処。
ということで、シートを外して自宅に持ち帰り、張り替えをします。
リアシートはまだ元気ですが、せっかくなので一緒に張り替え対象。
Ninja1000SXのシート表皮は見たところ張り合わせや縫い合わせもないので、多分1枚もので、張り替えもしやすいはず。

ちなみに、純正部品でも表皮だけの部品設定があります。
フロントシートの表皮単品は品番 53003-0506-MAで11,462円、リアシートは品番 53003-5029-MA → 改良品 53003-0587-MAで5,907円です。
ベース付きのアッセンブリーだと、フロントが品番 53066-0642-MA → 改良品 53066-0775-MAで26,620円、リアが品番 53066-5031-MA → 改良品 53066-0774-MAで14,190円です。
ちょっと二の足を踏んでしまう価格ですよね。

さて、実際張り替える前に、まずは資材と道具の準備が必要、ということで、サイズ計測から。
メインシートは折り返し部分も含めて、長さ方向に400mm程度。
左右が張り出していて形状が複雑なので500〜550mm見ておくほうがいいかな。

幅方向は一番広いところで480mm。

リアシートも張り替えるのでこちらも測ります。
長さは520mm。

幅は370mm程度です。

シート表皮に使うフェイクレザー生地として、一般的にはビニール系(PVC)とウレタン系(PU)があります。
PUのほうが通気性があったり柔軟性がありますが、PVCの方が安くて手入れが楽で水気に強いです。
今回はPVCをチョイス。
色は無難に黒でよかったのですが、緑がセールで安かったので緑にしてみました。
車体とは色味が違うのですが、まぁ安いので気に入らなければまた張り替えればいいでしょう。

商品はこちら。
不慣れなので失敗することも見越して、1350mm x 2000mmの大きめのものを買いました。
生地は折り畳まれて届くので、数日干してシワを伸ばしてあげるのが良いと思います。
新品のビニール臭さもついでに抜けますしね。
下端に錘をぶらさげるとより効果的ですが、お急ぎなら当て布をして低温アイロンでもOK。

生地の他に必要な道具は、タッカー針を抜くためのラジオペンチと小さめのマイナスドライバー。
生地を伸ばしながら張っていくので、温めて柔軟性を高めるためにドライヤーかヒートガンもあればなおよし。
あとはシートベースの樹脂に金属の針を打ち込んで生地を固定するガンタッカー。
純正シートを留めているタッカーは12mm幅 x 6mm足なので、近いサイズが安心ですね。
あまり足の長い針を選んでしまうと突き抜ける恐れがあるので、足は8mmくらいまでが限度かな。

ベースの樹脂が結構硬いので、木の椅子の張り替え目的のタッカーだと打ち損じる場合があります。
威力調整のネジがついていて手頃、ホチキスにもなるということで今回はこちらの商品にしました。
最初からついている200本の針が12mm x 8mmなのでそのまま使え、数も足ります。
さて資材と道具が揃ったら、いよいよ作業。
手始めに古い表皮を外します。
ドライバーで針を浮かせてペンチで抜いて、地道に外していきます。
外した表皮はシートの形に立体的な曲がり癖がついていて、元々平らなシートだったとは思えませんが、縫い合わせなどはなく、1枚もので構成されていることがわかります。

クッションは低反発でぷりぷりしていますね。
メインシートの前よりだけ劣化で黄変していますが、まだクッション性は問題なし。
独り身ライダーなのでリアシートを全然使っていないのがバレますw
ここが分解してボロボロになったり硬くなると、いよいよシートを買い替える必要があります。

続いて新しい生地を切り出し。
引っ張って伸ばしながら貼っていくので、大きめに切り出しておくと作業性が高いです。
伸ばしすぎでは?というくらい伸ばして張らないとシワになりますからね。

メインシートは複雑な形をしているのでまずはリアシートから。
はじめに1点を3本くらいのタッカーで固定して、穴を開けない程度に伸ばしながら徐々に固定していきます。
針が刺さり切らない時は、パワー不足より打ち込みの反動でタッカーが浮いていないか疑うといいでしょう。
しっかりベースに押し当てながら打ち込んでいけばまぁ失敗することはないはず。
どうしても貫通力が弱い場合は、針の足をやすりで削って鋭角にするのも手です。

ということで、張り替え完了。
ズボラをして常温で張り替えたのもあって、タンデムシートの前角にちょっとシワが残りましたが、まぁ目立たないのでいいでしょう。
切れ込みを入れてシワの出ないように折り返すのも一つの手段ですが、
そうすると防水性が落ちますからね。

色はまぁ予想通りカウルの緑と合わないです。
白じゃないけど、いわゆる200色あんねんってやつだな。
今から選ぶなら絶対黒ですが、暗めの色を選んだのでチープ感は薄いですし、まぁこれはこれでいいでしょう。

遠くから見れば違和感も薄いですし、シワも目立たないですね。

ちょっと予想外だったのが、ここの隙間。
リアシートでコツを掴んだのでフロントはシワの出ないようぴちぴちに張ったのですが、少し浮いてしまっています。
純正シートではここまで隙間はなかったので、少しキツく張りすぎたかもしれません。
生地の厚さも差がありますが、もう少しゆるっと張ってもいいかも。

あとは乗っていてお尻に色移りしないかだけが心配でしたが、夏の気温で1〜2時間試走した限りは問題なさそう。
ということで、しばらくはこのスタイルでいこうと思います。



コメント
コメント一覧 (2)
無印NINJAの時に、何度かシート表皮は貼り替えしましたがカワサキ純正品でしたから比較的簡単でした
確かに縫い目がないのですから一枚もので貼れますもんね
好きな色の表皮を貼るという発想がありませんでした
いまのシート表皮が劣化したらちょっと試してみます
純正が思いのほか高くて試してみたのですが、割としっくり来たので良かったです。
色変えは売れている車種だと社外品がありますが、ない車種でもDIYでなんとかなるとわかったのは収穫でした。
ぜひお試しください!