3連休は初日が雨でつぶれ、2日目はオイル交換の予約でお店へ。
残った最終日は、連休の人混みの影響を受けにくくて涼しいツーリングはあるかな、と思案。
以前から機会を逃していきそびれていた長電を絡めたプランで走ってきました。

ルートはこれ
メインの寄り道として乗り鉄を組み込んだとしても、ツーリングはしっかりしたい。
ということで、長野周辺の楽しい道をいくつか走ってから長野市街へ向かうことにします。
長野市はなんだかんだ遠く、両方の予定をこなすために出発は早めの3:00。

上田を越えるころに時計は5:00を周り、周辺も明るくなってきました。
特徴的な三角の山は出浦城の跡がある岩井堂山、別名自在山だそう。

須坂長野東ICで下道に降り、バイパスで善光寺平の西側へ移ります。
市街地を抜ける最中、この時間でも開いているスタンドが少ないことを見越して早めの給油も忘れません。
先月痛い目を見ましたからね。

長野市の中心、アンダーパスでくぐるは新幹線と元信越本線。
あとで乗りにくる長電こと長野電鉄は、中心街では地下を走るのでここからは見えません。

正面に山が見えるあたりまでやってきて、時計は6:00。
2,000m超えの山に囲まれた善光寺平にも直射日光がガッツリと差し込んできます。
今日も暑くなりそうだ・・・ということで、早めに標高を稼ぎましょう。
向かうは看板の左折側、浅川ループラインです。

以前来た時は、天気こそよかったものの雲がかかっていて濃い靄の中、あまり眺望がありませんでした。
今回は、前回ほどくっきりとした青空ではないものの眺望は上々。
交通量も少なく、楽しく走ることができました。
ループラインを駆け上がった先は高原の湖水地帯、飯綱高原。
ゴルフ場やスキーリゾート、キャンプや別荘など様々なレジャー施設の密集地です。
連休最終日なので人は多いはずですが、まだこの時間だと静まり返っていますね。

穏やかな湖を横目に、さらに西へ。
標高1,000mの山の中とは思えない充実した道はオリンピック効果。

ぐぐっと寄りで撮影すると、より森の中を走っている感じがしますね。
交通量も多いのか路面は綺麗で、安心して快走できます。

高原の北側を飯縄山の裾野に沿って回ると、和風の建物が増えてきます。
進路をやや北に向けて斜面を直登する方向へ走ると・・・

見えてくるのは、蕎麦でも有名な戸隠山の戸隠神社です。
参拝は5社巡りと言われる、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社を巡る方法が一般的。
しかし山歩き半日必至、ということで、さすがに今日は回りません。

道路沿いに駐車場があり、平易にお参りできる中社に失礼します。
階段の目立つ正面は見栄えがいいですが、バイクを止めるところがないので、少し上がって西側の脇から入るのがおすすめ。

立派で重厚な社殿が美しく整備されています。
時間はまだ6:30とあって、参拝者もまばらで、ゆったり境内を眺めます。

本殿脇には滝のせせらぎもあり、とても落ち着くスポットですね。

時間調整がてらにもう一箇所回ります。
2kmほど県道36号を走り、有料駐車場に止めたら奥社の参道。

こちらは、樹齢数百年の杉の大木の中を、2km近くにわたって歩く参道が特徴。
ブーツで2km歩いて往復4kmはさすがにご勘弁、ということで、鳥居の脇にあるお賽銭箱にご挨拶するだけにします。

前評判の通り延々と続く直線の並木道はとても神秘的。
戸隠神社はツーリングと関係なくちゃんと時間をとって訪れるべきですね。

神社をつまみ食いさせてもらったら、少し戻って県道36号を西へ。
山間の集落をつなぎ、鬼無里方面へ向かう道です。

青い空に濃くて真っ白な雲が浮かび、すっかり梅雨明けの空になりました。
時間も7:00目前ですが、それでもまだ深い谷には日陰が落ちます。

都内ではとっくに茶色くなってしまった紫陽花も、今が見頃とばかりに咲き誇ります。
空の上は盛夏、地表は初夏と2つの季節が共存する不思議な光景です。

道は白馬への観光ルートでもあるので、しっかりと整備されています。
大型通行止めの表示がありますが、それも改良工事によるもの。

しばし走って、やってきたのは大望峠展望台。
標高1,000mの峠から、遠くまで延々と連なる尾根を見下ろす絶景スポットです。

ゆったりと雲が流れる鬼無里の里を眺めます。
見えなくても十分絶景なのですが、このあたりの眺望の主役たる天下の北アルプスは霞んだ空気の向こう側のようですね。
見えたとしてもこの季節であれば残雪もずいぶん溶けているでしょうし、アルプス「らしい」風景を望むなら遅くとも6月初頭くらいには訪れなければ。

大望峠から、県道は南へ進み、国道406号に向かいます。
先ほど見下ろしていた山肌の集落はあっという間に頭上に転換。
耳抜きをしながら走らないと三半規管がぶっ壊れます。

国道に突き当たったら、東に折り返して長野方面へ。
国道は大きいトンネルをいくつも超えて、白馬と長野を強力に結びます。

そのまま国道だけ走ってもよかったのですが、再び北に逸れて寄り道。
再び飯綱湖方面を経由し、戸隠バードラインへ入ります。

不穏な看板が見えてきた先には大峰城があると書かれていますが、その復元天守があったお城も現在は廃墟。
1985年に地附山を襲った大規模な地滑りにより、道路ごと山に飲まれて消滅した観光道路です。

地滑りを免れた市の斎場がまだ現役なので、その手前まではアクセスできますが、本来の道はご覧の通り閉鎖。
「そういえば終点見に行ってないな」ということで寄り道したのでした。

現状のバードラインはというと、地滑り地帯周辺は放棄し、観光道路建設前の道に接続しています。
何度か通ってはいますが、なんど通ってもすごいな、と思う「七曲り」がその区間です。
これに匹敵するのは、安房峠旧道とか、田口峠くらいのものじゃないでしょうか。

最上部は改修されて小綺麗になっていますが、中腹から下は昔のまま。
すり減り切ったコンクリート舗装に不気味な錆色のシェッドが覆い被さります。

極め付けは道路のど真ん中の一本松・・・だったもの。
最近アニメでも触れられて俄かに有名になっていますが、なかなかに趣深いスポットです。

そんなこんなで寄り道も終わり。
時計が8:00を回る頃、善光寺平に戻ってきました。

長野駅周辺でバイクを停められる場所が少なかったので、少し離れた官庁街の裏手に予約制の駐車場を押さえてバイクを駐車。
ぶらぶらと善光寺の参道を歩いて、中心街へ向かいます。

早朝の参道は人通りもまだまばらで、遠く仁王門が見通せました。
善光寺詣は一昨年しっかりやったので、今日はあちらへはいきません。

参道をまっすぐ下って長野駅まで行ってもいいかと思いましたが、列車の時刻と相談して権堂駅へ向かうことにします。
七夕飾りが気持ちよくたなびく権堂商店街は、元気な地方都市感が強く出ていてとてもいい雰囲気ですね。
七夕のお祭りはこの週末から8/7まで実施されるようで、旧暦合わせなんですね。

アーケード沿いにはタイムスリップしてきたかのような映画館もあり、こういうのが好きな人にはたまらない街。
とか思ってみていたら、タイムスリップ(タイムリープ)ものの映画が上映されていて笑いました。

アーケードを抜け、駅前につながる通り沿いに駅への入り口が見えました。
今更ながら、長野電鉄は新幹線も発着する長野駅から、須坂・小布施・信州中野を経て、志賀高原のお膝元の湯田中温泉までを結ぶ鉄道路線です。
かつては河東線、屋代線と長野線の3路線がありましたが、21世紀に入ってあいついで廃線。
現在は長野線のみで営業する地方私鉄です。
ということで、まずはここから長野線で長野駅まで移動しましょう。

地下駅は、これまたレトロ感漂う素敵な雰囲気。
平成半ば頃までは大阪もこんな感じの場所だらけでしたね。
昔ながらの風景が残っていながら、ちゃんと清潔で明るく保たれているのがすごいです。

券売機でフリー切符を購入。
全線1日乗り放題で、有料特急の自由席にも乗れます。
単純に長野〜湯田中を普通列車で移動するだけで1,660円かかるので、往復1セットで元が取れる計算です。

長電の面白いところは、関東鉄道各社の中古車を導入して運行しているところ。
300km近く走って長野県まで来たはずなのに「いつもの電車」がいるのがいいですね。
まず長野駅まで乗る列車としてやってきたのが、元東京メトロ日比谷線の03系。
東京ではもう引退してしまいましたが、バイク屋さんが東武伊勢崎線沿線なので、とても馴染みがあります。

長野駅で折り返しホームに停まっていたのは、元成田エクスプレスのJR253系。
千葉県民なので親の顔より見ました。
京王や東急のお下がりは割とよく見るのですが、JRの特急車というのは珍しいですよね。
富山地方鉄道・大井川鐵道なんかも中古列車の導入は多く行なっていますが、あちらは私鉄特急が多いです。

一旦改札外に出て、駅内を探検。
ラッチで係員さんが切符のチェックをしてくれるローカル線はまだ全国たくさんありますが、その光景と液晶ディスプレイやフルカラーLEDの出発案内というギャップがいい。

湯田中駅まで乗車する列車はもう1形式の中古車、小田急から引退したHiSE型ロマンスカー。
首都圏東部に生息しているので、西部・南部を走る小田急には縁がなくて逆にこちらは初めてお目にかかります。

この車両は眺望のためハイデッカー(高床)になっているのがウリでしたが、逆にそこがバリアフリー対応で仇となり早めの引退。
連節車体など特殊な機構を持っていることもあり、これを長電が引き取ったのは大きな驚きでした。
細かい機構はさておき、なんといっても運転席を2階に上げ、1階の前面を全部展望席にしたこの配置が特徴的ですね。

長電では、通常料金+100円で乗れる特急車両として、先の成田エクスプレスを「スノーモンキー」、ロマンスカーを「ゆけむり」として運転しています。
スノーモンキーの湯田中寄り1号車と、ゆけむりの進行方向先頭車両だけは指定席として+300円です。
連休最終日の朝に温泉地に向かう方向に乗る、しかも車庫のある須坂駅発となる朝イチの便を選ぶ奴は電車オタクしかいないので、自由席でガラガラのサイドビューを楽しみます。
桃やりんごの育つ長野の果樹園の中を駆け抜ける展望車両は、乗って楽しむ価値ありですね。

一旦湯田中温泉に到着、あとは折り返します。
湯田中温泉自体は志賀草津道路を走る時に何度も通っていますし、なんなら泊まって同じ車両を眺めたことすらあるので、今回はスルーです。
本当は温泉も絡めたルートにしたかったのですが、バイク停める場所がないんですよね・・・。
また車とかでゆっくり来ましょう。

折り返しも同じ車両ですが、帰りは先頭の指定席をとりました。
普通は温泉地に向かう側で展望するものでしょうけど、湯田中から長野は下り坂なので、こちらの方が眺望はいいはず。

ということで3列目に陣取って、左右に広がる山と眼科に広がる善光寺平を見ながら復路の乗車です。
10:00前出発という時刻だけあって、温泉宿をチェックアウトした年配の方やインバウンドの団体が所狭しとひしめいており、ここで指定席を押さえたのは完璧な選択。

運転手さんしか見れない風景を遠目に楽しみつつ、まったりと・・・と言いたいところですが、ローカル線特有の線路状態でよく揺れますし、警報器のない第四種踏切がたくさんあるので、その度に警笛が鳴り響いて結構やかましいw
湯田中行きの最後尾自由席を陣取るのが乗車体験的には最強かもしれません。

ということで、1往復と2駅の長電乗車を終えて、バイクを取りに行きます。
また権堂まで乗ってもよかったのですが、せっかくですし参道を歩きましょう。
常夜灯に彫られている通り、駅から善光寺までは1,800mです。

時間は11:00に近づき、炎天下の散歩。
しかし太陽がまだ真上ではないので、東側の歩道は日陰です。
ゆるやかな坂をまったり歩き、国道406に突き当たるあたりで官庁街に折れて散歩もおしまい。

再びバイクに跨ったのは11:00過ぎ、まっすぐ帰ってもつまらないので、もう少し走ります。
手始めに菅平高原へ・・・と向かいますが、お昼時の長野市中心部はなかなかの渋滞。
時間にして30分ほどですが、太陽が正中して影がほぼ完全に消滅した盆地の暑気はつらい!
気温もメーター読みで37℃と、がっつり猛暑日です。

干からびないように途中に水分補給を挟みつつ走り、千曲川を渡る手前でやっと渋滞を抜け、あとはスムーズな走行。
標高もがんがん上がるので、ここからやっとバイクらしい走行ができます。

登り始めた菅平高原への道は、快走中の快走。
涼しい山の空気と青い空、気持ちのいい日差し、気温も26℃まで下がって最高のツーリング日和です。
せっかく気持ちよく走れたのだから、最後まで快走で帰りたい。
でもこの先上田に降りるとまた市街地ですし、嬬恋・吾妻経由で東に抜けると帰りが遅くなって高速が混む。

ということで、県道94号で湯の丸高原を抜けて小諸から上信越道のルートをとることに。
連休最終日に行くような場所でもないので、交通量も少なめです。

一旦国道406を走って群馬県嬬恋村を経由して・・・

県道94に折れ、峠の頂上でまた長野県に戻ります。
空は夏の午後といった感じの積乱雲が真上にもこもこし始めましたが、雨を降らせる厚さではないですね。

湯の丸高原に到着したところで、時計は12:30。
ここでソフトクリーム食べる気満々で上がってきましたが、そういえば昼も食べていなかったので、軽食にしましょう。

数多ある組み合わせのうち、巨峰とバニラのミックスをチョイス。

軽食はワッフルで。
戸隠・善光寺まで行ったんだから蕎麦を食えというのはご尤もな話ですが、それはまぁ近日ということで。

頂上の気温は21℃と嘘のような涼しさですが、それは標高が1,732mもあるから。
下界の酷暑に備えて水も買い足し、山を下ります。
もう7月後半ですが、緑の色が新緑めいていますね。

遠くに夕立の雲の子供が育ち始める佐久平を眺めつつ、ガスも満タンにして逃げるように高速へ。
この季節は関東に帰りたくないですね。

帰りの高速はそこそこの渋滞とメロメロの暑さで、途中水分補給しつつ帰宅。
バイクを洗うついでに駐車場で水を被りたくなる衝動を抑えるのが大変。
今日の距離は634.0kmでした。

ODOは157526kmになりました。

コメント