不安定な天気ながら、甲信越では急速に桜の開花が進み、甲府では3/17に歴代最速の開花を迎えました。
二週間ほど経った今週末満開を迎えたタイミングで甲府に桜を見に行ってきました。

ルートはこちら
行き先がそれほど遠くないのと、現地で夜明けを迎えていなければ意味がないので、4:00ごろの出発を見込んでいました。
しかし、早めの夕食の血糖値スパイク任せに寝落ちして、1:00過ぎに目が覚めてしまいました。
二度寝するのも微妙なので、前半の行程を下道に切り替えて2:00ごろ出発、都心を通り抜けて甲州街道から西を目指します。

大垂水峠を越えるあたりは気温3℃と、まだ冬の残り香がします。
交通量の少ない大垂水峠を小気味良いペースで走行して神奈川県へ。
凍結こそしないものの、相模湖畔では霧も出てきて、肌寒さに拍車をかけます。

ゆったり走って4:30過ぎ、寒くてカロリーを使ったのもあってか、なんとなく空腹感を覚えます。
高尾を過ぎているので、甲府盆地に出るまでは24h営業のチェーン店も選択肢は多くないですし、食事と時間の捻出も兼ねて大月から高速に乗ることにします。
夜中でもフードコードの開いていそうな双葉SAまで中央道を走行。

夜中は一部メニューしか提供していないSAの食堂が多い中、双葉は券売機のメニューがフルラインナップ。
適当にうどんやラーメンでも良かったのですが、がっつりシーフードカレーをいただきます。
朝の5:00からソースポットに入って出てくるカレーというのも贅沢なもので。

今日は山梨が主目的なので早々にお土産でも、とぶらついていると、3月ももう終わりに差し掛かるのに雛人形が飾られていました。
説明文にもある通り、山梨では4/3にひな祭りを祝うことが多いそう。
旧暦(太陰暦)の3/3は、新暦(太陽暦)の4/3なので、気候的にはこちらのほうが正しいですよね。
桃の節句なのに新暦3/3だと梅しか咲いていないですし。
同じように仙台七夕なんかも、旧暦と実際の季節にあわせて新暦から1ヶ月遅れで催されます。

腹ごしらえが終わったら、須玉ICまで走って下道に降ります。
時間は5:40、夜明けまであと15分といったところです。
タイトルの通り、今日は花見ツーリングなので、ここからは桜の名所を巡ります。

西には浮かび上がる様に明るく、甲斐駒ヶ岳の稜線が見えました。
あちらは既に日の出を迎えたようで、朝焼けに照らされた残雪が朱に染まって美しい。

そんな甲府盆地の北西の端にあるのが、實相寺。
まだ薄明かりですが、境内の色とりどりの桜と水仙が美しいですね。

こちらのお寺で有名なのは、山高神代桜です。
樹齢は2000年を数えるとされ、福島県の三春滝桜、岐阜県の根尾薄墨桜と並びたつ、日本三大桜です。
戦後から昭和末期にかけて、周囲を整備しなおした影響で木が弱り、木が随分と小さくなってしまったそう。
平成の後半に入ってから、これをまた正しく整備しなおし、現在は随分回復したのだとか。

明るい時間に青空の下で見る桜や、ライトアップで夜に浮かぶ桜もいいですが、夜明けの霞んだ空というのも風情があっていいですね。
三春や根尾と違って周囲に他の桜も植わっているため、1つの木の大きさというより、周囲を含めた景観として楽しめる感じ。

そうこうしているうちに、時間は5:55。
東に見える「ニセ八ヶ岳」こと茅ヶ岳の稜線のぶん遅れてやってきた朝日が顔を出します。

日の出にあわせて徐々に周囲も明るくなってきました。
地平に広がる水仙畑と、見事な花をつけた神代桜。
並び立つ周囲の桜も三代桜の株分けや宇宙旅行を経験した桜など、どれも立派で見事な景色です。

境内に入ってゆったり楽しみたかったのですが、残念ながら拝観は8:30から。
2時間半はちょっと待てないので、またの機会ということで。
門の外から覗くだけでも、境内が素晴らしい景色であることは明白。

ちなみに、祭り期間中でもバイクは脇のスペースに無料で止めさせていただけます。
拝観できず、駐車場も無料だったので、現地にお金を落とし損ねてしまったな・・・。
出店もまだ営業開始前です。

早々に一つ目の桜の名所をあとにしたら、釜無川沿いに甲府盆地の西側に向けて降っていきます。
神代桜以外にもたくさん立派な桜があちこちで満開になっており、眼福。

桜だけでなく、上に向かって腕をあげるように伸びる桃も、間も無く見頃を迎えそうですね。
ここで時間は6:15ごろ、空の低いところには雲があるようで、標高を下げたこともあってまだ直射日光は降りてきません。

国道20号で谷の底を走り、一面にパンジーの植えられた三角地帯で脇道に逸れます。

しばし走ると、穴山駅が見えてきました。
山小屋風の駅舎がかわいい、中央本線のローカル駅です。

駅前の広い駐車スペースは、今日に限ってさくら祭りのため閉鎖との立て看板。
時間的にまだお祭りの気配はありませんが、停めて観光というのも控えた方がいいのかな。

駅から南に伸びる歩道が、祭りの会場である穴山さくら公園への入り口。
歩道を覆うように広がる桜が綺麗です。

駅を離れて少し北に移動すると、未舗装ながら平坦で、ゆるやかにカーブする小道があります。
ここは中央本線の改良に伴って廃止された旧線跡。
桜まつりの会場とは離れてひっそりしていますが、立派な桜並木になっています。
旧線跡は少しの区間だけ公道として残っているので、そこを走り抜けて桜を観察したら、次へ向かいます。

引き続き国道20号を七里岩の端まで下ったら、武田橋で国道を離れて釜無川の右岸へ渡ります。
時間はここで6:30、やっと明るい日光が差し込んできました。

右岸の丘を少しだけ登ると、畑の中に桜の大木が一本。
その巨大さは遠目に見ても他と一線を画しています。

大木の正体は、樹齢330年の大木、わに塚のサクラ。
周囲に高い建物がない上に、名前の通り塚の上に生えているので目立ち方がものすごいですね。
角度によっては富士山とツーショットできるということで、狭い常設駐車場は公道に入庫待ちが列になっており、周囲の農道にもカメラがたくさん。

この時間帯、残念ながら富士山方向は雲が出ていてシルエットも見えない状態。
景色を見るために何時間も待つ旅程ではないので、代わりに桜の周りをぐるっと走って楽しみます。
メインの桜だけでなく、駐車場すぐ横の武田廣神社にある桜も美しいですね。
こちらも駐車場が無料だったので、せめて神社にお賽銭をさせていただきます。

わに塚をあとにしたら、県道12号で南へ。
時間は7:00をまわり、やっと春らしい空の色になってきました。
本来はこの時間以後に著名な桜を見るべきなのでしょうけど、そうすると人混みが激しいですからね。
見栄えだけでなく、厳かな朝の雰囲気とあわせて見ることにも価値があります。

ここからは有名どころだけでなく、穴場スポットも巡ります。
まずは県道を走って、御勅使南公園の合間を抜けていきます。
そのまま少し脇に逸れると、おなじみ桃花橋ループ橋。
何度か訪れていますが、ここも桜が綺麗なんですよね。
狙った通りの穴場で、周知には自分一人。

東側の空が曇っているのが惜しいですが、桜は満開で見頃。
来週あたりに来れば、散り始めた桜吹雪の中を走り抜けることができそうです。

桃花橋ループ橋からは、ぐるりと甲府盆地の南端へ回り込みます。
盆地の底付近では桃園があちらこちらで花をつけています。

時間は7:30、天気がやや心配ですが、予報的には午後まではもちそう。
気温は10℃付近で、寒さは感じませんが、暖かいとも言えないくらい。

広域農道をゆったり走り、笛吹市まで戻ってきました。
花は相変わらず満開で、地平は美しいのですが、いかんせん空がこれ。
黄砂ではないようなので、単に空気が湿っているだけなのか、野焼きの煙が盆地に立ち込めているのか。

時計が8:00ちょうどを指すタイミングで、次の桜の名所にやってきました。
こちらは八代ふるさと公園。
花見で来るのは2018年以来です。

公園脇の「リニアの見える丘」から見下ろす桜が結構好き。
駐車場でコーヒーを飲みつつゆったり遠景の花見。

リニアの見える丘なので、もちろんリニア、いわゆる中央新幹線の実験線も見えます。
見えるのは線路だけ、走行体験は日曜日お休みなのが惜しいですね。
ちなみに建設工事のほうは、知事が変わってから以前にも増してとんとん拍子に進んでいるようでなにより。

公園の中は結構な坂が続き、ゆったり見るとそこそこ時間を使います。
ゆったり見る桜は土曜日に都内でも満喫しましたし、今日はほかの名所も巡るので、こちらでも周囲の道を走りながら楽しむことに。
古墳広場あたりの沿道が、植樹も密集していてとてもきれいでした。

お次は少し移動して、花鳥山展望台へ。
こちらも「リニアの見える丘」を銘打っています。
上段の駐車場から見下ろすと、甲府盆地の絶景が眼前に開けます。

ズームで寄って見ると、うっすらピンクの絨毯を敷いたように桃園が広がっているのがよく分かります。
中央のこんもりした敷地は、方角から見て小山城でしょうか。
ここは視界がいいので、夜景も綺麗に見えそうですね。

桃園の眺望を楽しんだら、丘を下って、先ほどまで見ていた桃色の景色の中へ飛び込みます。
賑やかな視界を楽しみつつ、盆地の南端をどんどん東に進み、南東の端をぐるりと回り込んで北向きに進路を変えます。

このあたりで桜の名所といえば、勝沼ぶどう郷駅。
この季節、駅が一番賑わうタイミングです。

駐車場はいっぱいで待ちもありますが、広めの駐輪場にはサクッと入れるのがこの場所とバイクの相性がいいところ。
バイクを停めたら、少し駅周辺を散策します。

駅の西側に沿って、併設の公園が南北に伸びているのは、旧線とスイッチバック配線の跡があるから。
まず南側(東京・高尾寄り)を見ると、保存機のある公園になっています。
満開の桜に覆われる機関車が格好いいですね。
このまま進めば奥には旧大日影トンネルの遊歩道もありますが、そこは2024年に歩いたのでよしとしましょう。

続いて北側、こちらは旧ホームの残る遊歩道です。
まるで駅が桜の海に飲まれた様な景色の甚六桜公園はまさに今が満開、文句なしの見頃です。
時間は9:00前、太陽もずいぶん高く登ってきました。
今年は暖かくなったり冷え込んだり不安定な3月でしたが、桜が花開いてから氷点下まで戻すことはなかったようで、花びらがピンと張っていて美しいですね。

桜の本数・規模ともに相当いい場所なんですが、朝の時間帯は混雑するほど人がいないのが良いです。
駅至近だけあってか、東京から列車で来る人が多いのかな。

現役の駅施設は券売機のある有人駅(一部時間帯)なので、入場券が買えます。
無人駅だと入場そのものがグレーゾーンになってあまり気分が良くないので助かります。
せっかくなので気分よく購入してホームへ。

ホームから見下ろす甚六桜公園はこんな感じ。
桜越しに盆地の景色が広がるのもいいですね。
電車で寝過ごして、目が覚めてここにいたら夢の中と間違うかもしれないw
ホームで何本か列車の通過を見送り、30分ほど花見を堪能して、ついでに自販機でコーヒーブレイク。
ローカルな雰囲気ですが、諏訪塩尻松本方面への大動脈である中央東線の駅なので、列車はどんどんやってきます。

さて、ここまできたらフルーツラインは走っておきたいところ。
駅見学を終えたら、駅舎の裏手から高台に登り、すいすいと農道を走っていきます。

東側斜面のフルーツライン沿道で、一番桜がきれいなのは、塩山ふれあいの森公園かな。
北側までいくとフルーツ公園も捨てがたいです。
公園は今日の目的地ではないので走りながら眺めるにとどめ、もう少し先へ向かいます。

変わってやってきたのはこちら、松尾神社。
2022年に通りがかりに訪れて以来お気に入りで、何度かやってきています。
鳥居にかかる桜の枝がとてもいい味を出しているんですよね。

今日はここでお花見スポット巡りを終了。
あとは楽しく走れる道をつないで帰路に入ります。
フルーツラインを少し戻って、再び塩山ふれあいの森公園をパス。
国道411号へ左折し、大菩薩を登り始めるあたりで時間は10:00を回ります。

このあたりも桃園が多く、左右に花を見ながら走ります。
しかし山へ向かってまっすぐ登っていくので、花園の景色は束の間。

標高が上がると、あっという間に荒涼とした冬の終わりの景色に早変わりです。
まるで時間が一ヶ月巻き戻ったかの様な、枯れ木色の視界。
まだ正午も回っていないので寄り道する余裕はあるのですが、夕方からは降水確率が高め。
何事もほどほどにということで、ここからは大菩薩ラインを登ってまっすぐ帰路につきます。

早い車に追いついたり、遅い車にやきもきしつつ、丹波山を経由。
さてここからどうするか、この先そのまま国道で青梅に出てもよし、数馬へ抜けて中央道でもよし・・・。

少し迷いましたが、目の前の遅い車と進路を分けるという単純な選択で深山橋・三頭橋を渡って奥多摩周遊道路へ。
この春は全国的に渇水気味ですが、小河内ダムも貯水率32.9%ということで普段より少なめです。
来週は雨が多いらしいので、回復するといいですね・・・。

奥多摩周遊道路からは都道33号で秋川渓谷を経由して武蔵五日市方面へ。
頭の中が春爛漫になっているのか、車もバイクも周囲を見ていないのが多いですね・・・。
市街地が近づいてからは脇道に入ってみたりしてペースを調整しつつ進みます。

山田大橋をくぐってサマーランドの脇を通り、道の駅八王子滝山の脇を抜け、中央道で帰ることにします。

滝山の都道169号も沿道の桜が綺麗に咲いています。
このあたりはまだ7分咲きといったところなので、北杜や甲府のほうが開花が早いのが意外ですね。

まだ渋滞開始前の中央道と首都高をサクサクと抜け、13:00ごろには帰宅。
この日の走行距離は452.5kmでした。

ODOは151074kmになりました。

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